TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 | |||||
早大 | 3 | 2 | 2 | 2 | 9 | |||||
神戸大 | 1 | 1 | 3 | 1 | 6 | |||||
▽得点者 忠平3、大場2、倉田、柳田、須賀、岸本 |
---|
2年ぶりの王座奪還に挑むワセダは、全日本学生大学選手権決勝の舞台で西の王者・神戸大と激突。試合はフェイスオフから良い流れをつくり得点を積み上げると、前半を5-2と優位に折り返す。第3クオーター(Q)に相手に追い上げを許し一時は1点差にまで詰め寄られるも、第4Qでは大会最優秀選手にも選ばれたMF忠平裕司(スポ4=埼玉・松山)のこの日3得点目が決まるなど終盤に相手を突き放し、9-6で勝利。学生日本一に返り咲いた。
連続得点で流れを引き寄せたMF大場
「反応ができれば勝てると思っていた」(MF倉田將史、スポ4=愛知・明和)と話す通り、倉田のフェイスオフで好スタートを切ったワセダ。先制点こそ相手に許すものの、MF大場卓次(スポ4=東京・国分寺)の連続ポイントで2-1と早い時間に逆転に成功すると、その後は順調に得点を積み重ねる。第2Qの立ち上がりもフェイスオフを制した倉田がそのまま一気にゴール前へ攻め上がりシュートを決めるなど、「フェイスオフから流れをつくることができる、それを体現できた」(倉田)と盤石の試合運びで前半を5-2で折り返す。
8点目のシュートを決め、喜ぶMF忠平
しかし、学生の頂点を決める戦いは、そう簡単には勝負を決めさせてはくれなかった。第3Q開始のフェイスオフを取られると、相手に渡ったボールをなかなか取り返せず3失点目を許す。AT柳田諒(社4=東京・早実)、AT須賀航平(先理4=宮城・仙台第二)など4年生AT陣の奮闘により点差を4に広げるも、このクオーター終了間際に立て続けに失点を喫してしまう。第4Q開始後も神戸大のMF辻潤一郎にこの日の2得点目を決められ、スコアは7-6。とうとう1点差にまで迫られこのまま逆転を許すかに思われたが、パスを受けた忠平が「誰かが流れを切らなければならなかった」とゴールに飛び込む気合いのプレー。DF左官佑樹主将(スポ4=千葉・市川)もこの試合のポイントを「忠平が点を取って突き放した(場面)」と語るなど、この1点がチームを奮い立たせる。その直後にも柳田の速いパスを受け取ったAT岸本僚介(政経3=東京・早実)がダメ押しの9点目を決め、勝負を決めた。
優勝杯を掲げる選手たち
試合後の選手が「素直に嬉しい」と口をそろえるなど、2年ぶりに学生王者に返り咲いた喜びはひとしおだろう。フェイスオフも17回中14回の奪取に成功するなど準決勝から飛躍的な成長を見せ、決勝の名にふさわしい試合を見せた。しかし翌週に控えた全日本選手権準決勝、そしてその先に待つ決勝まで、『日本一』を目標に掲げるワセダの戦いは終わらない。ここ数年公式戦では社会人チーム相手に勝てておらず、カベとして立ちはだかってきたが、嶋田雄二ヘッドコーチ(平7政経卒=神奈川・桐光学園)は「ワセダの持ち味を出せば勝ち切れる相手」と語るなど、視界は良好である。全日本制覇へ向け、あとは社会人との決戦を制すのみだ。
(記事 芦川葉子、写真 田島光一郎、荒巻美奈)
関連記事
課題見つかるも学生日本一に王手/第5回全日本大学選手権(11/25)
明大下し、無敗の関東制覇達成!/第26回関東学生リーグ戦(11/18)
驚異の逆転劇!東大を下しファイナル進出/第26回関東学生リーグ戦(11/05)
応援席の人たちと一緒に集合写真
コメント
嶋田雄二ヘッドコーチ(平7政経卒=神奈川・桐光学園)
――試合を終えられての感想をお願いいたします
本当に厳しい試合を勝ち切ってくれてすごいなと思います。
――前回の試合後、神戸大は決して甘くはないとおっしゃっていらっしゃいましたが、実際に対戦してみていかがですか
個々の部分でキーマンになる選手は強いので、後半特に4Qでは攻め込まれるシーンが多くなりましたが、1点差まで詰め寄られるもそのあと2点突き放したところを見るとまだまだワセダに分があったのではないかと思います。
――2年ぶりに全日本大学選手権を制し、学生日本一に返り咲きましたが
いまの4年生は1年、2年と優勝して、昨年優勝できなかったことでことし優勝することが義務のように思っていてくれたので、一年間の成果を出し切れたことがよかったなと思います。
――試合を振り返ると前半は先制点を奪われるも5連続得点など自分たちの試合運びができたのではないでしょうか
対策はしっかりとやっていたので、選手たちはその対策通りにでき、5連続得点は出来過ぎですが、試合の運び方としては良かったと思います。
――後半はイリーガルクロスから点数を返され1点差に詰め寄られるなど危ないシーンもありましたが
後半1点差まで詰め寄られたところは嫌な時間帯だったので厳しいかなと思いましたが、選手たちはむしろ落ち着いていてその後決めるべき人が決めてくれたので、3点差つけることができてワセダの有利な展開に持ち込めたと思います。今までの試合での経験がいきたと思います。
――最終的に9-6というスコアについてはどのようにお考えですか
得点は10点台に乗せたかったことは確かです。相手のゴーリーにかなり止められていましたし、シュート本数が約70本近く放っていますから10点以上最低限取らなければ厳しいと思います。
――次の全日本選手権では社会人との戦いになりますが、どのように戦っていきたいですか
次のACLという社会人チームは1回も対戦もしたこともありませんし、どのようなチームかもしっかりとは分からないのですが、ワセダの持ち味を出せば勝ち切れる相手だと思いますので、この1週間はACLの対策をしっかり行った上で戦っていきたいと思います。
DF左官佑樹主将(スポ4=千葉・市川)
――学生日本一になられた感想をお願いします
まずほっとしてますね。
――優勝カップを手にしたときはどのような気持ちでしたか
ここは通過点だから、そんなに感情的にならないかなと思っていましたが、やっぱり嬉しかったですね。
――2年ぶりの学生日本一という形になりましたが、いかがですか
そうですね。強いワセダを取り戻すためにやってきたので、やっぱり良かったと思います。
――神戸大戦に向けて具体的にどのようなことを準備してきましたか
それは明確に神戸対策と今後期間が短いので、その先の相手のことも考えつつ、やってきました
――実際に戦ってみて、いかがでしたか
やっぱり各ポジションにキーマンがいて、良いチームだったかなというのは率直に思いますね。
――第3Qで一時1点差まで詰められましたが、どのようなお気持ちでしたか
さすがにまずいなと思いました。点は取ってくれると信じていたので、そこを守りきれば突き放してくれるだろうと思っていました。
――きょうのチーム全体の守りとしてはいかがでしたか
ここにきてもうちょっと細かい連動性っていうのが出てこなかったので、そこは個人的にも残念だった部分というふうに思いますね。
――9-6というスコアについてはどのように考えていますか
もうちょっと突き放したかったし、こっちも全然もっと失点を抑えたかったんですけど。でも、ここまで来るとそう簡単にいくチームばかりではないので、そこは受け止めるしかないのかなと思います。
――きょうの試合のポイントとなったところはどこだと思いますか
1点差で忠平(裕司、スポ4=埼玉・松山)が点を取って突き放した、そこの1点が大きかったと思います。
――これからは社会人のチームとの戦いになりますが、課題は見えましたか
そうですね。もっと連動性をやっていかないと、1人が行って2枚3枚と連動していかないと駄目だと思います。社会人に対して連動して守っていかないと失点を重ねてしまいますし、そこはあと9回の練習で直していきたいと思います。
――次戦はACL戦ですが、このチームに対しての印象はどのようなものですか
きのうの試合を見に行って、FALCONSと大差で負けていたんですけど、やっぱりゾーンディフェンスというのをやってくるので、うちのオフェンスなら簡単に点を取れるかなという印象です。あとACLオフェンスに関しては明確にキーマンがいるので、そのキーマンに対していかに厳しく行けるかというのが重要かなと思います。
――ついに学生日本一になりました。ここからの抱負をお願いします
やっぱりあと2勝することが自分たちの目標ですし、優勝しないともう今シーズンの意味はないかなとも思っています。あと日数は少ないですができる限りのことはやって、12月15日に頂点取れるようにまたやっていきたいと思います。
MF忠平裕司副将(スポ4=埼玉・松山)
――優勝おめでとうございます!試合を終えていまどんなお気持ちですか
ありがとうございます。普通に嬉しいです(笑)。
――2年ぶりの大学選手権優勝になりますね
僕は2年前も同じフィールドに立ったのですが、ちょっとしか出れなかったものの優勝の喜びを感じました。またことしもその(優勝の)チャンスとなって、また同じ結果になってよかったです。
――ことしは主力として出場しつかんだ優勝です。2年前のときと感じ方も違うのではないでしょうか
そうですね。ベンチスタートとレギュラースタートでは気持ちが全然違うので、良い気持ちでいけました。
――きょうは先制を許しましたが、第1クオーター(Q)の間に逆転することができました
全体を通して1Q目、2Q目と考えていく中で、リードはしていたものの相手が追えるような形でのリードだったので、早く相手を突き放したいという気持ちがありました。
――そうして突き放していく段階でまた追い上げにもあいましたが、このときのチームの雰囲気はいかがでしたか
クロスチェックが前半と後半の途中にあるのですが、僕たちはそのクロスチェックに引っかからないように何回も何回も対策とってきたのに引っかかってしまって…。それが、僕たちが攻めあぐねた要因というか、相手に隙を突かれる形にしてしまったのだと思います。
――1点差に詰め寄られるという苦しい状況もありましたが、チームの中では何か声かけはありましたか
状況としては沈みかけてても負ける感じはなかったので、当たり前に自分たちのプレーをしようと思ってましたね。誰がどうするというような声かけは特になかったです。
――その悪い流れを断ち切る8点目のゴールを決めたのが忠平選手ご自身でしたね
あれは1点ほしい場面で、ちょうど僕がチャンスをもらって、うちにいったらちょうど入りました。流れを誰かが切らなければならないという状況で、その役割を果たせてよかったです。
――「自分が決めてやる」というお気持ちだったのでしょうか
そうではなかったですが(笑)、(いろんな人がシュートをうって)何回もゴールポストに当たっていたじゃないですか。だから誰がシュートをうっても、チャンスは何回でもあると思っていたので、そのチャンスの中の一回で僕のシュートが入ったという感じですね。
――リーグ戦に続き今大会でも最優秀選手に選ばれました
ちょうど点を取ったので、MVPに選ばれたんだと思います。そんなに意識はしていないです。
――リーグ戦から無敗で学生日本一まできましたが、ここまでの学生相手の戦いを総括していかがでしょうか
シーズン当初、リーグ初戦の慶大戦に勝てたことが大きかったです。ただ、全勝で勝てる強いチームだと自負していましたし、その結果が実ってよかったです。リーグ戦は長いのでどれだけコンディション良く、チームのレベルを上げていくかということがすごく大事だと思います。そういったところでワセダはチームのレベルが良いタイミングで上がってきたのかなと思います。
――以前、左官主将が「学生選手権の時期は毎回気が緩んでしまうので、締めていかなければならない」とおっしゃっていたのですが、大学選手権の2試合を振り返っていかがですか
北海道戦でレベルが落ちてしまっていたかなとは思います。自分たちはFALCONS相手に対応していくことを見据えてやってきましたので、気の緩みというのはあまりなかったですが、その中でも2、3年生を中心に出した時は押されてしまう場面もありました。なのでこれからも4年生を筆頭にやっていきたいです。
――次戦はいよいよ社会人と対戦します。まず全日本選手権準決勝の相手はACLです
ACLは創設2、3年目の若いチームで、勢いがあると思います。相手が新しいチームだからこそ、ワセダの伝統を証明したいですね。
――次戦での個人的目標はありますか
チームが勝つために自分ができることをやりたいです!
MF大場卓次(スポ4=東京・国分寺)
――学生日本一になりました。いまのお気持ちはいかがですか
嬉しいですけど、まだ2試合あって、その2試合に勝つのが僕らの目標なので。普通に嬉しいは嬉しいですけど、まだ詰めるところがあるので、その先を見ているという感じです。
――2年ぶりの学生日本一ですね
おととし優勝した時はメンバーではなくて、スタンドから見ていたんですけど、それできょねんメンバーに入って、ファイナル4で負けてしまって。でもことしのチームは絶対に勝てると思っていましたし、そこまで自信になるほど練習を積んできて、意味のある練習を重ねてきたので、そういった意味では、特に2年ぶりというよりもことしにこだわって勝てたことが嬉しいです。
――前回の試合からはどのような準備をされてきましたか
北大と神戸大とでは攻め方が違って、神戸大学は結構ガツガツくるチームだったので、そこで力負けしてしまうとワセダの良い所が出ない試合になってしまうので、そこでワセダらしさというのを見失わないように戦おうという感じでした。
――試合前の神戸大のイメージときょう実際に戦ってみて、いかがでしたか
イメージ通りでした。イメージ通りで、グランドボールとかフェイスオフとか、そういうニュートラルの部分で負けたら、試合をすぐにひっくり返される危険性はあったので、そこの危機感だけは持っていました。
――第3クオーターでは1点差まで詰め寄られましたが、焦りなどはありましたか
いや、別に試合をひっくり返された訳ではないので。オフェンスもしっかり崩せていて、相手ゴーリーが上手くてシュートセーブというのはあったのですが、攻めてれば入るオフェンスはしていたので、特に焦ることもなかったです。クオーターごとに勝っていれば、試合を勝って終われるので、そのことだけ考えていました。
――先制された後の大場選手の2得点はチームに流れを引き寄せましたね
個人的にはリーグ戦の結果が振るわなかったので、ここで点を決められたことは嬉しかったです。得意なシュートで入ったので、良かったなというのはあるんですけど、この先それだけじゃないシュートもお見せできたらいいなと思います。積極的にゴールを狙っていくのが持ち味なので。
――チームの攻めはいかがでしたか
相手のディフェンスがゾーンディフェンスでいろいろ形を変えてくるんですけど、こっちはそのゾーンに対応したオフェンスを試合中にしっかりと共有して、6人が6人で攻められる形はとれていたので、どの形で来ても対応できる動きっていうのはみんな持っていたので、そういった意味でまとまりのあるオフェンスができたかなと思います。
――きょうの試合で見えた課題は
やっぱりフルフィールドのところですね。ディフェンスに関してもしっかりATを閉じきって、一度MFはブレイクバックで クリースを埋めるだとか、オフェンスの関してしっかりもっと中を使えたかなという印象はあるので、そういった部分でまだまだ得点のチャンスは広げられるかなと思っています。
――次戦はACL戦です。意気込みをお願いします
ここまで来て、FALCONSと決勝で当たらずに負けたくはないので、絶対に勝ち切りたいと思います。その中でもやっぱりニュートラルにフォーカスして頑張りたいと思います。
MF倉田將史(スポ4=愛知・明和)
――全日本学生選手権を制覇されました。感想をお願いします
きょねんはファイナル4止まりという中で、ことし目標としている全日本制覇の途中ではありますが、とりあえず一つの区切りとして学生日本一になれたことは良かったですね。素直に嬉しいです。
――同じ優勝でも、関東優勝より喜びが大きかったのではないでしょうか
チームとしても途中で相手にポゼッションを許してしまって雰囲気も悪くなりかけたんですが、そこでしっかりテンションを上げていって、最後勝ち切れたので良かったなと思います。
――決勝は神戸大との対戦となりました。どのような準備をしてこられましたか
DVDで相手のスカウティングで研究してきて、あとフェイスオフに関しては自分たちは反応はしっかりとできれば勝てると思っていたので、そこをしっかり磨いていきました
――スコアは9-6でしたが、試合内容としては準決勝よりも苦戦しましたか
神戸大学の選手たちは一人一人が意識も高くチームとしてのまとまりもあったので、気を抜くとやられてしまうというのは分かっていたんですが、途中から相手のギアも変わってきたので、そこに関しては結構怖かったです。でも勝てるという自信はありました。
――前半5-2とリードを奪いましたが、後半から徐々に追い上げられてしまいました
後半の第3クオーター(Q)の途中で相手のマンダウン申請にワセダの得点が無効になってしまった時に、ちょっと流れが変わってしまったなというのは感じていて、そこから相手に勢いづかせてしまったのが一番の原因だと思います。
――きょうの試合では14-3で圧倒するなど、フェイスオフが試合の流れをつくったと思います
フェイスオフに関しては、この間の北海道大戦では良い動きができなかったので、しっかりと準備をしてきました。相手にボールを奪われそうになってもしっかりとグラボ(グラウンドボール)にして取り切るということができていたのが大きかったです。フェイスオフから流れをつくることができるというのは自分たちも分かっていますし、それを体現できたのですごく良かったのかなと思っています。
――その意味でもワセダが第1、2Qで全てのフェイスオフを奪ったことは大きかったのでしょうか
得点を取った後に相手にボールを奪われてしまうと向こうに流れがいってしまう可能性があるので、それに関して気を抜かずに要所要所で取り切れたことはすごく大きかったなと思います。
――第3Qで相手が勢いをつかみ始めた時も、フェイスオフでの健闘が大きかったと思います
相手に点数を取られて点差が縮まっていった時に、しっかり取らないといけないと思ってので、相手に食らいついて取り切れたのは良かったと思います。
――次の舞台は全日本選手権となりますが、社会人相手に公式戦ではなかなか勝てていません
社会人の選手たちは練習量が少ない中で経験を生かしていかに省エネでやるかということを意識してやっていると思うので、社会人に勝つということは学生全体の目標でもありますし、ことし僕らがそれを体現することが今後の学生の自身につながっていくと思うので、しっかりやっていきたいと思っています。
――次戦、準決勝の相手はACLとなります。意気込みをお願いします
社会人と公式戦で戦うということは個人的には初めてのことなので、いかに自分のプレーを出せるかということが課題になってくると思います。また、準決勝のACL戦を勝ち切ることで、決勝のFALCONSとの試合に勢いをつけて臨めると思います。
DF藤岡憲二(政経4=東京・早大学院)
――優勝おめでとうございます!いまのお気持ちはいかがですか
日本一になれたということでとりあえず嬉しいです。
――2年ぶりの大学選手権での優勝ですね
自分は昨年ファイナル4に出ましたが、負けてしまい、昨年の分もよかったなと思います。
――きょうの試合では先制を許す形になりましたが、特に序盤のチームの雰囲気はいかがでしたか
相手が上手くて(点を)入れられたというよりは、こちらのボトム3枚のコミュニケーションミスで生まれた失点だったので、声をしっかり出してしゃべりにいってコミュニケーションをとって修正しようという話をしました。特に焦らず冷静にいけました。
――その後すぐに逆転しワセダ優勢の形で試合は進みましたが、第4Qには相手の追い上げにあい一時は1点差に詰め寄られるという場面もありました
ちょうどその時間はファウルが重なって、僕もマンダウンでした。結果的に2マンダウンの時間もあったので、そこを守りきれたことがその次の展開になっていくなかでワセダに流れを持っていけた要因かなと思います。
――今後への課題は何か見つかりましたか
相手のオフェンスに対して修正していくことはきょうもできたのですが、要所でボトムとミディを含めたコミュニケーションミスによる失点が目立ったので、事前にもっと情報量を増やして発信していくということをテーマに今週一週間やって、来週につなげていきたいです。
――リーグ戦から無敗で学生日本一まで勝ち進んできました
ことしは正直、目標としていたのは社会人なので学生には勝って当たり前というつもりで今まできました。ここからが本番だと思っています。
――今季掲げてきた『奪うディフェンス』の達成度はここまでどれくらいでしょうか
『奪うディフェンス』に関しては一人が奪いに飛びにいった後の2枚目、3枚目というところが連動しきれていないところがあるので、そこを重視して練習していくことでさらに一段階良くなるのではないかと思います。
――次は社会人チームのACLとの対戦となります
2年前、3年前はそこで負けているので、楽に勝てるとは思っていません。しっかり相手のキーマンを抑えていくことが大事だと思うので、しっかりスカウティングから詰めていきたいと思っています。
――全日本選手権での個人的な目標はありますか
目立ったり、MVPを狙うような選手ではないので、地味なところで良い活躍をしたいです。
――ディフェンスとしてここを見てほしいというところはありますか
激しいチェックをみてください!
AT柳田諒(社4=東京・早実)
――全日本大学選手権で優勝を果たされました。まずは率直な感想を
ここが最終目標ではないんですが、学生日本一を獲れて素直に嬉しい気持ちでいっぱいです。
―― 神戸大に対してどのような対策をしてきましたか
DVDを見たりして普段通りのスカウティングをやってきましたが、U-22(日本代表チーム)で一緒だった選手も何人かいたので、その点は他の関西のチームよりはやりやすかったというのはあるかなと思います。
――試合内容としては、準決勝の北海道大戦よりも苦戦したのかなという印象があります
内容としてもそこまで快勝という形ではなかったんですが、いまのワセダの強さであるどんな状況でも勝ち切れる力がついてきたというところが見えてきたところなので、今までやってきたことは正しかったのかなということを思いました。
――第1、2クオーター(Q)と得点を積み重ね、前半は良い形で折り返されたと思います
オフェンスとしては攻めあぐねた時間帯もそれほど無く、要所要所で4年生が得点を決められたということが、その後の良い流れにつながったかなというのが、個人的には思うところです。
――第3Qから相手が勢いを付けてきたというシーンがあったと思います
ファウルが重なってしまい、ワセダが1人2人少ない時間帯が続いてしまったのが原因の一つかなという風に思っています。その中でも、苦しい時間帯でもしっかり守り切ればチャンスが来る、チャンスが来た後はピンチが来る、と試合はそういうものだ僕は思っているので、そこを踏ん張り切れたということが勝ち越されずに勝ち切ることができた要因かなと思います。
――ご自身の得点は、混戦の中で一人抜け出してゴール前で待ち構えていました。狙い通りだったのでしょうか
はい、待機していました(笑)。やはりMF有村(祐次郎、先理3=栃木・宇都宮)にはこの一年間厳しいことを言ってきた中で、その場面ではボールを取ってくれるだろうと信じて待っていました。
――ここ数年社会人相手に公式戦では勝てていないことについて
常に社会人チームを倒すことを目標に掲げているんですが、それが現実味を帯びていないというのが毎年ありました。でもことしに関しては、これまでの練習試合の結果も含め形になってきていると思うので、あとは本番で自分たちの力を出せるかは自分たちの問題かなと感じているので、例年以上に強い意識を持ってやっていきたいです。
――準決勝では社会人のACLと当たります。意気込みをお願いします
良い形で決勝を迎えられるように、圧倒して勝てるように頑張ります。ぜひまた応援をよろしくお願いします。