光るディフェンス陣！　攻守がかみ合い連勝を飾る

東京六大学交流戦

３月31日　埼玉・立大新座キャンパス

Team	１Ｑ	２Ｑ	３Ｑ	４Ｑ	合計
早稲田大学	２	１	１	１	５
立教大学	０	０	０	１	１

　東京六大学交流戦（六大戦）の開幕から約１カ月がたち、迎えた第２戦目は立大との対戦。両軍が大きな声を上げて始まったこの試合は、初めのプレーから互いにボールを譲らない攻防を見せた。ただ序盤に早大が流れをつかむと、その後は立大に反撃の余地を与えず。ＤＦ田中進士主将（商４＝神奈川・桐蔭学園）をけがで欠く苦しい試合だったが、攻守ががっちりとかみ合い、終わってみれば５－１の完勝で六大戦の連勝スタートを決めた。 

　第１クオーター（Ｑ）は、一進一退の攻防で幕を開けた。初めのフェイスオフから互いに譲らない展開に。ＤＦ野澤想大副将（政経３＝東京・桐朋）の激しいチェックで相手ボールを奪い取るなどディフェンス陣の奮闘もあり、両者ともに得点には至らず。早大は敵陣でパスを回してチャンスをうかがうも、なかなかシュートを放てなかった。ここで均衡を破ったのは、ＡＴ小川隼人（政経３＝東京・早実）だ。「相手の隙を突いて最初から狙っていた」と語ったように、ＡＴ永岡秀斗（創理４＝東京・早実）からパスを受けると、立大のディフェンスの合間を縫ってゴールに突き刺した。正確なシュートで先制点を挙げると、流れは一気に早大のものとなった。ＦＯ鳥海恭平（社４＝東京・早大学院）がフェイスオフでボールを獲得すると、そのまま独力突破。一人で敵陣に切り込んでネットを揺らし、追加点を奪った。間合いが広がって試合が動き出し、大いに沸きあがった早大は、第２Ｑでもいいテンポで攻撃をしていく。枠外やバーに当たってもシュートを放ち続けると、ＭＦ森田翔吾（法４＝東京・早大学院）が放ったワンバウンドが決まって３－０。いい流れのまま前半を終えた。

　第３Ｑも、敵陣内で確実にボールをつないでいった早大。立大も反撃を試みるが、ディフェンス陣はそれを許さなかった。Ｇ坂本直追弥（政経４＝東京・早大学院）の好セーブで幾度となくピンチをしのぎ、盤石の試合運びを見せる。攻撃も、こう着状態かと思われたが、ここでまたしても森田。ゴール付近でパスを受けると、すぐさま押し込んだ。２戦連続の複数得点は、中心選手としてさすがの安定感だ。そして最終第４Ｑ。立大の守備陣をかわしてゴールに流し込んだのは、ＭＦ山田伊織（国教２＝早稲田佐賀）だ。新２年生の新星が負けじと存在感を放つ活躍を見せ、間違いなくチームに勢いをもたらした。その後は、終盤にロングシュートを決められて１点を失うも、５－１で試合終了。大きなミスもない危なげない勝利で、六大戦の連勝発進を決めた。

　こうして、初戦から順調ともいえる試合をできている早大だが、選手は先を見据えている。「自分たちの目標は学生日本一」とは小川。チームの目指す場所は、決してぶれていない。全勝を目指して、今後もこの連勝を伸ばしていくことを期待したい。

（記事　西村侑也　写真　長屋咲希）