【男子ラクロス】福岡大相手に8-2の圧勝!6年ぶりの全国で白星スタートを切った!

男子ラクロス

第16回全日本大学選手権 1回戦

11月15日 オクゼン福岡フットボールスタジアム

Team 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
早稲田大学 2 2 3 1 8
福岡大学 1 0 0 1 2

得点者

1Q

小林三四郎、中原健太

2Q

山﨑柚貴、岡地慶人

3Q

山田伊織、吉田宗一郎、内田玲央

4Q

小林三四郎

 全国の戦いが、ついに幕を開けた。野澤組は、これまで誰も経験したことのない新たなステージに足を踏み入れる。初戦の舞台は福岡県。慣れない地での試合となるも、選手たちの表情に曇りはない。関東代表の自覚を胸に、福岡大相手に万全の仕上がりで挑む。6年ぶりの全国で、早大が上々の滑り出しを見せるのか。それとも初出場の福岡大が新たな歴史を刻むのか。両者一歩も譲れない、全てを懸けた戦いが始まった。

圧巻のディフェンス力を見せる中原副将

 最初のフェイスオフを任されたのはFO多田倫太郎(創理4=埼玉・早大本庄)。確実に攻撃権をつかむも、途中でボールを奪われてしまう。そのまま角度のないところから先制点を決められるが、黙っていないのが早大のオフェンス陣だ。DF中原健太副将(商4=東京・早大学院)のグラウンドボールをきっかけに流れが大きく変わる。MF小林三四郎(教4=神奈川・浅野)の同点打でスコアを振り出しに戻すと、早大の積極的な攻撃から相手の守備が崩れ始める。そこを狙ってDF中原副将が力強くボールを押し込み、貴重な勝ち越し点を決めた。

 一点差といまだ気の抜けない状況で第2Q(クオーター)が始まった。AT山﨑柚貴(人4=東京教育大学付属中教)が華麗なクロスワークで相手を翻弄する。ディフェンス2人を置き去りにして1on1の状況を作り出すと、迷いなくショットを打ち切ってリードを2点に広げた。その後も岡地慶人(政経4=愛知・滝)が相手を上手く引き付け、無人ゴールを演出する。そのチャンスを確実に4得点目につなげ、自分たちのリズムを完全に作り出していった。さらには残り1分で、途中出場したG佐藤永治(商3=兵庫・雲雀丘学園)が相手のスピード感溢れるボールを冷静にセーブ。最後まで主導権を渡さず、第2Qを締めくくった。

ハイタッチをして喜び合う選手たち

 前半でもチームに高い貢献度をみせたFO富田隼平(商3=神奈川・大和)が、第3Qでも躍動する。早い瞬発力で相手に競り勝つと、そのポゼッションをチーム全体で保持し続ける。その中で、フィジカルの強さを生かしたAT山田伊織(国教3=早稲田佐賀)が振り向きざまにクロスを振り抜いてショットを決める。こぼれ球をうまく拾ったAT吉田宗一郎(教3=東京・早実)も続けて押し込みゴール。さらにはMF内田玲央(商3=東京・國學院久我山)がディフェンスの間を打ち抜く鋭いショットを見せ、このクオーターだけで一気に3得点を奪った。

 リードを一度も渡すことなく、試合は最終第4Qに突入する。立ち上がりはディフェンスの時間となるものの、G長田謙伸(政経3=埼玉・大宮開成)が体を張ったセーブで相手の攻撃を食い止める。ルーズボールが飛び交う混戦の中でも、DF中原副将は自分の持ち味を最大限発揮する。DF野澤想大主将(政経4=東京・桐朋)と共に強度のあるプレッシャーをかけ続け、早大ボールにしてみせた。その流れからMF小林が軽やかに得点にまで持ち込み、勝利を確実なものにした。相手も最後の力を振り絞って2点目を奪うも、序盤のリードは揺るがない。持ち味の攻撃力を発揮した早大が、8-2の順調な戦いぶりで準決勝進出を決めた。

MVPとしてヒーローインタビューを受ける小林

 早大の強みが存分に発揮されたこの試合。ディフェンダーが得点を重ねたことからも、フルフィールドオフェンスの完成度の高さがうかがえる。普段とは全く違う環境の中でも自分たちのペースを崩さず、最後までプレーし切った選手たち。その表情には安堵と共に、これからを見据えた強いまなざしが宿っていた。最大の目標である「学生日本一」に、また一歩近づいたという手応え。そして、確実に視界にとらえつつある頂点の座。優勝までは残り2試合。積み上げてきた4年間の全てをかけて。野澤組の真価が問われる戦いはこれからも続く。

(記事 高津文音 写真 ラクロス部男子提供)