男女合わせて3艇が表彰台へ!

漕艇

 大会最終日は4艇が順位決定戦、6艇が決勝に挑んだ。その中でも決勝で最初に登場した女子ダブルスカルでは早大Aが終盤に艇を伸ばし2位に入賞。また、女子舵手なしクォドルプルと男子エイトもメダルをつかんだ。6艇が決勝進出を果たすという早大の層の厚さをみせるとともに、秋に行われる全日本大学選手権(インカレ)に向け収穫のある大会となった。

(記事 黒田菜々子)

★男子エイトが3位入賞を果たす(男子部)

 男子部からは順位決定戦に2艇、決勝に3艇が出場した。まず最初に出艇したのは、昨日の準決勝で惜しくも敗れ、順位決定戦に回った男子ダブルスカルだ。序盤から他艇に引き離される苦しいスタートに。そこから切り替えてラストスパートで追い上げを見せるも及ばず、4着でフィニッシュした。同じく順位決定戦に挑んだ男子舵手なしフォアも、ラストに1つ順位を上げるもスタートの出遅れが響き無念の4着。悔しさをあらわにしてレースを終えた。

 そしてきのう見事に予選を突破した舵手なしクォドルプルは決勝戦に臨んだ。前半に他艇と差が開くが、最後まで諦めず粘りの漕ぎを見せる。しかし前艇との差を詰めきれず6着に沈んだ。続く舵手つきフォアも「スタートを崩して、リズムがあまり良くないまま漕ぎ切った」(菅原拓磨、国教4=東京・早大学院)と思うようなレース運びができず、同じく6位という結果となった。そしてここまでの雪辱を果たすべく出艇したのが、花形種目・男子エイトである。「1本をとにかく長く漕ぐ」(石田良知、スポ3=滋賀・彦根東)と9月に行われる全日本大学選手権(インカレ)を見据えた漕ぎ方を意識し、レートは低くも、着実に相手と同じスピードを出すという強みを生かしたレースを展開。艇を着実に伸ばし、第2クオーターでは5位であった順位を3位に上げ、見事表彰台入りを果たした。

予選を突破し決勝に挑んだ舵手なしクォドルプル

 

1艇のみが表彰台入りと全体的には悔しい結果となったが、秋のインカレや全日本選手権に向けての見通しは決して悪くない。通過点であるこの大会で得た課題と向き合い、選手たちは秋に向けて再び厳しい練習を始める。目指すは優勝、日本一。ことしも選手たちにとって熱い夏となりそうだ。

(記事 石塚ひなの、写真 新開滉倫)

★2艇が表彰台へ、次へつながる結果に(女子部)

 大学漕艇界のトップに君臨する早大からは、女子シングルスカルが先陣を切る。順位決定戦に登場した波多野響子(教4=福岡・東筑)は2位でのスタートとなったものの、粘りを見せラストは1着でフィニッシュ。総合10位となった。続く女子舵手なしクォドルプル早大Bも、京大との接戦を制し、総合7位でレースを終えた。

 決勝で最初に登場したのは女子ダブルスカルの木下弥桜(スポ1=和歌山北)・土井鈴奈(教4=埼玉・浦和一女)、渡邉楓(文2=新潟南)・青木華弥(教2=東京・本所)の2組。木下弥・土井ペアはレースプラン通りに序盤から頭を取ると、その後もペースを落とさず2位をキープ。約8秒の差で東北大に敗れ、土井は「少し悔いの残る結果」と振り返るものの、2位という確かな結果を残し今後につなげる姿勢を固く誓った。一方の渡邉・青木ペアは1000メートル地点では4位につける。粘り強く漕ぎ進めるも、後ろから迫る新潟大にコンマ差で敗れ5位で今大会に幕を下ろすこととなった。女子部において、最後のレースとなったのは女子舵手なしクォドルプルの早大A。隣のクルーに肩を並べたのは、土屋愛元女子主将(平28スポ卒)が乗る明治安田生命だった。しかし、佐藤紫生乃女子主将(スポ4=宮城・塩釜)は「自分たちのレースに集中できた」と話すように、一貫して自分たちのレースを展開。横並び一線の2位争いを制し、明治安田生命に続く堂々の2位に輝いた。

2位に入賞した女子ダブルスカル早大A

 いよいよやってくる、早大漕艇部にとって運命の夏。この鍛錬の夏に何を得て、どれだけ成長できるかがカギとなるに違いない。「インカレは絶対に譲れない」(佐藤紫女子主将)。『全種目優勝』への固い決意を胸に、躍進を続ける女王から目が離せない。

(記事 寒竹咲月、写真 新開滉倫)

女子ダブルスカル早大Aの木下弥(左)と土井

2位に入賞した女子舵手なしクォドルプル

3位に入賞した男子エイト

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結果

▽男子部

順位決定戦

【ダブルスカル】

S:飯尾健太郎(教2=愛媛・今治西)

B:有田光佑(創理4=東京・早大学院)

7分07秒37 【組4着 全体14位】 

【舵手なしフォア】

S:富田剣志(スポ3=愛媛・今治西)

3:尾崎光(スポ2=愛媛・今治西)

2:金子怜生(社2=東京・早大学院)

B:石阪友貴(政経4=東京・早実)

6分35秒61 【組4着 全体10位】 

決勝

【舵手なしクォドルプル】

S:正木丈治(商2=米国・ウッドブリッジ高)

3:寺田圭希(人4=滋賀・膳所)

2:伊藤光(文構2=東京・神代)

B:杉田陸弥(人4=栃木)

7分10秒05 【6位】

【舵手付きフォア】

C:山口幹太(法2=青森)

S:井踏直隆(文構2=東京・早大学院)

3:得居亮太(法3=東京・早大学院)

2:菅原拓磨(国教4=東京・早大学院)

B:川田悠太郎(国教4=東京・早大学院)

7分14秒46 【6位】

【エイト】

C:藤川和暉(法4=東京・早稲田)

S:石田良知(スポ3=滋賀・彦根東)

7:石橋広陸(スポ3=愛知・豊田北)

6:鈴木大雅(スポ2=埼玉・浦和)

5:伊藤大生(スポ2=埼玉・南稜)

4:木金孝仁(社4=東京・早実)

3:有田雄太郎(法3=東京・早大学院)

2:東駿佑(政経3=東京・早大学院)

B:内田達大(スポ3=山梨・吉田)

6分02秒27 【3位】


▽女子部

順位決定戦

【シングルスカル】

早大A

波多野響子(教4=福岡・東筑)

8分49秒21 【組1着 全体16位】 

【舵手なしクォドルプル】

早大B

S:石上璃奈(スポ3=長野・下諏訪向陽)

3:田口えり花(商3=埼玉・浦和一女)

2:南菜月(教1=新潟南)

B:工藤かれん(スポ2=愛媛・松山東)

7分13秒06 【組1着 全体7位】

決勝

【ダブルスカル】

早大A

S:木下弥桜(スポ1=和歌山北)

B:土井鈴奈(教4=埼玉・浦和一女)

8分01秒62 【2位】

早大B

S:渡邉楓(文2=新潟南)

B:青木華弥(教2=東京・本所)

8分14秒70 【5位】

【舵手なしクォドルプル】

早大A

S:木野田沙帆子(スポ3=青森)

3:米川志保(スポ2=愛知・旭丘)

2:木下美奈(スポ3=山梨・富士河口湖)

B:佐藤紫生乃(スポ4=宮城・塩釜)

7分18秒69 【2位】


コメント

菅原拓磨(国教4=東京・早大学院)

――本日のレースを振り返って

トップ6を決める決勝レースだったんですけれど、スタートをちょっと崩しちゃって、リズムがあまり良くないまま漕ぎ切ったというか立て直せなかったので、すごくもったいないレースでした。きのうの2本目ではタイム的に上回っていたところにも負けてしまったので、あまり満足できるものではなかったですね。

――クルーの調子はいかがでしたか

調子はあまり悪くなかったと思います。そもそもあまり長い期間このレースに向けて組んで練習してきたって感じのクルーではなくて、ぱっと組んでぱっとレースに出たといった感じのクルーだったので、あまり調子に左右されるようなものでもなかったかなと思います。

――きのうの2本と比べて、本日のレースはいかがでしたか

結果から見てもあまり良くないというのが正直な感想です。それでも3本通して狙っていくところは狙っていけたのではないかと思っています。部の方針があって、それに沿ってやっていけたのは良かったと思います。その方針というのが、勝ちを狙ってただがむしゃらに漕ぐのではなく一本一本の質を意識するというとことで、9月の全日本大学選手権(インカレ)でしっかり結果が残せるようなテクニカルなレースの部分、基礎の基礎を意識することにフォーカスして漕ごうというのが今回のレースでした。基礎をちゃんとしてあまり勝ち急がなかったのに決勝レースに進めたことは良かったです。

――今回のレースでの収穫や今後の課題は

第3クオーター目の1000メートルから1500メートルの部分でスピードが落ちてしまうという問題点があって、それに対処するためには苦しいところでも目標としている低いレートで長く漕ぐことを続けることで、そのためには苦しいところでも崩さないという意識を持ち続けることだと思っています。これからインカレに向けてクルーを組んで練習していくというところなので、その中でも意識し続けたいです。インカレでは表彰台を狙います。

B:佐藤紫生乃女子主将(スポ4=宮城・塩釜)

――きょうのレースを振り返っていかがでしたか

今回の大会は、インカレ(全日本大学選手権)や全日本(選手権)に向けてどういった目標設定をするか、どういったプロセスで向かっていけばいいのかという方法や手段を見つけるための通過点のレースであると監督(内田大介監督、昭54教卒=長野・岡谷南)からお話しをいただいていました。結果とすれば完成形ではありませんでしたが、蓋を開けてみれば今回のテーマであった、長いレンジで最後までぶらさがって押し切っていくということを最初から最後まで貫き通すことができ良いスピードを出すこともできました。このままではレースに出られないというほどバランスが悪くスピードも出なかったこともあったのですが、一回一回の練習を大切にしてきょうは今持っている力を出すことをできたので、良いレースになったと思います。

―― どのようなレースプランで臨みましたか

スタートではあまり回さずに、一本一本を大切にして着実に艇を伸ばしていくことを意識しました。中盤は長く艇とつながっていくということを徹底的に意識して、あまりレートは上げすぎずにじっくりと運んでいきました。ラストクオーターでは、監督からのきょうは(レートを)上げて良いとの指示もあり、私のコールで一気に2枚上げ、3枚上げし水中からのリズムで運んでいくことができました。

――日体大と2位の競り合いになりましたが

焦りは4人ともなかったと思います。自分たちはコンスタントに強みを持っていますし4人が全員を信頼していていたので、そんな焦りを感じることはなく、そこで米川(志保、スポ2=愛知・旭丘)のげきでクルーの雰囲気がガラッと変わって加速することができました。競り合いの中でも全員が集中して漕げていたと思います。

――明治安田生命に土屋愛前女子主将(平28スポ卒)が乗られていたと思いますが意識はされましたか

お互いそれぞれの強み弱みを知っているのでどう出るかなとは思いましたけど、そんなにお互い意識することもなく自分たちのレースに集中できたので問題なかったかなと思います。

――クルーの調子はいかがでしたか

男子艇を使っていて大きな艇だったので一本漕ぐたびにどっちかに傾くことが続いていて本当にバランスが悪かったんです。口には出さないですけど、多分みんな焦っていました。私が一番焦っていたんじゃないかなと思うんですけど(笑)。一応今のワセダの中でのトップクルーという位置付けで漕がせてもらっていたので、結果にこだわらないと言いつつもやっぱり私たちが、というのが心の中にありました。練習の中で艇を変えたり、押し切って音で合わせてつかんでいったりということを徹底したことで艇もすごく安定して、持っている力をフルで伝えることができたので、調子は良かったと思います。

――今後の意気込みを教えてください

どのクルーになってもやることは一つであって、ワセ女は勝たなくちゃいけないという使命があります。そういった自負を持って練習しているので、インカレは絶対に譲れないです。全種目優勝という目標に近づいていけるように練習して、結果にこだわっていければいいと思います。全日本に関しては、まだベースも固まっていない状況ですけど、やっぱり出るからには、というところがあるので。ワセ女らしいパフォーマンスをもっていけるようにお互いに切磋琢磨し合ってやっていけるように努力していきたいと思います。

B:土井鈴奈(教4=埼玉・浦和一女)

――きょうのレースを振り返って

結果は2着だったのですが、スタートで頭を取るということはできたのでよかったと思います。また、今回はハイレートで練習していくというよりは一本一本でしっかりと艇を伸ばすということを中心にしていて、それをレースでも出すことを目標にしていました。その部分で、コンスタントからラストにかけて2人で伸ばすことができたので、今回のレースの目標は達成できたかなと思っています。

――木下選手(弥桜、スポ1=和歌山北)との相性は

木下もJOC(ジュニアオリンピックカップ)という大会があり、私も直前まで教育実習があったので、1週間程という短い期間の練習で大会に臨んだのですが、その中でもかなり完成度を上げることができたので相性としては良かったのではないかと思います。

――2位という結果については、満足されているということでしょうか

そうですね、レースの内容としてはとても良いものが出せたのでその点に関しては満足なのですが、もう少し練習期間があったら東北大を差せていたかなという思いもあるので、少し悔しさが残る結果となりました。ただ、全体的には満足しています。

――今回のレースを経て、新たに出た課題などはありますか

木下弥はすごくパワフルで上手な選手で、今回のクルーで私は原点に立ち帰れたというか。一本で進めてレースを楽しんで漕ぐという、高校生の時に感じていたボートの楽しさをもう一回感じることができました。これから私には引退まで時間があまりないのですが、一本で押していくという意識が私には欠けていたかな、ということは今回のクルーで思い知ったことであり、もう一回つかむことのできた感覚でもあると思うのでそこをこれから課題としてやっていきたいなと思います。

――4年生として、最後の夏をインカレに向けてどのように過ごしていきたいですか

まずは、女子部の中でインカレ、全日本に選手として出る、というところまでいけるようにと思います。この団体は本当に強い選手が多いので、他の人以上に考えて、他の人以上に努力をしなければ、インカレや全日本に出る切符すら手に入らないので。そこをまずは自分のなかでしっかりと努力していけたらと思います。今回のレースで学んだことが多くあるので、それを生かしつつ自分の力もつけていきたいです。これから選考が始まって、部内でもどっちが勝つか負けるかというのはあると思うんですけど、それが最終目標ではなくてワセダの女子部全体で、全員で勝つというのがインカレと全日本の目標なので、まず自分の力をつけてワセダとしてみんなで勝てるように、その一員になれるように頑張っていきたいなと思っています。

S:石田良知(スポ3=滋賀・彦根東)

――今大会の位置付けは

インカレ(全日本大学選手権)が9月なので、それまでの練習の一環としての通過点ですね。9月までいくと期間が長すぎてモチベーションが落ちるので、維持するために練習と兼ねています。

――今大会ではストロークとして出場されましたが、いかがでしょうか

練習ではエイトのストロークは何度も乗っていたのですが、ストロークとして試合に出るのは初めてです。合わせるというより、自分でリズムをつくって合わせてもらうので、後ろが合わせやすい漕ぎをしました。

――クルーの強みはどこだと思われますか

今回、相手よりレートを低めでいったのですが、低くても長く漕ぐというのがワセダの狙いなので、そこが他大に比べて強みだと思います。相手がどれだけレートを上げてきても、こっちは相手より4枚レートが低くてもピッチが低くても、着実に相手と同じスピードを出すというのが僕らの強みですね。メンバーとしての強みは爆発的なパワーがあるというわけではないのですが、ワセダの中ではパワーはある方だと思います。

――長く漕ぐというのは年間を通しての漕ぎ方でしょうか

軽量級(全日本軽量級選手権)が終わってからですね。早慶戦があって、軽量級があって、軽量級で短い漕ぎになったのでインカレに向けて長く漕ごうというのを意識してやりました。きょねんのインカレ優勝がそれで成功したので、1本をとにかく長く漕ぐことを意識しようということでずっとやってきました。

――実際にレースをやってみていかがでしたか

長く漕ぐことを意識したのですが、やっぱり難しいですね。9月のインカレで本当に1番長い漕ぎ方をしたいので、きょうは長さは比較的にとれたかなとは思うのですが監督からはまだまだ、と。主観的な考え方だと長く漕いだとは思うんですけど、監督から見るとまだまだ狙えると言われました。もっといけるという感じですね。

――夏に向けて意識したい点はありますか

きょねん優勝したのは爆発的なパワーが本当にすごかったんですよ。全員がいくぞってなったときの爆発力がすごかったので、そのパワーは新しく組まれたエイトにはかなりあると思っています。きょねんに近いものが。それを全員で出す瞬間が合わされば、確実に優勝できますね。

――インカレに向け意気込みをお願いします

もしかしたら竹内さん(友哉副将、スポ4=愛媛・今治西)か僕がストロークだと思います。もし僕がこのままストロークをやるなら、意気込みとしてストペア(ストロークペア)が一番大事なので日大のストロークに絶対負けないくらいのパワーとリズムで漕ぎます。優勝できると思います。

S:正木丈治(商2=米国・ウッドブリッジ高)

――今日のレースを振り返っていかがでしたか

今回の大会ではレートが指定されていたのですが、レートが低い中でどのように他大と競っていくかということを考えたときに、1本を加速感がある伸びのある漕ぎを意識しました。予選では落ち着いてドライブは出せていたのですが、一方でグリップワークにブレが大きかったので、そこは大きな反省点となりました。そのため、決勝を迎えるにあたって意識したのは落ち着いて漕ぐということと、自艇集中ということにフォーカスしました。結果としましては6位に終わってしまったんですけど、漕ぎのパフォーマンスとしましては予選よりもはるかにいい漕ぎになったと思います。漕ぎ自体は良かったんですけど、落ち着いて漕ぐということが少しあだとなり、落ち着きすぎた結果、あまり攻めきれず、ずるずると相手から離されて負けという結果になったと思います。なので、反省点としましてはもっと序盤からガンガン攻めていって他大ともっと競っていけばと思いました。

――きょうのレースプランは

レースプランは最初の300メートルをスタートスパートでレートは38~40くらいで、その後はコンスタントで32に落としミドルスパートを入れ、またラスト300メートルでラストスパートを入れ、レート35~36まで上げ、最後またパワー10を入れるという、いたってシンプルなゲームプランでした。

――昨日のレースと比べていかがでしたか

非常に良くなったというというか、ブレードワークであったりグリップワークであったりという面での漕ぎは良かったというだけであって、決して今日のタイムが早かったというわけではなかったので良いとは言えません。コンディションも昨日と変わらなくて。昨日は常にスタートからゴールまで横に艇がいたので、それについていって最後勝ったという感じだったんですね。一方で今日は序盤から出られてしまったので、僕はストロークであまり後ろが見えなかったんですけど、それで相手がどれくらい離れているか、近くにいるかがわからず、今出していいのか、攻めていいのかわからず、ずるずる離されたという印象でしたね。

――今回のレースで見つかった課題は

今回のレースで見つかった大きな課題としましては、先ほどのレースの感想でもあったように、落ち着く中でスタートで出て、他大の艇を見ながら余裕を持って漕いで、最後まで離し切るっていうレースにもっていけたらと思いました。

――この夏に重点的に練習していきたいところはどこでしょうか

自分はフィジカル面があまり強くないので、もっと水上での技術を向上させるとともにフィジカルを強くして、もっと上のレベルを目指していきたいと思いました。