東大に敗れるも、充実した内容に

男子ラクロス

 新チームで挑んだシーズン最初の大会、東京六大学交流戦(六大戦)。強豪・慶大や昨年の関東学生リーグ戦(リーグ戦)で敗れた明大には勝利するも、同じく強豪の東大には惜敗する。試行錯誤を繰り返しながら、4勝1敗で同大会を終えた。

 初戦・法大戦はOF陣が16得点と躍動し、上々のスタートを切る。第2戦は今大会唯一敗戦した東大戦。先制点を許し、序盤から相手の猛攻に耐える時間が続くが、AT篠崎大雅(スポ4=栃木)、MF佐藤大副将(スポ4=東京・調布北)を中心にポゼッション時間が短い中で粘り強く戦う。第2Q残り1分に篠崎の得点で3-2と初めてリードを奪うと第3Qはワセダペースで試合を進め、AT池田侑大郎(商3=東京・早実)の2得点、MF鈴木潤一(教3=東京・城北)の得点で6-4。しかし、「終盤に気を引き締める必要がある」(石渡祐介ヘッドコーチ、平18商卒)との言葉通り、第4Q3分から5分の2分間に3連続失点で6-7と逆転されると反撃する勢いもなくそのまま試合終了となった。切り替えて臨んだ第3戦・立大戦は14-2で危なげなく勝利を収める。第4戦の相手は宿敵の慶大。しかし「向こう(慶大)の速いオフェンスに対してしっかり対応できた」(DF矢野博主将、商4=神奈川・逗子開成)と語るように早い試合展開に柔軟に対応し、優位に試合を進める。篠崎のハットトリックやAT秋山拓哉副将(スポ3=兵庫・豊岡)の倒れ込みながらのショットなどで9-2で勝利。最終節・明大戦はOF陣のシュート精度が甘く、また明大ディフェンスを前にシュートを打たせてもらえない場面もあったが各Qで着実に得点を重ね、リードを許すことなく8-5で勝利した。

第2戦・東大戦で逆転を許し肩を落とすDF陣

 どの選手も今大会で最も印象に残ったと話すのは東大戦。終盤に逆転を許したことに対し、矢野主将は「集中力が切れてしまう時間がある」と話す。立大戦でも第3Qに連続失点を喫するなど、『日本一』を目指す上で最後まで油断せずに戦い、勝ち切ることの難しさを改めて感じた。しかし東大戦の第1Qで守備時間が長い中でも最小失点にとどめた粘り強さや第2、第3Qで流れが来た時間帯にきちんと得点を稼ぎ、一時リードを奪えたことのように、今後につながる収穫も見つかった。また1試合15点以上を目標とするOF陣は、大会全体を通して佐藤大副将、篠崎、AT髭本慎吾(政経4=東京・早大学院)ら4年生だけではなく、秋山副将、池田、MF田口一希(法3=東京・早大学院)といった3年生も躍動。得点力の豊富さはことしのチームの強みだ。「シュート精度がカギになる」(秋山)と言うように、シュートの確実性を上げて、どの試合でも大量ゴールを奪っていきたい。

第4戦・慶大戦でハットトリックを決めたATリーダーの篠崎。今大会11得点は今大会チームトップの成績だ

 東大戦での敗戦がもたらしたのは強豪校に負けた悔しさだけではない。この1敗は練習の内容や戦術といったチームのあり方をもう一度考える貴重な機会となった。今大会で得た経験や課題を生かし、目標の『全日本選手権優勝』へ向けて早慶戦、リーグ戦に挑みに行く。シーズンはまだ始まったばかり。矢野組の本当の戦いはここからだ。

(記事 小川由梨香、写真 後藤あやめ、大石藍)

結果

○16-5法大

●6-7東大

○14-2立大

○9-2慶大

○8-5明大

コメント



法大戦

DF矢野博主将(商4=神奈川・逗子開成)

――きょうの試合を振り返っての感想を聞かせていただけますか

今シーズンが始まって新チーム初の公式戦ということで、形にこだわるよりは勝つことを目標にやってきたので結果的に勝てて良かったです。

――きょうは六大戦(東京六大学交流戦)の初戦でしたが、六大戦の目標を聞かせてください

もちろん六大戦は優勝することが目標なんですけど、特にその中でもグラウンドボールを強化してやってきているので、そこで敵を圧倒するということも目標です。

――きょうは2桁得点を決めるなどスコアで言えば圧勝だったと思いますが、きょうの結果をどのようにお考えですか

そうですね。オフェンスはもともと15点以上取ると言っていたので、そこに関しては良かったと思います。ディフェンスは5失点ということなんですけど、まだまだ自分たちのミスで取られている点もありますし、ディフェンス時間も短くて5点も取られる試合ではなかったので、そう言った意味ではディフェンスに関してはまだまだ詰められるところがあると思います。

――新チーム初の公式戦で得た収穫と課題は何でしょうか

初の公式戦ということで手探りの状態できたんですけど、きょうある程度の点差で勝つことができて、今までやってきたことはそこまでぶれていなかったのかなと思っているので、この調子でさらに努力していきたいと思います。今までやってきた道がそこまでぶれていなかったのが分かったのは収穫だと思います。改善点としては、点差は10点以上離せたんですけど、まだまだ試合の中で気が抜けてしまうポイントと言いますか、まだまだ詰められる点がオフェンス・ディフェンス共にあったので。きょうはファールも多かったですし。もっともっと相手の実力が上がってくるとあれだけファールをすると完全に流れが変わってしまうので、そういったゲームコントロールとかはこれからの課題かなと思います。

――次戦の東大戦に向けての意気込みをお願いします

東大もすごく強いので、きょう点差的にはいい流れできていると思うので、この調子でしっかりいい準備をして東大戦も圧勝できるようにがんばります。

MF田口一希(法3=東京・早大学院)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

オフェンスは15得点というきょねんからの目標を達成することができました。初戦を勝ち切ることができたのは大きかったと思います。

――六大戦はどのような目標で臨みましたか

シーズンの始めなので、各大学がどのような感じなのかを見ることができます。リーグ戦(関東学生リーグ戦)へ勢いづけられるように、今大会で優勝を目指しています。

――田口選手は好アシストや複数得点を決められました。ご自身のプレーを振り返っていかがですか

先制点などは上からMFが崩してくれたので、自分たちAT側もやりやすかったです。シンプルに攻めることができたかなと思います。最後の得点はフルフィールドオフェンスで決めることができました。この冬から春にかけて磨いてきた『個』の部分というのを試合で発揮することができたので良かったと思います。

――収穫や課題はありましたか

やはりオフェンスで15点取れたということは大きいと思います。一方課題として、ケイオーなどは同じくらい『個』の力が強いと思うので、さらに『個』の力を磨きたいです。オフェンスの精度というのを大事にしていきます。

――次の東大戦に向けて意気込みをお願いします

東大は落としにくるディフェンスですが、それで引いてしまうことなく、こちらからもどんどん攻めて15得点したいです。

――今シーズンの目標は

まずは六大戦での優勝、早慶戦(早慶定期戦)での勝利、リーグ戦優勝、そして全日(全日本選手権)で優勝したいと思います。

MF伊藤皇希(スポ4=愛媛・今治西)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

今シーズン初の試合だったのですが、15点以上取るという目標がチーム内にあったのでそれを達成できたのは良かったなと思いました。

――六大戦の初戦でしたがどのような気持ちで臨まれましたか

自分も昨年度はあまり点が取れていないということもあって、ことしは特に一人でも点が取れるようにしようと考えていたので2得点というのは良かったなと思います。

――アンダーシュートなどを決めていらっしゃいましたがご自身でプレーを振り返っていかがですか

練習中もアンダーシュートは結構打てているので、それが試合で入ったというのは良かったです。

――収穫や課題はありましたか

オフェンスだと点は取れていたので良かったのですが、ディフェンス面でファールが結構多くてピンチになったりする場面も多かったのでそこは今後の試合の課題かなと思います。

――ことしの目標は

やっぱり全試合で点を取ることが自分個人の目標です。

――次の東大戦に向けての意気込みをお願いします

練習試合で一回戦ったことがあるのですが、力も張り合っていると思うのでグラウンドボールやシュートなど色んなところで精度にこだわって絶対勝ちたいと思います。



東大戦

石渡祐介ヘッドコーチ(平18商卒)

――きょうの試合を終えられての感想を聞かせていただけますか

率直に言うと悔しいです。勝てる試合を落としたので。

――きょうの試合のゲームプランは何かありましたか

そんなに点数は入らないロースコアの戦いになると思っていたので、粘り強くという話はしていました。前半はその進め方ができていたのかなと思っています。

――立ち上がりからなかなかボールをキープできずに守備を強いられる展開だったと思いますが、立ち上がりの場面をどうご覧になられましたか

確かに苦しかったですけど点数は1点にとどめられたので、ボールのポゼッション時間が短いわりに失点は防げたという意味では粘り強くできたかと。そこを耐えれば流れは来ると思っていたので、そこは大丈夫かなと思いました。

――第2Qから第3Qにかけてワセダが逆転しましたが、そこに至るまでに何か転機というのはありましたか

少し攻め方を変えました。第1Qは上から攻めてミスが続いたので、下から攻めるような形に戦術を変えたので、そこが功を奏したのかなと思います。

――第4Qで逆転を許してしまいましたが、その時間帯は何が良くなかったとお考えですか

全体的にルーズになってしまったかなと。ミスも続いてしまったので、そこで流れを取り戻せなくて。終盤に気を引き締める必要があると感じました。

――きょう感じた1番の課題は何でしょうか

後半の勝負どころで競り負けていたところが1番の課題かなと。どのシチュエーションにおいても、特に終盤ですね。最終的には2点差、3点差で勝っていたのに攻め急いでミスをして、結局挽回する力もなくて。そこの戦い方を根本的に見直す必要があるのかなと思ったのと、あとは最終的な勝負強さは課題かなと思います。

――次戦に向けて、一言お願いします

きょうの課題を生かして、改善したうえで上のステージに進めるように、まずは勝ち切りたいです。

DF矢野博主将(商4=神奈川・逗子開成)

――強豪校・東大との試合になりましたが、きょうの試合を総括していかがですか

前回の法大とは違って、あまり思うようには試合運びはできないなと以前から思っていました。その中で第3Qまでは、ディフェンスで粘って守り、オフェンスにつなげて点を取るという良い流れでできていたと思います。しかし、第4Qでの失点で最後の詰めの甘さ、勝負弱さが出てしまいました。

――東大に対し、作戦はありましたか

東大はじっくり時間をかけて攻めてきます。それに対して自分たちが集中力を切らさないように、確実にボールを奪ってパスをつなげるというように、一つ一つのプレーを正確にやろうということは話していました。

――結果、終盤に連続失点を許してしまいました

第3Qまでの失点に対し、修正をすることができませんでした。同じような失点を繰り返してしまったのが大きいかなと思います。

――タイムアウトではどのようなお話をされましたか

公式戦なので負けられないというのがありましたし、失点してしまったのは仕方がないので、1点ずつ返していこうという話はしました

――今回の課題は

試合の相手のやり方や攻め方に対して、こちらがすぐ対応するという力を身につけていかないといけないということです。

――次戦に向けて一言お願いします

一つの目標として六大戦で優勝することを掲げていますが、もう負けは許されません。得失点差もあると思うので、次は大差をつけて勝たなければなりません。修正できるところは修正して、次は圧倒できるような試合をしたいです。

AT篠崎大雅(スポ4=栃木)

――1点差での敗戦となりました。きょうの試合を全体的に振り返っていかがですか

1Qはディフェンスの時間が長くて、でもそこで粘ってオフェンスにつなげられたので2Q、3Qと3点ずつ取れました。流れとしては苦しい状況だったんですけど、苦しい状況なりに試合はつくれていたかなと思います。でも4Qで相手に流れを持っていかれちゃって、その流れをこっちに持ってこられずに負けてしまったという感じです。

――篠崎選手自身は2得点を挙げるご活躍でした

東大に先制されて厳しい状況だったので、自分で取りにいかなきゃいけないなと思っていました。点を取れて良かったです。

――東大DF陣の印象はいかがでしたか

結構奪いに来る、プレッシャーをかけてくるディフェンスで、それに対して反応が遅いというか後手になってしまったかなという感じです。それは日頃チームで意識していることが徹底できていないからだと思います。

――きょうは全体的に東大のペースで試合が進みましたが、その要因はどこにあるのでしょうか

フェイスオフで負けてディフェンスになって、クリアできなくて。まずフェイスで負けているというのと、ディフェンスで奪いどころがなくて、クリアもうまくできないことですね。またオフェンスにつながっても判断が悪くて、もったいないミスをしてしまうというのが要因かなと思います。

――ATリーダーとして、AT陣の課題などは見つかりましたか

シュートも含めATでミスをしてしまう場面が多くて、ATのミスでターンオーバーしてしまうことがありました。ATからチームの精度を上げていかなければと思います。

――次の試合へ向けて意気込みをお願いします

六大学戦で優勝しなければいけないという中で東大に負けてしまって、全部大差で勝たなければいけないので、それに向けてまず練習から変えていかなければと思います。しっかり練習していきたいです。

AT池田侑大郎(商3=東京・早実)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

チームとして六大戦で優勝するというのを掲げていたので、まだ可能性がなくなったわけではないんですけど一歩遠のいてしまって、そして東大に負けたというのがすごく悔しいです。

――きょうの東大戦はどのようなプランをもって試合に臨まれましたか

相手のディフェンスの形は前々から分かっていて、それへの対策や心構えはしていたんですけど、相手のディフェンスが変化したのに対応できなくて、それで攻めあぐねたのが敗因だったのかなと。

――ご自身の得点シーンについてはいかがですか

1点目は自分の前にたまたま転がってきたのを入れただけなんですけど、2点目は最近練習してきたカットインの成果が出たかなと。でも自分が一番入れたかったのは、3点目になるはずがインクリって判定になっちゃったところで、そこは注意深くやるべきだったなと思っています。

――チームとしてボールを持てていない時間が長くありましたが、それについてはいかがですか

相手のオフェンスがボールを持つオフェンスだということは分かっていて、少ないオフェンス時間で点を取らなくちゃいけないということは前から話していたのでそれに関しては想定内でした。

――今後の課題についてはいかがですか

二つあって、一つはグラボなどのニュートラルな部分でボールを取れないと、こっちのボールにできないので、そこをもうちょっとこだわってやっていかないといけないと思います。もう一つはシュートを決めきれないというので、きょうチームの目標として決定率30パーセントというのを掲げていて、実際は17パーセントだったので、まだ全然足りないなという印象です。そこのシュート精度を上げていくというのを目標にしていきたいと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

きょう以上に点を取って、勝利につながる活躍をしたいと思います。



立大戦

石渡祐介ヘッドコーチ(平18商卒)

――きょうの試合を終えられての感想を聞かせてください

前回の東大戦で負けて、とりあえず勝てたのでよかったです。

――きょうは勝つことを重視されていたのですか

そうですね、いいイメージで勝てるようにというのと、あとは要所要所でのグラウンドボールなどの個の強さというのをしっかりやることを意識しました。

――きょうは相手ゴール付近でのパス回しが多かった印象でしたが、そのような指示を出されたのですか

そこも狙っています。ディフェンスの狙いどころに対して顔を出そうと。出すか出さないかの判断というところも狙いました。

――きょうは二桁得点をマークしましたが、14-2というスコアに関してはどのようにお考えですか

本当はもう少しいきたかったというのが本音ですね、15点差を狙っていたので。ことしは15点を取るラクロスというのを掲げているので、そこに到達できなかったというのはもう少しかなと思います。

――きょうの試合でもう少しやれたかなと感じた点は何かありますか

正直なところ、第3Qで我々が自滅してスピードダウンしてしまったのがきょうの改善点ですね。

――次の六大戦は慶大との試合になりますが、どのような戦い方をしていきたいとお考えですか

いい勝負になると思いますし、多分競ると思うので、その中で勝ち切りたいと思います。

――ここは注意しなければならないという点は何かありますか

ケイオーはうまいですし、ボトム陣がしっかりしているので、そこに対してAT陣が戦っていけるかというのが大事になってくると思います。

――きょうは六大戦3試合目ということで六大戦も半ばを過ぎたところですが、ここまでの六大戦の戦いぶりはいかがですか

順調な部分もありますし、まだまだ課題もありますけど、ここまで戦い抜いてきたということに関してはポジティブに捉えています。

――次戦への意気込みを聞かせてください

日程が少し空くので、そこでしっかり準備をして臨みたいと思います。

DF矢野博主将(商4=神奈川・逗子開成)

――きょうの試合を終えての感想を聞かせてください

前回敗戦してしまったので、その反省を生かして、あとこの試合は相手が1部ではないということもあって、点差をつけて勝てたのはよかったと思います。

――スコアで見てもきょうは二桁得点を決め、危ない場面も特になかったと思いますが、OF陣・DF陣それぞれのきょうの戦いぶりをどうご覧になっていますか

OFに関して言えば、目標としていた15点に近い点数が取れたので、DFから見るときょうの試合での課題は特になかったと思います。DFについては立て続けに2失点してしまったところで打たせていいところなのか、打たせてはいけないところなのか、といった連携がGとロング陣であまり取れていなかったので、そこを修正していければいいかと思います。あとは点数を取った後にすぐ失点してしまうという場面が六大戦でもいくつかあるので、相手の流れを切るプレーだったり、あえて周りを張ってみたりして相手の流れを切らないとなかなかこっちのペースに持っていけないシーンもあると思うので、そういったゲームライクの部分も鍛えていければいいかと思います。

――そのような点が、これまで六大戦前半を戦ってきて感じたことになるのでしょうか

そうですね、ディフェンスとしてはそこが課題だと思います。東大戦も立て続けに3失点して結果的に負けてしまったので、そこの弱さを今後改善できればと思っています。

――次戦の慶大戦で注意したいことは何かありますか

力のある大学だと思いますし、DFからするとMF・AT共に1人で突破できる力を持っていると思うので、そこのスライド管理をしっかりやっていきたいと思います。ただ自分たちもシーズンが始まって個々の力を重点的に鍛えてきているので、一対一で負けないようにしたいと思っています。

――次戦・慶大戦への意気込みをお願いします

六大学の中でも1番負けたくない相手ですし、5月の早慶戦やリーグ戦やプレーオフでも絶対に戦う相手なので、しっかり勝ち切って、ここで一度ことしのワセダは手を付けられないというところを次の試合で見せることができればいいと思います。

AT髭本慎吾(政経4=東京・早大学院)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

点数を取れたことは良かったですが、勝つべき相手にはもっと点を重ねなければならないなと思います。

――点数を取れた要因は

相手のディフェンスで中が空くというシーンが多かったので、相手を寄せて後ろで勝負することができました。そこは継続したいと思います。

――ご自身の得点シーンを振り返って

結果として得点にはなりましたが、シュートコースが甘いものもありました。相手のGのレベルが上がれば、入らないものもあったと思うので、そういった部分は詰めていきたいです。

――第2Qで失点がありました

オフェンスのミスからつながった失点もありました。無駄なミスをなくせば、ディフェンス時間も短くなると思うので、オフェンスの責任でもあります。

――この試合での課題は

個人としては、しっかり四隅に打てれば必ず決まるという自信はあるので、シュートコースにこだわっていきたいです。

――次の慶大戦に向けて一言お願いします

次のケイオーは今日のレベルとは違うと思うので、しっかり勝ち切りたいです。まだ六大戦の優勝の可能性はあるので、そのために頑張ります。



慶大戦

DF矢野博主将(商4=神奈川・逗子開成)

――きょうは早慶戦となりましたが、どのような気持ちで試合に臨まれましたか

東大に負けていたので、六大戦で優勝するためには何が何でもきょう勝たなければいけないと思っていたので、チームとしてどういう形であれ絶対に勝つと決めていました。

――きょうは試合展開がとても早かったですが、その中でどのようにプレーしていこうとお考えでしたか

1番最初のプレーでケイオーが早く展開してきたのに対して、自分たちがそれにしっかり準備をして対応できたことを見せることができたので、そこが相手のオフェンスをけん制することにつながったと思います。向こうの早いオフェンスに対してこちらがしっかり準備して対応できたかなと思います。

――DFから見て、きょうの相手のプレーにどのような印象を受けましたか

相手のATでキーマンの1人がけがか何かできょういなくて、その穴が大きいのかなというふうに感じました。向こうが先手を取ってやっているという感じもしなかったので、早慶戦は少し怖いかなと感じました。

――きょうは9ー2と大差での勝利となりましたが、スコアについてはどのようにお考えですか

グラウンドボールをしっかりやろうということを試合前に言っていて、要所要所でグラウンドボールを取れたというのは大きいのではないかと思います。今月はそこに特化してやってきたというのもありますし、それがいい結果につながったのではないかと思います。

――5月の早慶戦に向けての収穫と課題があれば教えてください

何はともあれケイオーに勝つことができたことは、きょねんのFINAL4のリベンジにもなりましたし、そこは良かったんじゃないかと思います。勝ち切るっていうことはすごくエネルギーがいることだと思うので、きょうそれができたということは、東大戦で最後崩れて勝ち切れなかったのもありますし、こういう大事な試合で4Qを通してしっかり勝ち切れたことはチームにとっての収穫だと思います。ただやっぱりまだ相手も本気を出していないというか、まだまだ戦力が向こうにはいるので、きょう見られなかった部分を東伏見に帰ってからもう一回きょねんのビデオを見たりして、しっかりスカウティングしないといけないなと思いました。

――六大戦は次の明大戦が最後になりますが、そちらに向けての意気込みをお願いします

六大戦で優勝するためにはメイジに勝つことが必要なので、とにかく勝ちだけを考えて、得失点差うんぬんはあると思いますけど、勝つことを意識して、グラウンドボールを徹底していきたいと思います。

篠崎大雅(スポ4=栃木)

――どのような気持ちで試合にのぞまれましたか

きょねんは関東準決勝でケイオーに負けて敗退したっていうのもありますし早慶戦という意味合いとしても絶対に負けられない相手なので、そういう強い意気込みで入りました。

――早い試合展開の中でどのようにプレーしようと思いましたか

ワセダの流れに持っていけるようにということでオフェンス時間も含めて相手のディフェンスの策略にはまらないようにするのを意識したのですが、まだドタバタしちゃったので、そこは改善していかなくちゃいけないと思いました。

――きょうの慶大のプレーに関してどのような印象を持ちましたか

きょうはケイオーの主力選手が何人か抜けているという状況の中できょねんのメンバーがほぼ残っているということで、ディフェンスに関してはきょねん同様いいディフェンスをしてくるなという印象です。

――9-2と大差で勝った要因は何だと思われますか

ディフェンスがしっかり守ってくれたというのが一番大きくて。その上でオフェンス時間が確保できて9点という点数ですけど取ることができました。でももっと取れたかなっていうのは思っています。1試合15点取れるのが目標なのでそれを達成できるように、という感じです。

――5月の早慶戦に向けての収穫と課題は

ケイオーはことし強いというか、きょねんのメンバーがほぼ残っているということで一回ケイオーと試合をできたというところで自信を持てるというか、同じ土俵でしっかり戦えるということは再確認できました。早慶戦でも自分たちの力を発揮すれば勝てるっていうのはあるのでしっかりそこは練習を詰めていって早慶戦でも勝てるようにしたいというのがあります。課題に関してはクリアが微妙だったのがまず一つと、オフェンスで最初ドタバタしちゃったりしてDFに迷惑をかけてしまったというのがあったので、そこはもっとATでしっかりオフェンスをコントロールしていい試合展開、流れをワセダに持ってこられるようにしたいです。

――六大戦の最後の試合に向けての意気込みをお願いします

自分たちは公式戦という位置づけで取り組んでいるので、優勝したいっていうのはあるのですが、東大に負けてしまってなかなか厳しいというか次ももちろん勝たなくちゃいけないので、自分たちはオフェンスとしてしっかり15点取るのを目標にしながら大勝できるように、ただ気は緩めずしっかり取り組んでいきたいなと思います。



明大戦

DF矢野博主将(商4=神奈川・逗子開成)

――きょうの試合を終えての感想を聞かせてください

六大戦で優勝するためにはきょう絶対に勝つことが必要だったので、形はどうあれ勝とうという話はしていました。最後までリードを許すことなく勝つことができたのはと良かったかなと思います。

――きょうは昨年リーグ戦で唯一負けてしまった明大戦との試合となりましたが、どのような試合にしようとお考えでしたか

きょねん負けたチームで、しかも戦力がだいぶ残っていたのですごく警戒していましたし、その中で相手はATを中心に仕掛けてくるチームというのは分かっていたので、DFはそこで負けないように、裏へのアプローチをしっかりするようにやっていました。オフェンスはOFリーダーに任せた部分もあるんですけど、きょねんはあまり点数が取れなかったので、そこに対してどう対応していくかというのは話していました。

――きょうは8-5という結果でしたが、失点などDF面から見てきょうの戦い方はいかがでしたか

5点なので、そんなに悪くはなかったんじゃないかと思います。でもまだまだもったいない失点というか、こっちの集中力が切れて与えてしまった失点もあったので、そういうところをしっかりやれば3点くらいには抑えられたのではないかとは思います。もったいなかったかなと思いました。

――きょうが六大戦最後の試合となりましたが、六大戦を終えてみてことしのチームの形というのは少しできてはきましたか

東大に1点差で負けてしまった後チームを立て直す上で重要なのがグラウンドボールというところで。試合の流れを左右するのもグラウンドボールですし、ケイオーとメイジには勝てましたけど、勝てた1番の要因はグラウンドボールだったと思っているので、小さいかもしれないんですけど、試合の混戦の中でしっかりグラボを取り切る、一つ一つのところで負けないということで試合の流れを持ってくるという形がだんだんできてきたと思います。力の入れどころですね。特にグラボ、力の要るところを絶対に奪われちゃいけないところで自分たちのものにすることで試合を有利に進めていくという形がだんだんできてきたのではないかと思います。

――六大戦を総括しての収穫と課題を改めてお伺いしてもよろしいですか

東大に1回負けて、負けたのも4Qで4失点して負けてしまったところがあったので、そのあとケイオー・メイジとの試合でリードした中でリードを守り切る。やっぱり勝ち切るというのはすごくエネルギーが要ることなので、最後の2試合を通して勝ち切ることができたというのは今後につながると思いますし、これからも勝ち癖はつけていかなきゃいけないという風に思っています。課題としては、試合を通して集中力が切れてしまうときだったり、プツンと気が緩んでしまうときがあって、そういうところに社会人や強いチームは付け込んでくるので、隙のないチームづくりというのをこれからもやっていかなければと思います。隙がないように、試合の中で流れを奪われないようにというところが課題です。

――5月の早慶戦に向けての意気込みを聞かせてください

六大戦は勝つことができたんですけど、相手も主力があまりそろっていなかったですし、本当の勝ちだとは思っていないので。3年連続で引き分けた後にきょねん勝って、ことし勝てばこのあとも勝つ伝統ができると思いますし、負けてしまったらまた振り出しに戻ってしまうので、せっかくきょねん勝てたからにはことしも何としても勝って後の世代にもワセダが勝つという伝統を伝えたいと思います。

AT秋山拓哉(スポ3=兵庫・豊岡)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

こちらのオフェンスのシュート精度が甘かったので、ディフェンスの時間が長くなってしまったというのが反省です。

――昨年リーグ戦で唯一負けた相手でしたが、どのような意気込みで臨みましたか

(明大戦は)きょねん自分が初めてスタメンで出させてもらった試合でしたが、何もできなくて悔しい思いをしました。その借りを返すつもりで試合に臨みました。

――2得点決められましたが、ご自身のプレーを振り返っていかがですか

エキストラマンオフェンスということもあって、先輩方がしっかりチャンスをつくってくださって、決めるだけという場面でした。決め切れたことは良かったと思います。

――六大戦を総括して課題や収穫はありましたか

きょうや東大戦のように苦戦する時は、シュート精度が甘いです。シュートを打ってもGにセーブされてターンオーバーというシーンが多かったと思います。ケイオー戦では、シュートを打つところで決め切れたので、あのように勝つことができました。今後はシュート精度がカギになると思います。

――早慶定期戦やリーグ戦に向けて意気込みをお願いします

まだ自分としては、アシストしてもらって点を取るというパターンしかなく、個人の力で打開して点を取ることができていません。一対一で点を取るということ、アシストすることを重点的にやっていきたいです。