男子団体、決勝3回戦に進出! 女子団体は本領発揮できず悔しい敗退

弓道男子/弓道女子

全関東学生弓道選手権 6月14日 日本武道館

 全関東学生弓道選手権大会(全関)の本戦1日目が日本武道館で開催された。1日目は男子団体・女子団体の予選、決勝トーナメントの2回戦まで行う。男子団体は予選で全体3位、危なげなくシード権を獲得。その後の決勝トーナメント2回戦でも安定した射を見せ、2日目の3回戦へ進むこととなった。女子団体は予選で13校が6中で並び、残り一枠をかけて同中一手競射に挑んだ。見事5中し決勝トーナメントに進むも、本領を発揮できず1回戦で姿を消した。

 男子団体は6人順立で一人4射の合計24射の的中数で競い、上位24チームが決勝トーナメントに進出する。予選では家田翔平(基理4=早稲田佐賀)、中村輝斗(商1=東京・早大学院)、佐藤蒼(教2=東京・早大学院)が皆中するなど合計20中。法大、慶大に続く全体3位で決勝トーナメントに駒を進めた。

決勝トーナメント2回戦の市橋

 

  シード権を獲得した早大は、決勝トーナメント2回戦からの出場となった。1回戦を18中で勝ち上がった国学院大と対戦。早大は立ち上がりこそ多少乱れたもののすぐに立て直し、順調に的中を重ね続けた。対する国学院大は一転して精彩を欠く射で的中を落とす。最後は市橋健成(教3=早稲田佐賀)が皆中で締め、17中―10中で3回戦進出を果たした。

 続く女子団体予選。女子は3人順立で一人4射の合計12射の的中数で競い、上位24チームが決勝トーナメントへ進む。予選では実力を十分に発揮できず計6中。決勝進出の残り一枠をかけて一手競射に臨んだ。13校が争う熾烈(しれつ)な戦いで、早大は小林栄舞(人科2=京都・京都女子)と首藤菜那副将(先理4=東京・吉祥女子)が皆中、橋本美優主将(スポ4=東京・國學院)が3中して唯一5中にまとめ、一枠を勝ち取った。

決勝トーナメント1回戦の橋本主将

 決勝トーナメント1回戦は東農大と対戦した。一手競射の勢いのまま勝利したい早大。しかし橋本が初矢を当てるも続くことができない。悪い流れを完全に断ち切れないまま合計5中。最終的に5中−8中で悔しい敗北を喫した。

 本戦2日目では男子団体決勝3回戦から行われる予定だ。また、個人戦決勝には家田、佐藤蒼、寺門日向人(文構2=茨城・県立水戸第一)、中村、首藤の出場が決まっている。念願の優勝を手にすることができるのか、期待は高まるばかりだ。

(記事 河野紗矢、写真 河野紗矢、上杉美結)

結果
予選
男子団体 24射20中
女子団体 12射6中  同中一手競射 6射5中

決勝トーナメント
男子2回戦
大前 家田 4射3中
弐的 寺師大輔(スポ3=愛知・東海) 4射4中
参的 河野誠也副将(人4=埼玉・県立浦和) 4射2中
四的 中村 4射1中
落前 佐藤 4射3中
落  市橋 4射4中

女子1回戦
大前 橋本 4射2中
中  小林 4射2中
落  首藤 4射1中

 

コメント

橋本美優主将(スポ4=東京・國學院)

――今日の試合を振り返って
 予選で競射になって、10校以上で一枠を争うことになって、みんなとても緊張していたのですが、その中でも楽しんで取り組めていた点はすごくよかったかなと思います。そこで他の2人が皆中で締めてくれて、一発で通過できたのも自信につながったと思います。

――最近のチームの調子はいかがでしたか
 直前までメンバーは固定されていなかったのですが、みんなで助け合えていたので、練習では全体の安定感は結構あったと感じています。それでもこのシーズンは試合経験が少ないメンバーがとても多かったので、アリーナでの緊張する場面という要素は大きかったと思います。

――今後の大会に向けて意気込みをお願いします
 まずは2週間後にある明治神宮での選抜大会です。ここが王座をかけた大事な大会になってくるのでしっかり勝ち切りたいです。また、今年はインカレもこの日本武道館で開催することになるので、今回果たせなかった部分を果たしたいです。リーグ戦もありますし、これからの大きな試合に今回の悔しさをバネに頑張っていきます。

 

寺師大輔(スポ3=愛知・東海)

――今日の試合を振り返っていかがですか
 予選は緊張しなかったのですが、外す原因になる癖が出てしまって、上手くいきませんでした。しかし、ビデオを見返し、主将の山田さん(蓮、政経4=東京・早大学院)や、コーチ・監督のみなさんから色々アドバイスをいただき、一度帰って練習したところ、そのときに修正することができました。先ほどの決勝トーナメント二回戦は上手くいったので、自分個人としては良かったと思うし、全体としても明日につながるいい試合になったのではないかなと思います。

――予選が終わってから決勝までの間に意識されたことはありますか
 予選があまり上手くいかなかったのですが、ただ、予選でも何か一つのことをしっかりできれば上手くいくと思っていたので、その一つのことを絶対できるようにというイメージを持って練習をしました。また、体調管理にも気を配りました。

――チームで特に話し合ったことはありますか
 今年はずっと上手くいっているので、続けて的を外してしまうことなどを意識する場面がなかったのですが、練習試合でも安定している中で、こういったトーナメントの本番の場面で緊張せずやることをやれるようにということを意識して試合に臨みました。

――明日の意気込みをお願いします
 明日の初戦の三回戦が日大です。一番の強敵と言っても過言ではない相手なのですが、実力を出し切ることができれば勝つことのできる相手で、優勝も狙えると思うので、明日は優勝を目指して頑張りたいです。