1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 | ||||||
早大 | 1 | 1 | 2 | 2 | 6 | |||||
FALCONS | 2 | 4 | 4 | 1 | 11 | |||||
▽得点者 森松2、嶋田、柳沢、本間、青木 |
---|
『全日本選手権(全日)優勝』。早大男子ラクロス部・RedBatsは日本の頂に登り詰めるために、日々精進している。昨年、関東ファイナルで最強と誰もが信じて疑わなかった秋山組が志半ばで引退となったが、その意志を引き継いだ後藤組が目標をぶらすことはなかった。スローガンとして掲げたのは『攻』。これはプレースタイルのみならず、部としての取り組み方も表している。練習時間の増加、長時間に及ぶミーティング、メンタルトレーニングの導入、初の米国遠征の実施。『真の日本一』となるために、変化を恐れることはなかった。そして2018年12月16日、全日決勝の舞台である西京極陸上競技場にRedBatsの姿はあった。
足で相手のショットをセーブする西谷
最終決戦の相手は全日10連覇中、日本のラクロス界のトップに君臨する絶対王者・FALCONS。試合開始のフェイスオフは相手のルーズボールプッシングで早大ボールとなり、MF森松達副将(国教4=東京・麻布)があいさつ代わりのランシューを放つ。FALCONSもクリアを成功させてショットまで持ち込むが、ここは守護神・G西谷光平(社4=東京・早実)がゴールを割らせない。その後両チームのゴーリーの好セーブもありスコアが動かないまま迎えた第1クオーター(Q)10分、MF家石聖(FALCONS)が早大ディフェンスの隙を突いて先制点を挙げる。早大も黙っておらず、その後のフェイスオフ、相手のロングのフェイスオファーをものともせずにMF嶋田育巳人(スポ4=米国・ウェストブルームフィールド)がポゼッションすると、対応に戸惑う相手守備陣を尻目にゴール前まで侵入してすぐさま同点とした。このまま攻勢に出たい早大は、嶋田の得点後のフェイスイフでMF浜田雄介(人4=東京・穎明館)がホールディングを受けてエキストラマンオフェンスの機会を得る。しかしこのチャンスでパスカットをされると、フルフィールドオフェンスの末、AT継渉(FALCONS)に左サイドからのカットインで失点を喫してしまう。第1Qはこのまま1−2で終了して迎えた第2Q、ここでFALCONSが絶対王者たるゆえんを体現する。早大に攻め込まれる時間も多かった第1Qとは一転し、修正能力の高さを見せて7分からの4分間で立て続けに3点を奪う。早大はAT菊地智貴副将(政経4=東京・早大学院)のパスをクリース付近で受けたMF柳沢晢(スポ4=東京・駒場東邦)が1点を返したが、前半終了間際には早大の先輩であるMF佐藤大(平29スポ卒=現FALCONS)に西谷の頭上からジャンピングショットを決められ、2−6とリードを4点差に広げられたところで10分間のハーフタイムとなった。
DMFの仕事にとどまらず、得点も挙げた本間
FALCONSとの点差を少しでも詰めていきたい第3Qであったが、FALCONSが遺憾なくその実力を発揮する。このクオーターだけでさらに4点を加えて早大を引き離すと、まるでMF後藤功輝主将(政経4=東京・早実)や菊地や森松のショットを枠外にいざなっているかのごとく最後まで激しいプレシャーをかけて得点を許さない。早大は3年生のMF本間陽介(商3=東京・麻布)とAT青木俊汰(法3=東京・早大学院)のゴールでなんとか食らい付き4-10で最終Qへ。泣いても笑っても後藤組で臨む最後のクオーターが幕を開けた。3分にダメ押しとなる11点目を献上するが、ここから『攻』のRedBats本来の姿を見せる。DF石関航平(商4=埼玉・早大本庄)のボールダウン、DF中島大介(社3=東京・早実)のパスカット、西谷のチェイスなどで徐々に流れを引き寄せると、13分に右サイドから力強く振り抜いた森松のショットがネットを揺らす。そして18分には森松が今度は角度のないところからゴーリーとの1対1を制す。しかし無情にも刻一刻と巻き戻されることのない時計の針は試合終了へと進んでいき、6-11でタイムアップ。あと1勝と迫っていた『真の日本一』への挑戦は、立ちはだかる絶対王者を前に終わりを告げた。
最終Qに豪快な2発を決めた森松
敗戦が決定するやいなや、自然と選手とスタッフの涙腺は緩まった。清々しい表情でインタビューに来てくれたが、率直な気持ちを尋ねると、「悔しい」という言葉が並んだ。この四年間、全日優勝を成し遂げるべく、共進共闘してきた日々。新人戦三冠に始まり、最上級生となってからは、3年ぶりの早慶定期戦勝利、5年ぶりの関東学生リーグ戦、全日本大学選手権制覇、そして全日本選手権準決勝では社会人2位チーム・Stealersに14-8で快勝した。だがこの最強世代をもってしてもFALCONSを打ち破ることはかなわなかった現実に、これからを担う部員一人一人が向き合わなければならない。「もがきながらいいチームをつくってほしい」と語る後藤から、『真の日本一』となる険しさがひしひしと伝わってきた。見る者の心をつかんで離さなかった、後藤組『攻』のラクロスをそれぞれの部員が心の中に深く刻み込み、新生RedBatsが22年ぶりの悲願成就に突き進む。
(記事 石井尚紀、写真 岡田静穂、村上萌々子、細井万里男)
※掲載が遅くなり、申し訳ありません
試合後の4年生の集合写真
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コメント
MF後藤功輝主将(政経4=東京・早実)、MF森松達副将(国教4=東京・麻布)、MF柳沢哲(スポ4=東京・駒場東邦)、MF菅原惇司(法4=東京・早実)
――今の率直なお気持ちをお願いします
柳沢 勝って終わりたかったというのが一番の思いです。でもコーチ陣もおっしゃっていたんですけど、ここまで来ることができたことを誇りに思いたいです。
後藤 正直悔しいという気持ちが一番大きくて、勝てると信じてこの四年間活動してきたんですけど、FALCONSとやってみてまだまだ届かないところにあったんだなと実感しました。
菅原 勝ちたかったんですけど、いろいろな人の支えがあってこのグラウンドに立てていて、感謝の気持ちがあります。
森松 FALCONSを倒すために四年間やってきて、1回も倒せなかったので、悔しい気持ちもありますし、周りの多くの方も自分たちが今年はFALCONSに勝つと期待をかけてくれていて、たくさんのサポートをしていただいたのに、結果で答えることができなくて残念に思います。
――スコアでは6-11でしたが、FALCONSと差を感じた点はどこでしたか
後藤 シュート決定力です。シュートに行くところまでつくれている場面はあったんですけど、最後の最後のプレッシャーが今までのチームと全然違って、それを想定していたんですけど、一歩上のところにいたと思います。
菅原 いろいろな要素があると思っていて、一つとは言い切れないと思うんですけど、その差というのを来年も埋めていってほしいです。その差を埋めることがワセダの目標でもあるので、それを超えなければFALCONSを倒せないので追求していってほしいです。
――早大での四年間の競技生活はいかがでしたか
柳沢 自分は高校まで真剣にスポーツをやってこなかったので、人生で初めてこんなに熱くなったスポーツだと思います。四年間を通していろいろなチームを味わって、苦しい思いもいろいろあったんですけど、熱くなれたからこそ楽しかったと思えます。
菅原 四年間を振り返るといろいろあったと思うんですけど、この代で良かったと思います。この代でいいことも悪いこともいろいろあったんですけど、四年間みんなでやり通せたということが財産になりました。
森松 一生の仲間ができたと思います。
後藤 いいことも苦しいこともたくさんあったんですけど、真剣にラクロスをやっている人と真剣に同じ目標に向かえたことは、本当に自分にとって大きな財産になりました。
――最上級生としての一年を振り返られていかがですか
森松 1個上の代の先輩たちが自分たちをすごく引っ張ってくれていて、精神的にもおんぶに抱っこという感じだったので、そこからFALCONSと戦えるところまでチームをつくって、FALCONSに勝つという高い目標を掲げて、自分たちを追い込んでやってきて、それがここまで来れた大きな要因だったなと思います。
――どのようなところでこの同期で良かったなと思われますか
菅原 素直に最後の試合でスタンドを見て、こいつらのためにも勝ちたいという気持ちが自然と湧いてきて、それが四年間積み上げてきた自分たちの代の良かったところだと思います。
――最後に後輩の皆さんに一言お願いします
後藤 全日優勝を目指すとなれば、苦しくてきつい道のりになると思うんですけど、一日一日やるべきことをしっかりとやってほしいです。かわいい後輩たちなので悔いなく終わってほしいですし、もがきながらいいチームをつくってほしいと思います。
AT菊地智貴副将(政経4=東京・早大学院)、AT尾花一輝(国教4=東京・早実)、AT奥町遼太郎(商4=東京・攻玉社)、AT青木俊汰(法3=東京・早大学院)
――試合を終えた今の気持ちは
菊地 悔しいです。
青木 悔しいです。今できることは一生懸命やったんですけど、負けてしまいました。
尾花 負けたのももちろん悔しいんですけど、もうこのメンバーでできないことが寂しいです。
奥町 悔しいです。シーズン終盤にはいろいろ変化があったんですけど…。やっぱり勝ちたかったです。
――試合全体を振り返って
菊地 先制点からFALCONSさんに取られて終始自分たちの思っているような流れにできなかったかなと思います。
青木 全員に迷いがあったような気がして。積極的に行くのかポゼッションを長くしてボールを保持するのか考えているうちに点を取られてしまいました。自分たちがどうしたらいいのかを考えられる時間がなかったように思います。
尾花 前半は相手に押されたというか、どうしても力負けした部分はありました。それでも後半、特に4Qは1年間目指してきたラクロスを体現できたというのは負けてしまったんですけど、いいかたちで締めくくれたのではないかと思います。
奥町 試合をやる前から全日決勝のFALCONSさんは一味違うというのは分かっていて。みんなで、それは共有していてやりたいことというのは分かっていたんですけど、できない時間帯が長くて。それでも4Q通して26人全員がやるべきことを考えられていたというのはボックスにいながら感じていました。
――きょうの自身のプレーを振り返って
菊地 点を決められる場面で外したというのが自分のラクロス人生を振り返って象徴的であったなと思います。
青木 前半に軽いプレーというかもう少し気を張っていれば防げたミスがありました。チームの流れが悪くなって、ワセダに流れを持ってこられなかったのを後悔しています。ただ後半からは気持ちをしっかり切り替えてこのメンバーでやるのも最後ですし、楽しむしかないと言っていたので、切り替えてやって視野も広がったので、後半にかけてはいい働きができたと思います。
尾花 自分のいいところも悪いところも全部出てしまった試合でした。
奥町 結構悪いところが多くて、出たタイミングで入ることで流れを変えたいシーンが多くて。そこで点を決められれば流れがきたのかなというものはあります。
――FALCONSとの差はどこに感じましたか
菊地 一人一人の実力というのはそこまで変わらないと思います。一つ一つの当たり前の動きをFALCONSさんの方ができていたのかなと思います。パスキャッチ、グラボにしろ派手なプレーをやっているように見えるんですけど、一つ一つの基礎的なことが上手なのがFALCONSさんだと思います。ベースの部分で負けていたのかなと思います。
青木 修正能力が高いなと感じました。1Qはこちらにもチャンスがあったんですけど、FALCONSにとっては危ないシーンもあったと思います。でもきちんと声掛けもしていて。試合の中で本来の力を出して、持ち直せる力というのがすごくあって。ワセダはきょうの試合でそれができなかったので、そういうところに差があると感じました。
尾花 智貴が言ったように個の力、チームの力は負けていないように感じたんですけど、どこかこの舞台に呑まれてしまったというか、浮き足立ってしまった部分があったので、自分たちが隙を生んで、そこを突かれてしまったのかなと思います。それで負けてしまったのかなと思います。
奥町 三人も言ってたように、基礎的な技術の差に加えて確実にプレーしてくるなと感じました。気を抜く瞬間が一度もなくて、自分たちが前のめりになったところの隙を突いてきて、今自分たちができることに集中してやってきていると思いました。
――4年生の三人にお聞きします。四年間の競技生活を振り返っていかがですか
菊地 この三人で去年からAチームに帯同していて、この三人でできて楽しかったですし、切磋琢磨(せっさたくま)できて最高のパートナーなのかなと思います。
尾花 今年もそうなんですけど、あすなろ(カップ)の時からこの三人でやっていて。その時からこの三人でまたやれたらいいなと思っていたんですけど、それぞれうまくいかない時期もあって。でもこの二人がいたから負けたくなかったですし、うまくなろうと思えたので、二人には感謝しかないです。
奥町 3年生になってからこの三人でいることがより増えて、この三人でポジション争ったり、特に去年は尾花とベンチ入りを争ったり、でもあいつが頑張っているから頑張るぞという。もともと好きだからやっているんですけど、負けたくないというのもどこかにあって。最後まで負けたくないと思っていたんですけど、尾花が毎日壁当てしているから、自分が体がしんどい時でも奮い立たせてくれるし、あとは菊地も尾花も求めてくる言葉が多いので、そこ求められているのが、二人のために上手くならないといけないという思いで2年間やってきて。最後は負けてしまったんですけど、この一年を見たら最後は胸を張って終わっていいのかなと思います。
――他の同期プレーヤーに関してはいかがですか
菊地 個性豊かなプレーヤーが多いので、一人一人に向けたい言葉は多いんですけど、この代はサマー(ステージ)、ウインター(ステージ)、あすなろで優勝した時からまとまっていて、1年生の時の礎が4年生になっていても生きていて時を重ねるごとにいい学年になってきたのかなと思います。
尾花 みんな負けず嫌いですね。他の代よりも特に。あいつが活躍しているから負けたくないと思っている選手が多いかなと思います。だからこそみんなラクロスに対して熱心に取り組んだ成果でここまで来れたのかなと思います。
奥町 元気だし、それぞれ苦しい時期もいろいろあったと思うんですけど、一緒にいない時間でもお互いを信頼できるというか、そういうのが四年間で育まれてきたのかなと思っていて。最後スタンドにいる人も出ている人も一体感があって、特にリーグ戦始まってから感じていたので、どんどんいい学年になってきたのかなと感じます。
――青木選手は来年、最上級生としてどのようなチームにしていきたいですか
青木 去年からオフェンスに関してはメンバーが変わっていなくて2年かけてつくり上げてきたものだったんですけど、今度はメンバーがほぼ変わるのでまずはお互いがどんなプレーをするのかを理解して共有していくところから始めないといけないと思います。そこで個々の技術もつけていけば、今年以上に得点力のあるオフェンスをつくれるのではないかと思います。チームとしてはおそらく来年主将になると思うので、かなりプレッシャーもかかるので今年よりも緊張した状態で試合に臨むことになると思うんですけど、その中でも力を発揮できる技術というのをしっかり身に付けて、きょう勝てなかった悔しさをみんな味わったと思うので、この舞台にまた戻ってきて、勝てるチームをつくれればなと思います。
――四年生の選手は後輩の選手に、青木選手は先輩方に一言お願いします
菊地 今年一年どこの大学よりも練習してきましたし、どの代よりも質の高い練習をしてきた結果、この舞台に立ったんですけど、それでもFALCONSには勝てなかったので、来年はこの学年以上に厳しいことをやらないと勝てないと思うんですけど、それをやり切れる後輩が残っていると思うので、信じて来年この舞台で応援したいと思います。
尾花 頑張れと言っても勝手に頑張ってくれると思うので、自分たちを超えてほしいです。
奥町 ここまで四年生の力だけでは来られなくて、特にシーズン終盤になって後輩たちがすごく成長してきて頼もしくなってきたと思います。メンバー変わる中で不安もあると思うんですけど、安心して見てられると思うので、さっきも言ったように一つの学年、一人だけではオフェンス、ディフェンスはできないと思うので、お互いがお互いのことをよく知って、助け合いながら、たまには厳しいことも言いながらやっていくと強いチームになると思うので、期待しています。
青木 本当に貴重な経験をさせていただいて、それは僕だけじゃなくて同期、後輩もそうですし、みんな後藤組のようになりたいと思ってラクロスをやってくれると思うので、しっかり練習して全日優勝できるように頑張っていきたいです。
G西谷光平(社4=東京・早実)、DF石関航平(商4=埼玉・早大本庄)、DF本田丈武副将(政経4=東京・早大学院)
――今の気持ちを聞かせて下さい
西谷 本当に大学四年間をやり切ったなという気持ちです。
石関 やり切ったというのもあるんですけど、やっぱりもっとこうすれば良かったというのもちょっとあって、それは本当に来年生かしてほしいし、それを伝えていかなきゃいけないなと思っています。
本田 悔しいですね。
――きょうの試合を振り返っていかがですか
西谷 ミーティングで話していた通りにやりたいことはやってこられたから、そういう部分ではすごく良かったかなと思っています。自分自身も調子良かったので、良かったかなと思います。
石関 やっぱりFALCONS強かったなというのがすごくあって、技術で勝てない分もっと違う部分で、自分たちの学生らしさ、学生の強みをもっと発揮できれば良かったなと思います。
本田 完全に負けたという感じですね。
――試合は終始早大の劣勢で進んでいきましたが、その展開をどう感じていましたか
西谷 最初からこっちが勝って進んでいくとは考えずに、1点1点取っていくことを考えるというのを最初から言っていたので、負けていることには特に何も思わず、やることをやろうという感じでやっていました。
石関 (点を)取られても、劣勢が続いても、オフェンスの爆発力を信じて、取り返してくれると思っていたので、そんなに気持ち的な沈みはなかったです。
本田 通用する部分も最初はあったので、もう信じてやるだけでした。
――きょうの自身のプレーを振り返っていかがですか
西谷 調子は良かったと思うんですけど、でもやっぱりあそこでこういうことできたなと思う部分がまだまだあるので、やっぱそういう部分はもっとやれたかなという気持ちはあります。
石関 自分がもうちょっと周りを動かして、ワセダらしいラクロスを自分がもっと組み立てられれば良かったかなと少し後悔というか、もっとできたかなと思います。
本田 2Qで一ついらないファウルをしたのが悔やまれますね。相手の9番にファウルをしたやつで、その後のエキストラ(マンオフェンス)で梅原寛樹さん(MF、FALCONS)に決められているので、そのファウルが本当に悔やまれます。
――全日本選手権で準優勝という結果になりました。その結果についてどう感じていますか
西谷 シーズン当初から、この舞台で勝つことを目標にしてやってきたので、悔しい気持ちはすごくあります。
石関 やっぱり優勝が目標だったので、めちゃめちゃ悔しいですね。四年間一緒にやってきた同期と最後一緒に戦えたというのはうれしいんですけど、結果としては全然満足していなくて、すごく残念な気持ちが大きいです。
本田 優勝だけが僕たちの目標だったので、負けたら全部同じだと思ってやっていたので、悔しいだけですね。
――四年間ラクロス部で過ごされましたがどのようなものでしたか
西谷 つらいこととか、辞めたいなとか思うような時もあったんですけど、でもやっぱり今振り返ると、本当に楽しくラクロスやれたなと思って、ラクロス部に入って良かったなと心から思える四年間だったと思います。
石関 僕は2年生から(ラクロス部に)入ったんですけど、2年生から入部を決意したことは間違いなく正解だったなときょうすごく感じました。最高でした。
本田 これだけ何かに夢中になって、本気になった四年間というのがこれまで無かったので、すごく貴重な経験をさせてもらったかなって思うんですけど、でもやっぱりきょうの試合を振り返って、四年間もっとできたなという後悔があります。
――『後藤組』での最後の1年間はいかがでしたか
西谷 本当に内容の濃く、今までよりも練習をしてきたなと思っています。最上級生ということもあって自分たちが引っ張る側にもなってやったので。でも本当に楽しかったというのが感想です。
石関 本当に『後藤組』はいいチームだなと思います。DFリーダーとして少しでも貢献できたというのが、本当に自分の人生にとっていい経験だったなと思います。
本田 副将もやらせてもらってクリアライドリーダーもやらせてもらって、いろいろな方向からチームを一年間見てきて、この一年間そういう役職をやらせて頂いたことをみんなに感謝したいなと思います。
――最後に同期と後輩に一言お願いします
西谷 同期には四年間一緒にやってくれてありがとうございましたと、後輩には特に同じポジションでベンチにも入っていた勝元勇人(G社3=東京・早大学院)には来年期待しているので、お前が守護神として頑張って下さいと言いたいです。
石関 同期には、2年生の時に僕が入ったので、一個上の人として入ったんですけど、受け入れてくれて感謝していますし、最高の同期を持ったなと、ありがとうと言いたいです。後輩には、今年やってきたことというのは、特にディフェンスにおいては間違っていないと思うので、これをベースに来年さらに進化して頑張ってもらいたいです。
本田 同期には本当にお世話になりました。後輩には、来年とか再来年、何を目標にするか分からないですけど、本当に社会人のトップを倒したいのだったら、一日でも無駄にする日は無いと思いますし、もっと突き詰めてやらないと勝てないと思うので、その挑戦を是非やってもらいたいなと思います。
FO嶋田育巳人(スポ4=米国・ウェストブルームフィールド)、FO浜田雄介(人4=埼玉・穎明館)、MF及川翔太郎(政経4=米国・ライネック)、MF前田航汰(政経4=東京・攻玉社)
――今の率直なお気持ちを聞かせてください
前田 きょうのためにみんなでやってきて、その目標が成し遂げられなくて悔しいという気持ちと、それと同じくらい、きょうでこのチームが最後だということが僕はすごく悲しいです。
及川 疲れましたね。今までにないくらい長いシーズンで、僕は結構息切れをしていました。この試合も疲れましたし、出し切った感じがあります。やっぱりFALCONSは強かったです。
浜田 率直な気持ちは寂しいですね。今までリーグ戦このメンバーで戦ってきて、勝ち進んできたのはすごく楽しかったのですが、もうこのメンバーでラクロスできないと思うと寂しい気持ちが強いです。
嶋田 僕も寂しい気持ちがあるのと、疲労感はもちろんあります。結構意外とさっぱりしていて、やることはやったなと思います。やることを出し尽くしたからこそ、一種の爽快感のようなものがあります。悔いはあまりなくて、フェイスオフユニットとしてはやるべきことを出し切ったので、そこは誇らしく堂々としたいなと思います。
――きょうの決勝に臨むにあたって、今までの試合とは違う緊張感などありましたか
前田 あまりなかったかもしれないです。昨日の練習もFALCONSだからびびるのではなくて、リスペクトしながら自分たちのいいムードでトレーニングできていたと思います。
及川 このチームのすごくいいところは、どの相手でも同じように臨めるというところです。普通、決勝の舞台だと緊張していつもと違うことが起きたりし得ると思うのですが、僕たちのチームは心変えずにプレーするというのをすごく意識していて、早慶戦から負け無しできていても同じ雰囲気、ルーティンでみんなやっていたので信頼できるなと思っていました。いい緊張感はもちろんありましたが、変な凝り固まった緊張感はなかったです。
浜田 準備の面で言うと、FALCONSのフェイスオファーがロングで、今までのリーグ戦はロング相手にやったことがなかったのでこの1週間は全て、ロング対策として僕と嶋田のどちらかがロングを持ってずっと練習してきたのですが、その練習が結構生かされてフェイスオフユニットとしては勝ったかな思いますね。あとはうちのウィングが強いという自信は持っていたので、作戦通りできかなと思います。
嶋田 練習面では相手に合わせて少しメニューを変えてやっていましたが、メンタル面では特に緊張とかなかったです。もう慣れたというのが大きくて、今までヤマ場の試合も沢山こなしてきたので、そう言う意味で慣れていて良い緊張感に変えることができたと思います。
――追う展開となっていましたが、きょうの試合を振り返っていかがですか
前田 相手のディフェンスが本当に堅くて、自分はディフェンスしかしないですけど、オフェンスを見てるといつもだと入るショットが最後はセーブされてリズムがうまくつくれなくて、自分たちはオフェンスに関しては何もできないですけど、苦しい試合だったのかなと思います。
及川 前田君が言う通り、いつもだったら2Qくらいのオフェンスもディフェンスの攻略法を考えて結構リズムに乗れてる時間帯でも、なかなかうまくリズムがつくれなくて、ディフェンスとしても結構苦しかったです。時間が経つごとにしょうがない点も多くなってきて、やはり3Q、4QになってくるとFALCONSも上げどころが分かっていて、自分たちがうまくいってないところを理解して点を狙ってきて、隙を見せたらどんどん突いてきたところは本当に実力者だなと思いました。
浜田 1Qはいい感じに攻められたと思うのですが、相手のゴーリーが上手くて、普段なら菊地(AT菊地智貴副将、政経4=東京・早大学院)や後藤(MF後藤功輝主将、政経4=東京・早実)のショットが入るところを取られて流れを持っていかれた感じです。でも自分たちが信頼しているオフェンス陣が得点できなかったので、今回に関してはしょうがないかなという気持ちです。
嶋田 試合中はずっと逆転できると信じていて、そのためには自分たちフェイスオフがオフェンスにしっかりボールをつなげなくてはいけないので、試合中は自分たちのやるべきことに集中していました。振り返ると苦しい状況が長く続いてシュートもあまり決まらなかったですが、それは実力者が確実にあったからだと思います。
――ご自身のプレーを振り返って、良かった点など教えてください
前田 出場機会が少ない中で、冷静にいい緊張感のもとプレーできたのは良かったと思います。
及川 あれ決めて欲しかったなというのは、僕がMF夏目聖矢(FALCONS)と後ろからダブルで来ているのが分かっていて、練習でもやっていたように後ろに思いっきり投げたら、後藤くんがミスりそれをさらにパスカットして転びながらも尾花に思いを託したのですが、さらにその先の菊地くんが決めてくれなかったのはまじかと思いましたね(笑)。悔しかったですね。要約すると、僕は結構パッションプレイヤーなのでガツガツいって後は思いを託すという点で、やるべきことができたと思います。
浜田 自分の中で良かった面としては、この1週間自分の手元で勝って粘ってウィングにはたくということを練習してきたのですが、それが一番いい形で出たのが自分の最後のフェイスオフとなったプレーです。及川と自分でタイミング良く前に駆け出すというコミュニケーションをずっと取ってきたので、それが最後練習通りに決まったので、現役最後のフェイスオフがあれで終われて今幸せな気持ちです。うれしいです。
及川 浜ちゃんの最後のフェイスオフに絡めてうれしいです。
嶋田 良かった点としては点に絡めたことですね。もっとできたなという後悔も少しだけあって、結構相手のプレッシャーでボールダウンしてしまう場面もあったのでそこは課題なのかなと思います。良かった点は点決められたことですかね。あと流れを持ってこられたというのはあるのかなと思います。
――今シーズン全体を振り返っていかがですか
前田 序盤から早慶戦くらいまで、今年東大が思ったより厄介なチーム、特徴的なチームだったので、早慶戦やリーグ戦と並行しながらも東大の存在が頭の中にありました。練習試合とかもやっていましたし。最後ファイナル4が決まった時もついに来たかと思って、そこからが一番密度が高くて怒涛(どとう)の日々でした。
及川 このチームは秋山組の思いをつなぐためにあると言っても過言ではないというくらい前の代の先輩たちが大好きで、あのチームは本当に最強だと思っていたのがファイナルで負けてしまったのでその悔しさを絶対に晴らすことを目標に新チームが始まりました。覚悟はすごく決まっていたと思いますし、団結力もできました。それと海外遠征やメンタルトレーニングとか関西遠征などこれ以上他にやることないなというくらい、詰めてミーティングしてオフを犠牲にしてやってきたので本当にきつかったですけど、最高の一年間でした。自分たちのやれること全てできた一年間だったのかなと思います。
浜田 チームとしては早慶戦も大勝しましたし、5年ぶりに学生日本一になれて、あとは『攻』というスローガンが体現できて本当にいいチームができたなと思いますね。フィエスオフユニットとしては六大戦、早慶戦、リーグ戦にかけて安定した成績を残すことができて嶋田といいタッグが出来たなと思います。日本一のフェイスユニットができたなと思います。
嶋田 いいチームだったなというのは引退しても思っていて、あとは及川が言ったように一個上の先輩たちの敗戦がすごく大きくて。昨シーズンはすごく勝てると思っていてもつまずいてしまったという点が今の強さにつながっていると思います。そこからメンタルトレーニングを取り入れることになったので、本当に準備をし尽くしました。そうだからこそ、自信ができ上がりますし、終わった後も納得感があります。でも悔しいですけどね。一番苦しくて一番楽しいチームでした。
前田 自分は一番最初からAチームに入っていたわけではないのですが、入った時すごく雰囲気良かったです。シーズン通して結束力も高まったと思いますし、あとはB、Cチームが引退してから1カ月がたっていると思うのですが、協力とかいろいろしてくれて最終的に一つのチームとしてまとまったなという感じがあります。
――四年間を振り返っていかがですか
前田 やはり4年生になって、下級生の頃では分からなかったこととしてすごく先輩とかのつながりに助けられていたなと感じています。僕たちが入部した時の4年生の姿は印象に残っていて、本当にかっこいいなと思っていました。Bチームの四年生とかが成長させてくれたからだと思い、そういう面で今年一年のプレーに気が引き締まる思いでできました。及川くんが作ったPVを観て、いろいろ思い出が蘇ってしまって、いろいろな人の思いを背負って一年間やってきたんだから、この試合も全力を出さなくてはと思っていました。
及川 畑田組の代のかっこよさに惹かれて入って、新人戦三冠とグランドスラム達成というのを、ずっと自分アルファチームとしてやっていて、このチーム勝負強いなと思います。きょうの敗戦が公式戦では初めてで本当に勝負強かったなと思うゆえんです。自分としてはやはり2、3年生はずっとAチームに行ったりBチームに行ったりで、先輩たちの期待に応えられなくて自分としても納得出来なくて、自分も苦しみ大変だった時期もありましたが、何と言っても一番この一年が長いし苦しくて楽しかったというのはあって4年生って本当に大変だなと思います。4年生が一番濃かったです。
浜田 四年間振り返って充実していたなというのが一番です。毎朝あんだけ早く起きて、毎日練習して苦労したのですが、最後こうやって学生日本一取れて幸せだったなと思います。自分は1、2年生の時は全然力になれなくて。去年はBチームで厳しくも優しくもしてもらいました。今年は責任感も増しましたし、ケガもせずずっとやれたのでいい四年間でした。
嶋田 自分は結構恵まれていて2年生の時からAチームに絡ませてもらって、4年生の思いを感じてきました。本当に濃かったなと思いますね。人生に影響を与えるくらいの経験ができたのはすごいなと振り返っても思います。入部した理由としては、誇らしいことをしていたいと思っていました。大学4年間何でも自由にできる中で自分は誇らしいものがほしいとすごく感じていて。今思うと満足度以上というか、自慢のチームですし振り返っても幸せな四年間でした。
及川 僕は故郷がないというか、親が転勤族なので高校をずっとアメリカで自分の地元がなくて友達とかも薄い友達が多かったんです。そのままアメリカの大学行こうと思っていたのですが、このまま行ったら人とのつながりがないまま人生終わるのではないか思って、親には言ってないですけど、日本の大学に来て最高の友達を作ろうと目論んでいたんです。本気でやる仲間ってすごくいいなと思って部活にはいったのですが、本当に最高の仲間ができたと思います。僕の一生の宝です。これは本気で頑張ったからかなと思います。
――同期の方へのメッセージをお願いします
及川 本当に僕を受け入れてくれて、結構好き勝手やってもうまく受け止めてくれて、みんな本当にいいやつらだと思いました。これからもよろしくお願いしますと言いたいです。
浜田 同期には恵まれたのでそこは感謝しますね。各ポジションにスーパースターがいて本当に頼りになったし信頼できました。こんな強いチームを作ったのは後藤主将ということで、本当に尊敬できる存在かなと思います。
嶋田 同期には感謝ですね。自分はフェイスオフという限定的な役割だったのですが、そこもリスペクトしてくれて大事なんだと認識してくれたからこそ戦術にも入れてもらえましたし、同期が強いというのもすごく頼もしいことで、信頼感を寄せられる仲間はとても貴重な存在です。曲者ぞろいで面白い人ばかりだったのも今思えば恵まれていてすごく楽しいです。後藤主将はそういう僕たちをまとめるのすごく苦労したと思うのですが、彼の器というのが主将に値するからまとまったのだと思います。
前田 全員に感謝したいという気持ちです。後藤とか石関とかリーダーシップ取ってやってくれる同期もいたし、陰で自分の仕事をこなして支えてくれる人もいて、確かにラクロスを抜けば曲者ぞろいですけど、本当に良い同期だったと思います。
――最後に後輩の方へのメッセージをお願いします
前田 今年一年Aチームにいて、昨年から出てる青木(AT青木俊汰、法3=東京・早大学院)とか中島(DF中島大介、社3=東京・早実)とかもともと能力のある人が予想以上に成長して意るなと思います。もちろん本間(MF本間陽介、商3=東京・麻布)や丸田(MF丸田敦司、商2=埼玉・早大本庄)といった新しく入ってきた人も成長してくれると思うのですが、来年出てくるだろう人たちが成長したシーズンだったと思うので、そういう意味では頑張ってほしいと思います。自分はクリアライドというチームの戦術をうまく全チームに浸透させるために、結構下級生と関わる機会があって、そういう意味では自分もずっとAチームにいれたわけではないので、BチームCチームの人にも頑張って欲しいと思います。
及川 後藤組全体としてすごくいい雰囲気でやっていて、いい雰囲気といってもおちゃらけて楽しくやってるわけではなく、厳しくやっていてもうまく気持ちがほぐれるような、勝てる雰囲気はこんな感じだなと思うので、この雰囲気を来年も大切に引き継いでほしいなと思います。勝てる感覚を忘れないでうまくチームづくりをやっていけば最高だと思います。
浜田 自分はフェイスオフユニットの後輩に伝えたいのですが、ここのフェイスオファーやウィングも抜けますし、来年はフェイスオフユニットをつくるのが大変だと思いますが、4年生になる2人には自覚を持っていろいろ考えてもらって頑張ってほしいです。2年生の奈須くん(DF奈須由樹、文2=東京・早実)が来年はロングフェイスオファーとして出ると言っていたのですが、それはフェイスオファーとしては本当にショートに出てほしくて、早慶戦でロングが出ているというのは恥ずかしいので、先輩がつくり上げてくれたワセダのフェイスオフの伝統を引き継ぐということ今年はできたと思うので、来年も強いフェイスオフを引き継いで欲しいと思います。期待しているので頑張って下さい。
嶋田 期待しているというのはすごくあるのですが、3年生がケガをしてしまって試合経験が積めていないというのは申し訳ないなと思います。今年の強さは昨シーズンのAチームでの経験が絶対に影響しているので、他大学と比べてもチャレンジングな1年になるのかなと思います。その中でもすごく応援していますし、チームとして定めた目標を達成できるように頑張ってほしいなと思います。
AS高橋友太(人4=千葉・市原中央)、MG藤田有希(教4=東京・早実)、TR丸山夏菜(スポ4=神奈川・秦野)
――今の率直なお気持ちをお願いします
藤田 ほっとしている気持ちと悔しさとふがいなさと、いろいろな思いが有るかなと思っています。
高橋友 自分はラスト一年間だけみんなと一緒にいたんですけど、この一年間本当に部活に戻ってきて良かったなと思いましたし、最終的にいい一年間を過ごせてみんなに感謝したいです。
丸山 ほっとしている面も大きいんですけど、どれだけチームに貢献できたかなというところで後悔が残るところが多々あるという現状です。
――この一年間、どのような面でチームに貢献していこうと考えていましたか
高橋友 自分はみんなをデータとかで支えることしかできないので、去年先輩たちがつくりあげてきてくれたことを続ける。そしてもう少しレベルアップできたら良かったなと思うんですけど、それがあまりできなかったのが課題かなと思っていて、最終的にチームにどれだけ貢献できたかは微妙なところです。
丸山 トレーナーとしてケガをしていない選手に対してはパフォーマンス向上に貢献できればと思って日々やってきたんですけど、結果としてFALCONSと戦う時にどれだけ力が発揮できたのかというところで、シーズン後半に体力面とかを強化できなかったのかなと思っていて、そういうところをもっと詰めていれば良かったなと思うので後悔が残ります。あとケガ人に関しては今年は少なくいれたので、アプローチをできたことはすごく良かったと思います。
藤田 MGとして選手にはプレー以外のことは考えさせないようにということを心掛けていたんですけど、実際は選手に負担をかけてしまった面もあるので、MGとしてできることはたくさんあると思うので、来年以降は頑張ってほしいと思います。
――ラクロス部での生活を振り返られていかがでしたか
丸山 一言で言ったら辛かったです(笑)。でもくじけそうな時に頑張ろうと思えたのは選手たちがいたからなので、この環境でこんな経験をさせてくれた選手には感謝しています。
高橋友 つらいこともたくさんあったんですけど、楽しい一年間だったと思います。
藤田 つらかったんですけど、本当にあっという間で、ラクロスが中心の生活だったので、これからどうなっちゃうんだろうと思います。みんなに支えられた四年間でした。
――後藤組はどのような代でしたか
藤田 わがまま言い過ぎだ、MGを何だと思っているんだ、というのが一言です(笑)。
一同 (笑)。
藤田 でもみんな強くて、幸せな代のMGになれたと思うので、ありがとうございました。
丸山 選手たちはわがままだったんですけど、そこまで探究心を持ってラクロスに打ち込めるところを尊敬していて、ラクロス大好きなんだなと思っていました。そうなることができる素敵な同期を持ったと思いました。
高橋友 1年前にラクロス部に復帰した時にみんなが受け入れてくれて、一緒に頑張ろうと言ってくれて、ここまで頑張ってこれました。きっかけを与えてくれたこともそうですし、スカウティングの資料を作ったりするのはプレーヤーがやるんですけど、そういうのを4年生は率先してやってくれたし、自分はそれをまとめることくらいしか仕事としてできなかったので、4年生や下級生の活躍があってこそ自分の仕事ができたので、感謝しています。
――最後に後輩のスタッフの方々に一言お願いします
藤田 頑張ってわがままボーイたちをまとめあげてくださいというのと…(笑)。必ず日本一を取ってほしいですし、OGとして試合とかを見に行くので、その時は紺碧の空を歌って勝利を分かち合いたいです。頑張ってください!
藤田 トレーナーは千葉ちゃんという人なんですけど、千葉ちゃんがくじけることなく頑張ってくれればと思いますし、ファイト!と言いたいです!
高橋友 専任のASはいなくて、やるという人が出てこなかったのは自分の責任だと思っているんですけど、いない分プレーヤー一人一人がスカウティングのことを考えて、頑張ってくれたらなと思います。もし興味を持って頑張ってくれる人がいたら、専任をやってもらいたいなと思いますし、自分に連絡をくれればいくらでもサポートをしたいと思っているので頑張ってほしいです!