関東Bリーグ FINAL
10月25日 埼玉・所沢航空公園サッカー場
| Team | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 早稲田大学 | 3 | 1 | 1 | 0 | 5 |
| 中央大学 | 1 | 0 | 0 | 2 | 3 |
得点者
1Q
井原幸輝、河西翔永、大橋陸人
2Q
井原幸輝
3Q
樋田一樹
4Q
なし
10月19日に開催されたFINAL4で、早大が4年ぶりの全国大会進出を決めた。歓喜で沸いたあの日からはや5日。全12校が激闘を繰り広げた関東Bリーグもついに頂上決戦を迎える。FINALの舞台に足を踏み入れることが許されたのは、たったの2チーム。快進撃を見せる早大か。それともリーグ戦での雪辱を晴らしたい中大か。この日、関東Bリーグ王者の座をかけた最後の戦いが始まった。

攻撃を仕掛けるMF太田
第1Q最初の攻撃はFO綿引匠(先理3=神奈川・横浜翠嵐)のフェイスオフから始まる。そこからテンポよくゴール前を奪い、MF井原幸輝(商3=東京・早大学院)が先制点を決めると、今度はG黒田康希(スポ2=東京・成蹊)がナイスセーブで観客を沸かせる。その熱気をさらに燃え立たせるようなゴールを、DF河西翔永(教3=愛知・名古屋)が決めると、MF大橋陸人(商4=東京・早実)もそれに続く。3連続得点で流れに乗るも、その後相手に痛恨の一点を決められ、3-1で第1Qを終える。
雨も強くなり、コンディションとしては厳しい状況の中、第2Qが再びスタートする。開始直後は相手の攻撃に苦しめられるも、MF中島光喜(文構3=東京青稜)が素早い切り返しで攻撃権を奪い返す。仲間がつないだボールはMF井原が確実に決め、点差は3点差に。その差を埋めようと相手も必死の攻撃を見せるが、そこはディフェンス陣の鉄壁の守備が光る。体を張ってゴール前を守り、このクオーターを無得点に抑えてみせた。

体を張ったディフェンスをするMF中島
第3Qも早大は攻めの姿勢を忘れない。果敢な攻撃からAT樋田一樹(教3=東京・早実)が鋭いショットを決め、リードを4点にまで広げる。後半はゴーリーとしてG佐藤永治(商3=兵庫・雲雀丘学園)が出場。この日ディフェンスで大活躍を見せるDF福島颯太(社学2=東京・早実)、MF柏森譲(政経3=東京・早実)と共に、相手の攻撃を封じ込んだ。
最終第4Q。5-1と盤石なリードを保つ早大は、一年生のAT園部友大(商1=東京・國學院久我山)をコート上に投入する。オフェンス陣は学年問わず、心をひとつにしてゴール前まで攻め入るも、なかなか得点を決められない。対する中大は意地を見せる追い上げで、2連続得点。その差を一気に2点にまで縮める。それでも勝敗を分けたのは、序盤に築いたリードだった。最後まで相手に主導権を渡さず、試合展開を作り上げた早大。6月からの戦いに終止符を打ち、ついに関東Bリーグ頂点の座を掴み取った。

笑顔でハイタッチをする選手たち
自分たちの経験値を上げ、これからのリーグ戦で活躍してほしい。そんな思いのもと開催されたBリーグ。高い志を持った関東全12校のトップは、この日早大に決まった。関東Bリーグで優勝することは、きっとチームにとって大きな意味を持つ。選手層の厚さだけではない。共に切磋琢磨し合える環境が早大にはあること。それを強く証明してくれた。この喜びは、選手たちの胸に深く刻まれたことだろう。今後は全学FINAL4、FINALが控えている。自分たちの目標であるBリーグ制覇に向けて、どちらも落とすことのできない戦いだ。自分を信じ、仲間を信じ、最後の最後まであきらめないで勝利への道を切り開いてほしい。
(記事・写真 高津文音)
試合後インタビュー

井原幸輝(商3=東京・早大学院)
――今日で関東Bリーグ優勝を決めました。今の気持ちを教えてください
昨年FINAL4で負けてしまって、4年生が引退する姿をボックスから見ていました。予選負けなしできたので、その流れのまま全勝でFINALを勝ち切ることができてひとまず嬉しいです。
――今日の前半の立ち上がりはいかがでしたか
ワンプレー目で自分自身得点することができて、自分の気持ちも一気に楽になりました。チームとしてもいい流れを持ってくることができたと思うので、試合の入りとしては結構良かったのかなと思います。
――中大相手に自分のプレーを出し切ることができましてか
点数をつけるとしたらまだ全然60、70だと思います。Aチームの日本一に向けて自分もアピールする立場なので、これに慢心せずに点を取ったりして勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。
――これからの目標を教えてください
先週Aチームが全国出場を決めて、BチームCチームも今のところ負けなしで全勝できています。早稲田としてはABC全部優勝目指して、個人的にはAチームの優勝に貢献できるようにどんどんアピールしていきたいなと思います。

福島颯太(社学2=東京・早実)
――今日で関東Bリーグ優勝を決めました。今の気持ちを教えてください
去年もBリーグのボックスに入らせてもらいました。その時はFINAL4で負けた4年生の姿を見ていたので、今日優勝することができて良かったです。
――今日の自分のプレーを振り返ってみてどうでしたか
前回の試合がBリーグ初めての出場で、緊張しちゃって自分からガツガツ行くことができませんでした。その反省を生かして、今日1Q序盤からどんどん相手に先手を打って、自分からプレッシャーにいけて、それがいい形につながったかなと思います。
――中大のオフェンス陣は戦ってみていかがでしたか
最後の方は相手も点差がついて、ショットをバンバン打ってきました。その打ち切りが良くて、早稲田としてたくさん打たせてしまった部分はあります。本数が増えてから流れが相手にいってしまったので、全学のFINALで戦うことも考えてそこを次から警戒したいと思います。
――個人としての今後の目標を教えてください
一応Bリーグにこういった形で出ていますが、自分はAチームで練習させてもらっています。Aでスタメンとして出ることを今シーズン最大の目標として、練習に取り組んでいきたいと思います。