東京都学生連盟リーグ戦 9月14日 東京・國學院大学若木会館
東京都学生連盟リーグ戦(リーグ戦)の2週目を迎えた。対するは明大。前週で桜美林大に敗北した早大は、ここで勝ち星をあげておきたい。序盤は両者譲らない展開。しかしその後思うように的中を重ねられず、だんだんと差をつけられる。4立目が終わった時点でついに15本差。一方で明大は圧倒的な安定感を発揮し、最終的に114中―133中でリーグ戦2敗目を喫した。
早大は前週からほぼメンバーを変えず試合に臨んだ。1立目、壱ノ立で中村輝斗(商1=東京・早大学院)と河野誠也副将(人4=埼玉・県立浦和)が皆中し14中と上々の滑り出し。弐ノ立では佐藤蒼(教2=東京・早大学院)が皆中するも11中。合計25中にまとめ、相手は26中と互角のスタートを切った。続く2立目で早大は的中を23中に落とす一方、明大は再び26中を出す。早々に4本差をつけられることになった。

射位に入る弐ノ立の選手たち
なんとか食らいつきたい3立目、壱ノ立は初矢を全員が中て家田翔平(基理4=早稲田佐賀)と中村が皆中し14中とした。弐ノ立では佐藤蒼が皆中するもまたも11中にとどまり、依然として4本差は変わらず。そして弐ノ立の落前に山田蓮主将(政経4=東京・早大学院)を投入し4立目を迎えた。壱ノ立は家田のみ皆中で12中、弐ノ立も失速し7中と振るわず。片や明大は壱ノ立、弐ノ立ともに15中をたたき出す。後半にきて抜群の安定感で的中を伸ばし、早大の勝利は遠退くこととなった。最終立でさらに差を広げられ、114中―133中で敗北した。

途中出場した山田主将
早大は前週の124中を10中下回る的中での敗北。「反省するところが多い試合」と山田主将は話した。全日本学生弓道王座決定戦(王座)への道はかなり厳しくなったものの、リーグ戦はまだ2戦残っている。ここからは1勝の価値がより高まる戦いとなるが、本調子を取り戻し勝利をつかむことを期待したい。
(記事・写真 河野紗矢)
結果
【壱ノ立】
大前 家田 20射19中
弐的 中村 20射15中
落前 河野副将 20射17中
落 市橋 20射13中
【弐ノ立】
大前 寺師 20射11中
弐的 浅井 16射8中
因泥 4射2中
落前 繁田 4射2中
寺門 8射4中
山田主将 8射4中
落 佐藤蒼 20射19中
●早大114中―明大133中
コメント
山田蓮主将(政経4=東京・早大学院)
――今日の試合の全体的な振り返りをお願いします
今日はもう本当に試合結果だけで見たら非常に残念で、反省するところが多かった試合だったなという風に思っています。普段の練習の的中からは十分下がってしまったところがあって。なんで下がったのかというところをよく考えなければいけない試合だったかなと思います。
――ご自身は久々の公式戦出場でしたがいかがですか
もうリーグ戦自体は1年生からずっと出ていなくて3年ぶりであったのと、表の試合も2年半ぶりとかで、ここまで苦しい中やってきて。今シーズン入ってから本当に慎重に慎重にやってきた結果で、少しでもメンバーに食い込めたっていうところは成長だったかなと思います。一方でやっぱり試合に出れたとはいえ、まだ結果が出せなかったという点は本当に反省だなと思います。
――苦しい展開が続きましたが主将として心掛けていることはありますか
相手を気にしないところと、あとは自分の決めたことだけをやりきって。もう負けは負けでそこは受けとめるしかないので。後悔のないように自信を持つ、自信に繋がる1本を作るっていうのをみんなに心がけてやっています。
――後半戦に向けて意気込みをお願いします
もう勝っても2勝で、王座の確率はすごく低くなってきてしまったんですけど、1勝するだけでも十分価値がある試合が残り2つ出てくるので。必ず勝つっていう気持ちを全員で強く持って残り1ヶ月弱臨んでいきたいと思います。
家田翔平(基理4=早稲田佐賀)
――今日の試合の振り返りをお願いします
冷静に、ちゃんとやるべきことを意識しながら引けたかなと思います。
――チームの様子はいかがでしたか
序盤は接戦で行くぞ行くぞって勢いでした。やっぱり後半から来週に向けてというか、勝ちというよりは自分自身に集中してという雰囲気に見られたかなと思います。
――最近の調子から19中はどのように捉えていますか
上振れかなと思います。
――皆中や19中は久々だったということですか
出してはいたんですけど、火曜日は20、木曜日は15みたいに上がり幅がやっぱり3、4本近くあったので。今週はちょっと安定しないなって感じながら19出せたのは良かったかなとも思います。
――後半戦に向けて意気込みをお願いします
今日つかんだ良いイメージを持ったまま走り抜けられるように頑張りたいと思います。