【連載】インカレ直前特集『Challenge』 最終回 S:長田敦主将×4:藤井英貴副将×7:角南友基×C:中村拓×B:和田優希

漕艇

 最後の夏が始まる。全日本大学選手権(インカレ)の対校エイトクルーには、長田敦主将(スポ4=石川・小松明峰)、藤井英貴副将(スポ4=東京・本郷)、角南友基(スポ4=岡山・関西)、中村拓(法4=東京・早大学院)、和田優希(教4=滋賀・膳所)と五人の4年生が名を連ねた。『打倒・日大』を目標に日本一の座を見据える4年生の胸の内に迫った。

※この取材は7月31日に行われたものです。

ボート漬けの毎日

世界の舞台で戦った長田主将

――長田主将は夏季ユニバーシアード大会やU23世界選手権、和田選手はU23世界選手権に出場されていましたが、皆さんは最近どのように過ごされていましたか

長田 最近はボート漬けという感じで、こっち(日本に)来てもすぐに練習が始まったので、まだオフというようなオフは過ごせていないですね。あしたは花火大会なので、すごく楽しみです(笑)。

和田 自分もオフがまだないので、かといって花火大会が楽しみとかそういうわけではないんですが、とりあえず何か楽しみが見つかってくれればなと思いながら、最近は疲れているのでとりあえず寝ていますね。

角南 学校もほぼもうないので、結構プロみたいな生活をしていますね。練習して朝ご飯を食べて寝て、お昼ご飯を食べてちょっと寝て、また練習というように有意義なボート漬けの生活を送っています。

藤井 僕も今学期は授業がなかったので、就活とボートだけですね。

中村 ご飯を食べたいけど食べられない毎日ですね、一言で言うと。

一同 (笑)。

――減量中ということでしょうか

中村 そうですね。

――藤井選手は授業がなかったそうですが、その他の皆さんはテストの方はいかがでしたか

長田 僕も授業なかったですね、優秀なんで(笑)。今学期は一つもなかったですね。

和田 僕もテストは一個もなかったです。研究室だけには毎日通っていますが、テストはなかったです。

角南 僕も優秀なので…(笑)。いや僕は週5で学校に行っていましたね(笑)。みんなとはちょっと違うんですけど、結構留年しちゃ駄目なので、必死こいて勉強していましたね。

中村 僕も優秀なので、テストは5個ありました(笑)。僕も週5で行っていました。

――4年生同士で遊びに行かれたりするのですか

長田 ないね。

藤井 ないね。

中村 最近はないですね。いまはみんな就活などで忙しいので。

――いま何かはまっていることはありますか

長田 ちょっと見つからないな。

和田 そうやな。特にはまっているっていうほどのことはない、よね?

長田 チョコエッグ…。

和田 チョコエッグははまってないやろ(笑)。

長田 向こう(U23世界選手権)でチョコエッグばっかり食べていて。

和田 チョコの中におもちゃが入っているお菓子で。

長田 それのスヌーピーのおもちゃを集めていました。

和田 あとプーさんも。

長田 あ、プーさんもだ。こっちに帰ってきてからは食べてないですけど。向こうではそんな感じでしたね。

――どのくらい集められたのですか

長田 全部かな。

和田 多分全部ですね(笑)。

――その他に何かはまっていることや流行していることはありますか

角南 僕は最近インスタグラムにはまっていますね。

一同 (笑)。

――どういう写真を載せているのですか

角南 ご飯の写真ばっかりですね。

――自炊されているのですか

角南 いや自炊はしてないですね。

藤井 あれ(笑)?

角南 自炊は2回しかしていないですね(笑)。ただちょっと「食べてきたぜ」みたいな感じで写真をアップしています。

――最近は何を食べましたか

角南 最近はトラジの焼肉定食!

――藤井選手は何かありますか

藤井 俺?aiko聞いています。

一同 (笑)。

――お勧めの曲はありますか

藤井 やっぱりあしたは花火大会なので、『花火』。

和田 一番おもろいやん、aiko聞いてますって(笑)。

藤井 うん、aikoばっかり聞いてる。

中村 いま(はまっていることを)必死に考えてるけど、ない。ないですね(笑)。

「強くならないといけない」

最後の夏に挑む藤井副将

――最近はどういう練習をされていますか

長田 エイトはずっと基礎トレーニングみたいなことをやっています。まだ皆さんがレースで見るような速いスピードを求めては練習していないですね。僕が帰ってきてからまだ4日くらいしかたっていないので、8人で動きを合わせるところから練習しています。

――今季の前半戦を振り返っていかがでしたか

長田 僕はほとんどワセダでレースをしていなかったのですが、軽量級(全日本軽量級選手権)やその次にあった東日本選手権を見ていると、どの学生も頑張っているなという印象がありました。うちも男子だったら軽量級で下級生の石阪(友貴、政経3=東京・早実)と東(駿佑、政経2=東京・早大学院)が入賞もしているので、すごく良い流れでインカレ(全日本大学選手権)に迎えられると思います。ですが先ほども言ったように、学生が頑張っている印象が他の大会を見てもあったので、高いレベルのインカレになるのではないかと思っています。

和田 自分もそうですね、感じたところは良く似たところで、部としては力が付いてきているのではないかと思うのですが、トップ層を比べたときにやっぱり周りも強いと思うので、厳しいインカレになるのではないかと思います。

角南 いままで大艇とかで過ごしてきたのですが、お花見(レガッタ)からいままでは小艇でレースに出るチャンスをもらっていたので、そこでもう一度基本的なボートを進めることやレース展開など、改めて自分の中で再確認できたと思います。そこはまだ自分の中で例年にない良い仕上がりになってきたのではないかと感じています。

藤井 前回(早慶レガッタ特集)と近いことを言ってしまうかもしれませんが、僕は大学からボートを始めて、対校エイトに乗ることばかりを目標にやってきました。乗れば勝てるだろうという思いがいままではあったのですが、今回の夏に限って言えば僕も強くならないといけないなというある意味危機感のようなものを覚えています。

中村 結構船に乗らずに陸から見る回数が多かったですし、その間にさまざまなことをコーチ陣と話すことができました。全体の漕ぎを見て自分の中でイメージをしてエイトに乗れているのではないかなと。そういう意味では前期はいろいろ視野を広げて自分の中でも考え直すことができたので、良い機会だったなとは思います。ただ、いまエイトに乗ってみて、自分の中でエイト慣れしていないと言いますか、そういった感覚があるので、早くエイトへの感覚を戻していきたいと思います。

――6月中旬あたりにインカレのクルーが決定したと伺いましたが、シート順も決定されましたか

長田 いやそれはまだですね。確定はほぼしていると思うのですが、これからコーチ陣と一緒に一番の追い込み練習へ入っていくので、そこでもし(シート順の変更を)言われたら、そこで試していくようなかたちになります。

――いまはどういった順番なのでしょうか

長田 僕がストロークで、後ろから順に角南、石田(良知、スポ2=滋賀・彦根東)、是澤(祐輔、スポ3=愛媛・宇和島東)、藤井、内田(達大、スポ2=山梨・吉田)、竹内(友哉、スポ3=愛媛・今治西)、和田、コックスが中村です。

「時間の使い方がうまい」

対校エイトクルーに復活した角南

――対校クルーの雰囲気はいかがですか

長田 軽量級などとは違ってインカレって結構(クルーが)決まってから時間がありまして、いまは一個一個課題解決のために一人一人向き合えているようなクルーですね。言いたいことも言ってくれる回数が例年よりも多いと思いますし、すごく良い雰囲気ではあると思います。

――対校エイトには4年生が5人も乗られていますが、4年生としてそれぞれ気を付けていることなどはありますか

和田 自分はやっぱり後ろの方にいるので、とりあえず後ろから全体を見て思ったことは一応言うようにはしています。あとは元気よくやれば良いのかなと思っているので、活気のあるクルー、勢いのあるクルーに自分から率先してつくり上げていけたらと思いながらやっています。

長田 僕自身は遠征があってまだみんなのことをしっかり見られていないのですが、ことしは本当に時間がないので気付いたことは言って、個人的にでも練習などでフィードバックしてあげるようには心掛けています。無駄をなくすと言いますか、インカレで最大限の力を発揮できるようにしています。ことしは本当にインカレまで時間がないというのが正直な思いなので、無駄なく、でも言い過ぎると伸びないことも多いので、その辺は気を配りながらもやっています。

角南 雰囲気づくりの面については、藤井や長田とか拓に任せていますね。結構自分は長田のリズムを後ろへつなぐ役目なので、自分に必死な状態です。まだ自分の中でももっとできるなという手応えはあるので、そこは前向きに捉えながらもしっかりやっているところです。

藤井 ちょっと格好良いこと言っても良いですか(笑)。Love&Peaceです(笑)。

和田 格好良いか(笑)?

藤井 針(治療)に行ってきてさ。Love&Peaceが必要だなっていう話になったんだけどさ。結構いままでの4年生ってプライドが高いイメージがあって、個人的には雰囲気があんまり良くないように感じたから、僕はある意味あんまりプライドとか持たずに、「はい」みたいな(笑)。下手下手からいくようにして、プライドが高い感じにならないように、Love&Peaceな感じでやっていければ良いかなと思っています(笑)。あんまり下手じゃないかな?「はい」って言うようにしているんだよね(笑)。

一同 (笑)。

和田 言わんとしていることは分かるだけど、Love&Peaceかどうかは分からない(笑)。

中村 9人いるけれども最終的には一つにまとまらないといけないのですが、その目標にたどり着くまでに一人一人をまとめることが大事だと思っています。まずは感じたことを言えるようにできればと。僕は一番前に座っているのですがみんなと全然視点が違うので、僕自身の視点を大事にしつつも、一人よがりにならないように。なるべくはみんなからいろんな話を聞いて、「ああこんなこと思っているんだな」というようなことを引き出せるようには意識しています。

――早慶レガッタでは第二エイトに乗られていた角南選手ですが、対校エイトを外から見ていて気付かれたこと、対校クルーに入って感じたことなどはありますか

角南 結構鈍感なのであまり気付いていないかもしれないのですが、みんなの空いている時間の使い方は対校クルーの人たちはうまいなと思いました。セカンド(第二エイト)のときは(クルーキャップである自分が)「ああしてこうして」と指示していたのですが、対校になるとみんないろいろ感じていることはちゃんと自分で解決しているので、その部分で時間の使い方がうまいなと思いました。

――長田選手は主将という立場でクルーを見て、どのように思われていますか

長田 僕は(入学してから)ずっとエイトに乗ってきたのですが、過去のエイトの中でもことしが一番タイムを出せそうなメンバーが集まったなと思いますし、もちろん一番良い選手を8人選んだと言いますか、勝ち上がってきて対校に乗ったなという印象があります。その分クルーの中では、よく言われていることですが『強い選手が集まると個性が強過ぎてまとまらない』ということにもなってくると思うので、そこだけは注意しています。

――そのような個性の強い選手たちをまとめるにあたって、心掛けていることはありますか

長田 クルー組んで間もないので、監督コーチと連絡を取り合って、日本にいないときでも「こういう様子だよ」というようなことは聞いていました。今後ですね、やっぱり大事なのは。このまま良い練習を積めるような雰囲気づくりをしていきたいと思います。

――中村選手はコックスという立場でクルーを見て、どのように思われていますか

中村 僕も結構対校エイトに乗る機会が多かったのですが、いままでのエイトに比べてもインカレの組み始めにおいて、レベルの中ではかなり高いところにあるのかなということを感じています。単純にブレードの動きを見ていてもそうですし、一人一人の意識もすごく高いなと感じているので、一人一人の力を伸ばしながらも、全体としてうまく一つにまとめられるようにしていきたいなと思っています。

――和田選手と藤井副将それぞれのシートで求められている役割とは何でしょうか

和田 僕はそんなに船の上で怒るような感じではないので。むしろ陸の方が怒るよな?

一同 見たことない(笑)。

和田 陸ではあまり見られていないようですけど…(笑)。まあ船の上ではそんなに怒るようなキャラではないので、しっかりいまの現状をしっかりフィードバックすることと、活気があり元気を出して練習をやっていくということを発信できればそれでいいかなと思っているので、そこにとにかくフォーカスしながら、自分もしっかり漕いで練習でも本番でもやっていければいいのかなと思っています。

藤井 僕はいままで声だけ出していけばいいと思っていたのですが、4番(のポジション)はリズムとかを伝えなければいけないということを最近ちゃんと認識しまして、その点いまは全然できていないので…(笑)。リズムを伝えられるように早く個人の課題をつぶしていかなければならないという感じですかね。答えになってるよね?

和田 うん、大丈夫。まだ大丈夫。

藤井 何それ、角南と一緒にするなよ(笑)。

角南 一緒だろ(笑)。

「自分のコールで一つになってほしい」

司令塔としてクルーをけん引する中村

――クルーを組み練習を始めてからまだ間もないですが、現在ある課題や今後強化していきたい部分はありますか

角南 僕はちょっと漕ぐ時の癖が強過ぎて、結構いままでも自分の癖のままで漕いでいたのですが、やっぱりそれでは長田のリズムをつなげていけないので、そこを徹底的に直しているところです。

和田 個人として言うと、自分は身長が低いということがあるので、もっと大きく漕げないと駄目だなということがあります。全体としても、レベルの高いところのレースとか見させてもらって思ったのが、速いクルーほど船は止まっていないというか減速が少ないと思ったので、本当に無駄をなくしていかないとたぶん力の差のあるような大学だと歯が立たないかなと思うので、しっかり無駄をなくして本番を迎えられたらいいかなと思います。

中村 個人としては、最終的には自分のコールで一つになってほしいのですが、そのためにはうまく自分のタイミングとか漕手の漕いでいる時のきつい時とかきつくない時、ペースの落ちている時と落ちていない時ということをうまく見ながら、漕手とのタイミングもすり合わせていかなければならないので、そこは一つ自分の課題かなと思います。全体としては、シンプルに一本の長さ。やっぱり長く漕ぐことが大事だと思うので。いまは漕ぎが短い感じがするので、そこは全員で長く漕いでいければいいのかなと思います。

――逆にクルーの良いところはどこでしょうか

長田 僕たちは陸上のエルゴで練習しているのですが、それのスコアやタイムの良い選手が集まっているので、それの力をうまく水上でも出せたときに良い船の進みが見られるときがあるので、それを継続して出し続けることが良いところでもあり、今後伸ばしていきたいところでもあるかなと思います。

藤井 下級生が幸いにもモチベーションが高いというのがものすごく目に映るというか良いので、自分たちはこれから本格的に就活とか始まってしまうので、そういうときにこういう4年生がいるからやる気がうせるみたいなふうにはならないように、このまま下級生のモチベーションを保てるような4年生像みたいのはなっておかなければならないかなと思います。戒めというか、本当に下級生の勢いって良いなと思います。すごいよね?

和田 下級生というか全体的にことしの対校クルーはやっぱり例年と比べると違って、意見交換とかもちゃんとできるし。

角南 漕いでいて思うのが、結構僕も力任せに力んで漕いでしまって、アグレッシブなのはいいんですけど、うまく漕ぐ時のオンオフの切り替えができていなかったのですが、このクルーはできているのではないかなと思います。

――4年生として、今後3年生たちに期待することや、2年生に今後伸ばしていってほしい部分はありますか

長田 さっきも言ったのですが、ことしの軽量級で勝ったクルーって別にスポ推(スポーツ推薦)が乗っていたわけではないので、今後そういう人たちが頑張り続けるとすごく良いチームに仕上がるなと思います。その人たちが、いまの藤井みたいにスポ推を部内で倒して、スポ推よりも上のクルーに乗るということは、やはり個人だけではなく部全体に良い影響を及ぼすかなと思うので、今後もそういう結果を彼らには残し続けてほしいし、そういうチャンスがある人はいっぱいいると思います。その人たちにも負けないように、突き離すようにスポ推も頑張ってほしいと思います。もうそれが下の代はすでにできていると思うので、そういうところを伸ばしていってほしいです。

藤井 高い目標をつくって言い訳をつくらないでほしいなって。ものすごく自分の後悔でもあって、僕も未経験のわりにはとかいう理由を付けちゃったり。単純にボートを結果的に速く進めているかではなくて、体重のわりに進めているとか、エルゴが回るとか、そういうのではないなということが、やっと日大というのを考えたときに思ったので、あまり身長が低いわりにはとか、未経験のわりにはとかではなくて、結果的に日大の人より速く進められているのかというところにフォーカスして、あまり逃げ道をつくらないでほしいなというのがあります。結構ワセダには意外とそういう人が多い気がします。センスに逃げてしまったり、ワセダ内で比べてしまったり。高い目標に比べて、本当にそれが進められているのかというところを考えていければいいのかなと思います。

中村 僕らはことしの代でエイト優勝ということを目標にやってきて実現したいんですけど、それが実現したと仮定して、そこに満足せずに次の代にどんどん超えていってほしいなと。そのために自分が何をできるかということで、自分たちが出せるなと思う結果を出すのではなくて、出せないかもしれない結果に対して貪欲にチャレンジしていってもらいたいなと思います。

悲願の日本一へ

世界のレースを目にしてきた和田

――8月4日から相模湖合宿が始まりますが、合宿で強化したい部分はどこでしょうか

長田 どういう部分が具体的にはどれだけできるかは分からないのですが、この合宿でどこの大学にも負けない自信を付けて帰ってきたいということがあります。戸田で練習しない分、周りのスピードとかに焦ったりすることも少なくなると思うので、そこでどこよりも良い練習をして、絶対に試合で並んだときに勝てるという自信を付けて、この合宿は終えたいと思っています。

――戸田ボートコースではなく、相模湖で練習することによるメリットは何だと思いますか

長田 わりと好きな時間に練習できること。

和田 他艇が少ないくらいじゃないですか。コンディションもそんなに…まあ船のうねりとかも少ないと思うので。多少風とかはあると思うのですが、比較的広いですし漕ぎやすいと思います。

角南 水がきれいで冷たいので、帽子に(水を)ちゃっと入れて(頭にかけて)熱射病予防にします。

藤井 僕は、監督がずっとモーターで帯同してくれるのは大きいと思います。年にその時だけだから。

――ラストイヤーということで、最後の夏に懸ける思いをお聞かせください

長田 僕は正直、日大を倒せれば何位だっていいので。とりあえずあいつらを倒さなければ後悔して引退しそうなので、あいつらを倒すことだけに四年間の全てを懸けたいと思っています。

和田 日大はやっぱりずっと昔から目標だったので倒したいんですけど、日大に勝つということはたぶん日本一になることだと思うので、インカレは日大を倒して日本一になって、いままでずっと惜しい惜しいという状況だったので、ことしこそは最後なのでしっかり日本一を取り切って引退したいなと思います。

角南 僕も日大に勝ちたくて、そのためには自分とか個々が強くならないと駄目なので、自分もマシンみたいにずっと同じ漕ぎができるようになって、しっかり自信を付けて勝っていきたいです。(スタートに)並ぶ前に勝負は決まっていると思うので、そこで絶対に自信があるような状態で挑めるようになりたいです。

藤井 Love&Peaceなんですけど、新人戦(全日本新人選手権)でこのメンバーで勝った時すごく楽しくて。僕の場合はインカレにこだわって日本一取りたいと思って入ってきたわけではないのですが、もう一度あの新人戦の時みたいにみんなでどんちゃん騒ぎできたらいいなと思います。そのためにはまずは自分がやらなければいけないことを頑張ってやろうかなという感じですかね。

中村 純粋に勝ちたい、優勝したいということがあります。この間の早慶戦で経験したことが自分の中では大きくて、あの経験を無駄にしないようにというか、あそこから得たものを無駄にしないためにも優勝という結果で、みんなのためにも自分のためにも優勝を必ず取りたいというふうに思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 須藤絵莉、八木瑛莉佳、写真 渡部歩美)

◆藤井英貴(ふじい・ひでき)(※写真左)

1993年(平5)6月29日生まれ。東京・本郷高出身。スポーツ科学部4年。ポジションは対校エイトの4番。今回も独特な世界観を爆発させ、対談を盛り上げてくださった藤井副将。未経験ながらも努力で勝ち取ったシートで、溢れんばかりのパワーを発揮し、艇を力強く進めてくれることでしょう!

◆角南友基(すなみ・ゆうき)(※写真中央左)

1993(平5)年10月25日生まれ。岡山・関西高出身。スポーツ科学部4年。ポジションは対校エイトの7番。対談中は藤井副将との掛け合いが印象的だった角南選手。最近ではインスタグラムにはまっているご様子。おしゃれな写真をたくさんアップして、皆さんからのフォローを待っているそうです!

◆長田敦(ながた・あつし)(※写真中央)

1993年(平5)5月9日生まれ。石川・小松明峰高出身。スポーツ科学部4年。ポジションは対校エイトのストローク。ブルガリアではチョコエッグの中に入っているおもちゃを全て集めたという長田主将。大好きな甘いものを原動力に、インカレではクルーを必ず日本一へと導いてくれるに違いありません!

◆中村拓(なかむら・たく)(※写真中央右)

1994年(平6)3月28日生まれ。東京・早大学院高出身。法学部4年。ポジションは対校エイトのコックス。早慶レガッタ特集に引き続き、冷静かつ丁寧に取材に応じてくださった中村選手。他の4年生から絶大なる信頼を受けている姿が印象的でした。最後の夏に向け、日々過酷な減量と奮闘中です!

◆和田優希(わだ・ゆうき)(※写真右)

1993(平5)年7月24日生まれ。滋賀・膳所高出身。教育学部理学科生物学専修4年。ポジションは対校エイトのバウ。同期にいじられながらも明るく取材に応じてくださった和田選手。先日のU23世界選手権では体調を崩してしまったようですが、高いレベルのレースを体感し、刺激を受けたご様子でした!