リーグ戦初戦は敗北 的中伸ばせず、日大に完敗

弓道女子

東京都学生連盟リーグ戦 9月15日 中央大学弓道場

 東京都学生連盟リーグ戦(リーグ戦)第1週。日本一を目標に掲げる早大は、昨年度1部リーグ準優勝の日大と対峙した。早大らしい射でリードを作りたかったが、試合は終始日大リードで進んでいく。交替を重ねて流れを変え、後半にかけて徐々に的中を伸ばしていったが、その差を埋めることはできず。最後まで実力をだしきれなかった早大は、47中-68中となり、リーグ戦初戦を勝利で飾ることは叶わなかった。

 後攻となった早大は一立目から難しい試合展開を迎える。先に1立目を終えた日大は12中。普段の早大であれば決して届かない数字ではなかったが、6中と伸び悩む。続く二立目は交替で出場した橋本美優(スポ3=東京・國學院)、山﨑琴葵副将(社4=東京・早実)、岩坂玲奈(スポ2=熊本学園大付)が羽分け、首藤菜那(先理3=東京・吉祥女)が3中で全体9中。対する日大は15中を叩き出し、昨年度準優勝の実力を発揮してくる。この時点での差は12本と大きく突き放された。

途中出場した橋本

巻き返しをはかりたい早大は、大前の山﨑に代わり今村愛梨(創理1=早稲田佐賀)が出場。日大ペースの試合展開を断ち切りたかったが、的中を伸ばすことができない。全体で7中となり、差は広がる一方だった。しかし、黙ってはいられない早大。四立目からは落前に藤井千裕(スポ4=山口・宇部フロンティア大香川)が出場した。初矢から3本目まで誰も外すことなく当て続け、今村、橋本、首藤が3中。藤井は皆中を出し、この日の最高的中となる全体13中とし、早大の意地を見せつけた。

円陣を組む選手たち

最終立でも気持ちを切らさなかった早大の選手たち。橋本が皆中、藤井と首藤が3中とし、全体12中で試合を締めくくった。しかし、安定した射を見せ続けた日大に対し、最後までその差を縮めきることはできず、47中-68中で負けが決まった。終始、日大に試合の主導権を持っていかれてしまった今回の試合。後半からは早大らしい的中もみられたが、大差をつけられ敗北となった。次戦以降、1つの関門である「60中以上」を達成しながら、勝ち星をつかみとる姿に期待したい。

(記事、写真 富澤奈央)

※掲載が遅くなり申し訳ありません

 

結果

大前 山﨑 8射4中

   今村 12射6中

弐的 渡邉ゆり子(法4=鴎友学園) 4射0中

   橋本 16射11中

落前 岩坂 12射6中

   藤井 8射7中

落  首藤 20射13中

●早大47中-日大68中

 

コメント

山﨑琴葵副将(社4=東京・早実)

――今日の試合の振り返りをお願いします

チームとしても個人としても実力を発揮しきれず、悔しい結果に終わってしまいました。普段の練習ではチームで60中という数字を切ることなく、実力を出し切ることができていたら日本大学さん相手にも対等な試合ができていたのではないかなと感じています。

――チームとして、どのようなことを目標に試合に臨みましたか

王座出場、まずはその第1歩として1勝をあげたい、というのは誰しもが目標としてかかげていることでした。そのためにも相手に惑わされることなく、1本1本を丁寧に引いて的中を積み上げ早稲田らしい弓を引くことを心がけていました。

――良かった点、改善点がありましたら教えてください

恐れずに交替を入れるということは日頃の練習から意識して取り入れていたことで、試合でも実践できたことは今後の試合のためにも良い流れを作ることができたと考えています。反対に、リーグ戦初週で相手は日本大学さんということもあり、全員が過度に緊張を感じてしまっていたところは改善すべき点だと感じました。相手や環境に惑わされず、やるべきことは変えずに試合に臨む、ということを徹底したいです。

――最後に、改めて今季の目標をお願いします

残りの試合では、1本1本の的中を積み上げ普段通りの実力を発揮し、勝ちを挙げたいと考えています。緊張感を作り出す練習方法と、緊張の要因となる射の不安を取り除けるような声かけや指導を取り入れ、より一層練習に励みます。