ライバル慶大と今年3度目の対戦 熱戦の末に引き分ける

男子ラクロス
1Q 2Q 3Q 4Q
早大
慶大
▽得点者
八重倉2、井原2、佐藤幹、斎藤

 明学大、日体大との試合を制して、リーグ戦を2連勝中の早大RED BATS。まだ夏の暑さが残るグラウンドの中で、約2ヶ月前に惜しくも敗北した昨季王者慶大との試合が行われた。早大は前半、先制されるもすぐさま反撃し、同点で試合を折り返す。後半になると一転して両校のディフェンスが光る展開になる。それでも1点ビハインドで迎えた試合終了間際、MF斎藤励主将(創理4=東京・早大学院)が同点弾を放ち、宿敵との試合を引き分けた。

 前半は両校による点の取り合いが展開された。早大は第1Q開始直後からボールの取りこぼしなどもあり、2失点で出はなをくじかれる。しかし早大はパス回しからAT八重倉良太(政経4=東京・早実)の得点で反撃ののろしを上げると、MF佐藤幹太(法4=埼玉・早大本庄)、MF井原優太(商4=東京・早大学院)の連続得点で逆転に成功する。第2Qになると、いきなり攻め込まれるが、G潟田泰成(商4=富山・片山学園)の好セーブでピンチをしのぐ。しかしその後、早大のオフェンスが防がれ、慶大にカウンターを決められ同点に追いつかれてしまう。両校のディフェンスが得点を許さない時間が続くが、MF井原が相手陣内に切り込み得点し早大が勝ち越す。しかしその余韻も束の間、慶大が再び同点に追いつき、4-4で試合を折り返す。

点を決め喜ぶAT八重倉

 後半は前半と打って変わって、スコアがなかなか動かない展開になる。それでも早大はディフェンスがボールを奪うと、フルコートオフェンスで一気に攻め込み、八重倉が相手Gとの一対一を制して三度勝ち越す。その後慶大の攻撃が続くも、ディフェンス陣がしのぎ切り、第3Qを終える。第4Qが始まると、すぐに早大は攻め込まれ同点に追いつかれる。早大は次のオフェンスをじっくり攻めるが得点できず、逆に慶大が勝ち越し点を決めてしまう。追い詰められた早大は何度もゴールを狙うが枠を捉えることができない。それでも試合終了直前、斎藤が執念のゴールを決め、試合を6-6で引き分けた。

ショットを放つMF斎藤

 試合後斎藤が「勝たなければいけない試合」と語ったように、リーグ戦の1試合以上の意味を持った今回の早慶戦。結果は引き分けで両校痛み分けとなった。早大がこの2ヶ月で力を付けてきたのはもちろん、ライバルたちも日々実力を伸ばして、早大の前に壁として立ちはだかる。リーグ戦も佳境に入り、これからますます負けられない戦いが続くが、選手たちは今日の試合を糧にさらに成長した姿を見せてくれるだろう。

(記事、写真 田部井駿平)

コメント

MF斎藤励主将(創理4=東京・早大学院)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 勝たなければいけない試合でしたが、何とか引き分けに持ち込めて良かったです。

――宿敵慶大との試合でしたが、どのような気持ちで臨みましたか

 早慶戦のリベンジを必ずしてやるという気持ちで臨みました。

――試合を通して両校一進一退の展開が続きましたが、どう見ていましたか

 オフェンス陣があまり上手くいかないシーンが試合中盤結構多かった中で、ディフェンス陣が何とか踏ん張ってくれて一進一退の攻防になったのかなと思います。

――土壇場での同点ゴールでしたがどのような思いでしたか

 この試合を通じてあまり上手くいっていなかったので、最後は自分が取り返すと言う気持ちで無理矢理ねじ込みました。

――次回の試合についてお願いします

 お互い負けられない戦いなので、しっかり練習して上手くなって勝ちます。

AT八重倉良太(政経4=東京・早実)

――今日の試合を振り返っていかがですか

 自分たちとしては早慶戦の雪辱もあったので、絶対勝たなければいけない試合でした。結局前回と同じようなスコアになり、これは自分たちの弱さが出ていると思うので、そこをこれから詰めていきたいです。

――今日の試合では何を意識していましたか

 個人としては前回の日体大戦で体が緊張で固まってしまい不甲斐ないプレーが多かったので、序盤から積極的なプレーをすると決めていました。次回からもそうしていきたいです。

――第1Qリードされた中で反撃の狼煙となる1点目を決めましたが、どういったお気持ちでしたか

 あの得点はオフェンス全員で崩した得点だったので、散々ミーティングですり合わせていたことを試合で発揮することができました。すごくいい得点だったと思います。

――3Qの勝ち越し点はどのような手応えでしたか

 相手のGとの1対1だったので、自分ならいけると自信を持っていきました。みんながつないでくれたボールを決めれて良かったです。

――次回の試合についてお願いします

 もう負けられないので、相手より強度を高くして絶対勝ちにいきます。