法大との最終戦を勝利で締めくくる! AT水野が5得点の活躍

女子ラクロス

東京六大学交流戦

3月26日 大井ホッケー競技場メインピッチ

Team 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
早稲田大学 1 1 2 4 8
法政大学 3 2 2 0 7

得点者

1Q

増田明香

2Q

水野文萌

3Q

水野文萌2

4Q

水野文萌2、神谷彩乃、八澤百子

 早大ラクロス部は、東京六大学交流戦(六大戦)の最終戦を迎え、法大と対戦した。試合は早大が先制点を挙げたものの、終始法大ペースで進む。4-7の3点ビハインドで迎えた最終クオーター(Q)。早大が立て続けに3得点を挙げ、同点に追いつく。試合時間残り40秒、AT水野文萌(創理3=埼玉・早大本庄)の放ったショットが逆転弾となり、見事勝利。2勝2敗で六大戦を終えた。

ドローに臨むMF神谷

 試合開始直後、MF神谷彩乃(文構2=神奈川・桐蔭学園)がドローを制すると、AT水野からMF増田明香(法3=東京・国学院久我山)へとパスが繋がれ、早大が先制点を挙げる。しかし、10分にゴール裏を使った攻撃で得点され、試合は振り出しに。その直後には、マンディフェンスを突破されて逆転を許す。終了間際にも追加点を与え、1―3で第1Qを終えた。続く第2Qも苦しい展開に。開始4分に得点を許すと、6分にもフリーシュートを与えて失点する。しかし、10分にAT水野がゴール右からのショットを決め、スコアは2-5に。その後も早大ボールで攻撃を続けたが、得点とはならず。3点ビハインドで前半を終えた。

ボールを保持するMF増田

 後半戦で何とか巻き返したい早大は、AT水野が連続得点を挙げて4-5の1点差に。ここから追い上げるかと思われたが、その直後に失点する。終了間際にもフリーシュートからの点を献上し、点差は縮まず。4-7で第3Qを終えた。そして、迎えた最終第4Q。それまでの流れを断ち切り、早大が反撃を見せた。開始2分にMF神谷がフリーシュートを獲得し、自らゴール。その直後にもAT水野が得点を挙げ、6-7の1点差へと詰め寄った。その後4分にAT八澤百子(スポ3=東京女学館)がフリーシュートで得点し、試合は振り出しに。そこから互いに譲らない攻防を見せたが、最後はAT水野がこの日5得点目となるショットを決め、8―7で幕切れとなった。

ボールを保持するAT水野

 最終Qで見事な逆転劇を見せ、勝利を挙げた早大。「全試合を通して、全員がそれぞれの立場でたくさん苦しんだ六大戦だった」とMF増田は振り返り、2勝2敗の戦績で六大戦を終えた。トップチーム慶大戦は天候不良で不戦となったが、5月18日には慶大日吉陸上競技場にて早慶定期戦(早慶戦)が予定されている。毎年大きな盛り上がりを見せる早慶戦へ、遠ざかっている勝利を目指して鍛錬を積む。

(記事 辻岡真波 写真 石澤直幸、西塚奏琉、牧咲良)

試合後インタビュー

MF増田明香(法3=東京・国学院久我山)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 1戦目の頃に比べて確実に細かい修正点をクリアにしていけている部分がある反面、自分たちでギアを上げられず相手に馴れ合ってしまうという技術面以外での課題点がより一層浮き彫りになった試合だったと感じています。点差をつけて勝ち切らなければいけない相手だった分、勝利への満足感はチームとして全くないと言い切ってもいいのではないかと思います。

――ご自身の得点シーンを振り返っていかがですかか

 攻撃面ではチームとして、カットのタイミングやDFのはがし方などのオフボールの動きにかなり注力してやってきました。あのショットシーンはボールマンである私に対して他のメンバーが作ってくれたズレがあったからこそのものだと思うので、私はむしろ脇役です(笑)。

――六大戦での収穫は何ですか

 全試合を通して、全員がそれぞれの立場でたくさん苦しんだ六大戦だったと思います。でも、その中にあるたくさんの挑戦や、小さな成功体験、失敗を経て得られた学びはこれからの早慶戦、リーグ戦に必ず直結するものだと思います。何より、チームとしても個人としても今後の伸び代や可能性みたいなものを十分に感じられたことは大きな収穫かなと思います。

――早慶戦に向けて意気込みをお願いします

 まだまだ発展途上で、試行錯誤の最中にある私たちですが、その中でもそれぞれの挑戦の上にチームとしての成長が垣間見える瞬間があることも確かです。個々の強み、個性を最大限発揮できるチームになれるように残り1カ月半苦しみ抜いて、日吉で笑えればと思います。