【弓道】インカレ2日目 男子団体は3回戦進出、女子団体は無念の予選敗退

弓道男子/弓道女子

全日本学生弓道選手権 8月18日~20日 東京・日本武道館

 全日本学生弓道選手権大会(インカレ)の2日目は、女子団体の予選と男女団体決勝トーナメント2回戦までが行われた。女子は例年ならば予選通過ラインを越える計9中。しかし上位24校に入ることができず予選敗退を喫した。男子は予選でシード権を獲得したため、2回戦からの出場。相手に2中差をつけ勝利し、3回戦進出を決めた。

 女子は4人順立で一人4射、計16射の的中数で競う。男子と同じく上位24チームに入ると決勝トーナメントに進出だ。7中、または8中が予選通過ラインになることが多い。大前と弐的にインカレ初出場の橋本萌花(文構2=東京・早実)、小林栄舞(人科2=京都女子)を置き、落前に2年連続のインカレ出場となる岩坂玲奈(スポ3=熊本学園大附)、落に今年度の全関東学生弓道選手権大会(全関)の個人戦で準優勝を飾った首藤菜那副将(先理4=東京・吉祥女子)を起用し予選に臨んだ。早大は1本目で3人が的中する悪くないスタート。2本目でも3人が的中するが、3本目から雲行きが怪しくなる。3本目から4本目にかけて全員が連続で外してしまい、良くない流れがなかなか断ち切れない。4本目は岩坂のみ的中となり、合計9中。その後全ての大学の結果から10中以上が24校を越えたため、競射に進むことなく無念の予選敗退となった。

落で弓を引く首藤副将

 続いて、男女団体の決勝トーナメントが行われた。早大男子はシード権により決勝トーナメント2回戦から登場。メンバーを初日の予選から変えず、1回戦を勝ち進んだ千葉商大と対戦した。1本目はお互い4人が的中させる。そして2本目が終わった時点で1本差をつけた。早大は千葉商大よりも早く進んでおり、先に的中を重ねプレッシャーをかけたいところ。そして4本目で早大は再び4人が的中させ、一方相手は3人が連続で抜き失速する。5本目を前に3本差をつけてそのまま逃げ切り、最終的に13中−11中で3回戦に駒を進めた。

インカレ初出場の浅井啓真(法2=東京・早大学院)

 女子の予選は近年で一際レベルの高い争いとなり、小林は「早稲田が目標とする的中数があれば必ず通過していた」と悔しさをにじませた。3日目は団体の決勝トーナメント3回戦から決勝まで、さらに個人戦決勝が行われる。最終日も早大の活躍に期待したい。

(記事 河野紗矢、写真 上杉美結)


結果
女子団体予選
大前 橋本 4射3中
弐的 小林 4射3中
落前 岩坂 4射2中
落  首藤副将 4射1中
16射9中

男子団体決勝トーナメント2回戦
大前 家田翔平(基理4=早稲田佐賀) 4射3中
弐的 河野誠也副将(人4=埼玉・県立浦和) 4射3中
中  浅井 4射3中
落前 佐藤蒼(教2=東京・早大学院) 4射3中
落  市橋健成(教3=早稲田佐賀) 4射1中
○早大13中ー千葉商大11中


コメント
家田翔平(基理4=佐賀・早稲田佐賀)
――予選と2回戦の試合を振り返っていかがですか
 練習通りのことを本番で出せたことが良かったかなと思っています。

――射の中で意識したことはありますか
 試合になるとどうしても緊張して力の加え方が変わってしまうので、そこのところを意識して引いていました。

――昨日の結果を受けてチームでどのようなことを話しましたか
 トーナメント表のこともあって、しっかりと自分たちのいつも通りに引ければ勝てると思っていたので、特別に意識しないようにいこうという雰囲気はありました。

――明日の団体戦と個人戦の意気込みをお願いします
 どちらも優勝して早稲田を王座まで持っていけるように頑張りたいです。


小林栄舞(人科2=京都女子)
――今日の射を振り返っていかがですか
 普段と同じ意識で引いているのにも関わらず、後で動画を見返してみると普段の射と変わっていました。原因を検討して今後の練習に繋げていきたいです。

――アリーナでの試合ですが感覚など変わりますか
 全関でも引いた会場なので気持ちとしては落ち着いて引くことができました。

――例年より高いレベルの戦いとなり、予選通過とはいきませんでしたがどのように考えていますか
 例年より高いレベルとはいいますが、去年のレベルなら通過していた、と考えるだけ無駄だと思います。今年のレベルであっても、そもそも早稲田が目標とする的中数があれば必ず通過していたし、日々の練習ではそれをクリアしていたのにそれが本番で発揮できなかったという点で非常に悔やしいです。

――明日の個人戦の意気込みをお願いします
 楽しんで引きたいと思います。