約2カ月にわたって熱戦が繰り広げられた関東学生リーグ戦(リーグ戦)。『金井組』は3勝2敗の4位で全日程を終えた。このリーグ戦は、4年生にとって集大成の舞台でもあった。リーグ戦を最後に引退を終える彼女たち。この記事では9月16日の最終戦(法大戦)を戦い終えた4年生のコメントをお届けする。
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G金井美穂主将(教4=東京・神田女学園)
――どのような思いで試合に臨みましたか
負けたら入れ替え戦というところで、このチームができる最大限のこととして、勝って入れ替え戦に行かないということをチームで話していました。何が何でも勝ちたいということを話しました。最後4Qで追い上げられる展開にはなったものの、最後まで粘り切って勝つことができて本当に良かったです。
――1年間主将としてやってきていかがですか
私が引っ張っていくというよりかは、戦術幹部を含めて他の4年だったり、3年生だったりとかがどんどん引っ張っていってくれました。みんなに助けられた主将人生だったなと思います。
――4年間早大ラクロス部で過ごしてみていかがですか
早大ラクロス部は本当に多くの方々に支えられてプレーができているんだなとこの4年間や最後の1年間で実感しました。早慶戦とリーグ戦5戦合わせて6戦、全ての試合でたくさんの応援をいただいたことが、最後まで選手の力になりました。今度は自分たちがそれを返す番になっていくので、最後まで伝統を引き継げるように12月までの3カ月間で後輩たちに引き継いで、残せるものを残していきたいと思います。
――同期はどういった存在でしたか
仲良しという感じの同期ではなくて。それこそ後輩の1、2、3年生はみんなでディズニーとか行っているのですが、私たちの学年は一度もそういうことをしたことがなくて。でも一人一人の能力や意識が高くて、だからこそ私が主将できたんだなと思います。多分私が一番スペックが低い中で、みんなが助けてくれてやってきてくれたから、最後まで主将ができました。本当に感謝の気持ちです。
――早大ラクロス部に入って良かったことは何ですか
4年生になってみて、後輩の力ってどれだけ大切なのかというところに気付かされました。4年生は最後なので勝手に頑張りますが、1、2、3年生がすごい頑張ってくれて、最後の法大に勝てたところや立大に勝てたところも後輩たちの力が大きかったです。このチームメイトに出会えて良かったです。
――後輩に向けてメッセージをお願いします
今年、本当に手が届きそうで届かなかった悔しい思いを、4年生だけではなくて後輩たちみんなができたのはいい経験だと思います。必ず来年の最終戦でFINAL4を決めるかすでに確定している状態で迎えてほしいなと思います。
――最後に伝えたいことはありますか
(チームが)キックオフしてから8カ月、応援やOGの方もそうですし、家族、コーチ、友人含めて全ての人に本当にありがとうございましたと伝えたいです。
AT拝原花歩(政経4=東京・早実)
――今日の試合を振り返っていかがですか
途中焦ってしまって、みんなに結構厳しい言葉をかけてしまったのですけど、最終的には落ち着いてプレーできたので後悔のない試合だったと思います。
――金井組の1年間を振り返ってください
4年生として自分の役割を担いつつすごく成長できた1年間だったと思います。
――AT上野美桜(国教4=東京・立川国際中教校)選手は改めてどのような存在でしたか
どうしてもいなくてはいけない存在というか、お互いプレーや考え方も違うから意見を言い合うところはありましたけどなんだかんだお互いが必要なことがわかっているから必ず(いいかたちで)収まるし。見ているところが一緒だからこそ、お互いのでこぼこが最後にはまった1年間でした。
――ラクロス部の4年間を振り返っていかがですか
4年間通してできる努力はしたと思っているので、一切後悔がないというか楽しい4年間でした。
――同期はどのような存在ですか
ここまで一緒に熱くなれて同じ気持ちで戦える仲間は今までの部活にはいなかったというか、そういう意味では仲が悪いと言われていたけど初めて同じモチベーションで夢に向かって頑張れる仲間だったと思います。
――最後に後輩に向けて一言お願いします
私は今日の試合を有終の美で飾りたいという思いもありましたけど、それより今日の1勝で来年のリーグの組み合わせが少しでも良くなってFINAL4に行ける可能性が高まればいいなという思いで頑張りました。後輩たちには私たちがいけなかった分を取り返して、来年絶対にFINAL4に行ってほしいです。
AT上野美桜(国教4=東京・立川国際中教校)
――今日の試合を振り返っていかがですか
勝たなくてはいけない試合でプレッシャーがありました。勝てば最後の試合になるということで、これで最後にするという思いのおかげで気持ちが切れずにプレーできて焦ることもなかったので、個人的にはいい試合だったと思います。
――金井組の1年間を振り返ってください
もう一回やりたいです!それくらい組織的に改善したことやいいこともあって、戦術やプレーの面でもOGや保護者の方から良くなったねと言われるくらいだったので、あともう1年やりたいと思えるチームです。
――AT拝原花歩(政経4=東京・早実)選手は改めてどのような存在でしたか
バラ(拝原)はブログにも書きましたが、私と一緒に上級生になったらプレーすることを目標にしてくれました。結構私は追いかけられる側だったので、どちらがスタメンになるかみたいな感じで難しい関係性の時期も多分あったと思います。けれどもそんなことは気にならないくらい、どちらが出ようがお互いが100(パーセント)信頼できる存在でした。性格も違うし、プレーのいいところも違うのですけど一緒にフィールドを戦って楽しかったし頼もしかった選手です。
――ラクロス部の4年間を振り返っていかがですか
対談でも言ったかなと思うのですけど、辞めたいと思う時期や辛かった時期もありました。それと同時にラクロスが大好きな時期もありました。一つ言えることはラクロス部に入ったことを間違いだったと思った瞬間は1ミリもなかった4年間だったということです。
――同期はどのような存在ですか
いい意味で友達ではないというか、仲良くないと言われていた学年だったのですけど、いざグラウンドに行ったら全員の役割があってそれを全員が全うしてお互いがそれを尊重していて。人間として合うかどうか友達になれるかは置いておいて、フィールドに入ったらそういったことをすべて切り捨ててどうやったら勝利に繋がるかを考えられるような素晴らしい同期でした。
――最後に後輩に向けて一言お願いします
成長を楽しんでラクロスを愛してほしいなと思います。
MF茅野汐莉(教4=東京・早実)
――今日の試合を振り返っていかがですか
2部との入れ替え戦が懸かった試合になるということで、非常に厳しい苦しい展開になるというのは、元々分かっていました。そのため今日に向けて、前の試合から2週間さまざまな戦術を組み立てて、前日までいろんなアクシデントがありながらも迎えた試合でした。正直ずっと苦しい場面が続いたのですが、全体を通して、みんなが積み重ねてきたことが全て出し切れた試合だったと思います。
――金井組での1年間を振り返っていかがですか
最初は不安から始まったのですが、振り返ると私はとても楽しかったなと思っています。3年生までは不安だった試合も、今年は不安より楽しみという気持ちが勝っていて、ラクロスをする上で一番大事な楽しむことが体現できた1年だったと思います。
――ラクロス部で過ごした4年間はどのようなものでしたか
8割は苦しかったです。ただ、きつい環境にもまれながら、最後まで勝ちにこだわってやってこれた4年間は一生の宝物ですし、後輩たちのためにも、ここまでやってきて良かったと思いました。
――ラクロス部に入って良かったと思うことはありますか
一番は、支えてくださった方や、整った環境に感謝しています。ラクロスや部活によってできたコミュニティを通して人の温かさを感じることができて、入部して本当に良かったと思いました。
――同期はどのような存在ですか
この学年は他の学年に比べて、芯を持った個人の集まりという感じが強いのですが、メリハリがあって、雰囲気を締めなければいけない時には締めてくれる存在でもあるし、悩んだ時には親身に寄り添ってくれる存在でもあります。友達というより同期という表現の方が近くて、今の同期がいなかったらこの(最後の)1年はなかったのかなと思います。
――後輩に向けて一言お願いします
MFは4年生が自分だけで、後輩に囲まれてやってきた1年だったのですが、後輩たちの活躍が自分の活力になっていましたし、今年このチームが勝利で終わることができたことの要因でもあったと思います。この強さは来年も再来年も通用するものだと思っているので、私たちが実現できなかったFINAL4を絶対に実現してほしいです。
DF渡邊海菜恵(スポ4=神奈川・山手学院)
――今日の試合を振り返っていかがですか
良かったです!
――ご自身のプレーに関しては
上手くなったなと思ったところ半分、意味わからないミスがあったな(笑)と言うところが半分で反省もありました。
――金井組として過ごした1年間はいかがでしたか
楽しかったです。私はケガもあって苦しい時間もあったのですけど、最終的にこういう結果で終われて結果オーライです。
――4年間ラクロス部で過ごしてみていかがでしたか
わざわざ大学生活で部活を選んで良かったなと思えるところがいっぱいありました。今までより自分たちで組織をつくらなくてはいけないので、裁量権が大きくて自分たちがやってきたことがダイレクトに結果につながるところとか。ラクロスに関しては、初めてのスポーツで伸びたところがしっかり見えて期待できるところやうまくいかないところがよく見えて、成長できたなと思います。
――同期はどういった存在でしたか
考えていることが分かりやすくて、言いたいことが言い合える関係だと思います。
――最後に後輩に向けて一言お願いします
期待しかしてないので来年はFINAL4に行ってほしいです。
DF片岡咲季(文構4=埼玉・早大本庄)
――金井組の1年間を振り返っていかがでしたか
初めは試行錯誤することが多かったのですが、下級生を含めてみんなが意見を言ってくれることが多く、みんなで試合に向けて戦術をつくりあげて勝つことができました。良かった部分は来年に引き継いで、改善点はたくさんあるのでそれを直して、来年必ずFINAL4につなげてほしいなと思います。
――ラクロス部で過ごした4年間を振り返っていかがですか
濃い4年間だったのかなと思います。特に同期とは4年間ずっと一緒にいて、一人一人の良い部分も悪い部分も見えた中で、勝つという目標に向かって意見をしっかり言い合えるような関係になれました。そういう人間関係を築くことができたいい4年間だったなと思います。
――ラクロス部に入って良かったなと思えることは何ですか
いろいろな感情を味わえたのかなと思って、今年1年だけでも悔しいとか嬉しいとか、その一試合一試合にかける思いやそこに向けてやってきたことが大きかったからこそ、その試合の結果に本当に心の底から悔しいとか嬉しいとかの感情を持つことができて、部活に入らないとそこまでいろいろな感情を味わうことはできなかったと思うので、入って良かったなと思います。
――同期はどのような存在ですか
受け入れ合う存在かなと思います。15人一人一人カラーが違う中で、受け入れ合いながら部活動を続けられていると思います。居心地がいいです。
――後輩に向けてコメントをお願いします
今年一緒に(戦術)幹部をやってきた後輩も、ポジションが一緒だった後輩も、一緒に過ごした時間が長いからこそ、きっと私たち4年生と同じように悔しい気持ちを持っていると思います。なぜ負けたのかというのをしっかり言語化して、課題を見つけて、それを直して必ず来年FINAL4に行ってほしいと思います。
――最後に次戦以降の意気込みをお願いします
この試合に勝ったのはファイナル4に近づく大きな一歩だと思うので、さらに気を引き締めて練習をしていきたいです。
DF上田真凜(政経4=東京・早実)
――試合を終えていかがですか
リーグ戦ではベンチメンバーに入るか入らないかというところで、ベンチに入るけど出れないということもあって。最後の法大戦で出場機会をいただけて、緊張してましたが自分ができる最大限のプレーができました。
――『金井組』でのシーズンを振り返っていかがですか
私は3年生までサブチームにいることが多くて、4年生になってやっと試合に出れるようになって責任感とかに苦しんだこともありましたが、自分の1プレー1プレーに責任を持ってやるようになりました。1年間ですごく成長できて、もう一年やったらもうちょっと成長できたかな(笑)と思いますが、これでも4年間振り絞ってやりました。
――ラクロス部に入って良かったことは何ですか
ラクロスはチームスポーツなので、同期とか後輩とか仲間と苦しい瞬間に一緒に戦える経験ができて良かったです。
――同期はどういった存在でしたか
同期は変な人たちですけど(笑)、苦しい時は一緒に支えあって弱い部分も見せられる存在なので、なんだかんだで結構信頼してます。
――後輩に向けてメッセージをお願いします
すごく信頼している後輩なので、来年さらに強くなってFINAL4に絶対行ってほしいなと思います。
AS関智美(政経4=埼玉・早大本庄)(※写真左)
――『金井組』での1年間を振り返っていかがですか
最高学年になって不安のほうが大きくてスタートしたのですが、試合を重ねていくごとに自分のチームが好きになりました。今この瞬間でも、本当にこのチームで良かったと真っすぐに思いますし、自分たちについてきてくれた後輩も、先頭に立ってくれた同期たちにも本当に全員に感謝の思いでいっぱいです。/p>
――ラクロス部で過ごした4年間を振り返っていかがですか
私が元々、体育会出身ではなかったので、正直つらいことのほうが多かったです。ですが、つらかった分、喜びも大きかったですし、その喜びの中に自分が成長できたという思いもあります。総じて(ラクロス部に)入って良かったなと思います。選択に後悔はないと思えます。
――同期はどのような存在ですか
すごく尊敬しています。友達というわけではないのですが、自分の大事なことを託したり、チームとして運営していく中で仕事を任せたりする上で信頼できないと思ったこともないですし、本当に同期として最高のリスペクトの思いなので、最高の同期だなと思います。
――3年生以下の後輩に向けて来年へのメッセージをお願いします
目標が届かなかったというのが『金井組』の1つの結果だとは思うので、来年からはOGとしてチームを見守らせてもらえればうれしいですし、素晴らしいみんなだからこそ、私たちが見られなかった景色にたどり着けるというのは心から信じているというのは伝えたいなと思います。
AS竹内涼花(文構4=神奈川・桐蔭学園)
――今日の試合を振り返っていかがですか
この試合に勝てなかったら入れ替え戦に行くので後輩たちのために、絶対に勝ち切らなければいけない試合でした。勝てたのはすごいうれしいと思うと同時に、終わってしまったんだなというのがすごく寂しいです。
――『金井組』で過ごした1年間はいかがでしたか
チームがスタートした時には、課題がたくさんあり、計画を立ててそれらを一つ一つつぶしていって、FINAL4に照準を合わせるというかたちでやってきました。FINAL4という結果は成し遂げられませんでしたが、そこに近づくことができて1、2層強くなれたと思います。
――早大ラクロス部で過ごした4年間はいかがでしたか
ラクロスを10年間やりましたが、その中では全く違う4年間でした。新しいラクロス人生だったと思いますし成長できたなと思います。
――ラクロスに10年間携わってきていかがでしたか
本当にラクロスに出会えて良かったと思いますし、自分の財産だと思っています。ラクロスが自分を成長させてくれましたし、ラクロスと一緒に成長できた10年間でした。
――同期はどういった存在でしたか
真面目で勝ちに貪欲な学年だったので、私自身もこの子たちとだったらFINAL4を目指せると思いましたし、一緒に頑張りたいと思える仲間たちでした。
(取材・編集 廣野一眞、飯田諒、近藤翔太、長屋咲希、西村侑也)