攻撃陣が躍動！　２桁得点で東大を降す

　東京六大学交流戦（六大学交流戦）で、前節の明大戦を快勝した早大の今節の相手は、早大と同じく２勝１敗で並んでいる東大。優勝に向けて絶対に負けられない戦いとなったこの試合は、両校の応援部も駆け付け大盛り上がりとなった。第１Ｑ（クオーター）は先制点を挙げたものの、逆転され苦しい展開に。しかし第２Ｑで一挙、４得点を奪い、流れを手繰り寄せると後半はそのリードを保ったまま、両校点を取り合い10―６で勝利を収めた。

シュートを放つＡＴ花井

 

　第１Ｑは素早いカウンターからのＡＴ永岡秀斗(創理３=東京・早実)による得点で幕を開けた。その後、東大にすぐさま点を取り返されるが、明大戦で大活躍をしたＡＴ花井コルトンヘイズ（国教２＝アメリカ・マッキントッシュ）が、ゴール前の混戦を制し冷静にゴールを奪う。一進一退の攻防の中、東大が鋭いカウンターから２得点を挙げ、逆転されるとなかなか早大の攻撃がはまらない。しかし、第２Ｑは打って変わって早大攻撃陣が真価を発揮する。ＭＦ森田翔吾（法３＝東京・早大学院）が相手ＤＦの体当たりをものともせず、得点を決めると、再開後のＦＯから流れるようにボールをつなぎＭＦ西森大基（商４＝埼玉・早大本庄）も追加点を挙げる。更にＡＴ永岡が相手選手に倒されながら技ありのゴールを奪い、続いてＡＴ山﨑大暉主将 (政経４=神奈川・鎌倉学園)が六大学交流戦で、待望の初得点を挙げた。

フェイスオフを勝ち取るＦＯ高橋一史（法４＝東京・早大学院）

 

　第３Ｑ序盤も早大の勢いは止まらない。ＭＦ長谷川靖眞副将（創理４＝東京・早大学院）が一人で持ち込みシュートを決めると点差は４点差に。しかし、早大がマンダウン状態の間にスタンドシュートを簡単に決められてしまう。第４Ｑは、ＡＴ長谷優太郎（商３＝東京・早実）が、２得点を立て続けに奪う。追いすがる東大もすぐさま２得点を返すが、前がかりになる東大を逆手に取り、早大陣内からのロングパスを受け取ったＡＴ花井が無人のゴールに流し込み、試合を決定づけた。

肩を組み、紺碧の空を歌うＲＥＤ ＢＡＴＳと応援部

 

　１カ月超にわたって行われた、六大学交流戦も残すところあと１試合。来る５月14日に行われる早慶定期戦を良い流れで迎えるために、次節の立大戦は圧倒的な勝利を狙いに行く。

（記事　飯田諒、写真　廣野一眞）

コメント

ＡＴ山﨑大暉主将 (政経４=神奈川・鎌倉学園)

―今日の結果を振り返っていかがですか

　 東大とはお互い２勝１敗で並んでいて勝ったチームが２位になるということで、厳しい戦いになることが予想されました。自分たちの強みを完全に出し切れて、勝つことができてよかったです。

―自分たちの強みとは具体的に何だと捉えていますか

　泥臭さです。ハードワークをしたうえで、要所、要所の勝負所を勝てたことが勝因だと思います。

―ご自身の得点についてはいかがですか

　ＡＴ永岡が泥臭く、相手のＤＦを追いかけたことで生まれたごっつあんゴールなので、また後輩に助けられたなという感じです。

―次戦の意気込みをお願いします

　自分は点を取って活躍できるように、チームは早慶戦に向けて良い流れを途切らさないように絶対勝ちます。