【連載】インカレ直前特集『One for Oar』 【第4回】4×+C:澤田夏実× 2×B:北村綾香 × 2×S:米川志保 × 2-B:青木華弥

漕艇

 女子部の9連覇には3年生の活躍が不可欠だ。ことしの全日本大学選手権(インカレ)のクルーには米川志保(スポ3=愛知・旭丘)、北村綾香(スポ3=滋賀・膳所)に加えて、インカレ初出場となる青木華弥(教3=東京・本所)、澤田夏実(スポ3=東京)の3年生4人が名を連ねた。インカレ総合優勝を狙う上で、部の中堅としてこの四人は前期をどのように過ごしてきたのか、そして年に一度の大一番を目前に控えた今の心境はいかに。

※この取材は7月29日に行われたものです。

「58点くらい。ギリギリ単位が来ないくらい」(澤田)

女子部唯一のコックスとして奮闘する澤田

――早慶レガッタ(早慶戦)や全日本軽量級選手権(軽量級)などの大会がありましたが、今季をここまで振り返っていかがですか

北村 私は去年早慶戦に出ることができなかったので、ことしはしっかり冬のトレーニングを積み重ねて臨めて、完全優勝もできてよかったと思います。腰痛があったりと苦しいこともあったんですけれど、多くの人に支えられてやってきました。これからインカレに向けてまだまだできることはたくさんあると思ったので、それに向けて練習していきたいと思います。

青木 自分も1年生の冬に腰を痛めてしまって、手術とかもあってリハビリの期間が長かったのですが、2年生の冬は漕ぎ込んで今こうやって練習できて、やっといい感じでやってこれているなと思います。このままインカレに向けてもっとレベルアップして戦っていきたいと思います。

澤田 私はコックスというポジションなのですが、女子コックスは一年間で早慶戦とインカレの舵手付きクォドルプルと全日本選手権(全日本)のエイトの3つしか大きな大会で出ることができません。去年まで2つ上の先輩で亀本咲季子さん(平29人卒=埼玉・浦和一女)という偉大な先輩がいて私は今シーズンからやっと試合に出れるという感じだったので、正直すごく不安も大きかったんですけれどやらなきゃいけないって気持ちで早慶戦はとりあえずやり切って。もちろん先輩方に引っ張ってもらいながらですが、自分が考えてきたことを早慶戦ではしっかりやれたかなと思っています。なので、それを自信にして準備から怠らずに夏に向けてやっていけたらいいなと思います。

米川 私はここまで日本代表の活動をずっとしていたので、あまりワセダのみんなと一緒に練習できなくて。つい最近まで世界選手権(U23世界選手権)があって。でもそこでいい経験ができたので、それをこれからはそれをワセダに還元して、もっとレベルアップしてやっていけたらなと思います。

――今季ここまでのご自身に点数を付けるとしたら何点でしょうか

青木 75点ですね。2年の冬から今にかけて長期のリハビリとかで練習を離脱することがなかったのは良かったのでその75点。残りの25点は、まだワセ女の中にいて自分の実力はまだまだ足りていないと思うし、1年生で強い子たちも入ってきて刺激をもらっているので、そこで上級生としてもっと前に出れるように強くなっていかないといけないなと思っています。

北村 私は60点です。自分が思い描いていたような練習がここまでできていなかったのでそこがマイナスなんですが、水上以外でのトレーニングでしっかり積み重ねていることはちゃんとあるのでそこは評価しつつも、ことしはインカレ、全日本とまだあるのであとの40点分をしっかり100点に近づけていきたいと思います。

澤田 58点くらい。ギリギリ単位が来ないくらい。

一同 (笑)。

澤田 コックスにとってクルーのお荷物になることがいちばん怖いことなので、そういうなんというか最悪の事態は免れたかなって思っています。ただやっぱりまだ4年生に引っ張ってもらっている部分があって、もう少しコックスとして自分が引っ張っていかないといけないなって思いがあります。あと、去年までは亀本先輩がいて余裕を持って作業だったり周りを見たりできていたんですけれど、コックスが一人になってレースに出れるようになった分作業量は倍になってしまって自分に余裕がなくなってしまった部分があったなと。もう少し漕手の気持ちとか、レース以外の面でもう少しで考えられることがあったかなと思います。だから厳しめに58点です。

米川 私は80点ぐらいで、理由はやっぱり自分はどうしても日本代表になりたくて練習してきて、選考もなんとかと通ることができたのは良かったと思うからです。実際世界選手権でも力は出し尽くしたかなって感じで。ただ、やっぱり世界選手権を経験してみて、世界にはもっと上がいるしそこで勝てるようになりたいと思ったので、まだまだ伸びるなという期待も込めて80点です。

「リーダーシップも身に付けていかなくてはいけない」(北村)

ケガから復帰した北村は2年ぶりのインカレ出場となる

――最初の質問でも少しお話が出ましたが、早慶レガッタに出場された3人は改めて振り返っていかがですか

青木 やっと出場させてもらえたって感じなのですが、とても楽しくレースできて。これまで4年生に引っ張ってもらってきたのですがらいねんこの代でやっていく上で課題も見えてきたのでいい収穫でした。レースではケイオーさんに出られてしまった部分があって、コックスの澤田は冷静だったらしいんですけれど私は結構焦ってしまったところもあったので、いろいろ課題が見えたレースでもあったし、それまでの準備期間も来年に向けてどうしたらいいのかっていうのがちょっと見えていい機会になったと思います。

北村 私も初めての早慶戦出場だったので、今まではサポートする側で結構忙しくしていたんですけど初めて選手として出場してみて、改めてこんなに大きい大会なんやって感じました。レースの内容は少し課題が残るものではあったんですけれど、その思いをしっかり来年につなげていきたいなと思いました。

澤田 (慶大に)出られてしまった展開で。コックスとして亀本さんのことをずっと見てきたのもあっていろんなパターンを想像してやってきて、想定外のことがあった時も自分が対応しないといけないと思って準備して挑んでいたので自分に焦りはなかったです。でもやっぱり隅田川という慣れない環境で漕手たちが動揺するのは当たり前のことで。そこでもっと早く適切に対処できていれば、もっと早く取り返すことができたのではないかと思っています。自分だけ冷静でいても仕方なくて、皆を落ち着かせられるようなコールができていたら良かったなと。今回結果は良かったのですが、来年に生かせるようにしなきゃいけないと思います。みんな今回の事があって、何が起こるか分からないっていうのは身に染みて分かったと思うので、それを次につなげていきたいと思います。

――米川選手は先日の世界選手権に出場されていました。まずは代表に内定した時の気持ちをお聞かせください

米川 去年の選考レースはケガでなかなか思うようにいかなくて、高校生の時もアクシデントがあって、日本代表には届きそうで届かないっていうのが続いていました。それで今回やっと内定した時は、うれしいというよりもほっとしたという気持ちの方が強かったです。まだまだこれからカベはあるんですけど、取りあえず安心したって気持ちでした。

――実際のレースや結果を振り返っていかがですか

米川 予選で結構いいレースができて、相手に対してもタイム的にもすごくいいものが出せたんですけど、準決勝、決勝と上がるにつれて海外の選手達はすごいギアチェンジしてきました。そこでやっぱり自分たちのパフォーマンスをいかに発揮できるかというところが大事だなと感じました。予選ではいいレースができたのに準決勝ではできなくて、そういった波がまだあるので、いつでもどんな状況でも自分たちのパフォーマンスを発揮できるようにレース前のコンディショニングとかもしていけたらいいなと思います。

――3年生になって、後輩も増えいろいろ変化があったと思うのですが、その中で心境に変化はありましたか

青木 去年は4年生、3年生がいらっしゃって、自分ではそんなに部に対してっていう大きなことをあんまり考えていなくて。でも1年生が入ってきて、もっと考えなきゃいけないなって実感として思うようになりました。もうあと3カ月で4年生は引退してしまいますし、このままの自分の甘さだと今の4年生が築き上げてきたものを引き継げないなと思っています。自分を犠牲にして部のことを第一に考えなきゃいけないんだっていうのは自覚し始めていて、そこが変わったかなと思う部分です。

米川 1年生がたくさん入ってきてくれて、数が多いっていうのは自分たちが4年生になった時にすごい戦力になるなと感じています。その1年生との信頼関係づくりは入ってきた瞬間から始まっているなと。もちろん今の体制で勝つことも大事なんですけど、そろそろ自分たちの代のことも考えていかなくちゃいけなくて、その時にすごくカギになる代だと感じています。なので、後輩との関わり方って面では、もっと積極的にというか自分から働きかけていこうかなって思っています。

北村 今までは、監督さんや先輩から言われたことに従うことが多かったのですが、そういうフォロワーシップももちろん大事ですけど3年生になってだんだん上級生になるのでリーダーシップも身に付けていかなくてはいけないなと感じています。思っていることを口にするっていうのをこれまでしてこなかったのですが、しっかり言っていかなくてはいけないと思います。

澤田 亀本さんの話ばっかりで申し訳ないんですけど、ずっと二人でやってきたのでその咲季子さんが引退されたっていうのは私にとって本当に大事件で。割と特殊なポジションなので、その引退をきっかけに自分がやらなきゃっていうのは早い段階から感じていました。今綾香(北村)も言ったんですけど、自分が考えていることを後輩とかにどんどん言っていかないといけないなっていうのを最上級生になるのが近づくにつれ自分の中で思うようになっています。私たちの代はすごい柔らかいっていうか後輩たちにとってはかなり話しかけやすい代だと思うので、そのいいところを生かしつつ甘さを捨てて引っ張っていく立場にならなきゃと思っています。

「(同期と)遊びに行けなくてめっちゃ寂しいんですよ」(米川)

米川は念願だった日本代表にも選出された

――今この代は柔らかい、というお話が出ましたが改めて、3年生はどんな学年ですか

青木 仲良い…よね?(笑)。

一同 (笑)。

青木 なんか不安になっちゃう(笑)。

澤田 これも変化なのかもしれないですがただ仲良いって感じだったのが、学年が上がるにつれて責任感が出てきているのは感じます。もともと物事に関して真面目に考える学年でそれがいいところなので、それをもっと口で言えるようになったらいいなと思います。

――プライベートでも一緒に過ごすことが多いのですか

北村 そうですね、オフも一緒に遊んだりしています。

青木 スポ科は仲良いんですよ、他学部はなんかもう(笑)。

北村 そんなことないよ(笑)。まあ授業が一緒だと時間を合わせやすいっていうのはあるけど。

――最近どこかに出かけたりしましたか

北村 私と澤田で渋谷にかき氷食べに行きました。

米川 え、何それ知らない誘われてない(笑)。

澤田 志保(米川)はその時ブルガリアに行ってたから(笑)。ごめんな、今度行こう。

北村 3年生はみんな気が合う人が多いです。え、そうだよね?(笑)

澤田 うん(笑)。

米川 オフが合うと遊びに行けるんですけど、合宿で自分がいない間オフが合わなくて遊びに行けなくてめっちゃ寂しいんですよ。

澤田 分かった分かった、今度遊びに行こう(笑)。志保は基本暇なイメージなんで。私も暇なので、ブルガリアに行ってる間暇な時に誘える人いなくて私も寂しかったです。

――続いてお互いのイメージをお伺いします。まず、米川選手のイメージは

青木 大きい。

米川 いや、そういう物理的な話じゃなくて(笑)。

北村 体に比例して心も大きい。

澤田 ムードメーカーであることは間違いないです。ちゃんと真面目なこと言うと、実力的にはほんまにボスって感じで高校時代から「米川志保は強い、やばい怖そう」みたいな感じだったんで。でも今志保が合宿とかでいないと女子部屋が静かというか元気ない感じです。練習中はすごい自分に厳しいんですけどオンオフの切り替えがすごくて、面白くてみんなを楽しませてくれる存在です。

――北村選手の印象はいかがですか

澤田 いじられキャラ。

米川 いじってもあんまり怒らないのがいいところ。

北村 それあんま褒めてないやん(笑)。

米川 いやいい意味で優しいってこと。

澤田 真面目なこと言うと、綾香はやっぱりケガとか多くて他の同期が漕いでる時に漕げなくてもどかしいこともあったと思うんですけど、その中でも心折れずに真面目に陸トレとかできることを積み上げていました。それがケガで思うように練習できない中でも選考で上位に残れたりするすごさじゃないかなと思っています。本当に、すごい打たれ強いメンタルの人だなあと思っています。

米川 あれなんて言うんだっけ、ガラスのハートの反対。

青木 鋼のハート?

米川 そうそれ、とにかくハートが強いんです。

――続いて青木選手はいかがでしょう

北村 クール。クールビューティー。

澤田 真面目に言うと、華弥(青木)は高校の時から同じ東京出身でこの部の中では一番付き合いの長い存在です。綾香とはまた違った強さというか、メンタルが強いなっていうのはずっと思っています。華弥は何にも考えていないようで意外とすごい自分の考えをしっかり持っていて、そこをずっとぶれさせずにいる感じです。自分が調子悪いときでも「今自分は調子が悪いんだ」って割り切れたりする強さがあって、すごいなって高校の時から思っていました。

――それを聞いていかがですか

青木 確かに。

一同 (笑)。

北村 いい意味で華弥はすごくうまく生きていけそう。無理なときは無理ってしっかり言える。それって漕手にとってすごく大事なことだと思います。

――最後に、澤田選手についてはいかがでしょうか

北村 ちっちゃい(笑)。

米川 ちっちゃいくせに態度がでかい(笑)。

澤田 一番真面目にしゃべってきた人がこんな扱いを受けるなんてひどい(笑)。

米川 でも真面目に言うと、すごい働き者です。すごい部のこと考えているし、それを行動に移しているし。なつ(澤田)がいなかったら結構違うんじゃないかなと思います。ちっさなエンジン、どうこれ(笑)。

澤田 ありがとう。

北村 やっぱりなつが3年生を引っ張ってくれているなと思うし、私たちはそれについていかなきゃなって。

青木 抱え込み過ぎちゃうところがあるんで、体もちっちゃいんで多分キャパオーバーしてるんですよ。

澤田 全部そこにつなげるのやめてよ(笑)。

青木 部のために頑張ってくれている分、そこを学年でサポートしていきたいと思います。あと、後輩との架け橋としても、そういうの一番うまいんじゃないかなって思います。

米川 確かにね。

「『スイープは強いんだ』ということで自信を持つようにしている」(青木)

手術とリハビリを乗り越えた青木は、インカレ初出場となる

――インカレを控えていますが、今はどのような練習をしていますか

青木 自分は4年生の田口さん(えり花、スポ4=埼玉・浦和一女)と練習させてもらってるんですけど、先輩は2、3年と連覇されていて経験豊富なので、まだレースプランとかそういう話はしてないんですけど、水上での個々の課題が結構あったりするのでベースを作るために今は練習しています。毎モーションごとにレベルアップできている感覚はあります。

北村 私は米川と一緒にダブルで出るんですけど、まだレースプランとかは考えてないです。まだきょうで乗って3回目なのでもうしばらくはレースをイメージした練習には入らないかなとは思うんですけど、この3回では結構いい手ごたえを感じているので、この二人でぶっちぎりで優勝しかないなと思って練習しています(笑)。

米川 私がブルガリアに行っていて合わせられていなかったのでごめんねって感じなんですけど(笑)。きょうは3回目でまだ低いレートで合わせているだけなんですけど、結構スピードとかは出てきているので。あと一か月しかないので徐々にスピード練習もしながら、コースレコードを目指します。

澤田 舵手付きクォドルプルで今いろいろクルーを試行錯誤している中で4年生が3人、木下美奈さん(スポ4=山梨・富士河口湖)、木野田沙帆子さん(スポ4=青森)、石上瑠奈さん(スポ4=長野・下諏訪向陽)、あと1年生の三浦彩朱香(文1=青森)っていうクルーになっていて、毎回の練習で良くなっていっています。一人一人がシングルスカルではトップレベルな人の集まりなので、練習してそこをどう合わせていくかというのがカギになってくるとは思うんですけど、今はまだ全員が漕ぎを統一してシンクロさせるという段階で、レースプランとか考えるところまではいってないです。水中では常に爆発的な力が出せるので、そこを合わせていったら絶対早くなるクルーだなと思います。

――インカレへ向けてのチームの雰囲気はいかがですか

青木 女子部屋でインカレまであと何日みたいなのをやっていて、一人ずつ回ってきて一言書いて貼ってるんですけど、そういうところで一つの目標に向かってみんなで進んでいるなと感じています。

米川 目標がトイレとかシャワー室にも貼ってあって常に見ているので、常に意識を高くやれているかなと思います。

北村 みんなそれぞれインカレへ向けて強い思いを思っているので、華弥の言ったカウントダウンだったり、貼ってる目標だったり、練習している以外の場面でもみんなしっかり意識は持っているなという風に思っています。

――自分の強みはどのような点で、それを生かしてどのように早大に貢献したいと考えていますか

青木 スイープを漕がせてもらってるんですけど、スイープはうまいという風に監督やコーチからお墨付きをいただいているので、そこは「スイープは強いんだ」ということで自信を持つようにしています(笑)。

北村 このダブルは今の練習の感じだったら優勝は目指せると思うので、ここで確実に勝って良い勢いでつなげていきたいと思っています。

米川 自分はダブルのストロークでポジションも世界選手権と一緒でイメージができているので勝ってワセダに勢いをつけたいです。自分の強みはデカさの中の繊細さです(笑)。

澤田 クォドは4年生が3人乗っているので4年生が目指すものに1人乗っている1年生が置いて行かれないようにつなげるのが自分の大事な役割かと思います。あとはチームとして目標を狙っていく中で、インカレに出れない後輩たちとのつなぎ役が自分はできるかなと思っているので、去年までサポート隊長を極めた私は(笑)。サポートの子たちのモチベーションも高くないと総合優勝は実現できないと思うので、自分のクルーのことを考えて優勝も狙うのはもちろんなんですけど、サポートの方にも目を配りたいと思っています。

――9連覇が懸かっていることへの意識や重圧などはありますか

北村 そんなに9連覇とかは意識してなかったんですけど、目標がインカレの総合優勝なので、その目標は絶対に達成させたいなという気持ちは持っています。

青木 総合優勝はしたいし、しなければならないとは思うんですけど、まずは自分たちの種目で優勝することが一番だと思います。

澤田 総合優勝はもちろん目指していくんですけど、9連覇を目指すというよりは、一個一個の代で勝っていくという感じで、それが結果的に連覇という言葉になっていくのかなと思います。

米川 かっこいい(笑)。

一同 (笑)

――最後にインカレへ向けての意気込みをお願いします!

北村 他大とか割と結構勢いづいているところもあるんですけど、ワセ女には他には負けない強さと気持ちがあると思うので、それを武器にして、絶対優勝したいと思います。

青木 今回が本決定となればインカレ出場が初めてになるので純粋に楽しみたいなというのと、その延長線上に優勝があれば最高だと思っています。2年間サポートをやってきて8種目の優勝を目の当たりにしているので、自分がもし出たら優勝するイメージはできているので、それを実現するにはあとは漕ぐだけなので、今を大事にして一歩ずつインカレへ向けて進んでいきたいと思います。

米川 私は1年の時はシングルで、2年はクォドルプルで優勝してきているので、そのインカレの優勝というものは気持ちいいもので、2位じゃ全然だめで景色が違うんですよ。もう残り2回しかないんで、その景色を見るためにも、あと1カ月、毎日の練習を頑張っていきたいと思います。

澤田 自分も2年間ずっとサポートをしてきて、自分が出たくてうずうずしていたので、いざやっと出れるということでヘマをしないように、絶対後悔しないように。自分たちがやるべきことをやり切ったら優勝は近いと思うので、一日一日を大事にやっていきたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 久野映、萩原大勝)

思い切りのいいポーズをとってくれました!

◆澤田夏実(さわた・なつみ)(※写真中央手前)

1996年(平8)5月30日生まれ。149センチ。東京・小松川高出身。スポーツ科学部3年。「去年までサポート隊長を極めた」という澤田選手。クルーのことは誰よりも知っていて、対談中もその観察力が光る場面が多く見られました。コックスとして早大を勝利に導きます!

◆北村綾香(きたむら・あやか)(※写真左)

1996年(平8)11月19日生まれ。172センチ。滋賀・膳所高出身。スポーツ科学部3年。時折のぞかせる関西弁がキュートな北村選手。いじられキャラとして部内で愛されている様子が伝わってきました。一年越しの思い込めて臨む今回のインカレでは、これまでの悔しさをぶつけた爆発力のある漕ぎに期待がかかります!

◆米川志保(よねかわ・しほ)(※写真中央奥)

1996(平8)年8月20日生まれ。179センチ。愛知・旭丘高出身。スポーツ科学部3年。既に日本代表として世界の舞台でも活躍をされている米川選手。「まだまだ伸びると思う」と頼もしく語ってくれました。米川選手の世界スケールの漕ぎから目が離せません!

◆青木華弥(あおき・かや)(※写真右)

1997年(平9)2月11日生まれ。168センチ。東京・本所高出身。教育学部3年。クールビューティーと評された青木選手。ケガから地道なリハビリを経て戦線復帰した今季を「やっといい感じ」と笑顔で振り返る姿が印象的でした。その不屈のメンタルで、大舞台でも臆せず実力を発揮してくれることでしょう!