サマーステージ、ウィンターステージと新人戦2つのタイトルを勝ち取ってきた早大。新人戦最後のタイトルを手にするため、意気盛んに今大会に挑んだ。3試合目まで相手を0点で抑えるなど順当な勝ち上がりを見せると、準決勝の相手は宿敵・慶大。一進一退の様相が展開されるが、最後に意地のゴールを放ち、3-2で勝利を収める。決勝は勢いそのままに明大を0点に抑え、女子部史上初の新人戦三冠を達成した。
準決勝の慶大戦では、互いに一歩も譲らない熱戦が繰り広げられる。前半早大に2回のフリーシュートの機会が訪れるも、どちらも決め切れず、チャンスを生かすことができない。前半残り40秒慶大がクリアを成功すると、ゴール前の連携に翻弄(ほんろう)され先制点を奪われてしまう。ここで焦らず早大は、後半1分AT平野薫(国教2=神奈川・桐蔭学園)が相手ファウルを好機に1点目を挙げ、続く2分にはAT岩田菜央美(スポ2=神奈川大付)がゴール正面から確実にゴール。その後すぐに慶大に追いつかれ、攻め立てられる。しかし、ピンチがチャンスに変わった。G志賀彩世(人2=大分舞鶴)が好セーブを見せると、AT大山咲里桜(人2=東京・国学院)が一気に駆け上がり、相手ゴーリーと1対1の戦いに。「絶対に決めてやる」(大山)。勝利への執念のゴールを放ち、決勝点を叩き出した。3-2で勝利し、決勝へ駒を進める。
フィールドを駆け抜け、相手DF陣をかわす大山
いよいよ迎えた決勝戦。勢いに乗る早大に立ちはだかるものなどいなかった。前半2分AT中川真菜(スポ2=大阪・茨木)が先制点を決めると、残り3分には岩田が自陣に運び込んだボールで、平野が鋭いショットを突き刺す。2点ビハインドで前半を折り返すと、後半もそのまま早大ペースへ。ポゼッションが高まる中、なかなか得点を挙げられない状況が続くが、残り3分岩田からのパスに大山が反応し3点目。残り20秒にはAT塚脇愛理(スポ2=早稲田渋谷シンガポール校)がダメ押しの得点に成功。4-0で完全勝利を収め、歓喜の輪が広がった。
悲願の三冠達成に喜ぶ選手たち
三冠への道のりは決して簡単なものではなかった。この一年間多くの困難に直面してきた選手たち。そのカベを乗り越え快挙を成し遂げられたのは、一人一人が勝ちにこだわり、貪欲に歩み続けたからだ。「ゴールに向かう気持ちが全員にある」と伊藤健人コーチ(平4社卒)が語るように、ぶつかり合い、互いに高め合いながら絆を深めてきた。「日本一を目指せる仲間がいる」(平野)。見つめる先には『日本一』という頂点がある。女子部初の偉業を成し遂げたこの世代がどこまで成長し、花を咲かせるか。信頼し合った戦友と共に、次なるステージへとまた一つ歩み始めた。
(記事 後藤あやめ、写真 中丸卓己、谷口武)
☆岩田が最優秀選手賞を獲得
MVPを受賞した岩田
試合終了後閉会式が行われた。MVPに輝いたのは、サマーステージでも選出された岩田。シュートの技術はもちろんのこと、巧みなボール運びでチームを救った場面が多く見られた。U-19の日本代表にも選ばれている彼女の今後の活躍に目が離せない。
試合後の集合写真
結果
1試合目
○6-0武蔵大、成城大、大妻女子大合同チーム(得点者:大山3、平野2、中川)
2試合目
○3-0明治学院大(得点者:平野3)
3試合目
○2-0東洋大、大東文化大(得点者:平野、岩田)
準決勝
○3-2慶大(得点者:平野、岩田、大山)
決勝
○4-0明大(得点者:中川、平野、岩田、塚脇)
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コメント
伊藤健人コーチ(平4社卒)
――三冠という偉業を達成されたいまの気持ちを教えてください
サマーステージとウィンターステージはある程度学生コーチが仕上げてくれていました。最後のこの大会はけが人も多かったのも苦労しました。ディフェンスのラインがこれまで弱かったですが、その部分をうまく守れたところが、三冠につながったと思います。本当に勝てて良かったです。
――実際にこの大会を通しては好守が光りましたが、オフの間はディフェンスに重点を置いて練習されたのですか
はい。これまでの2年生を見ていて、ディフェンスの部分が少し不安でした。マンツーマン主体だったのをゾーンを使えるようにしたら、うまくハマりました。みんながよくやってくれました。
――あすなろカップに臨むにあたって、優勝する自信というのはありましたか
慶大戦が一番のキーポイントになるとは思っていました。今後早慶定期戦(早慶戦)もありますし、慶大には2点取られてしまいました。慶大は臨機応変なオフェンスができるので。最後はワセダらしい勝負強さが出てくれたおかげで勝てたと思います。慶大にさえ勝てれば、あとはある程度は勝てると思っていました。
――決勝の明大α戦は余裕を持って臨まれたのでしょうか
そうですね。試合を見ていて、普通にやれば(明大αには)勝てるかなと思っていました。
――準決勝の慶大戦前には選手たちにどのような声掛けをされましたか
向こうもライド自体がハイプレッシャーで来るので、ゴーリーが(ボールを)取ったら1枚目のカベを越えて、アタックが降りてくるのでそこにパスを回しましょうという話はしました。向こうもマンツーマンだったので、落ち着いて、間が切れたところに1対1を仕掛けましょうと。あとは最後だったので、自分たちのやってきたことを信じようと言いました。
――実際に慶大戦はスコア的にも緊迫しましたが、いかがでしたか
どちらに勝ちが転ぶかわからない試合でした。でもディフェンスはあれ以上崩されていなかったので、あとはオフェンス陣がいつ点を取ってくれるかということでした。最後取ってくれたので、よかったです(笑)。
――笛が鳴った瞬間に危うくゴールを決められるところでしたが
笛が鳴った瞬間に試合が終了するので点は入らないはずですが、非常にヒヤッとしましたね(笑)。
――MVPに選出された岩田菜央美選手の持ち味はどういったところでしょうか
ディフェンスももちろん、相手を抜くスピードが一番優れています。
――この世代で見事グランドスラムを達成されましたが、それまでの代と違う点などはありますか
このチームの強みは、ゴールに向かう気持ちが全員にあるところです。逃げずに、自分でゴールを決めるんだという気持ちをオフェンスみんなが持っていて、それ以外の選手もグラウンドボールに集まろうという執着心などが他の代とは違いますね。
――平野薫選手のリーダーシップも評価できる点ですか
そうですね。彼女は試合の流れとかを本当によくわかっている子で、彼女にゲームメークは任せていました。ボールを持っていない時でも指示をするようには言ってあったので、そういうこともちゃんとやってくれました。
――この代にこれから期待したいことはなんですか
ゴールに向かう姿勢は最終学年まで持ち続けてほしいです。それを下の代にも伝えていってもらいたいと思います。
――2週間後に控える早慶戦への意気込みをお願いします
女子は(慶大に)8年間勝っていない状態です。2年生が前哨戦で勝ってくれたので、本戦でもフルメンバーでいままでこれまでの借りを返す勢いでやっていきたいと思います。
――早慶戦でカギを握る選手についてはどのようにお考えですか
2年生もレギュラーとして結構出ます。今回活躍したメンバー自体が上級生と一緒にプレーした時に、(今大会と)同じようにゴールに向かう姿勢を見せてくれることがキーになってくると思います。
AT平野薫(国教2=神奈川・桐蔭学園)
――優勝おめでとうございます!率直な今の気持ちを教えてください
すごいほっとしました。三冠目指してこの一年間やってきたので、メンバーも何人かケガなどでいなく人数も足りなくて、大変でしたが、メンバーが変わっても勝てたということは一年間皆が成長したのだなと思います。感動しましたし、ほっとしましたし、次に進める勇気ももらえました。
――プレッシャーなどはありましたか
観客が多く、たくさんの人が観ていますし、ワセダのラクロスはこういうラクロスだとバレバレな部分もあり、戦術などもたくさん変えてきました。それがうまくフィットするかはわからなかったのですが、うまくいって良かったです。
――これまでキャプテンとして、どのようにチームをまとめてきましたか
厳しいことも言ってしまって、落ち込んだりへこんでしまう選手もいました。でも、それをやって良かったなと今は思います。
――準決勝の慶大戦を振り返っていかがですか
ケイオーも思ったより荒くて、1点取られたときにまずいと思いましたが、取り返せばいいやという気持ちで臨みました。しっかり取り返して1点リードしてよしっと思ったのですが、そこで安心してしまった自分たちがいました。そこは自分たちの甘いところだなと思います。しかし、最後は見方がバシッと決めてくれたので、そこはあとで皆で褒めたいと思います(笑)。
――決勝の明大戦を振り返っていかがですか
私たちはもう勢いに乗っていましたし、明大よりもいけるというという自信しかありませんでした。自分たちがつまらないミスをしなければ、これは勝てる試合だし、物にできる試合だと思ったので、明大戦はどの試合よりも本当に自信を持ってできたのが私たちの強みだったと思います。
――緊張というものはありませんでしたか
決勝に関しては全然緊張していませんでした。人生で最後の学年試合なので、この20分間勝つし、楽しもうと思ってやりました。なので、緊張とかはありませんでしたし、ミスしても仲間がすぐにフォローしてくれたので、安心しながらラクロスができました。楽しかったですし、勝てて良かったです。
――今回で三冠を達成しましたが、新人戦を総括していかがですか
こんなに簡単に三冠取れちゃうものなのかなと思ってしまいます。振り返れば簡単じゃないなと。今までたくさん練習しましたし、話し合ってきましたし、たくさんけんかもしましたし、泣いたりもしました。三冠してしまえばあっさり行ったかなと思いますが、全部振り返ってみたりすると、大変な道のりでした。この学年だけではなく、ワセダのチーム、先輩、コーチ陣がこの大会のために全てを捧げてくれたので、そこはとても感謝しています。その感謝の気持ちがきょう結果に出たのは恩返しできたので、良かったかなと思います。
――平野選手はこれからもチームを引っ張っていく立場になると思います。今後の目標を教えてください
やはりワセダとしては初めての三冠を達成したというのが、自分たちの自信になりました。まだ日本一にはなったことがありません。今回日本一を取りに行ける仲間がいるということを実感できたので、日本一をしっかり目指していきたいです。個人としては夏にU-19の日本代表のワールドカップがあるので、そこでもワセダに良いものを持って帰れるように、自分自身精進できるように頑張っていきたいと思います。
AT大山咲里桜(人2=東京・国学院)
――三冠です。今のお気持ちは
ホッとしました。できると思っていましたが、三冠できて安心しました。
――AT同士で攻撃パターンなど練習しましたか
あすなろ2週間前くらいから、時間を取ってもらって話し合って決めました。
――具体的には
型とか。誰かが裏にいたら誰かが出てどうもらうかなど話し合いました。
――決勝進出への一攫千金のゴールもありました。得点シーンを振り返って
無我夢中であまり覚えていませんが、絶対決めてやると思って入れました。
――決勝も完勝でした。全体を通して満足のいく試合はできましたか
私個人だと、1試合2試合は自分のプレーができたかなと思いましたが、3試合目では相手にビビってしまい他のチームメイトに任せてしまい、4試合目もおこぼれでシュート出来たかなという感じです。5試合目とかは全く納得いかなくて三冠は嬉しいですが、悔いが残る試合になりました。この悔しさをバネに強くなりたいと思います。
――三冠までは簡単な道のりではなかったかと思います。1年間を振り返って
同期とかと話し合って、ぶつかったりとかしながら絆を深めていきました。
――2年生はユースの選手も含めレベルが高いかと思います。同学年の選手は
全員がライバルで、誰にも負けたくないです。
――残り3年間でどのような選手になりたいですか
私はメンタルが弱いので、メンタルを強くしていって、1日1日の練習に真剣に取り組み、基礎力をつけてしっかりして、早稲田に必要とされる選手になりたいです。
AT塚脇愛理(スポ2=早稲田渋谷シンガポール校)
――率直にいまどのような気持ちですか
途中でドン底に落ちたり、メンタルがやられたりしていたんですけど、最後には三冠をみんなで取れて自分のプレーも出来たので嬉しいです。
――準決勝の慶大戦はいかがでしたか
その頃にはもうチームが出来上がっていて絶対勝てるという自信があったので、信じて頑張りました。
――決勝は
気持ち的にもみんな余裕があって、それぞれが自分がすべきプレーを出来ていたと思います。
――試合を重ねるごとに成長を感じたところはありますか
自分の場合は、少しずつメンタルが強くなれたかなと思います。
――ドン底に落ちていたというのは
私は元からスタメンじゃなくて、ケガとかが多くて出られない人の代わりのメンバーだったので、チャンスといえばチャンスだったんですけど、みんなと合わせたことがなくて全然上手くプレーができなくて。自分のプレーも積極的にできない環境になってしまって三試合目までは気持ちが少し落ちてしまったんですけど、その時、同期や先輩が引き上げてくれました。
――大会を通して見えた課題は
自分ができないプレーがわかったので、そのプレーを改善するのと自分が得意だなと思ったプレーを伸ばしていきたいと思います。
――得意なプレーというのは具体的にどのようなプレーですか
得意というか、好きなプレーはインカットなのでこれからもっと練習していきたいです。
――女子部初の三冠達成ということに関してはいかがですか
私の学年で三冠取れたというのがまず嬉しくて、仲間がいたから三冠取れたというのが大きいので、感謝しています。
――どのような学年ですか
とりあえず個性的です(笑)。それぞれにいいところがあって、それぞれのできないところをフォローし合える能力があってみんなで高め合うことができる学年ですね。
――入部から一年が経ちましたが、どのような一年となりましたか
私が陸上競技をずっとやっていてチーム競技は初めてで、最初は合わせるということも難しかったんですが、チーム競技の良さに気付き始めています。
――今後の目標は
自分のプレーを伸ばす、幅を広げることと、一年生も入ってきたので周囲に気を配れるようなプレーヤーを目指します。
――女子部初の三冠について
言葉で言い表せないほど嬉しいです。
――サマーに続き自身二度目となる最優秀選手に選ばれたことについて
素晴らしい賞をいただけたことはすごく嬉しいです。それ以上にこのチームでプレーできたことをすごく感謝しています。
――今日の試合を振り返って
慶大戦ではなかなか点が入らず焦りました。しかし、試合前からチーム全員勝利することしか考えていなかったので、その強い気持ちが冷静なプレーにつながったと思います。
――試合前から意識していたことは
優勢劣勢に関わらず、どんな試合でもワセダのラクロスをするというチーム全員の共通認識です。
――一年間を振り返って
チームとして常に向上心を持って歩めたことが今回の結果に繋がったと思います。個人的には、昨年の秋に体調を崩して心身共に落ち込んでいた時に、チームメイトが支えてくれたことが忘れられません。
MF原ひかり(人2=東京・成蹊)
――優勝おめでとうございます
ありがとうございます!
――新人戦3連覇ということで、いまのお気持ちは
ずっと目指してきたところだったので、実感はまだ湧いていませんが感無量です。
――きょう5試合を戦って、全体的にいかがでしたか
ディフェンスに関しては数日前から詰めたのですがそれが結構効いて、お互いにコミュニケーションも取れていたので良かったと思います。
――その中でご自身はドローを任される立場でした
きょう1日自分の中で考えながらドローをすることができて、また自分はもともとドローが苦手だったのですが、きょう1日任せてもらえてとても良かったです。
――きょうに向けて結構練習されたのですね
そうですね。どこに飛ばすかなどを考えてきました。
――あすなろカップに向けてチームの雰囲気はどうでしたか
準備を始めるのが結構遅かったのでどうなるのかと不安な部分も多かったのですが、練習するにつれてみんながまとまっていくのが分かったし、きょうに合わせられて良かったと思います。
――男子部の方もおっしゃっていましたが、やはり2年生だけで練習することは少ないのでしょうか
そうですね。練習の中でも20~30分くらい取ることは可能ですが、単独の練習というのはオフがずらせないこともあってできないので、練習時間を作ってくれた先輩方には本当に迷惑をかけましたし、とても感謝しています。
――サマーステージ、ウィンターステージ、そしてあすなろカップと続いてきましたが、ご自身が得られたものは何でしょうか
学年試合だったので、上級生とやるのと違って自分たちで声を出さなければいけないし、周りに話を聞くなどコミュニケーションも重視していたので、この3つの大会を通してそういうことがしっかりできたというのは良かったと思います。
――これからどういったチームを目指していきたいですか
チーム全体で学生日本一という目標を掲げているので、それに向けて少しでも還元できるように、一人一人が意識を持ってプレーするようにしたいです。
――原選手自身のラクロスの競技人生は続きますが、どういった選手を目指していきたいですか
チームの中で頼りになる選手です。きょうの試合では結構ミスも多くて、自分としても悔しい部分が多かったので、もっともっと練習してチームの役に立てる選手になれるように頑張ります。
G志賀彩世(人2=大分舞鶴)
――新人戦三冠が掛かった今大会にはどのような意気込みで臨みましたか
本当に多くの人に支えてもらって練習をしていて、自分たちが三冠をしたいということはありましたが、コーチや先輩、OB、OGの方がワセダ全体で支えて下さったので、その人たちのためにも勝ちたいという意気込みでした。なので、何が何でも三冠という気持ちで臨みました。
――今大会はゴーリーのポジションをつかんだ後の最初の大会でした
そうですね。ウィンターの時はアタッカーとしてやっていましたが、ウィンターの直後にポジションを変えてゴーリーに転向しました。それで、きょう試合に出させていただきました。
――ゴーリーに転向したきっかけは何ですか
最初はコーチにお話を頂いて、「ゴーリーをやらないか」と言われました。その後に色々考えましたが、アタッカーの中で行き詰っていたところもあったので、すごく悩みましたがゴーリーに転向して、そこで新しく頑張っていこうと思いました。
――コーチからはどこを買われて転向を打診されたのでしょうか
その時は足の速いゴーリーが欲しかったらしく、足が速いところと反射神経を買われたらしいです。なので、買われたところを伸ばせるように頑張っていこうと思いました。
――ゴーリーから見て、きょうのチーム状況はいかがでしたか
練習中はなかなかディフェンスがまとまらなく、指示が出せなくて守ることが難しかったのですが、みんながしっかり当日に合わせて完璧な状態に持ってきてくれたので、私もあまり指示をうまく出してなかったのですが、しっかりカバーし合って守れたと思います。
――きょうはどのような指示を送っていましたか
最近ディフェンスの形を変えたので、基本的なことを中心に支持を出していました。
――きょう唯一失点を許したのは早慶戦でした。慶大の印象を教えてください
背の高さが慶大にはあって、普段の練習では高身長の人から打たれるショットがあまりありませんでした。なので、打点の高い位置からのショットをあまり受けてこなくて、試合前からイメージは持っていましたが、いざ打たれると難しい部分がありました。
――そこは今大会の反省点ですか
はい、そうですね。あと、ディフェンスの連携で守れる部分があったのかなと思うところもあるので、やはりこちらからの指示出しや、ディフェンスとのコミュニケーションをもっと高めていきたいと思います。
――早慶戦の最後のプレーの真相を教えてください
あれは本当に精神的にダメージが大きかったです(笑)。(試合終了の)笛が鳴ったので前に出てしまったのですが、そうしたらボールが飛んできてゴールに入ってしまったので立ち尽くしてしまいました。結局、笛が鳴った後に入ったという判定が出て、膝から崩れ落ちてました(笑)。勝ったので良かったなと思っています。
――1年間新人戦シーズンを戦ってきたこの学年の特徴を教えてください
良い意味でも悪い意味でも何でも言い合える学年で、ポジション間でなかなか話ができないこともありますが、それはプレーの中でのことであって、外ではみんなが色々な話をして、高め合ってあすなろを迎えられたと思います。本当に最高の学年です。
――今後どのような選手になっていきたいですか
ゴーリーというのは流れを変えられるポジションだと思っていて、それを自分としてはすごく重要視しています。負けていても勝つ流れに持っていけるような、そういう選手になりたいです。
――後輩も加わりチームを引っ張る存在となる上で、どのようにチームを支えていきたいですか
あまり表だって仕事をする性格ではないので、下から支える側いけたらいいなと思います。後ろからチームを押すような人になりたいです。