ラクロス部の新歓活動の一環として3回にわたって行われた体験会。参加者のほとんどが初心者という中で、まずはラクロスを知ってもらい、親しんでもらうことが意図された。徐々に本格的なラクロスにも触れていき、参加者は楽しそうに取り組んだ。
新入生にアドバイスをする現役部員
3回目の体験会が開催されたこの日はあいにくの雨模様だったが、和気藹々とした雰囲気の中で体験会は進んだ。それまでの2回の体験会では、ラクロスの激しさ、スピードを感じられるプレーを見てもらったり、ハンドボールなどでも汗を流したが、この日はクロスを用いたパスやクレードルリレー、シュート練習が行われた。クレードルとはボールが落ちないようにクロスを揺らすラクロス特有の動作のことである。クロスにボールを入れた状態で走るというラクロスの基本の習得を目指した。シュート練習では先輩ゴーリーが立ちはだかるゴールに向かってシュートを放った。現役部員が手本を見せ、それに続く形で入部希望者らが挑戦。シュートが決まると部員から歓声が上がるなど盛り上がりを見せた。現役部員と新入生が談笑する場面も見られ、交流を深めた。
体験会に参加した新入生の一人は「最初は全然できなかったですが、先輩たちが丁寧に教えてくれて体験会を通して上達できました」と笑顔で話した。さらにマネージャー志望の新入生からも「ラクロスに対して熱い気持ちを持っているのをとても感じた」という声が上がった。
クレードルリレーで奮闘する新入生
現役部員も自分たちの入部時期を思い出し、爽やかな気持ちになったようだ。大学から始める人が多いこのスポーツにおいて誰もが初めからうまくできたわけではない。日々の練習で成長していき、日本代表を目指せるまでになることも可能なのがラクロス部の魅力のひとつ。新歓担当の下司健太郎(教3=神奈川・桐蔭学園)は「強いワセダの伝統を守り、さらに強くなっていけるように上級生も新入生をサポートしていきたい」と語る。大きな可能性を秘めた新入生とこれからのワセダを築いていこうという思いだ。
ことしの体験会は終了したが、今週末には新歓試合や日本代表との練習試合も行われる。「できるだけ多くの新入生に見てもらってラクロスの魅力やワセダのラクロス部の魅力を感じてもらいたい」(下司)。生でラクロスの迫力を感じられる絶好の機会に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。日本一を目指す選手たちの熱い姿がそこにはあるはずだ。
(記事、写真 荒巻美奈)
◆今週末の試合日程
4月27日(土)新歓試合 VS一橋大 @一橋大国立グラウンド
4月28日(日)練習試合 VS日本代表 @大井第二球技場 16:00~