【弓道】インカレ予選3位通過、好調なスタートを切る

弓道男子

全日本学生弓道選手権 8月18日~20日 東京・日本武道館

 全国から200以上の大学が参加する全日本学生弓道選手権大会(インカレ)が幕を開けた。今年は8月18日から20日の3日間にわたって日本武道館で開催される。大会1日目は男子団体の予選が行われた。早大は3人が皆中し計17中、上位8校に入り順当にシード権を獲得。2日目は決勝2回戦からの出場となる。

 男子団体は5人順立で一人4射の合計20射の的中数で競い、上位24チームが決勝トーナメントに進出する。例年13から15中で競射になるため、それ以上の的中を出しシード権を獲得したい。早大は大前に家田翔平(基理4=早稲田佐賀)、弐的に3年連続のインカレ出場となる河野誠也副将(人4=埼玉・県立浦和)の4年生二人を置き、中に今回唯一インカレ初出場の浅井啓真(法2=東京・早大学院)、そして落前と落には佐藤蒼(教2=東京・早大学院)と市橋健成(教3=早稲田佐賀)を起用した。

本座に立つ選手たち

 立ち上がりから早大は安定した射を見せる。1本目から4人が的中し良い流れでスタート。抜いてしまう場面があっても、後続はつられることなく確実に的中していく。その後も4本目まで4人が必ず的中。着実に的中数を伸ばしていき、5本目ではついに全員が的を射抜く。最終的に家田、河野、佐藤蒼の3人が皆中する活躍を見せ、予選通過ラインを軽く越える17中にまとめた。早大は明大と名城大と並ぶ同率3位で予選を通過。これによりシード権を獲得し、早々にベスト16入りを決めた。

弐的で弓を引く河野

 良好な滑り出しでインカレ1日目を終えたが、正念場はここからだ。早大は直近のトーナメントでベスト8にとどまっている。山田蓮主将(政経4=東京・早大学院)は決勝トーナメントに向けて「自分の四本に常に集中して全員で勝ち抜く」ことを目標にすると語った。これまで以上に勝ち進み念願の日本一を手にすることができるのか、早大の戦いに注目だ。

(記事 河野紗矢、写真 上杉美結)


結果
大前 家田 4射皆中
弐的 河野 4射皆中
中  浅井 4射3中
落前 佐藤蒼 4射皆中
落  市橋 4射2中
20射17中


コメント
山田蓮主将(政経4=東京・早大学院)
――予選での目標を教えてください
 各自が今まで道場で練習してきたことをやるだけで、自分の四つ矢に集中することを目標に掲げていました。

――最近の調子と今日の試合を振り返っていかがですか
 最近の調子は、試合を含めてずっと安定した的中を出せていて、メンバーも誰が出ても十分な的中を出せるなという実力と自信につながっていました。それを踏まえて今日の結果は練習通り出せたという点ですごく良かったと思います。

――声かけで特に意識した点はありましたか
 声かけは、やはり選手の緊張を少しでも和らげられるようにすることと、自信をもって引くということを意識して声かけをしました。

――決勝トーナメントに向けて意気込みをお願いします
 決勝トーナメントは、予選を勝ち上がってきて実力のあるチームが多いと思うのですが、その中でも普段通りにやるだけということを意識して、自分の四本に常に集中して全員で勝ち抜くというところを目標にしてやっていきたいと思います。