勝負どころで本領発揮、FINAL6進出を決める!

男子ラクロス

東京六大学交流戦

3月28日 早稲田大学東伏見キャンパスサッカー場

Team 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
早稲田大学 1 1 0 3 5
慶應大学 1 0 1 0 2

得点者

1Q

内田玲央

2Q

小川隼人

3Q

なし

4Q

吉田宗一郎、花井コルトンヘイズ2

 東京六大学交流戦(六大戦)も終盤に差し掛かり、決勝トーナメントへの切符をどの大学が掴み取るのか注目が集まる。現在東大と並んでリーグ戦首位の早大は今日で大手をかけられるか、因縁の慶大相手に勝ち切れるかが鍵となってくる。開始早々、早大は先制点を挙げリードする展開に。相手も持ち前のスピードで攻撃を展開し、前半を2ー1で折り返す。第3Qはこう着状態が続いたものの、最終クォーターで早大の攻撃が炸裂。3ゴールで相手を一気に引き離し、5-2とリーグ戦3連勝を飾った。

ゴールを死守するG長田

 第1Qではフェイスオフをうまく取りきれない。相手にペースを作られそうになるも、グラウンドボールをすかさず拾うなどして攻撃権を取り返す。先制点を決めたのは早大だった。MF内田玲央(商3=東京・国學院久我山)の放ったショットがネットを揺らし、1-0に。ワンプレーで良い流れを作り出した。その後は守備の要、G長田謙伸(政経3=埼玉・大宮開成)が本領発揮。何度も相手の攻撃を食い止め、大活躍を見せる。それでもスピード自慢の相手も黙っていない。クォーターの最後に鋭いショットを決められ同点となる。

 続く第2Qはシュートチャンスを多く作り出す。AT小川隼人(政経4=東京・早実)からMF井原幸輝(商3=東京・早大学院)へロングパス。ゴール右側からショットを放つもボールはネットをかすめ、得点には繋がらず。その後もゴールまで後一歩のところまでいくが決めるとことはできない。そんな中、今か今かと相手ゴーリーの隙を狙っていたAT小川が、MF三戸優也(商3=東京・早実)からもらったボールをゴールへと気持ちで押し込む。連携プレーで得点を挙げ、1点リードしたまま前半を終える。

相手の攻撃を突破するAT吉田

 このまま勢いづきたい第3Qであったが、最初は慶大のポゼッションの時間が長く続く。攻撃権が早大に移っても、相手の厳しいチェックに苦しめられ、試合を動かすことができない。流れを取り戻せないまま、同点弾を許してしまう。残り2分半で再び相手が攻撃を仕掛けようとするも、そこはG黒田康希(スポ2=東京・成蹊)がゴーリーの意地を見せ、相手に得点を与えない。最終第4Qに望みを託した。

 全てが決まる第4Q。ここで再び、早大の強い攻撃が返り咲く。MF内田が相手のファールを誘い自チームボールにすると、AT吉田宗一郎(教3=東京・早実)がゴール裏から走り込みショットを決め、3-2と勝ち越す。今度はAT花井コルトンヘイズ(国教4=アメリカ・マッキントッシュ)がパスを受けてすぐさまショットを放つ。パワフルさとスピードを兼ね備えたボールはネットを突き刺し待望の追加点。だがAT花井の勢いはそれだけにとどまらない。相手のディフェンスを一人で突破すると、力強いゴールで勝利に大きく近づく一点を挙げた。仲間たちもこれには今日一番の盛り上がりを見せ、いいムードのまま試合終了。5-2でリーグ戦3連勝とした。

試合後、笑顔があふれる選手たち

 今日の試合で早大のFINAL6進出が決定した。これまでの試合で幾度となく見せてきた粘り強さ、これは前回王者の意地に違いない。リーグ戦、残すは東大との試合だ。最後の最後まで前年度王者の貫禄を見せつけ、勝利の2文字を勝ち取ってほしい。

(記事 高津文音 写真 林朋亜)

試合後インタビュー

AT吉田宗一郎(教3=東京・早実)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

 早慶戦を控えていたのでかなり熱が入っていました。厳しい時間もありましたが勝ち切ることができて良かったです。

――第4Qはどのようなゲームプランを想定していましたか

 今年のチームは点を取ることがスローガンとしてあります。点差があまりない中、守りに入るのではなく点を取って勝とうと話し合いました。

――今日の試合を終えての収穫はありましたか

 5月に早慶戦という本番が控えている中、勝ちきれたのは非常に大きかったと思います。

――リーグ戦最終戦に向けた意気込みをお願いします

 ここまで引き分けは一つあるのですが、他は全て勝つことができているので優勝を目指せる位置にいると思います。ここまで来たからには次も勝って優勝したいです。

G長田謙伸(政経3=埼玉・大宮開成)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

 あまり点が入らなかったので、最終クォーターが勝負になるかなと思っていたらその通りになりました。そこでしっかり勝ち切ることができて良かったです。

――第1Qだけで4回もナイスセーブを見せてくれましたが、そこに関してはどうでしたか

 慶應は上からどんどん打ってくるチームというのが分かっていたので、しっかりそこを想定してうまく試合に入れたなと思います。

――慶應のオフェンスのどんなところを警戒していましたか

 他の大学に比べて純粋に1on1とかショット力が強いのでそこを警戒して入っていました。

――リーグ戦最終戦に向けた意気込みをお願いします

 東大と1位2位争いで、次勝てれば優勝が決まるのでしっかりそこに向けて頑張りたいと思います。