東京都学生連盟リーグ戦 9月22日 一橋大学求道館
東京都学生連盟リーグ戦(リーグ戦)の第2週目。前の週で勝利を収めた早大は、勢いをそのままに更なる勝ち星に向かって、桜美林大と対戦した。1立目で3本リードされるものの、3立目で逆転に成功するなど両校一歩も譲らない戦いが続く。4立目では的中数が並び、勝敗の行方は最終立で決まるという大激戦。早大は繁田舟蔵(基理1=東京・早大学院)が皆中賞を獲得するなど、下級生を中心に健闘したがあと1本及ばず、130中-131中で惜敗した。
皆中賞を達成した繁田
前の週の明大戦で、10本という大差でリーグ戦白星発進を決めた早大。メンバーを変えることなく桜美林大との一戦に挑んだ。1立目は壱ノ立が浅井啓真(法1=東京・早大学院)、繁田、佐藤蒼(教1=東京・早大学院)の一年生3人が皆中を出し15中。弐ノ立は河野誠也(人3=埼玉・県浦和)が皆中するもやや伸び悩み11中、合計で26中とする。しかし、桜美林大はそれを上回る29中を出し、3本の差をつけられるかたちとなった。
これ以上差をつけられたくない早大。続く2立目では壱ノ立の活躍が光った。初矢から一切集中を切らすことなく当て続ける。大前の寺師大輔(スポ2=愛知・東海)が皆中を決めると、その後の全員の矢も的に吸い込まれていき、16中。下級生中心の立とは思えない圧巻の射をみせつけた。弐ノ立は家田翔平(基理3=早稲田佐賀)と河野が皆中。壱ノ立との合計は28中となり、桜美林大との差を1本に縮めた。
19中の好成績を出した佐藤
試合の流れを引き寄せた早大は3立目以降も好成績を残す。壱ノ立は浅井、繁田、佐藤が皆中、寺師が3中でこの日2回目となる15中。弐ノ立では家田が皆中、河野と市橋健成(教2=早稲田佐賀)が3中、全体は27中とする。対して桜美林大は皆中が2人に留まるなどほころびを見せ25中となり、早大は逆転に成功した。一気に差をつけたい早大は、4立目から弐ノ立の落に酒井駿輔(文構4=東京・海城)を投入。壱ノ立は14中、弐ノ立は11中と決して悪くはない数字であったが、桜美林大に上回られ全体の的中数で並ばれてしまう。勝敗は5立目で決まる。後攻の早大には大きくプレッシャーがかかった。これまで通りの力を発揮し、安定した的中をみせたかった早大だったが、皆中は繁田のみ。合計24中としたが、勝利を目前にしてあと一歩及ばず。結果、130中-131中で悔しさの残る敗戦となった。
(記事、写真 富澤奈央)
※掲載が遅くなり申し訳ありません
結果
【壱ノ立】
大前 寺師 20射17中
弐的 浅井 20射17中
落前 繁田 20射20中
落 佐藤 20射19中
【弐ノ立】
大前 家田 20射17中
弐的 河野 20射17中
落前 市橋 20射12中
落 宮﨑滉巳主将(社4=埼玉・県浦和) 12射6中
酒井 8射5中
●早大130中-桜美林大131中
コメント
繁田舟蔵(基理1=東京・早大学院)
――皆中賞おめでとうございます。今日の試合を振り返っていかがですか
先週は19中で、そこから今日は20中全部当てようという気持ちだったので、とても嬉しいです。最初は緊張していましたが、1本1本をしっかり当てきることができたので、よかったと思います。
――チームとしてはどのようなことを話して試合に臨みましたか
負けてはしまったのですが、しっかりと自分の射をして、的中数でいえば15中以下をなるべく減らそうという考えでここにきました。
――入場する際から笑顔なのが印象的でしたが、試合中に心がけていることはありますか
僕はもともと、立や試合の際にすごく緊張して外してしまうタイプだったのですが、ある時から笑顔を心がけることによって、表面から緊張を和らげるようにしています。
――下級生の活躍が大きく目立った試合でしたが、どのように感じていますか
いま1年生で出場しているのは学院の同級生3人で引いているので、そこでつながりができるのはとても嬉しいです。学生時代から佐藤蒼くんは憧れの選手なので、隣で引けることがとても嬉しいです。
――次戦に向けての意気込みをお願いします
やることは変わらずに、1本1本しっかりと自分のやることをやって当てていきたいと思います。