全国大学弓道選抜 6月29日 東京・明治神宮
全国各地区から選ばれた大学が集結する全国大学弓道選抜大会(選抜)の2日目が開催された。予選の上位16チームが決勝トーナメントに進む。大会2日目は女子の予選と決勝が行われた。早大は16射15中を出し、全体1位で予選を通過した。その後決勝トーナメント1回戦では徳島大と対戦。危なげなく勝利し2回戦に進む。しかし2回戦では7中に倒れ京橘大に敗北し、ベスト8で大会を終えた。
41チームが予選に出場し、女子は4人順立で一人4射の合計16射の的中数で競う。予選で早大は圧巻の射を見せた。大前の橋本萌花(文構2=東京・早実)が初矢を中て、続く3人も次々に的中。落前の橋本美優主将(スポ4=東京・國學院)の3本目が的中確認の末中りに判定され、橋本、橋本主将、首藤菜那副将(先理4=東京・吉祥女子)が皆中を決めた。そして小井戸槙(基理2=東京・吉祥女子)が3中で計15中と早大は真価を発揮。全体1位で予選を終える上々の滑り出しで決勝トーナメントに進出した。

的を狙う大前の橋本
決勝トーナメント1回戦、対峙するのは徳島大。早大は立ち上がり橋本、小井戸が連続で抜いてしまう。しかし橋本主将と首藤副将はその流れにつられることなく的中。さすがの集中力を示した。前半が終わった時点で徳島大と同中、これ以上抜くことは避けたい早大。そこで橋本と小井戸は立て直しに成功し3、4本目の矢を的中させた。後続2人も安定感を見せて早大は16射12中。一方の徳島大は後半で2本抜き計10中、早大は2回戦に駒を進めた。

決勝トーナメント1回戦で弓を引く小井戸
2回戦では前回大会4位の京橘大と対戦した。ここまで皆中や3中を重ねてきた早大だったが、調子を落としてしまう。1本目は3人が的中させたものの2本目で全員が抜くことに。一方の京橘大は1、2本目を全て的中。早々に5中差をつけられる。最終的に橋本が3中するも計7中、京橘大は最後まで崩れることなく14中にまとめ、2回戦で早大は姿を消した。
試合後、橋本が「チームの雰囲気がとても良い」と語るように、随所でチームの信頼関係や安定感が見られた。さらにチームワークに磨きをかけ、これからの大会でより高みに上っていくことだろう。
(記事 河野紗矢 写真 河野紗矢、宮岡小雪)
結果
▽予選
大前 橋本 4射皆中
弐的 小井戸 4射3中
落前 橋本主将 4射皆中
落 首藤副将 4射皆中
16射15中
▽決勝トーナメント1回戦
大前 橋本 4射2中
弐的 小井戸 4射2中
落前 橋本主将 4射皆中
落 首藤副将 4射皆中
○早大12中-徳島大10中
▽決勝トーナメント2回戦
大前 橋本 4射3中
弐的 小井戸 4射0中
落前 橋本主将 4射2中
落 首藤副将 4射2中
●早大7中-京橘大14中
コメント
橋本萌花(文構2=東京・早実)
――選抜初出場の感想を教えてください
高校生の時に明治神宮で試合をして中った時のことを思い出したりしていました。緊張はしましたが、会で粘ってある程度的中させることができたので良かったです。
――予選1位通過でしたが決勝トーナメントをどのような気持ちで迎えましたか
予選1位で余裕があるのは事実だったのですが、だからこそ油断したら初戦敗退が待っていると思ったので絶対に油断しないで引こうと考えていました。
――試合を通して特に意識したことはありますか
初立からずっと、弓手を押し続けて、会にはいってからは足りない部分を修正して粘って離すことを特に意識していました。1回戦では弓手が弱くなって初矢から外してしまったのですが、3本目からそのことに気づいて持ち直すことができました。
――チームを試合全体で振り返っていかがですか
チームでの会話がとても面白くて楽しいメンバーが集まっているなと思います。それから、ずっと中て続けてくれている首藤さんや主将の橋本さんが目指しているところに向けて絶対に足を引っ張ったらいけないなという気持ちでした。チームとしてとても良い雰囲気だったので、予選を通過したときはすごくうれしかったです。
――全日本学生弓道選手権大会(インカレ)の意気込みをお願いします
まだメンバーは発表されていないのでわからないこともあるのですが、今回のことがとても悔しかったので、インカレではチーム全体良い雰囲気で優勝を目指していきたいと思います。