新人戦で優勝 新体制に弾みをつける

日本拳法

東日本女子個人選手権が行われ、早大からは松井唯奈(文構2=)が出場。同時に東日本大学新人戦が開催され、1年と2年の男子日本拳法部員が出場した。

まず、最初に行われたのは女子個人戦。出場した松井は試合開始より、積極的な攻めをみせた松井だったが、相手からのカウンターで相次いで2本を取られ、敗退。試合後、「公式の大会は初めだったので、1戦を精一杯戦いたかった」と話した。悔しい結果に終わったが、試合の経験を積む良い機会となった。

相手と向かい合う松井

次に男子団体戦の大会である東日本大学新人戦が行われた。本大会は日本拳法部の1、2年生のみが出場できる。初戦では、国士館大と対戦。先鋒戦は引き分けという結果に終わったが、続く次鋒戦以降は全勝し、4勝1分で準決勝進出を決めた。

続く準決勝の相手は学連選抜。明大を倒して、先鋒戦で出場したのは、駒形佳大(文2=埼玉・浦和)。序盤より積極的な攻めを展開し、開始15秒で相手を抑え込むなど、相手を防戦一方に追い込んだ。時間を目いっぱい使い、残り8秒で2本目を奪取し、勝利した。続く次鋒の金田空大(教1=大阪明星)も開始20秒ほどで2本を獲得し、勝ち星を上げた。中堅の河口陽(教2=新潟第一)は互いに一本を取られることなく、引き分けに終わった。副将として、出場した押村星舟(政経2=東京・芝)は30秒で蹴りにより一本目を取った。二本目は胴突きで獲得し、余裕を残して勝利を決めた。これで3勝したため、早大の決勝進出が決定した。大将戦に出場したのは、西村世潤(文構2=大阪・明星)。2週間前の全日本学生選手権では「チームを引っ張っていきたい」と語っていた西村は、1分ほどで勝負を決め、大将としての威厳を示した。

落ち着いた試合運びをする日本拳法部員

決勝では慶大と対戦し、見事勝利を収めた早大日本拳法部。4年生が引退し、3年生がいない中で、結果を残したことはこれからの自信につながってくるだろう。本年度の大きな大会はこれで終了した。冬シーズンでは来季に向けて、力を養っていく。

(記事 写真 湯口賢人)

結果

▽女子個人戦

松井唯奈 一回戦敗退

▽男子団体戦

一回戦 対国士館大 4勝1分け

準決勝 学連選抜  4勝1分け

決勝  慶大    4勝1敗

コメント

西村世潤(文構2=大阪・明星)

――今日の試合の振り返りをお願いします

チームとして目標にしていた優勝を達成することができました。日頃お世話になっている3、4年生の先輩方に少し恩返しすることができたと感じていま。

――個人としての成績をどのように受け止めますか

個人として自分は団体戦で出場した試合に全て勝利することを目標にしていたのですが、年の最後の試合で敗北してしまったことによって目標の達成を逃し、自分の実力が不足していることを痛感しました。

――1、2年をまとめる立場としてどのようなことに気をつけましたか

副将として練習のメニューや強度を毎日見直し、メンバーのみんなに今回の試合を最高のコンディションで迎えることができるように心がけていました。

――今日、見つけた課題はなんですか

面突き、胴突きを貰わないように受けを徹底することが課題であると感じました。

――その課題をどのように克服していきますか

冬のオフを通して、拳法の基礎を徹底的に固め克服したいと思います。

金田空大(教1=大阪明星)

――今日の試合の振り返りをお願いします

優勝できて、すごくうれしかったです。チームが負けてしまいそうという危うい場面もなくて良かったです。

――個人としての成績をどのように受け止めますか

優勝できて、すごく嬉しかったです。チームが負けてしまいそうという危うい場面もなくて良かったです。

――府立とは違い、下級生のメンバーが多かったが、今日の大会で何か収穫はありました

絶対負けてはならないと思いました。負けられない試合を出るのは今後の僕にとってすごく良いと思いました。

――これから、どのようにして練習していきたいですか

先程述べた通り、自分の改善点をわかったので、一つ一つ克服していきたいです。