【男子ラクロス】準決勝で日体大に敗北。初の新人戦で順調な勝ち進みを見せるも、3位で大会を終える

男子ラクロス

新人戦サマーステージ 決勝トーナメント

9月4日 東京・江戸川臨海球技場

決勝トーナメント1戦目

Team 1Q 2Q 合計
早稲田大学α
早稲田大学β

得点者(早大α)

1Q

渡辺亮友、マッカーシー太陽、秋山翔太、山田遥斗、園部友大

2Q

渡辺亮友、栗原駿弥、園部友大、秋山翔太

得点者(早大β)

1Q

なし

2Q

關俊祐、内田徹平

準々決勝

Team 1Q 2Q 合計
早稲田大学α
成蹊大学

得点者

1Q

秋山翔太、マッカーシー太陽

2Q

山田遥斗

準決勝

Team 1Q 2Q 合計
早稲田大学α
日本体育大学

得点者

1Q

園部友大

2Q

園部心大

3位決定戦

Team 1Q 2Q 合計
早稲田大学α
青山学院大学

得点者

1Q

園部友大

2Q

マッカーシー太陽2、渡辺亮友、塚本健琉、高野元、井出琉星

 今年もこの季節がやってきた。リーグ戦で上級生がたくましい姿を後輩に見せる中、新入生もまた新たな戦いに挑む。新人戦サマー、新人戦ウィンター、あすなろと一年生のみで戦い抜く計3大会。この一年を通して彼らは成長し、これからチームを引っ張っていく存在となる。初めての公式戦である新人戦サマー。一年生総勢54名を擁する早大からは3チームが出場し、3日間にわたる熱戦が繰り広げられた。

ボールを保持する原田

 予選トーナメント1日目(8月21日)。早大αは慶大相手に初の公式戦に臨んだ。序盤からオフェンス陣は攻撃力を遺憾なく発揮する。G柴﨑涼太(政経1=東京・早高)もまたナイスセーブを連発し、4-2で慶大から初勝利をもぎ取った。続く2戦目の相手は慶応高。この試合ではAT園部友大(商1=東京・國學院久我山)が計4得点、マッカーシー太陽(商1=埼玉・早大本庄)も計3得点を決め、圧倒的な実力を見せつける。ディフェンス陣もスピードを活かし、相手の攻撃を固く封じ込める。序盤一点は許したものの、その後は相手に一点も与えず12ー1で快勝。早大αはグループステージを涼一位で突破した。

 予選トーナメント2日目(8月28日)。早大からはβとγの2チームが出場した。βとγが同じグループに位置するため、初戦は共に専大・明星大の連合チーム。早大βはフィジカルの強さを活かしたオフェンスで、7得点を相手から奪う。グラウンドボールも素早く拾い、器用に攻撃につなげた早大βが7-2で初勝利を収めた。続く早大γは序盤こそ先制点を許したものの、時間差をうまく使った攻撃を繰り広げる。一度は3-1まで点差を広げたが、後半相手の猛追に遭い3-3のドローで初戦を終えた。予選トーナメント最後の試合は早大β対早大γ。応援がチーム間を飛び交う中、第1Qはなかなか試合が動かない。似たプレースタイルの両チーム。互いにネットを揺らすことができず、0-0で試合を折り返すも。続く第2Qでは早大βの攻撃が爆発。内田徹平(商1=東京・早実)の得点からうまく流れを作り出し、チーム全体で一気に4得点を入れる。相手の動きを抑え込み、順調にペースを掴んだ早大βが4-0で早大戦を制し、早大α同様グループステージを一位で突破した。

なかなか見ることのできない早大対決のフェイスオフ

 決勝トーナメント3日目(9月4日)の初戦はまさかの早大対決。準々決勝進出をかけて、早大α対早大βの熾烈な戦いが幕を切って落とされた。開始直後から、早大αは攻めの姿勢に入る。ワンマンで決め切る強さを見せつけた早大αが、前半だけで5得点を獲得し、一気に相手を突き放す。だが後半にかけて早大βも攻撃を加速させ、2得点を返す。点差が縮まるかのように思われたが、それでも早大αの壁は高かった。予選で活躍を見せた園部友だけではなく渡辺亮友(創理1=東京・早大学院)や秋山翔太(政経1=東京・早実)らも高い得点力を見せ、9ー2で快勝。早大αが準々決勝に駒を進めた。

 準々決勝の相手は成蹊大。応援の声が会場に響き渡る中、試合序盤から秋山が華麗なステップからのシュートを決める。その後に続くかのようにマッカーシーもジャンプシュートを成功させ、2点リードに。ディフェンス陣も相手に一切の隙を与えず、前半を2-0で折り返す。後半も早大は優勢のまま走り続ける。残り4分で山田遥斗(政経1=東京・早大学院)がゴーリーとの1on1を制すと、その差は3点に。終盤危なげなシーンも見られたが、G柴﨑の活躍により見事相手の攻撃を抑え込む。最後まで相手に一点も献上しなかった早大αが3ー0で準決勝進出を決めた。

ショットを放つ森

 準決勝の相手は日体大。勝てば決勝、負ければ3位決定戦と大会もいよいよ大詰めを迎える。序盤はフェイスオフから相手に流れをつくられ、攻撃権をなかなか掴むことができない。器用なパス回しにも上手く対応できず、クロス方向のショットを連続で決められてしまう。初めてのビハインドの状況に選手らは動揺するも、チームを引っ張り続ける園部友が勢いよくジャンプシュートを決め、1-2と点差を縮める。だがその後は思うようにショットが入らず、0-3で前半を終える。ここから反撃したい早大だったが、再び相手に得点を決められてしまう。それでも今度は園部心大(商1=東京・早実)がゴーリーの頭上めがけてショットを放ち、2-4に。食らいつく早大だったが、試合終盤にダメ押しの一点を押し込まれ、2-5で初の敗戦を喫した。

 迎えた3位決定戦。準決勝での悔しさを力に変えて臨んだ試合となったが、終わってみれば7-1の快勝。全体3位で新人戦サマーステージを締めくくった。この結果は優勝を見据えていた彼らにとって、思い描いてた景色ではなかったかもしれない。それでも一戦一戦を勝ち抜いてきた彼らは、試合前とは見違えるほどたくましくなっていた。この学年で次こそ優勝を掴むため、彼らの決心はまた一度堅いものとなったに違いない。今度こそ自分たちが優勝する。そう決意し、成長し続ける早稲田の若き戦士らの活躍が楽しみで仕方がない。

試合後インタビュー

マッカーシー太陽(商1=埼玉・早大本庄)

――サマー全体を振り返っていかがでしたか

 悔しいの一言です。練習試合を含めて準決勝まで無敗できていて、優勝しか見えていなかったので初めての敗戦がサマーの舞台だったことが悔しいし、申し訳ないです。

――個人のプレーを振り返っていかがでしたか

 準々決勝までは自分のプレーができていました。ただ準決勝では自分の長所であるランシューまで上手く持って行けず、何もできませんでした。チームを勝たせるプレーができなかったことが本当に悔しいです。

――チームの結果についてはどうお考えですか

 三位という結果はとても不甲斐ないです。チームとしては優勝しか見ていなかったので、自分たちのいいところが相手や他の要因によって崩されてしまったことが悔しいです。最終的には自分たちのやりたいことができなかったので力不足を感じました。

――初の新人戦で成長できた点を教えて下さい

 一番良かったのはほとんどのプレイヤーがこの緊迫した公式戦の舞台を踏めたことで、チームとしての成長につながると感じています。個人的には、ラクロス以外のところで成長できたと感じています。チームをまとめ、仲間を信じ、やるべきことをやるということを大きな舞台で遂行したことでこれからにつながると信じています。

――次のウィンター戦とこれからの意気込みを教えてください

 ウィンターでは優勝しか認められないので、絶対に優勝します。また、自分たちの代で早稲田史上最強世代を作り上げます。