1年生の2度目の公式戦となる新人戦ウインターステージが開催された。前回の新人戦サマーステージでは決勝で惜しくも敗れ、その雪辱を果たしたい早大・法大連合チームは12月3日に行われたブロック予選を2連勝で突破し決勝トーナメント進出を決める。しかし、10日に行われた準々決勝で敗れここで敗退となった。
東京女子大・東洋大連合チーム戦で得点した水野
サマーステージと同様に2Q制で行われたが、コートはオールコートとなった今大会。12月3日のブロック予選の初戦は東京女子大・東洋大連合チームと対戦した。早大・法大チームは序盤から試合のペースを握り、第1Qで6点を取り相手を大きく突き放す。第2Qにも2点を追加し8-0の快勝を収めた。早大からは水野文萌(創理1=埼玉・早大本庄)が3得点、五十嵐杏子(文1=神奈川・相模原)、林優衣(人1=埼玉・川越東)、八澤百子(スポ1=東京女学院)がそれぞれ1得点の活躍で勝利に貢献した。ブロック予選2試合目は日大・一橋大連合チームと対戦。早大・法大連合チームは第1Qに2点を取り、さらに第2Qには増田明香(法1=東京・国学院久我山)がフリーシュートを決め3点差となる。試合終盤に連続で失点を許すが何とか逃げ切り、2連勝で10日の決勝トーナメント進出を決めた。
日大・一橋大連合チーム戦でフリーシュートを決めた増田
10日の準々決勝は慶大・東大連合チームと対戦。慶大には関東学生リーグ戦(リーグ戦)で活躍する選手もいるなかで早大・法大連合チームは互角の戦いを繰り広げる。第1Qはこう着した展開が続くが、終盤に八澤のショットが決まり先制に成功する。その後もチャンスは作るも得点できず第2Qを迎える。開始直後のドローを取られると、そのままつないでゴール前に運ばれ失点。試合を振り出しに戻された。両G(ゴーリー)の好セーブもあり再び両者得点できない時間が続く。しかし2Q終盤に勝ち越し点を許し、逆転負けで冬の新人戦は幕を閉じた。
準々決勝ではあと一歩及ばなかった
「(ウインターでは学生主体でチーム作りや戦術を詰めてきた中で)一つのチームとしてウインターに臨めたというのは彼女たちの力だしこれからのポテンシャルを感じた大会だった」と1年生チームのコーチを務めた増田芽吹コーチ(令2政経卒=東京・西)が語るように、準々決勝で敗れはしたが、サマーからチームとしての成長した姿を見せた。ここから本格的に始動する新チームでは、この1年生たちがどう食い込んでいくのか目が離せない。また、来年5月にある最後の新人戦・あすなろカップでは今大会の雪辱を果たせるか期待していきたい。
(記事、写真 田中駿祐)
▽ブロック予選 ◯8-0東京女子大、東洋大連合チーム(早大得点者:水野3、五十嵐、林、八澤)
▽ブロック予選 ◯3-2日大・一橋大連合チーム(早大得点者:増田)
▽準々決勝 ●1-2慶大・東大連合チーム(早大得点者:八澤)
コメント
八澤百子(スポ1=東京女学院)
――今日の試合を振り返っていかがですか
1試合目は自分がやりたいことをみんなが体現できた試合だったかなと思っていて、2試合目は厳しい中でも点を取るところでは取るというのはできていたので自分たちがやりたいことはできたのかなと思います。
――ご自身のプレーを振り返っていかがですか
私は主に1試合目で、チャンスのところでボールが回ってきたときになかなか最初の方にうまく攻めれなくて「どうしよう」というふうになりましたが、最後何とか1点決めれたので良かったのかなと思います。
――夏の新人戦とは違いオールコートになりましたが、その点はどうでしたか
フルコートになって走る量が増えたり、戦い方も変えなくちゃいけなかったりしたので、そこを毎練習みんなで反省とか出し合って今日に向けて練習をしっかり積めたから今日しっかり勝てたと思います。
――夏の新人戦からはチームとしてどのように成長したと思いますか
サマーまでに比べてみんなも少しずつ戦術理解も深めてきて、みんなで戦う、みんなで1点を取り切るみたいなのが少しずつできるようになってきたかなと思います。
――決勝トーナメントへの意気込みをお願いします
決勝トーナメントは今回よりも全部の試合が強い相手になってくると思いますが、サマーで準優勝だったという悔しさを糧にあと1週間練習しっかりして決勝で一番いい形で優勝できるように頑張ります。
水野文萌(創理1=埼玉・早大本庄)
――今日の試合を振り返っていかがですか
1試合目は結構余裕を持てた試合ができて、練習の成果がしっかり全員発揮できたいい試合だったなと思います。2試合目は結構厳しい展開になってしまって私自身も練習通りにいかないことが多くて、コート内でもしゃべるのが少ないなど課題も多く見つかったので、この点を練習でどんどん改善していって来週の決勝トーナメントにつなげていきたいなと思います。
――ご自身のプレーを振り返っていかがですか
1試合目はしっかり強みだと思っている1on1から得点につなげることができて、チームに貢献できたかなと思います。2試合目で強い相手になった時の対応ができなくて、そこで強みを発揮できずちょっと悔しい思いをしたので、先ほども言った通り決勝トーナメントで当たるチームはもっと強くなっていくと思うので、高いレベルのディフェンスでも積極的なプレーをしたいと思います。
――夏の新人戦とは違いオールコートになりましたが、その点はどうでしたか
サマーからウインターまでの間でしっかりとオールコートの練習を積んできたので、コートの広さとかは全然問題なく試合ができたかなと思います。
――夏の新人戦からはチームとしてどのように成長したと思いますか
主にグラボとかパス、キャッチの面で一人で起こしてしまうミスとか基礎的なミスが減ったかなと思って、自主練とかで徹底的に基礎をやってきたのでその面は結構成長したかなと思います。
――決勝トーナメントへの意気込みをお願いします
決勝トーナメントの1戦目では慶応か立教といいう関東でトップレベルのチームと戦うことになるので、まずそこで全力で戦って勝利して、一戦一戦目の前の試合を勝っていくというのを体現して優勝まで行きたいなと思います。
増田芽吹コーチ(令2政経卒=東京・西)
――今日の試合を振り返っていかがですか
勝てた試合だなという感じですね。その一言に尽きるなと思います。
――大会全体を振り返っていかがですか
サマーでは準優勝でウインターも優勝目指してやってきて、サマーはコーチ主導でチームの作り方や戦術をやってきましたが、ウインターでは学生主体でやるというのをコーチとしては目的としていて、うまくいかないことだったりぶつかり合ったりしたこともきっとあったと思いますが、結果一つのチームとしてウインターに臨めたというのは彼女たちの力だしこれからのポテンシャルを感じた大会でした。
――この1年生チームはどのようなチームですか
法政さんと合同チームですが、早稲田は我が強くて負けず嫌いだし、厳しいことも言い合う学年かなと思っています。でもそれが彼女たちにとっては必要なことで、まわりからしたら「そんなこと言うの」みたいなこともあるかもしれないですが、そういうのでお互いで高め合って成長し合っている学年なんじゃないかなと思います。
――夏の新人戦からはチームとしてどのように成長したと思いますか
ラクロスの技術ももちろんですが、人間的なところで試合に出られなくてもどうチームの勝利に関わっていくかというような主体性のある子たちが増えたし、全員がそうなってるんじゃないかなと思います。
――これから本格的に新チームが始動していきますが、1年生にはどのようなことを期待していますか
学年関係なく上を目指してやってほしいと思います。
――新チームへの意気込みをお願いします
たぶん来年も私は1年生コーチだと思うので、今の1年生を超えるような結果だったりチームだったりというところに全力でできるように頑張りたいと思います。