【女子ラクロス】2桁得点で日大を圧倒! 多彩な攻撃でリーグ開幕2連勝を収める

女子ラクロス

第37回 関東学生リーグ戦 1部Aブロック

Team 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
早稲田大学 2 2 5 1 10
日本大学 1 1 4 6

得点者

1Q

八澤百子2

2Q

八澤百子、野田千裕

3Q

久保木麻由、五十嵐杏子、神谷彩乃、増田明香、清永晃子

4Q

増田明香

 関東学生リーグ戦(リーグ戦)開幕戦で中大に10ー7で勝利を収めた五十嵐組。ブロック1位通過を目指し、一戦も落とせない状況が続く中、2戦目では昨年の入れ替え戦で1部に昇格した日大と対戦した。本格的な夏の暑さの中で行われた一戦は、立ち上がりから早大ペースで進み、4-1で試合をを折り返す。最終クオーター(Q)には4連続失点を許し、追い上げられる展開となったが、リードを守りきり、10ー6で勝利を収めた。

試合前に整列する選手たち

 第1Qから流れを呼び込んだ早大。開始のドローを制すると、MF久保木麻由(スポ3=福島・安積)からAT八澤百子(スポ4=東京女学館)へと繋がれ、先制ゴールを決めた。その後7分には、MF増田明香(法4=東京・国学院久我山)が、フリーシュートを獲得。ゴール横に入ったAT八澤へアシストすると、そのまま鋭く放ったショットはネットを突き刺した。守っては相手に隙を与えず、ショットを打たせない。G星井萌子(スポ3=東京・駒場)の好セーブもあり、2-0で第1Qを終えた。

 続く2Qも早大ペースで進む。ロングパスでクリアすると、AT八澤が得意のゴール裏から仕掛ける。1on1を制し、この日3得点を挙げた八澤は攻撃の要として早大を勢いづけた。その後4分には、MF五十嵐杏子主将(文4=神奈川・相模原)からゴール前でパスを受けたMF野田千裕(政経2=埼玉・早大本庄)がショットを放ち、ゴール。11分に失点するも、4ー1の3点リードで前半を折り返した。

ドローに臨むMF神谷

 ハーフタイム明けの第3Q、グラウンドボールを制して早大が攻撃に転じると、2分にはMF久保木がパスを受けてショットを決め、5-1に。その後は日大に1点を返され、苦しい時間帯が続いたが、G星井の好セーブから再び流れをつかんだ。8分にはフリーシュートを得たMF五十嵐主将がコースを突いたショットを沈め、続くMF神谷彩乃(文構3=神奈川・桐蔭学園)も冷静にゴールを決めて今季リーグ戦の初得点を挙げた。その後もMF増田、MF清永晃子(文構2=東京・文化学園大学杉並)が得点し、9-2と大きくリードを広げて第3Qを終えた。

得点を挙げ、喜ぶMF清永

 迎えた最終Qは一転して日大の反撃にあい、失点が続く苦しい展開に。開始直後のドローで敗れると、そのまま得点を許す。タイムアウトをとったものの、流れを断ち切れず、立て続けに4連続失点を喫してしまった。それでも、このままでは終われない早大。終了間際にはMF増田がこの日2点目となるゴールを決め、最後は10ー6で試合を締めくくった。

 試合を通して主導権を握り、多彩な得点パターンで相手を圧倒した早大。一方で、第4Qには4連続失点を喫し、守備のほころびも見えた。攻守の完成度をさらに高め、次戦の学習院大戦でも白星を重ねたい。

(記事 辻岡真波 写真 石澤直幸、林朋亜)

試合後インタビュー

八澤百子(スポ4=東京女学館)

 

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

 開幕戦から1カ月空いての試合だったので、久しぶりの試合でリーグ戦2戦目になりました。日大は去年2部から上がってきて、すごく勢いのあるチームで絶対に落とせないというところで、チームとしても1か月間基礎から磨いて、ベンチに入る全員で力を発揮して頑張ろう気持という気持ちで臨みました。

――この試合に向けて取り組んだことはありますか

 日大は個人の力がすごい強いっていうのは分かっていたので、早稲田も1対1の勝負でしっかり勝つ、1on1もそうだしグラボとかチェイスとか、そういう1対1の勝負で勝つっていうところに取り組んでやってきました。

――3得点を挙げられましたが、それぞれ振り返っていかがですか

 1点目はブレイクでボールをディフェンスの方から繋いできてというシーンだったので、やっぱりどうしても絶対に先制点を早稲田が取りたいという風に思っていました。自分にボールが来た時は絶対決めてやるという気持ちで、先制点を取れて良かったです。次がフリーシュートなんですけど、フリーシュートも練習してきた部分だったので、焦って打つというよりは、落ち着いて判断できたかなと思います。 3点目は、自分の得意な形での1on1を作れたので、そこをしっかり試合で発揮できてよかったなと思います。

――早稲田の攻撃を振り返っていかがでしたか

 やはり1対1の勝負というところで、学年やポジション関係なく、全員が1on1の勝負ができたとのがよかったかなと思います。あとは4Qで追い上げられる部分もあったんですけど、そこはやはりまだ早稲田の課題というか、後半まで自分たちで勢いを落とさずにやるっていうところはまだ少し課題が残っていると思います。

――最後に、学習院大戦に向けて意気込みをお願いします

 次の学習院戦もリーグ戦の大事な1つの試合なので、一戦一戦を大事にしてファイナル4、ファイナル、その先の学生日本一に繋げていきたいです。2週間で結構期間が短いんですけど、できる準備は全部して、絶対勝ちたいと思います。

 

増田明香(法4=東京・国学院久我山)

 

――試合全体を振り返っていかがですか

 日大にはもっと点差をつけて勝ちたかったというのが本音です。結果的に第4Qで4点も取られてしまったので、早稲田としては課題の残る試合だったかなと思います。

――個人としては2試合連続で2得点を記録しましたが手応えはいかがですか

 前半はシュートを決められませんでしたが、第3Qと第4Qに得点することができました。仲間がつないでくれたパスを自分が決める場面が多かったので、仲間に感謝という感じです。

――チーム全体でドローの勝率が低かったことはどう受け止めていますか

 元々対策はしていましたが、実際にやってみるとドローを自分のたちの飛ばしたいところに飛ばせませんでした。でも一番の課題はやっぱりグランドボールかなと思います。中大戦の時の方がもっとガツガツできていた印象があるので、メンタル面からグラボの意識を高めていきたいなと思います。

――開幕2連勝の好スタートとなりました

 早稲田は1位通過を目指していて、1敗もできないと思っています。勝利できたことは嬉しいですが、次の学習院大戦も気を引き締めて、目の前の勝負に勝っていきたいなと思います。