激戦!男子エイト決勝進出ならず

漕艇

 全日本大学選手権(インカレ)も3日目に突入。この日は主に決勝進出を懸け、準決勝が行われた。強い雨が降り、波がうねる荒れ模様となったが、漕手はそこまで動じることはなかった。男子は舵手なしペア、女子はダブルスカル、舵手付きクォドルプルが決勝進出を決める。これにより、あすの決勝には5艇が出場する結果に。一方、激戦となった男子エイトは4着となり、5年ぶりに決勝進出を逃すほか3艇が順位決定戦に回ることになった。

 男子部の中でも、ひときわ存在感を放ったのは男子舵手なしペアだ。横並び状態から頭ひとつ飛び出し、約6秒という大差をつけてゴール。タイムは目標とする『6分台』には届いていないが、決勝進出の中で1位のタイムを記録した。勢いに乗る舵手なしペアは、あすの決勝で6年ぶりの優勝を狙う。続く男子ダブルスカルは前日の敗者復活戦で劇的なデットヒートを制し、決勝進出に望みをかけていた。しかしスタートで他艇に大きく出られるとその後は差を縮めることができず。ゴール後には下を向き、悔しさをあらわにした。舵手なしフォアは仙台大、立大のスパートの仕掛けから後退し、3着でレースを終える。舵手なしクォドルプルは序盤で他艇に遅れをとる厳しいレース展開に。審判艇の波をかぶるアクシデントから失速してしまい、悔しい結果となった。舵手付きフォアは競り合いからのスタートとなる。「実力が足りずに単純に負けしまった」(菅原拓磨、国教4=東京・早大学院)と語るよう、ラストは突き放されてしまい決勝進出とはならなかった。そして、最も注目を集めていたのは男子エイトだ。奇しくも昨年のインカレ決勝と同じ組み合わせとなり、上位2校しか決勝に進めないという激戦に。昨年王者の早大は何としても決勝に駒を進めたかったが、予選、敗者復活戦と課題にしていた中盤でのタイム落ちを改善することができず5年ぶりに決勝進出を逃した。「自分たちの体力は他と比べても誇れるものはもっているのでテクニカル面をとことん極めていきたい」(是澤祐介主将、スポ4=愛媛・宇和島東)と話すよう、あすの順位決定戦で修正を図りクルーの力の発揮につなげる。

まさかの決勝進出を逃した男子エイト

 女子部は着実に『総合8連覇』に近づいている。シングルスカルではデットヒートが繰り広げられた。序盤から鹿屋体大の即近と競り合いが続く中、先に飛び出したのは則近だった。ラストスパートを仕掛ける則近に南は惜しくも一歩及ばず。2着となり順位決定戦で上位進出を狙いにいく。一方、ここからは女子部の独壇場だ。ダブルスカルは序盤からスピードを出し最後まで勢いを落とすことなく、他艇を大きく突き放してのフィニッシュ。あすの決勝は明大、富山国際大など強豪ぞろいで熱戦が期待される。舵手付きクォドルプルは、トップに出ると見事に逃げ切り1着。あす5連覇を懸け、決勝に挑む。

盤石のレース展開を見せた女子舵手付きクォドルプル

 3日目を終え連覇やタイトルの可能性があるものが多く、最終日の早大の活躍にも期待がかかる。それぞれのクルーが様々な思いとこれまでの過程を背負いスタートラインに立つインカレ。悲願の日本一をつかみ取り、早大の力をここに証明したい。

(記事 加藤佑紀乃、写真 深瀬真由)

★敗者復活戦で挽回、あすの準決勝へ

フレッシュな顔ぶれで挑むエイト

 オックスフォード盾レガッタが全日本大学選手権と同時並行で開催された。男子エイトのオールを握ったのは未経験者や下級生で組まれたフレッシュな顔ぶれ。予選は社会人クルー相手に奮闘するも、先頭に大きく離され2着でゴール。午後に行われた敗者復活戦に回った早大はスタートから前艇に後れをとって漕ぎ進める。しかしラスト250メートル付近で前艇を捉えると、粘りのレース運びで白熱のスパート勝負を制した。タイムは予選よりも約3秒早い6分34秒37。「レースプラン通りラストで差を詰めて、最後は差し切ることができた」(正木丈治、商2=米国・ウッドブリッジ高)と、実業団などの強豪ひしめく中で満足のレースを披露した。引き続き同クルーは準決勝に臨み、決勝進出を目指す。昨年手にした学生王者の座も期待されるだろう。他艇との経験の差を感じさせない早大の、力強い漕ぎに注目したい。

(記事 寺脇知佳、写真 黒田菜々子)

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結果

▽男子部

【エイト】

C:藤川和暉(法4=東京・早稲田)

S:石田良知(スポ3=滋賀・彦根東)

7:石橋広陸(スポ3=愛知・豊田北)

6:鈴木大雅(スポ2=埼玉・浦和)

5:是澤祐輔(スポ4=愛媛・宇和島東)

4:木金孝仁(社4=東京・早実)

3:伊藤大生(スポ2=埼玉・南稜)

2:竹内友哉(スポ4=愛媛・今治西)

B:内田達大(スポ3=山梨・吉田)

6分08秒21 【4着 順位決定戦へ】

【舵手付きフォア】

C:片所宏之(社3=東京・早大学院)

S:有田雄太郎(法3=東京・早大学院)

3:金子怜生(社2=東京・早大学院)

2:得居亮太(法3=東京・早大学院)

6分55秒41 【3着 敗退】

【舵手なしフォア】

S:井踏直隆(文構2=東京・早大学院)

3:飯尾健太郎(教2=愛媛・今治西)

2:川田悠太郎(国教4=東京・早大学院)

B:富田剣志(スポ3=愛媛・今治西)

6分33秒97 【3着 順位決定戦へ】

【舵手なしクォドルプル】

S:藤井拓弥(社1=山梨・吉田)

3:杉田陸弥(人4=栃木)

2:川田諒(社1=愛媛・松山東)

B:尾崎光(スポ2=愛媛・今治西)

6分44秒55 【4着 敗退】

【舵手なしペア】

S:東駿佑(政経3=東京・早大学院)

B:石阪友貴(政経4=東京・早実)

7分04秒83 【1着 決勝進出】

【ダブルスカル】

S:菅原諒馬(商1=東京・早大学院)

B:寺田圭希(人4=滋賀・膳所)

7分21秒32 【4着 敗退】

▽女子部

【舵手付きクォドルプル】

C:亀本咲季子(人4=埼玉・浦和一女)

S:米川志保(スポ2=愛知・旭丘)

3:石上璃奈(スポ3=長野・下諏訪向陽)

2:木下美奈(スポ3=山梨・富士河口湖)

B:佐藤紫生乃(スポ4=宮城・塩釜)

7分20秒19 【1着 決勝進出】

【ダブルスカル】

S:木野田沙帆子(スポ3=青森)

B:木下弥桜(スポ1=和歌山北)

7分43秒47 【1着 決勝進出】

【シングルスカル】

南菜月(教1=新潟南)
 
8分37秒81 【2着 順位決定戦へ】

▼オックスフォード盾レガッタ

▽予選

早大

C:徐銘辰(政経1=加・アンドリュー高)

S:坂本英皓(スポ1=静岡・浜松北)

7:正木丈治(商2=米・ウッドブリッジ高)

6:牟田宜平(商1=兵庫・三田学園)

5:土屋夏彦(スポ1=山梨・吉田)

4:眞田貴永(スポ1=神奈川・桐蔭学園)

3:山中裕一朗(スポ1=埼玉・本庄第一)

2:伊藤光(文構2=東京・神代)

B:川田翔悟(基理1=東京・早大学院)

6分37秒45 【2着 敗者復活戦へ】

▽敗者復活戦

早大

6分34秒37 【1着 準決勝進出】

コメント

5:是澤祐介主将(スポ4=愛媛・宇和島東)

――予選と敗者復活戦を振り返って、いかがでしょうか

予選と敗復(敗者復活戦)とスタートからの500メートルはうまくいって想定通りにいったのですが、そこから真ん中1000メートルからのタイム落ちが大きくて、予選ではそこで他艇に大きく先行されてしまったので差を詰め切ることができずに負けてしまったという感じですね。敗復に関してもタイムを狙っていったのですが中盤のタイム落ちが大きくなってしまって思うようなタイムがでなかったという感じです。

――予選から調整した部分は

大きく変えたのは500メートルの第1クオーターが終わったところで一気に勝負を仕掛けようということです。レートを当初より少し高めに設定して、そこでタイム落ちを少なくしようということでやってみたのですが、それがきょうの準決勝では改善できなかったです。

――インカレ前のクルーの調子はいかがでしょうか

クルーに関してはトップスピードは出ていて練習でも長い距離を漕いでいるときに感じたスピードはいいものが出ていたのですが、レースになったときに自分たちがよく漕げていたことを再現できていなくて。まとめるとトップスピードは出るけど、持続力がないという感じです。全体的に悪くはなかったと思います。

――実際レースをしてみて再現できなかった要因とはどの部分にあると思われますか

テクニカル面で少し大雑把な漕ぎをしていて、実際のレースで勝負になったときにそこがうまくまとまらなかったという感じです。

――今後、どのような戦い方をしていきたいとお考えでしょうか

戦い方でいえば、自分たちの体力は他と比べても誇れるものはもっているのでテクニカル面をとことん極めていきたいと思っています。オール入れるタイミングや抜くタイミングや完璧に8人漕ぐという意識を持って戦っていきたいなと思います。

B:寺田圭希(人4=滋賀・膳所)

――きょうのレースを終えた率直な気持ちは

単純にまだまだ及ばないと。やってきたことを出せなかったので悔しいと思いました。

――やってきたことが出せなかったのは具体的にどういった点でしょうか

抽象的ではあるのですが、練習で思い通りにできていた漕ぎというのが出ませんでした。長さやリズムの良さはもっと良くできたと思うのでそこは悔やまれます。

――きょうのレースを全体的に振り返っていかがですか

スタートで(他艇に)出られたというのは一番痛くて、スタートでしっかりと出ていれば1艇には追いつけたと思うのですが、差が開きすぎていて追いつくのが厳しかったという面があると思います。

――準決勝のタイムについてどのように考えていますか

あまり良くないタイムですね。目標タイムは7分切るということだったので、きょうのコンディションを考えていてもあまりいいタイムとは言えないと思います。

――レースの前にクルーを組んだ菅原諒馬選手(商1=東京・早大学院)とは何かお話しされましたか

とにかく練習でしてきたことを出そうと、落ち着いていこうということを話していました。

――レースが終わった後にクルーで何かお話しされましたか

まだまだ意識が足りていなかったこと、今どうこう言っても仕方ないのでこれからもう一度頑張っていくことを話しました。

――寺田選手にとっては最後のインカレとなったと思いますが、きょうまでの3レースを振り返ってどのようなインカレになりましたか

大会前はもっといい順位を狙えると思っていたのですが、実際戦ってみてもっと力不足だなと感じましたし、もっと練習で詰めていく必要性を感じました。

――きのうの敗者復活戦でのデットヒートを制して上での勝利は印象に残るレースとなったのではないでしょうか

そうですね。きのうの展開は良かったのですが、スタートで出られることは1つ課題と見えてきたので、これからそこをどうするか考えたいと思います。

――全日本選手権もありますが、今後どういった調整をしていきたいですか

スタートだけでなくリズムの長さなど様々な点で詰めるところはあると思うので、より全体的な漕ぎを良くしていきたいです。これからしっかりともう一度やっていくしかないと思います。

3:杉田陸弥(人4=栃木)

――本日のレースを振り返って率直なお気持ちは

予選、敗者復活戦(敗復)とやって、仙大、日大には少なくとも出られていたので、最初に出ようというプランを立ててやっていました。その気持ちでやっていて表現していたとは思うのですが、仙大よりも前に出るには至らず。そのまま1000メートル以降では、自分たちの力が及ばず審判艇の波をかぶってしまい、そこからの立て直しがきかずということで、実力といえば実力であり、今の出せるものだったとは思うんですけどだいぶ悔しいという結果であったかなと思います。

――きのう、おとといのレースと比較していかがでしたか

予選が内容的にダメで、敗復、きょうとプランを大幅に変えて臨みました。敗復では富山国際大よりも前に着こうということは達成できなかったものの、プランを表現するという意味では予選よりも立て直すことができて、それとほぼ同じできょうもやったのですが、これも自分たちの力不足で、うまく仙大に追いつかずにばてて、慶大にもやられてしまったかなと思います。中盤以降ですね。

――きのうは、漕ぎの乱れがあったようですが

僕の感想では、中盤の波かぶりでリズムを崩したので、僕の感覚だと、きのうはスパート前には立て直したのですが、きょうはスパートに入りながらも崩していて、だいぶもったいないなと思いました。

――雨の影響は

インカレは予選から通してずっと雨だったので、良い意味で変わらずでした。降っていないほうが良いに越したことはないんですけど、「また雨か」というくらいの感じで、3人もそんな感じだったような気がします。

――本日はタイム的にはいかがですか

終わった後にコーチとかともいろいろ振り返ってみて、後の祭りという感じになってしまうかもしれませんが、練習ではもっと良い感覚で、コーチからも良いフィードバックをもらえていました。それが、先週までは河口湖に行っていて、戸田に戻ってきてからの最後の詰めの部分というのがうまくいかずにそのままレースに出てしまってということで自分としては悔しいですね。あの良い感覚というのが、全く出ていなかったのではなく組んでから2か月弱漕いできて出てきていたので、良い感覚をもう少し出せれば結果を変えられたのかなと、個人的に思います。

――最後のインカレとなりましたが

本音を言えば、最低でもあすに残りたいというのがあったのですが、それができなくて残念といえば残念です。でも、このクルーは、僕以外が2年1人と1年2人ということで、良い意味で、最後だという気負いなしに練習できました。その意味では3人に乗っかってできたので、肩肘を大きく張ることなくできたという面ではよかったのかなと思います。

――11月の全日本選手権(全日本)に向けて改善点や意気込みを

話し合って出てきたのは、詰めの部分の前まではできていた基礎のブラッシュアップ。初歩の初歩から丁寧にもう一度確認することで、レースペースの漕ぎにもつながっていくというようにコーチと話しました。全日本はまだクルーが確定していないですが、このままいくとなれば、もう一度そこから、クルーで共有して順々に焦らず積み上げられたら、と思います。全日本はインカレよりもレベルが高くなって結果を出すことが難しくなることが予想されますが、絶対に改善されるのではないかと思っています。

B:菅原拓磨(国教4=東京・早大学院)

――率直な今のお気持ちは

表彰台を狙っていたという目標があったので、それを達成できなかったという面で、すごく悔しくて残念だなと思います。

――試合の内容を振り返って

そんなに自分たちは追い込まれた状況ではなかったし持ちタイムも一番速かったので、しっかりと自分たちのプレーができればいいなと思っていたんですが、最初の500メートルで頭を取られました。かなり接戦だったので、誰も落ちないという我慢比べの中で僕たちは実力が足りずに単純に負けしまったのかなと思いますね。

――どのようなレースプランで臨まれましたか

6分40秒が出たらファイナルに進めるだろうということでずっと目標としてやってきたので、特に明確には書いていませんでした。最初の500メートルは1分36秒を考えていたのですが、実際にフタを開けてみれば1分41秒で5秒足りなくて。コンディションもあるのですが、一応スピードを再加速させるポイントを750メートルと1250メートルに決めていたり、ラストスパートだったりとレースプラン通りにはやったのですが、東大との差は詰まらなかったなという印象ですね。

――天候の影響は

天候は悪かったのですが、それに惑わされずにアップはできて、レースは雨だったからとかいうものではないと思っています。

――レース後、クルー内で何か話し合われましたか

全日本(選手権)でもこのクルーでいくかはわからないんですけど、全日本もこのクルーで挑むならもう一度チャンスはあるので、結果をしっかり受け止めて技術的なところと体力的なところを目標達成に向けて1から頑張っていかなければならないということ、コーチ陣も巻き込んで、覚悟を決めて頑張っていきましょうということは伝えました。

――菅原選手ご自身は、最後のインカレとなりましたが、大会を振り返っていかがでしたか

準備も入念に行うことができて、予選のタイムも全体で4位と悪くなく、目標に向けて前進していけていたんですが、こうやって負けてしまいました。目標が達成できずに悔しいのですが、このクルーで成長できていて、個々人でもレベルアップしていて、何よりとても頑張ってくれていたので、彼らは一回、二回とこれからあると思うので頑張っていってほしいなというのは思います。もう全日本しかないので、全日本に向けて気持ちを切り替えて最後出し切る、というのが僕のやることかなと思いますね。

――全日本への意気込みをお願いします

全日本は、インカレに比べて社会人も入ってくるので苦しい部分があると思います。僕たちは、インカレは表彰台、全日本は決勝進出という目標を掲げているのですがインカレの結果を踏まえて目標を下げるというのは絶対にしたくなくて、もう一回、目標に向かって頑張っていきたいなと思います。具体的には、レースの分析、負けた理由である弱みをどうつぶしていくか、強みをどう生かしていくか。単純にスピードをどれだけ上げていくのかということが全日本の目標になると思います。ベースのスピードを上げるということと、出られたときの粘り強く引っ付いて、最後には差し返すぐらいの爆発力が課題ですね。1か月あるので一個一個潰して、みんなで速くなっていければいいかなと思います。

S:米川志保(スポ2=愛知・旭丘)

――今日のレースを振り返っていかがでしたか

今日は1位にならないとあすの決勝につながらないレースだったので、とりあえず結果として1位で終われたのはよかったです。

――レース自体の手応えはいかがでしたか

予選のレースで少しスタートがバタバタしてしまって、今日はスタートを丁寧にしっかりと漕いでいこうということに関しては改善が出来たのですけど、その他のところはまだまだ決勝に向けて直すというか、決勝で改善していかなくてはならないところがあるとおもいます。

――今日のレースプランについて教えていただけますか

準決勝で決勝に残るためにどのクルーも全力でスタートから仕掛けてくると思ったので、レースプランとしては、まずしっかりとスタートでトップをとること。そして予選もそうだったんですけどスタートで出られてしまってもコンスタントで徐々に離していけたので、今日ももしスタートで出られなくてもコンスタントで徐々に離すっていうのをイメージしました。

――途中から雨が降ってきましたが、天候による影響などはありましたか

天気が雨だということは事前に調べたりして雨降るかもっていう風には思っていて、いろいろ準備はしていたので、雨の影響は特に無かったかと思います。

――レースが終わったあとのミーティングではどのような話をされましたか

やっぱりまだ全然力を出し切れていないところがあって、まだ自分たちの全力ではないので、あしたはスタートから頭をと取って出しきるっていうことを今日のミーティングで話しました。

――決勝戦であたる学校で意識しているところはありますか

明大はすごい大学のボート部として全体的に強いというか、ライバルなのでそこは意識しているんですけど、予選でも1回勝ってはいるので、あしたは予選以上の漕ぎをして明大には負けないようにしたいです。でもトップタイムを出してる中大もなんですけど、とりあえず自分たちの全力を出して、集中してやろうと思っています。

――明日への抱負をお願いします

ワセダの女子クォドは何年も優勝し続けているし、去年も勝っているしというところで、負けられない種目でもあると思うので、絶対に勝ちます。

7:正木丈治(商2=米国・ウッドブリッジ高)

――きょうのレースプランは

予選に関しては、私のクルーはほとんど初心者、1年生で構成されていて、レースそのものがで初めての人が多いということもあり、とにかく今まで練習で積み重ねてきたことを周りは気にせずに淡々と確実に出していこうということでした。レースプランとしては、いたってオーソドックスな、スタートでついていって、ミドルで徐々に離して、最後は突き放すというレースプランでした。中には実業団もいたので、そこは負けても致し方ないところはあったんですけど、それ以外のチームには普段通りうまく勝てたレースだったかなと思います。敗者復活戦のプランは、横のレーンに予選で自分たちより1秒はやいチームがいたのですが、タイム落ちが激しかった真ん中のペースをもっと底上げしてラストで一気に離せば勝てるだろうということを考えていました。結果としてレースプラン通りラストで差を詰めて、最後は差し切ることができて非常にいいレースができたという印象が強いです。

――敗者復活戦では予選よりタイムを縮められましたが

予選で2位ではあったんですけど、普段通りいったこともあって、経験が少ない選手には油断が生じやすいと思ったので、先輩として精神面での配慮には気を使いました。

――実業団とのレースで感じた印象は

やはりフィジカル面での差はもちろん大きくあるんですが、実業団の方々とは経験が明らかに違うので、レースに臨む準備もちゃんとされている印象が強かったです。学ぶことは多いと思いました。

――きょうの試合で収穫や課題は見つかりましたか

経験が少ないことが逆に良い方向に働いたのか、緊張することもなく、大きな失敗もなかった点は大きな収穫ではないかと思います。今後の課題としては2000メートルという長い距離を漕ぐ中で、練習でやってきたことを出しつつも、おのおの細かい雑なところがまだまだあるので、磨いていけば完璧に近づけるのではないかと思いました。

――あすへの意気込みを教えてください

他のどのクルーにも我々はタイムで負けているのですが、負けているからといって気を落とさずに、決して勝てない相手ではないので、9人で士気を高めて、勝ちたいと思います。