前の試合で筑波大にリベンジを果たし波に乗る明大はきょう、今季から関東大学対抗戦(対抗戦)Aに復帰した立大と対戦。前半、明大はミスが目立ちなかなか思うようにスコアを動かすことができない。しかし後半に入るとNO.8松橋周平などの突破を中心に立大を圧倒。終わってみれば92-0と、その強さを見せつけた。
試合開始早々、明大は先制に成功する。敵陣でのスクラムを明大FWが猛プッシュ。相手が戸惑うあいだにSH加納遼大がボールを奪いそのまま左中間に飛び込んだ。さらに12分、ゴール前5mと絶好の位置でのラインアウトからモールを組むと最後はフランカー上田宥人がトライ。一挙に12点を奪った。そのまま試合を優位に進めるかと思われた明大だったが、その後は自らのハンドリングエラーや相手の低くしぶといタックルを前に苦しい時間帯が続く。SO田村煕を中心に何度もゴールラインに迫るもののあと少しのところで軽いプレーによるミスを連発。得点を重ねることができない。27分にWTB齊藤剛希、36分にWTB成田秀平がそれぞれ俊足を生かしてインゴールを陥れるも、最後までプレーの軽さが目立ち24-0でハーフタイムを迎えた。
力強い突進を見せる中村
しかしこのまま終わる明大ではない。後半開始2分、フッカー中村駿太の力強い突破からチャンスを作ると齊藤がタテに鋭く抜け出しトライラッシュの口火を切る。その後は完全に明大ペース。松橋やCTB尾又寛汰の突破など明大らしさが光り、幾度となくゲインを重ねていく。前半に比べてミスも格段に減り、一つ一つのチャンスを確実にものにしていった。そんな中でも齊藤がこの日4トライと躍動。FWも負けじと11分、19分、35分のラインアウトモールや31分のスクラムトライなど力強さをいかんなく発揮する。前半こそ手こずったものの後半だけで68得点。最終スコアは92-0と立大相手に圧勝し開幕2連勝を飾った。
齊藤はこの試合4トライの快走を披露
前半の課題を見事修正し勝利を収めた明大。しかし、前半に見られた精彩を欠いたプレーはこれからの課題であろう。どれだけ後半のように力強く、確実な前進といった明大らしいプレーを出していけるか。昨季5位に終わった対抗戦の悔しさを晴らすためにも、紫紺のジャージーは『前へ』突き進んでいく。
(記事 進藤翔太、写真 桝田大暉、尾澤琴美)
関東大学対抗戦 | ||||
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明大 | スコア | 立大 | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
4 | 10 | T | 0 | 0 |
2 | 9 | G | 0 | 0 |
0 | 0 | P | 0 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
24 | 68 | 計 | 0 | 0 |
92 | 合計 | 0 | ||
【得点】▽トライ 齊藤4、上田2、松橋2、加納、成田、尾上、桶谷、松波、三橋 ▽ゴール 田村(5G)、長石倉(6G) | ||||
※得点者は明大のみ記載 |