課題残るも、視界は良好

漕艇

 全日本軽量級選手権(軽量級)最終日に早大からは3艇が出場した。男子部は2艇共に準決勝で接戦の末に敗戦を喫するも、順位決定戦ではそれぞれ持ち味を出しトップフィニッシュ。早慶戦からの成長が見られる結果となった。一方、昨年唯一軽量級で敗戦を喫した女子部は、今季も明大に2連覇を許す。悔しい結果に終わったものの、今後への課題が明確となり、収穫のある大会となった。また、日本代表として2014アジアカップⅠに出場した内田達大(スポ1=山梨・吉田)は4位に終わり、惜しくも表彰台を逃した。

(記事 細矢大帆)

★社会人相手に熱戦を繰り広げ、学生トップの5位に

善戦を繰り広げる長田

 準決勝で2着となり、順位決定戦に回ったワセダのエース長田敦(スポ3=石川・小松明峰)。自分以外はすべて社会人という厳しい状況の中でも、得意のスタートで先行し首位に立つ。終盤こそ差を詰められたものの、自身が理想と語る逃げ切るレースを展開しトップでフィニッシュ。出場した学生の中では最高となる5位という成績を収め、今大会を終えた。試合後には前日までとは打って変わり、「自分でも満足できるレースができた」と笑みを浮かべた。しかし同時に、社会人と艇を並べて漕いだことから地力の差を実感。体力や技術の強化に加えて、レースプランの組み立て方など社会人から吸収すべき点が数多く見つかった。次に目標とするのは夏の全日本大学選手権での優勝だが、その後には全日本選手権も控えている。学生王者はもちろん、いずれ全日本級の大会で頂点に立つ姿がいまから待ち遠しい。

(記事 加藤千暁、写真 細矢大帆)

★全体5位も男子部に復活の光差す

中盤以降勢いを盛り返す男子舵手なしフォアクルー

 予選を1位で突破し臨んだ準決勝は惜しくも社会人2艇に敗れ、順位決定戦に回ることとなった男子舵手なしフォアクルー。課題のスタートでは東海大、戸田中央総合病院RCの2艇に先行を許してしまう。かつての男子部は「一度捉えれば諦めてついてこない」と他校から言われるほど、そのまま引き離されるケースがよく見受けられた。だが今大会の早大は違った。コンスタントでリズムを取り戻すとそこから激しい猛追を見せる。ラストクオーターに入るころにはトップに立ち、そのままスパート勝負を制し1着。決勝に進めず悔しい思いをしたものの中盤以降の課題を克服し、今後に生かされるレース内容となった。軽量級を終え、夏に向け強い手ごたえを得た選手たち。だが、スタートに関しては昨季に比べ明らかにキレが見られなかったのは事実。「昨年の良いところとことしの良いところを合わせていきたい」(和田優希、教3=滋賀・膳所)。次戦に控えるは最大目標・全日本大学選手権。殻を破り捨て、さらなる成長を遂げた新生男子部の躍進に期待したい。

(記事 細矢大帆、写真 加藤千暁)

★明大に2連覇を許す悔しい結果に終わる

明大に2連覇を許した女子舵手なしクォドルプルクルー

 昨年、同大会で宿敵・明大に苦杯を喫した早大。なんとしても借りを返したいところであったが、「パッと出られてしまった」(辛島瑞加女子主将、スポ4=東京・富士見)と400メートル地点で明大に頭を奪われる。先行逃げ切りがワセ女の必勝パターン。プラン通りにならず、その後も徐々に差を広げられてしまう。安定した漕ぎを披露できなかった早大はスパートもむなしく悔しい2位に。宿敵に連覇を許し、女王としての意地を見せることはできなかった。だが、「明確な課題は見えてきている」と辛島が振り返るように、収穫の多い大会になったともいえる。昨季も夏の全日本大学選手権、全日本選手権では覇権奪回を成し遂げた早大女子部。学生女王、さらには日本の女王へ。より高い頂を目指し、洗練された圧巻の漕ぎを今夏再び見せてほしい。

(記事 細矢大帆、写真 加藤千暁)

★アジア4位に終わるも、今後の起爆剤として期待

世界の舞台で躍動するJAPAN1クルー(内田は最も後ろ)

 U-19日本代表に選ばれた期待のルーキー内田達大(スポ1=山梨・吉田)が、先日行われた敗者復活戦を勝ち上がり、2014アジアカップⅠの男子舵手なしクォドルプル決勝に出場した。序盤から中盤にかけてはメダル争いを演じる積極的な漕ぎを披露する。だがスパート勝負では地力の差が出てしまい、じわじわと後退。そのまま4位でゴールし、惜しくも表彰台を逃した。悔しさの残る結果となったが、U-19日本代表の経験を通して得たものを持ち帰り、今後どう生かすかが重要となる。自身の成長のみならず、周囲を刺激し早大全体を底上げする活力となることに期待したい。新戦力の台頭を感じさせる大会となった。

(記事 加藤千暁、写真 細矢大帆)

結果

全日本軽量級選手権

【準決勝】

▽男子シングルスカル

長田敦(スポ3=石川・小松明峰)7分24秒73【2位、順位決定戦へ】

▽男子舵手なしフォア

早大(S:小林大河(国教4=東京・早実)、3:青松載剛(スポ4=京都・東舞鶴)、2:竹内友哉(スポ2=愛媛・今治西)、B:和田優希(教3=滋賀・膳所))6分27秒64【3位、順位決定戦へ】

【順位決定戦】

▽男子シングルスカル

長田 7分58秒12【1位、全体5位】

▽男子舵手なしフォア

早大 6分43秒34【1位、全体5位】

【決勝】

▽女子舵手なしクォドルプル

早大(S:土屋愛(スポ3=新潟・阿賀黎明)、3:佐藤紫生乃(スポ2=宮城・塩釜)、2:望月みづほ(スポ4=埼玉・大宮)、B:辛島瑞加(スポ4=東京・富士見))7分06秒30【2位】

2014アジアカップⅠ

【決勝】

▽男子舵手なしクォドルプル

JAPAN1(B:内田達大(スポ1=山梨・吉田))6分15秒96【4位】

コメント

3:青松載剛主将(スポ4=京都・東舞鶴)

――準決勝のレースを振り返って

予選から(序盤から)出られないことは分かっていたので、追い付かなければと考えてしまって焦りが出てきてしまいました。自分たちで崩して終わってしまった感じがしました。一度NTT東日本を半艇身くらいまで詰めましたが、そこで余計に力が入ってしまったかなと。そのまま落ち着いてレースができれば、もしかしたら(逆転も)あったかなと思いますが、攻めどころで高ぶりすぎてそこでバラバラになってしまったかなという感じです。

――ラップタイムを見ると第二クオーターがやや他艇に比べ遅いような印象を受けましたが

第二クオーターで落ちてしまったというよりはスタートから僕たちはあまり飛び出すつもりはありませんでした。出る気がないとかそういうわけではありませんが(笑)。予選の時もスタートでおいていかれてもしっかり前を向いて漕げば他艇に追い付ける感じがしたので、ここを上げよう、ここは落とそうとかそういうことではなくて、自分たちのリズムで漕ぎ続けた感じのレースでしたね。

――逆に第三クオーターのラップタイムは全艇1位でしたが、そこも感覚で漕いでいるような感じだったのですか

そうですね。後半になるにしたがって僕たちはタイムが上がっていました。多分単純にスパートを入れた回数とかが多かっただけだと思います。

――順位決定戦のレースを振り返って

順位決定戦でもスタートで4艇中3位になってしまったのですが、予選から準決勝を通じてコンスタントで追い付けるという自信があったので、特に焦ることもなくしっかりとレースプラン通りのレートで漕ぐことができました。順位決定戦がその点に関しては一番良くできて、ラスト100メートルも予選や準決勝よりもしっかりとスパートを入れられたかなと思います。いままでのワセダは出られたらそのまま終わったりとかしていたのですが、今回のレースで少しその殻を破れたかなというのがありましたね。

――総合5位という結果について

総合5位についてはやっぱり不満です。でも順位決定戦1位というところでは気持ち良く終わることができました。でもやっぱり決勝には行きたかったなという思いは強いです。

――決勝にいくために足りなかったものや社会人との差についてはどのように感じましたか

社会人は全体的に強いのですが、それ以前に準決勝とかは自分たちで崩してしまった部分が大きかったように感じます。このクルーを組んで約1カ月練習を積みましたが、それでもまだ練習不足だなと感じました。試合に向けての練習ができた期間は本当にここ1週間ぐらいのことです。ようやく良くなってきて、いい練習ができたなと思えるようになってきたのもここ1週間くらいです。もう1、2週間くらい早くその段階までいけていればまた違う結果にはなったのかなとは思いますね。社会人との差というよりはいかに自分たちらしく淡々と漕げるかがカギだったように感じています。

――男子部全体の結果について

長田(敦、スポ3=石川・小松明峰)も順位決定戦で1位になって、結構競ったレースを制したので自信になったのではないかと。男子部全体としてはそういう意味でまあまあだったのかなと思います。ただエイトがやっぱり敗者復活戦敗退ということで、彼らなりに頑張っていたとは思いますがまだまだ成長が必要かなと感じました。

――全日本軽量級選手権(軽量級)の位置づけはどのようなものでしたか

いままでは早慶レガッタから優勝を狙っていって、軽量級もインカレ(全日本大学選手権)も全日本(全日本選手権)もすべて優勝を狙うということでしたが、現実問題いまの段階でそれを達成するのは簡単なことではありません。監督が代わってからは、いま一番の目標はインカレなのでそれに向けた通過点として考えようというものでした。そういう意味では今回はすごくいい試合だったなと思います。ただ今回の結果だけ見れば満足はできないです。インカレに向けてはいい調整というかいい大会になったのかなと思いますね。

――最大目標・インカレに向け抱負を

軽量級でいままでのワセダにはなかったような手ごたえをつかんだので、もしかしたらいけるんじゃないかという前向きな気持ちになっています。現段階ではいけるんじゃないか程度ですが、意気込みとしてはあくまで優勝を狙います。決勝にはエイトで絶対にいけると思います。ほかの種目にもぜひ決勝に進出できるようにしたいですね。

B:辛島瑞加女子主将(スポ4=東京・富士見)

――きょうのレースを振り返って

まずは優勝を狙っていたので、率直に悔しいですね。漕ぎに対する課題がたくさん見つかったので、そういう意味では収穫のあるレースでした。

――序盤から明大に出られる苦しい展開となりましたが

スタートは出たのですが、400メートル地点でパッと明大に出られてしまって、そのまま差を詰め切れずに終わったレースでした。スタートの最初の精度は高いのですが、コンスタントになったところでいかにスピードを落とさずに乗せていくかというところが課題かなと思います。

――400メートル地点で何かアクシデント等ありましたか

崩したとかではなくて、一本一本同じ漕ぎができていないということで、そういう部分が顕著に出てしまったのかなと思います。

――具体的な課題の内容は

ファイナルを押し切れないことですね。いままではそんなに意識したことはなかったのですが、ちゃんと見てみるとそうなっていました。それが監督から最初に言われたことですね。エントリーはいい分そこがもったいないというのはあるので、ファイナルまでしっかり押し切って一本一本むらのない漕ぎをすることを目指して夏まで取り組んでいこうと思います。この課題はワセダ全体的にみんなできてないことですね。

――バウから何か声掛け等されましたか

明大に出られてしまった時と関西電力小浜が後半伸びてくることは分かっていたので、追いつかれてきた時にこっちも切り替えをいれようということは決めていました。

――中日本レガッタ(中日本)から全日本軽量級選手権(軽量級)とやや女子部として苦しい展開が続いていますが

毎年この中日本、軽量級はあまり乗り切れないというのがここ何年か続いていると思うので、ことしはなるべく早くそこで波に乗りたいというのはありました。でもこうすれば夏に向けて絶対に速くなれるという明確な課題は見えてきているので、そんなに結果だけにとらわれずに前向きに全員が考えられていると思いますね。

――優勝した明大への印象は

力強いというわけではありませんが、艇を進めるうまさは非常にレベルの高いものだなと感じました。こちらとしても競る相手がいるということはすごく好ましいことなので、切磋琢磨(せっさたくま)できればいいなと感じています。

――全日本大学選手権(インカレ)や全日本選手権(全日本)に向けて

インカレ、全日本は昨年優勝しているので、絶対に連覇をしていきたいなと考えています。インカレに関しては一つでも多くのクルーが優勝できるように、全員でレベルアップできればいいなと考えています。

長田敦(スポ3=石川・小松明峰)

――軽量級(全日本軽量級選手権)を終えた率直な感想をお願いします

きょう2レースして、合計4レースしたのですが、きょうから自分でも満足できるレースができたかなと思うので正直予選からもう一回やり直したいです。

――準決勝では中盤まで首位で終盤に差されたレースでしたが

最初、自分の中でもオーバーペースというか少し無理していて、準決勝で負けた選手より出ていたのですが、向こうがスピードを上げてきた時に思ったよりついていけなくて、それで後半に順位がずるずる入れ替わったのかなと思います。

――準決勝の時点で大学生として残ったのは長田選手のみでしたがその点に関しては

今回は社会人が多いということもありますし、学生の中で強い選手はあまりいなかったかなと思うのでそこはあまり意識していないです。

――順位決定戦を振り返って

危なっかしいレースでしたが、レースを振り返ったらまあまあ良かったかなと。4本の中では良かったレースですね。

――ご自身にとっての良いレースとはどんなものですか

僕はいつも後から相手を抜かすというのが苦手というかしたくないので、先に出て逃げ切るかたちになるのですが、そういうレースが最後のレースでできたので良かったかなと思います。

――最後のレースで逃げ切れた要因は

1日2本目なので向こうも疲れていたと思うのですが、いつもならもう少し出たいところを我慢してスタートを少し抑えたので、後半もいままで以上にバテることなくついていけて、そういうレースプランだったのが良かったのかなと思います。

――軽量級で得たものはありますか

今回は僕の準備不足で、レースがきょうから良くなったのはオールを少しいじったことがはまったからで、そういうこともレース前にしていかなければいけないと感じました。それでしっかり練習できていたらまた違う結果だったのかなと思います。準備が不十分だったのでそこの大切さを痛感しました。あとは、それでも準決勝では2、3秒差で負けてしまったので、社会人との差はまだあるなと。中盤までは勝っているということだったので、かなわないというほどではないので、これからしっかり体力や技術を磨いて、夏に向かいたいと思いました。

――他にインカレ(全日本大学選手権)に向けて修正していきたい点はどこですか

ビデオで決勝の試合を見ていて思ったのは、終盤に僕がいつも駄目なところで優勝するような選手は、しっかり漕げているなと思って、スタートからラストスパートまで同じ漕ぎというか同じ力強さでロスなく漕げていました。そこは体力もありますし技術も身に付けなければいけないと思うので、体力を付けようとして無理に練習量をこなすのではなくて、いろいろなことを考えて夏まで練習していきたいなと思いました。

――今後の目標を教えてください

次の大きな大会はインカレなので、インカレで僕が出る種目は優勝できるように頑張っていきます。

B:和田優希(教3=滋賀・膳所)

――準決勝のレースを振り返って

スタートで一気に横の実業団2つが出て、コンスタントには自信があったのですが、左のレーンのNTT東日本に近づいた時に差せそうだったので、逆にそこで力んでバラつきが出てしまいました。それがなかったらいい艇速が出ていたので、本当だったら勝てた惜しいというかもったいないレースでした。

――第二クオーターで離された印象がありましたが

スタートのスパートで結構いい流れを向こうがつくって、それが続いていたのかなと。すぐに詰められるなと思いましたし、そこにいるのは分かっていたのでそんなには気にならなかったですね。

――順位決定戦では終盤に一気に巻き返しましたがその点についてはいかがですか

スプリントは割りと強いみたいだったので、しっかりまとまれれば実業団でもそれほどタイム差はなくて、勝てるという自信がありました。スタートは(相手に)出られたのですが、そんなに焦ることなくじわじわコンスタントで詰めていって最後はラストスパートを一気に入れたので、理想のレース展開でしたしやってきたことが実っているなという実感があって良かったと思います。

――全体5位という結果に関してはどう思われていますか

悔しいですねやっぱり。準決勝で最後焦らなかったら取れたなと思っていて、日大Bとは予選で当たって3秒差で勝っているのですが、そこが決勝で3位になって表彰台に上がっているので自分たちもできたなというのはあります。そこを逃したことが悔しいです。5位という結果にはあまり納得はしていないです。

――今後に向けた課題は

スタートが遅すぎるので、もしフォアでいくのであればスタートをもっと速く。エイトだと昨年、スタートはどこよりも速かったので、もし遅いならスタートを課題にします。夏はエイトになると思うのですが、スタートはあまり速くなくて後半が速かったことで他のチームもプレッシャーを感じて漕いでいたと思うので、それをもっとスタートから出ていてかつ後半もっと速くなっていれば夏に効いてくると思います。昨年の良いところとことしの良いところを合わせて夏に向けてやっていければいいかなと思います。

――全日本大学選手権に向けて一言

いまかっちりした雰囲気でやっているので、もう少し柔軟にというかボートを楽しんでやれればいいのかなと。ずっと雰囲気が良くなかったというのがあって、一週間くらいで良くなって艇が伸び出したというのがあるので、良い雰囲気で夏に挑みたいなと個人的には思います。

3:佐藤紫生乃(スポ2=宮城・塩釜)

――きょうの試合を振り返って、いかがでしたか

スタートは少し出られるだろうなという感じはあったので、落ち着いて勢いを出しつつ、落ち着きすぎずという感じでいこうということでした。スタートは良く、そのプラン通りにいけたかなと思います。750メートル付近で ここで決めるというコールをかけて出る予定だったのですが、ここで追い付き切れずにズルズル行ってしまって、1250メートルくらいで少し切り替えられれば良かったのですが、少し遅れてしまってそのまま追い付き切れずにゴールという感じでした。クルーの感覚としては大会の3本の中で最も良い漕ぎができて、クルー全員が楽しくできたというのがあったので、そこは出し切れたので楽しかったという感覚と、やっぱり負けるのは本当に嫌なので悔しい気持ちもあるので、それは夏に向けてまた頑張っていきたいと思います。

――きょねんもことしも2着で、2年連続明大に敗北ということになりましたが、表彰台では笑顔が見られたのは納得のいく漕ぎができたからですか

自分たちは思っていた漕ぎができたというのは本当に良かったですし、それで結果が負けてしまったのは結果なので仕方ないことなのですが、クルー全員で楽しんで漕げたというのが、笑顔につながったのかなと思います。

――今回の良かった点を教えてください

ストロークを漕いでいた土屋さんがとても長いストロークで漕げる選手なのですが、その長さを殺さないように3人が1本を長くということを注意して後ろの3人から力強いストロークをを出して伸ばしていくという点を意識していました。コンディションも良いわけではなかったのですが、1本1本長く伸ばしていくという部分は良くできたと思います。悪かったところは、4人で決めると決めていたところを決めきれずにズルズル後半まで3本ともいってしまったので、決めるところは決めなければならなかったと反省しています。

――今後についての抱負を

次のインカレ(全日本大学選手権)でワセ女は完全優勝を目標に掲げているので、出るレースは勝つということで、全日本選手権もインカレの波に乗ったまま勝ちにいけたらいいなと思いますし、フレッシュな顔ぶれもそろいましたので新人戦もその勢いのまま勝っていければいいなと思います。