第36回 関東学生リーグ戦 1部Bブロック
8月31日 東京・大井ホッケー競技場メインピッチ
Team | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
早稲田大学 | 1 | 1 | 2 | 2 | 6 |
明治大学 | 1 | 2 | 1 | 1 | 5 |
得点者
1Q
花井コルトンヘイズ
2Q
松田選
3Q
森田翔吾、小川隼人
4Q
今井誠梧、長谷優太郎
夏の暑さにも負けない熱戦が繰り広げられている関東学生リーグ戦(リーグ戦)は、早くも中盤戦に突入した。この日は、未だ今季の勝利がない明大との対戦。試合は第4クオーター(Q)までもつれる接戦になったが、試合再開のフェイスオファーを務めたFO今井誠梧(文構4=東京・国分寺)が勝ち越し弾を放ち、6-5で勝利。昨季のリーグ戦で黒星を喫した相手から、見事に勝ち点3を稼いでみせた。
ゴールを決めポーズをする松田副将
序盤はビハインドでスタートした。第1Qは守りの時間が長く、起用が続くG長田謙伸(政経2=埼玉・大宮開成)が何度もセーブを見せピンチを防いでいたが、ついには失点。ディフェンス陣がクロスを出して止めにかかったが、すり抜けるようなショットを許してしまった。続くフェイスオフでは、FO鳥海恭平(社4=東京・早大学院)がポゼッションを得ると、前線でパスを回してゴールを狙う。ここで、投入されたAT花井コルトンヘイズ(国教3=アメリカ・マッキントッシュ)がパスを受けるとすぐさまショット。アタッカーの役割を果たし早い時間で同点に追いついたが、その後は勝ち越しまでは至らなかった。
第2Q序盤は攻撃が続く形でスタートした。ロングパスを駆使しながら敵陣へとボールを運び、明大が反則によりマンダウンとなったところでMF松田選副将(国教4=埼玉・早大本庄)が2戦連続のショット。早大はリードを得たが、ここで一転して明大ボールとなると、激しく攻め立てられてショットの嵐を浴びる。長田が数本をセーブしたものの、最後はこぼれ球を低い弾道で流し込まれて同点に。さらに、今度は上から振り下ろすショットに反応できずに失点し、2-3と逆転を許してしまった。早大は反撃を試みるも得点には至らず、ビハインドで試合を折り返した。
ショットを放つ小川
なんとしても逆転したい勝負の後半戦。第3Q開始のフェイスオフでは競り負けたが、早大がボールを保持するとAT永岡秀斗(創理4=東京・早実)からMF森田翔吾(法4=東京・早大学院)へとつなぎ、ゴール高めに突き刺してまたも同点に。すると、直後のフェイスオフで今井が勢いそのままにボールを得ると、AT小川隼人(政経3=東京・早実)がゴール脇から走り込みながらのショットで4-3と逆転に成功。早大の押せ押せムードとなったが、明大もやはり簡単には引き下がらない。MF鈴木堪大(スポ4=広島・尾道)、MF鶴見雄太(政経4=埼玉・早大本庄)らがゴールを狙ったが守備陣にはばまれると、カウンターを食らいまたも同点弾を許してしまった。ここからは両チーム攻め合うもこう着状態に。試合は4-4で最終盤へと突入することになった。
第4Q開始のフェイスオフには今井が向かった。競り負けることが多かったこの日の今井だが、「とにかく無我夢中」に食らいついてポゼッションを得ると、ショットまでつなげて派手なガッツポーズ。強みのフィールドプレーで貴重な勝ち越し点を挙げると、中盤にはゴール前でボールを受けたAT長谷優太郎(商4=東京・早実)が倒れ込みながらネットを揺らして追加点。気持ちのこもったプレーでチームを盛り上げ、勝利への執念を見せた。それに呼応するかのように、長田が再三の好セーブで明大の反撃をシャットアウト。バックの盛り立てもありながら、最終盤に1失点は許したものの最後の最後まで気を緩めることなくプレーし、6-5で試合終了。接戦をものにし、FINAL4進出に一歩前進した。
試合後、喜ぶRED BATS
これで3戦を終えて2勝1分けと好位置につけているRED BATS。日本一への道を一歩一歩着実に進んでいるが、次戦の相手は早慶戦で大敗を喫している慶大だ。苦戦も予想される中、見事に宿敵への雪辱を果たしてこのまま連勝街道を歩んでいくことを期待したい。
(記事、写真 西村侑也)
試合後インタビュー
FO今井誠梧(文構4=東京・国分寺)
――試合全体を振り返っていかがでしたか
試合を通してフェイスオフで全然手元が取れなくて、チーム全体として悪い雰囲気をつくってしまって、そのまま後半まで行ってしまいました。すごく厳しい状況でしたが、なんとか自分のワンプレーでチームに流れを持っていけないかなとずっと思っていました。
――今日の自身のフェイスオフの手応えや調子はいかがでしたか
調子はすごく悪くて、相手に全部反応で負けてしまって、メンタル的にもすごく厳しくて、焦ってしまってイリプロ(イリーガルプロシージャ―、反則)をしてしまうこともありました。でも、やっぱり自分の強みである手元以外の部分のフィールドプレーで強みを出していけるように、最後の最後まで自分の力を出し切るということを思ってやっていました。
――その中で、第4Qの最初のフェイスオフに向かうときの心境を教えてください
心境としてはあまり覚えていないのですが、とにかく無我夢中で最後までボールを追うということと、今まで自分がやってきたことを信じて挑むということを、本当にそれだけ意識してやっていました。
――自身のショットシーンを振り返っていかがですか
うちのオフェンスは強いオフェンスなのに、今日の明治ディフェンスに対して攻めあぐねていたシーンが多くて、いけるシーンは絶対自分で行こうと思っていたので、際どい場面だったのですが打ち切ろうと思って打ち切りました。
――次戦以降に向けて、これからのリーグ戦の意気込みをお願いします
今日はすごく手元で相手に取られてしまったので、もうこれ以降の試合ではこんなふうに迷惑をかけないように、手元の技術をもっと鍛えていけるように、これから毎日毎日積み重ねていきたいなと思います。