実力発揮できずベスト8

日本拳法

 今季の初陣となる全日本選手権。ワセダは現役部員とOBからなる混合チームとして出場した。昨年ベスト4に食い込み、優勝の期待がかかった今大会となったものの、技に精彩を欠き、思うような試合ができない。社会人のカベは厚くベスト8と悔しい結果となった。

 第4シードとして挑んだ2回戦・飯塚Aとの試合は接戦となった。1敗し、ここで白星が欲しいワセダは次鋒・田中健博(商3=東京・国分寺)が登場。果敢な攻めで面を突き早々に一本を取る。常に攻めに徹した田中は回し蹴りを決め、勝利を収めた。中堅、副将、主将と一進一退の攻防が続き、2勝2敗の五分に。大会の規定で技を決めた本数が1本多かったワセダが激戦をものにし、ベスト8以上を確定させた。

技を決める機会をうかがう田中

 ベスト4を狙った3回戦・明大戦。先鋒・安田大作(平23スポ卒)が開始早々に2本先取され完敗に終わると、続く次鋒・田中も流れを変えることができない。背水の陣で臨んだ中堅・中村泰人(平23スポ卒)が粘りの一本を取ったが、あと一本が出ず敗退が決まった。このままでは終われないワセダは、副将小枝信介(社3=埼玉・西武文理)が渾身の突きを披露する。相手を圧倒、ワセダの底力を見せた。

この試合唯一勝利を収めた小枝

 ベスト8と昨年から順位を落とす結果となったが、自衛隊などの社会人ひしめく中での試合は今後に向け大きな収穫となったと言える。まだ今季は始まったばかり。この悔しさを胸に、雪辱を果たすべくワセダの戦いは続く。

(記事、写真 三上雄大)

※記事中の学年は新年度のものです。

結果

※早大のみ

2回戦 対飯塚A 2勝2敗1分(技の本数より勝利)

●先鋒 安田大作(平23スポ卒)

○次鋒 田中健博(商3=東京・国分寺)

●中堅 中村泰人(平23スポ卒)

○副将 小枝信介(社3=埼玉・西武文理)

△主将 中川翔太(平23スポ卒)

3回戦 対明大 1勝3敗1分

●先鋒 安田

●次鋒 田中

●中堅 中村

○副将 小枝

△主将 中川