リードを守り切り東大に勝利! 新体制初白星は課題の残る試合に

女子ラクロス

東京六大学交流戦

3月18日 東大駒場第二グラウンド

Team 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
早稲田大学 3 4 0 3 10
東京大学 3 1 2 3 9

得点者

1Q

増田明香、水野文萌、勝沙和子

2Q

瀬崎碧2、水野文萌、八澤百子

3Q

なし

4Q

八澤百子2、水野文萌

 東京六大学交流戦(六大戦)の開幕から約2週間が経ち、東大との対戦に臨んだ。前節の立大戦は惜しくも敗戦となった五十嵐組。悪天候による延期を経て迎えたこの試合は、開始直後に先制点を挙げると、3点リードで前半を終える。しかし、後半は東大の反撃に遭い、苦しい展開に。失点が続いて1点差まで詰め寄られるが、何とかリードを守り切り、今季初勝利を挙げた。

ショットを放つAT水野

 試合は早大の連続得点で幕開け。開始2分にMF増田明香(法3=東京・国学院久我山)、4分にAT水野文萌(創理3=埼玉・早大本庄)がそれぞれフリーシュートを獲得し、自らゴールを決めた。その後は東大ボールとなり、ディフェンスの隙を突かれて連続で失点。試合は振り出しに戻る。13分にはAT勝沙和子(商1=東京・早実)が一対一を制しシュートを決めるが、直後に失点し、3-3の互角の状態で第1Qを終えた。

 第2Qは早大が着実に点を重ねる。開始直後に、AT瀬崎碧(教3=東京・立川国際中教校)、AT水野が立て続けで得点を挙げると、9分には素早いパスを受けたAT瀬崎のショットが決まり、6-3と東大を突き放す。その後東大にフリーシュートを与え、対応できずに得点を許すが、終了間際に右サイドからパスを受けたAT八澤百子(スポ3=東京女学館)がそのまま振り下ろしてシュートを決め、7-4で試合を折り返した。

得点を挙げ、喜ぶAT瀬崎

 前半と変わって第3Qは苦しい時間が続く。開始直後にバウンドシュートで点を献上すると、その後3分に東大の速攻についていけず失点。早大はゴール前まで攻め込み、何本もショットを放つが、相手ゴーリーの好セーブに阻まれ得点とはならず。7-6の1点差で最終Qを迎える。

 第4Qは試合の勝敗をかけ、激しい攻防が繰り広げられた。開始2分にゴール横でパスを受けたAT八澤が鋭いショットを放ち得点するも、身長差のある相手選手にゴール裏からの突破を許し失点。その後DF前田来莉(商3=東京・城東)のパスカットにより再び早大ボールになると、AT八澤 、AT水野がシュートを決め、10-7の3点リードに。2人はこの日それぞれ3得点をあげた。そのまま逃げ切るかと思われたが、東大の反撃は続く。早大のミスもあり、試合終了間際まで攻め込まれて2失点を喫するが、何とかリードを守り切り今季初勝利を挙げた。

ボールを運ぶAT八澤

 新体制初勝利となったものの、「目標としていた圧倒するような試合ではなく、厳しい結果」とAT水野は話す。昨年、初めて学生日本一に輝いた早大が目指すはもちろん「学生王者・連覇」。目標の高さを知っているからこそ、評価は厳しい。一つでも多くの課題を克服するため、個々が挑戦をする場として、残りの六大戦に臨む。

(記事 辻岡真波 写真 石澤直幸)

試合後インタビュー

AT水野文萌(創理3=埼玉・早大本庄)

――今日の結果を振り返っていかがですか

 目標としていた圧倒するような試合ではなく、厳しい結果になりました。今の私たちの実力だと認めて、成長していかないとと考えています。

――ご自身で意識されたことは何ですか

 自分の得点だけでなく、周りのアシストやゴール前の決め切りを意識しました。アシストの面では、パスを精度良く出せたので良かったですが、判断のスピードが遅いのが課題でした。また、ショットの決めきりに関しては課題が残りました。ワンを仕掛けたあとやブレイクのショットの決めきりにこだわっていきたいと思います。

――立大戦からの期間で何に取り組まれましたか

 チームとしてはグランドボール(グラボ)の寄せ、取り切りに注力しました。結果としてグラボ率は勝てましたが、まだまだグラボにこだわっていきたいです。

――今年度のご自身の目標はありますか

 チームが苦しい状況でも、打破する個人の力を持ち、圧倒的に得点できる選手になりたいです。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

 今はATセットに課題が山積みなので、チームで話し合って改善して取り組みたいです。また、グラボの寄せ取り切りは絶対に勝っていきたいです。