女子部新人戦3位決定戦 上智大に勝利

弓道女子

第71期女子部新人戦3位決定戦 3月23日 東京理科大学森戸記念体育館弓道場

 3月23日に第71期女子部新人戦(女子部新人戦)の3位決定戦が東京理科大学の森戸記念体育館弓道場にて行われた。女子部新人戦は4人順立で1人20射、計80射の総的中数で勝敗を決める。前日の準決勝で早大は日大に敗れ、同じく桜美林大に敗れた上智大と3位を争った。早大は2立目で橋本萌花(文構2=東京・早実)と小林栄舞(人科2=京都・京都女子)が皆中を決めるなど、終始リードを保ったまま試合を進める。上智大は3立目でメンバーを交代し巻き返しをはかるが、早大はその後も的中を大きく落とすことなく50―41で勝利。女子部新人戦を3位で終え、「総的中数で50中を切らない」という目標も達成した。

 先攻の上智大は1立目を4中で終えたため、早大は1立目から的中差を広げる機会を得る。しかし1立目は8中にとどまり、早々に勝負を決めることはかなわなかったが比較的安定したスタートを切った。続く2立目で上智大は1人が皆中するも結果は8中。早大は大前の橋本と落の小林が皆中、落前の古田和子(人科3=東京・豊島岡女子学園)が3中を決め、計13中で上智大に余裕を与えない。このまま逃げ切りたい早大だが、上智大は挽回を狙い3立目から落を交代した。

 2、4立目で皆中を決めた小林

 上智大は3立目で落が3中を決めるなど完全に勢いを落とす様子はなかったが、対する早大も初矢を全員が的中させ、隙を見せなかった。3立目終了時点で早大は的中差を11中まで広げる。次の4立目で上智大は12中を出し流れを引き寄せようとするが、早大の調子は崩れなかった。小林が再び皆中し安定した射をみせ、リードを譲らないまま最終立へ。5立目で早大は10中、上智大を寄せつけず総的中数を50まで伸ばし勝利した。

 前日の準決勝で早大は今回の女子部新人戦で初めて50中を切り敗北。難しい状態で挑んだ3位決定戦だったが見事勝利した。的中を落とすメンバーがいても、別のメンバーがきっちり中て全体を崩さない。それでも「自分の弱さを痛感した」と小林は語った。この後も明治大学定期戦やリーグ戦など試合が続く弓道部。今大会で得たものを手に次の舞台へ進む。

        (記事・写真 河野紗矢)


結果
大前 橋本16射8中・下田明奈(社2=千葉・県立佐倉)4射3中
弐的 小井戸槙(基理2=東京・吉祥女子)20射12中
落前 古田20射12中
落  小林20射15中

コメント
小林栄舞(人科2=京都・京都女子)

射を振り返っていかがですか
――自分の弱さを痛感しました。あと1本中てたら新人賞を取れたのですが最終立で外してしまいました。そこの悔しい気持ちが大きいです。

チーム全体の雰囲気はいかがでしたか
――やるべきことは決まっていたので、それぞれみんなが何かを考えていたと思います。自由にやっていました。総的中数は元々45が目標だったのですが、徐々にレベルが上がっていって50を切らないようにすることになりました。今回は50を切らなかったので全体としては良かったと思います。

新人戦を通して収穫はありましたか
――今後の改善点がよく見えました。

最後に今年度の目標をお願いします
――リーグ戦に出て皆中賞を取りたいです。