第37回 関東学生リーグ戦 1部Aブロック
7月13日 東京・大井ホッケー場メインピッチ
Team | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
早稲田大学 | 1 | 1 | 1 | 3 | 6 |
明治大学 | 0 | 1 | 2 | 2 | 5 |
得点者
1Q
吉田宗一郎
2Q
吉田宗一郎
3Q
山口遼真
4Q
小川隼人2、花井コルトンヘイズ
前半シーズンを終え、いよいよ野澤組の夏が幕を開ける。リーグ戦に向け、選手らが口々に語っていた学生日本一。そう意気込む彼らには、第一にFINAL4進出が求められる。初戦の相手は明大。六大戦では唯一引き分けに終わり、試合後の後味があまり良くない相手だ。選手一同、心に闘志を燃やして挑んだ1戦目。第1クオーター(Q)、そして第2Q前半までは2-1と早大がリードする展開に。だがそこから相手の勢いに押され始め、第3Q終了までに同点に追いつかれてしまう。試合の命運が委ねられた第4Q。先に得点を献上し嫌な空気が流れたものの、最上級生のAT小川隼人(政経4=東京・早実)、AT花井コルトンヘイズ(国教4=アメリカ・マッキントッシュ)らが計3得点を決め一気に相手を突き放す。残り2分で相手も1点を返し一点差まで詰め寄るも、ディフェンス陣も硬い守備を崩さない。激闘の初戦となったが、粘り強さを見せた早大が明大を撃破した。

ボールを保持するMF内田
第1Qは前半、明大の攻撃が続く。それでも序盤からG長田謙伸(政経3=埼玉・大宮開成)は守備の手を緩めることなく、3度ものナイスセーブを見せる。攻撃面ではなかなか主導権を掴めないかと思われたが、残り2分で好プレーが飛び出す。MF辻隆太郎(創理3=東京・早大学院)のパスを受けたAT吉田宗一郎(教3=東京・早実)が相手ゴーリーとの1on1を制し、リーグ戦初得点。チームに勢いをもたらした。
続く第2QもAT吉田が魅せる。開始まもなく、AT山崎柚貴(人科4=東京教育大学付属中教)がAT吉田へとボールを託し、見事ゴールへと押し込む。2-0とリードしたまま前半を折り返せるかと思われたが、明大の攻撃陣も黙っていなかった。残り数分でクロス方向から器用にボールをねじ込み、2-1と点差を縮めた。

果敢に攻めるAT吉田
相手を大きく引き離したい第3Qだったが、早大は立ち上がりに苦しむ。相手をコートサイドに追いやるディフェンスに早大の攻撃陣が行く手を拒まれる中、ゴーリーの頭上めがけて放たれたボールが明大の追加点となる。2-2と追いつかれたと思ったのも束の間、相手のオフェンスが待ち望んでいたとばかりにゴール付近に詰め寄り、続けて勝ち越し点を入れられてしまう。この流れを大きく変えるべく、攻撃の一手を放ったのが背番号13のAT山口遼真(政経4=東京・成城)だ。持ち前のシュート能力を活かし、相手に追いつく貴重な同点打を放った。
第4Qは数分で相手に先制点を許してしまい、厳しい展開かと予測された。それでも残り7分、これまで思うようにプレーできていなかったAT小川が、左方向からのショットを確実に決める。4-4と再びゲームを白紙に戻すと、今度はAT花井が積極的なプレーで得点につなげ、ついには勝ち越すことに成功。その後もAT小川が本日二得点目を挙げ、2点差をつける。明大も負けじと一点を返し追い上げを見せたが、早大が最後は逃げ切り6-5で試合を制した。

応援するチームメイト
今日の一戦は、激闘の試合だったと言っても過言ではない。だからこそ勝利をつかみ取った彼らの表情からは、安堵感が見て取れた。選手らにとっては初戦かつシーソーゲームで、精神的に苦しい場面もあっただろう。そんな時彼らの力になったのはチーム、そして観客の応援だった。いよいよ始まった夏の大一番。次戦以降も負けられない戦いが続くが、チーム一丸となって日本一への階段を駆け上がってほしい。
(記事 高津文音 写真 林朋亜)
試合後インタビュー
DF野澤想大(政経4=東京・桐朋))
――今日の試合を振り返ってみていかがでしたか
予想通りの苦しい試合で、前半はリードしたのですが、何回も逆転されてすごい苦しい試合だなという感じでした。
――リーグ戦初戦で緊張などはありましたか
緊張はみんなしていたと思うのですが、しっかり準備をしていたので自信持っていいよという声かけはしていました。
――DFリーダーかつ副将の中原さんがいない中でDF面ではどのようなことを意識していましたか
いない者はいないので、それはしょうがないと割り切って、いるメンバーでできる戦術で割り切っていました。
――次戦に向けて意気込みをお願いします
これからも負けられない試合が続きます。次戦は2週目なのでしっかりまた勝ち切れるように頑張りたいです。
AT吉田宗一郎(教3=東京・早実)
――今日の試合を振り返ってみていかがでしたか
試合前から苦しいタフな試合になるだろうという話はされていました。実際シーソーゲームで、タフな展開の試合になりましたが、終盤本当に応援の力だったりボックスだったりと全員の力で1点1点取ることができました。最終的に勝てて本当によかったです。
――リーグ戦初得点となりました、自身のショットシーンを振り返ってみていかがでしたか
本当に嬉しくて、とにかく安心感がありました。正直最初はちょっと固くなっていたのですが、1点目を取って比較的ゲームに入ることができたかなと思います。
―― 六大戦では引き分けに終わった明大との試合、今日はどんなことを意識して試合に臨みました か
六大戦の時は全体的に固くて、あまり声も出ていなかったのですが、今日はもうプレー云々よりとにかくできることをちゃんとやろうと話をしていました。全員が目の前の自分のプレーに集中してできたので、それがよかったです。
――次戦以降に向けての意気込みをお願いします
今日もまだチームとしても個人としても課題がたくさんあったので、そこを一個一個次の試合までに潰して、次の試合は得点をたくさん取って楽に勝てるといいかなと思います。