【女子ラクロス】優勝を目指すも準決勝で強豪立大に敗北 二度目の新人戦を4位で終える

女子ラクロス

新人戦ウィンターステージ決勝トーナメント

12月6日 千葉・フクダ電子フィールド

準々決勝

Team 1Q 2Q 合計
早稲田大学A
法政大学・東京学芸大学連合チーム

得点者

1Q

須永万尋、安達理央奈、村本詩桜

2Q

安達理央奈

準決勝

Team 1Q 2Q 合計
早稲田大学A
立教大学A

得点者

1Q

林田侑

2Q

なし

3位決定戦

Team 1Q 2Q 延長 合計
早稲田大学A
明治大学

得点者

1Q

なし

2Q

渡邉百音、石井愛莉

延長

なし

※掲載が遅れ、大変申し訳ございません

 今年度入学した1年生にとって、二度目となる新人戦が開催された。サマーステージでは、早大A、早大Bの両チームが決勝トーナメントに進出したものの、優勝にはあと一歩届かなかった。その悔しさを晴らすべく臨んだのが、新人戦ウィンターステージである。今大会、早大は早大Aと早大B・大妻女子大学の連合チームの2チームで出場した。予選ブロックでは、早大Aが決勝トーナメント進出を決めた一方、早大Bは2敗を喫し、惜しくも予選敗退となった。仲間の思いも背負い、早大Aはこの日決勝トーナメントに挑んだ。

ショットを放つ安達

 準々決勝では、法大・学芸大の連合チームと対戦。先制点を許したものの、4分に須永万尋(国教1=東京農大第一)が1on1からのショットを沈め、試合を振り出しに戻す。しかし直後に再び失点し、追う展開となった。それでも安達理央菜(教1=Palos Verdes High School)、村本詩桜(創理1=埼玉・早大本庄)が獲得したフリーシュートをそれぞれ自ら決め切り、3-2と逆転して第1Qを終える。続く第2Qは互いに譲らず、得点が生まれない時間帯が続いた。4分、相手のゴール前での攻撃にDF陣が食らいつくも、わずかな隙を突かれ同点弾を許す。それでも6分、渡邉百音(スポ1=神奈川・横須賀)から安達へのパスが通ると、安達がゴール右からショットを放ち勝ち越しに成功。この1点を守り切り、4-3で勝利を収め、準決勝進出を決めた。

 準決勝では、立大Aと対戦した。開始のドローを制すると、杉崎里奈(創理1=埼玉・早大本庄)から林田宥(教1=神奈川・桐蔭学園)へとボールがつながり、先制点を奪う。幸先の良い立ち上がりを見せた早大だったが、6分にゴール裏からの攻撃を許し、試合は振り出しに。その後、立大にフリーシュートを与えるとこれを決められ、1-2で第1Qを終えた。逆転を狙う早大だったが、迎えた第2Qはドローを取り切れず、立大の攻撃が続く苦しい展開に。流れを引き戻せないまま4連続失点を喫し、反撃の糸口をつかめずに1-6で敗戦。優勝への道はここで閉ざされた。

ボールを保持する林田

 続く3位決定戦では、明大と対戦した。早大は勝利を目指し、気持ちを切り替えて試合に臨んだ。試合は序盤から拮抗した展開となる。開始のドローを奪われると明大の攻撃が続き、2分、ゴール裏から仕掛けられるとゴール右上へのショットで先制点を許した。その後、両者がフリーシュートを獲得するなど攻撃の機会を迎えるも、得点にはつながらず。0-1で第1Qを終えた。続く第2Qは早大の攻撃から幕を開ける。渡邉がフリーシュートを獲得すると、バウンドショットを沈め、1-1の同点に追いついた。しかし5分、再び明大に勝ち越し点を許す。それでもゴーリーの好セーブで追加点を防ぎ、反撃の機会を伺う早大。試合終了間際に、石井愛莉(スポ1=神奈川・平塚中等教育学校)が放った鋭いショットがネットを揺らし、土壇場で同点に追いつくと、試合を延長戦に持ち込んだ。延長戦では早大が攻勢を強めたものの、決め切ることができない。すると相手ボールとなったラスト30秒、明大に得点を許し、2-3で惜しくも敗戦した。

円陣を組む選手たち

 二度目の新人戦となった今大会。早大Aは準々決勝を突破し、準決勝、3位決定戦まで戦い抜いた。優勝、そして表彰台にはあと一歩届かなかったものの、試合ごとに修正を重ね、最後まで粘り強く戦う姿勢を示した大会となった。この一年間、ラクロスにひたむきに向き合ってきた1年生たち。新人戦で得た課題と手応えは、今後の成長につながる確かな糧となるはずだ。次に控えるのは新人戦・あすなろカップ。積み重ねてきた努力の先に、次こそは優勝の景色を見せてくれるに違いない。

(記事 辻岡真波 写真 高津文音)

試合後インタビュー

林田宥(教1=神奈川・桐蔭学園)

――1年生で臨む2度目の大会でしたがどのような気持ちで臨みましたか

 サマーは優勝という目標を果たせず4位という結果に終わってしまったので、ウィンターこそ優勝したいという気持ちで臨みました。

――今日の3試合振り返っていかがでしたか

 1試合目は1点差で勝つことができて、嬉しさよりも安心の気持ちが大きかったです。準決勝では前半は1点差で良い流れだったのですが、後半は立大の強さに圧倒されました。3位決定戦では全員で最後まで粘ってサドンデスまで持ち込んだものの、勝ち切れず悔しい気持ちでいっぱいです。あと一歩の場面で勝ち切れない弱さを身にしみて感じました。

――得点を挙げられましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

 予選から自分の得点がなかったので、準決勝での得点は素直に嬉しかったです。負けている状況で流れを変えられるようなプレーをもっとしたかったです。

――ラクロス部で1年間過ごしていかがでしたか

 素敵な同期に出会えて濃い時間を過ごすことができました。自分の中では悔しさが大きく、来シーズンはもっと強くなりたいと思える1年でした。

――あすなろカップに向けて課題点があれば教えてください

 これからの練習で基礎を大切にし、学年として最大限の力を発揮するために、信頼関係もより強いものにしていきたいと思っています。今年味わった悔しさをあすなるにぶつけ、全員で喜べる勝利に繋げたいと思います。

――今シーズンに得た様々な思いを無駄にすることなく、練習を重ねて成長していきたいと思います。1つ1つのプレーにこだわり、リーグ戦でチームに貢献できるような選手になりたいです。

林優衣(人4=埼玉・川越女子)

――学生コーチから見てウィンターはいかがでしたか

 全員本当に成長したなと思いました。ウィンター練習の期間でBは強豪と戦えるだけの、チームとしてのディフェンス力。Aは優勝を目指せるだけの総合力をつけられた自信がありました。その力をコートでしっかりと発揮してくれたなと思います。どちらのチームも悔しい結果にはなりましたが、ラクロスを知らなかった1年生が、たった半年で早稲田を背負って戦っていることに感動しました。五十嵐組の最後の試合にふさわしいものだったなと思います。

――1年生はどういった学年ですか

 真面目に頑張れる学年です。自分に厳しい人が多くて、ちょっと暗いんですけど、やると決めたことはやり通す強さがあります。

――改めてラクロス部で4年間過ごしてみていかがですか

 本当にたくさんのことがあって、まとめるのは難しいんですけど、確実に自分を強くしてくれた4年間だったなと思います。1年生含め、たくさんの尊敬できる人と出会えたことは自分の財産だと思います。

――1年生含めた後輩にどのような期待をしていますか

 悔しかった気持ちを忘れず、前に進み続けてほしいなと思います。特に1年生は伸び代しかないので、できなかったと反省するのではなく、これからできるようになればいいと思って、チャレンジすることをやめないでほしいです。

――最後に後輩に向けてメッセージをお願いします

 本当に全員がそれぞれの立場で頑張っていると思います。周りの人への感謝を忘れず、自分がなりたい姿を叶えてください。