3点ビハインドを覆し逆転勝利!リーグ戦首位に躍り出る

男子ラクロス

東京六大学交流戦

3月23日 東戸塚フットボールパーク

Team 1Q 2Q 3Q 4Q 合計
早稲田大学 2 1 3 2 8
法政大学 4 1 1 0 6

得点者

1Q

小川隼人、花井コルトンヘイズ

2Q

中島光喜

3Q

山崎柚貴、山口遼真、花井コルトンヘイズ

4Q

山崎柚喜、辻村征也

 東京六大学交流戦(六大戦)では現在ブロックごとのリーグ戦を行っている。上位3チームまで決勝トーナメントに進出することができ、早大はこの日3試合目、リーグ戦の折り返しを迎えた。対する相手は法大。これまでの試合でまだ勝ち点を獲得できてない相手だったが、この日は勢いが違った。フェイスオフからの素早い攻撃で得点を重ね、3-5とリードされる展開で前半を終える。やや苦しい局面だったが、第3Qで一気に3ゴールを決め同点に。そのまま迎えた勝負の第4Q。そこでも早大は持ってきた流れを手放すことなく8-6で逆転勝利。決勝トーナメントに向け、また一歩駒を進めた。

パスを出すAT吉田

 第1Qから法大は強気のオフェンスで攻撃を仕掛ける。最初のフェイスオフに勝ち切ると、そのままゴールまで駆け抜け、ショットを放つ。G長田謙伸(政経3=埼玉・大宮開成)が一度セーブするも、次に打たれたショットは食い止めることができず。開始序盤から得点を挙げ、盛り上がる相手チーム。その勢いをなんとか抑えたいところだったが、この日はオフェンス陣が相手の攻撃となかなか噛み合わない。連続して2得点を入れられたところで一 度タイムアウトを取り、攻撃を修正。そこからAT花井コルトンヘイズ(国教4=アメリカ・マッキントッシュ)がボールをAT小川隼人(政経4=東京・早実)に託し、AT小川がそのままゴール。続けて花井が相手ディフェンスを一人で突破し、2得点目。一点差まで詰め寄るも、セット終盤相手に得点を決められ2-4とやや相手ペースで試合が進む。

 第2Qは両者譲らぬ展開に。先に早大のMF中島光喜(文構3=東京青陵)がネットを揺らし、3-4と点差を縮める。このまま追いつけるかと思ったが、相手も自分たちのオフェンス時間をうまく作り出し、そのままゴール。互いに1点ずつ取り合い、試合を折り返す。

ショットを止めるG黒田

 2点差で迎えた第3Q。開始早々相手に一点を献上するも、ここから早大の反撃が始まる。第2Qから出場したAT山崎柚貴(人4=東京教育大学付属中教)がAT花井のパスを受け素早くシュート。ボールはネットに吸い込まれ2点差に。今度はAT山口遼真(政経4=東京・成城)が力一杯クロスを振りかざしショットを放つ。勝利への強い思いをのせたボールはネットを突き刺し2連続得点となる。一点差、もう相手の背中は見えているこの状況。同点打を放ったのはこの日ナイスアシストを連発しているAT花井だった。AT山崎からもらったパスを上手くゴールに入れ込み、ガッツポーズ。一時は3点差まで離され相手ペースとなっていたが、ここで持ち前の粘り強さを発揮し一気に3点を取り返した。

 第4Qでも早大の勢いは止まらない。フェイスオフでは競り負けたものの、フィールド全体を上手く使う攻撃で得点を狙う。「緊張もあった」と話すAT山崎だが、それを感じさせない堂々たるプレーで相手のディフェンス陣を強行突破。勝ち越し点を挙げ、ベンチも今日いちばんの盛り上がりを見せた。途中相手も意地を見せ、同点に追いつかれそうになるも、そこは安定感のあるG長田が守り切る。最後はMF辻村征也(政経4=東京・早実)が相手 ディフェンスを抜き去り、ゴール。そのまま試合は8-6で終了。チーム全体で掴み取った勝利となった。

相手のディフェンスを突破するMF辻村

 今日の試合は序盤苦しい展開となった。相手に主導権を握られ、チームに怪しい雲行きが漂った場面もあっただろう。それでもチーム全体で立て直しを図り、自分たちがやりたかったフィールド全体を使った攻撃を見事遂行。相手から勝利を勝ち取った。この試合を、MF辻村は「チームとして一歩上に行けた試合」と語る。次戦は慶大。5月に控える早慶戦を前に、落とすことのできない試合だ。今日の勝利で得た自信を胸に、慶大相手にも果敢に挑ん でほしい。

(記事 高津文音 写真 林朋亜)

試合後インタビュー

MF辻村征也(政経4=東京・早実)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

 前半は負けていて苦しい試合だったのですが、最後チームがやりたいことであるフルフィールド、フィールド全体を使った攻撃で逆転できたのでチームとして一歩上に行けた試合だったのかなと思います。

――相手チームに対してどんなことを警戒していましたか

 2年前の、法政に負けて2個上の先輩が引退したときの試合に出ていました。自分たちがやりたいフルフィールドで法政相手にそこで負けたくないと思っていました。

――最後の最後にゴールを決めたときの気持ちを教えてください

 自分のショットにも満足していますし、やりたいことをやって最後にとどめを刺すということが出来て、チームとしても大きく貢献できたのでそこにはすごく満足しています。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

  次は慶應で、因縁のライバルであり何回も負けているチームなので、まずは早慶戦が目標ではあるのですがそこにいい流れを繋げられるように頑張っていきたいと思います。

AT山崎柚貴(人4=東京教育大学付属中教)

――今日の試合を振り返っていかがでしたか

 第2Qからの出場、ビハインドの状況からだったので緊張もありましたが、点を決められて本当に良かったです。

――後半2得点を挙げましたがその時のお気持ちを教えて下さい

 その前にいくつかミスをしていたので絶対決めないといけないなと思っていました。だからこそ嬉しい気持ちでいっぱいです。

――相手のディフェンスを突破するためにどのようなことを意識しましたか

 自分の得意な形に持ち込むことを意識しました。

――次戦に向けた意気込みをお願いします

 今日の試合で課題がたくさん出たのでそこを修正して、良かったとこは引き続き継続して頑張っていけたらと思います。