5月11日 第71回関東学生選手権 日本武道館
5月11日、日本武道館にて第71回関東学生剣道選手権が開催された。出場者420人のうち上位72人が全日本学生剣道選手権への出場権を得る。11日の大会では2回戦までが行われた。早大剣道部からは7人の選手が出場。そのうち門田功成主将(社4=兵庫・育英)・齋藤裕太(社4=大分国際情報)・増田諭暉(先理4=城北埼玉)・指本悠稀(スポ3=石川・金沢桜丘)の4人が25日に行われる同大会の3回戦以降に駒を進めた。
早大勢で一番最初の試合となったのは指本だ。序盤から攻め続けるもなかなか一本が決まらない。そのまま4分が過ぎ、延長戦にもつれ込んだ。2回目の延長戦に突入したところで相手の隙を狙って得意のメンを決め、勝負あり。
2回戦でも積極的な攻めの姿勢を見せるも相手の素早い動きでかわされる。そのまま旗が挙がらず、試合は延長戦へ。膠着(こうちゃく)状態が続くも、指本がコテを放ち勝利した。1・2回戦共に延長戦となったが、最後まで集中力を保ち続け見事3回戦に勝ち進んだ。

膠着(こうちゃく)状態が続いた指本
1回戦、増田は開始2分ごろに相手のメンを返し、ドウを決める。続けざまにコテを決め、二本勝ち。終始有利な形で試合を運ぶことができた。
2回戦では、序盤からつば迫り合いが続く。相手の守りを崩したところを狙い、メンで一本勝ちする。

つば迫り合いをする増田
斎藤は1回戦がシードとなり、2回戦からの出場となった。上段構えから得意のメンを狙う。だが相手の堅い守りを崩せず、延長戦に突入。相手の隙を見逃さずメンを決め、一本奪う。

メンを打つ齋藤
門田は1回戦で「緊張してしまった」と話すように、持ち前の勢いの良さを活かしきれない場面が続くもコテを決め一本勝ちした。
2回戦目、開始から2分半が経ったころ素早い打ち込みでコテを決める。その1分後には相手がメンを打とうとしたタイミングで先にメンを決め、二本勝ちした。

1回戦の門田
平山修資(社3=長崎南山)の1回戦は激しい攻防戦となり延長戦にもつれ込む。相手の一瞬の隙をつき、コテを決める。続く2回戦では開始早々にコテを決められる。後がなくなった平山は激しい攻めを見せるが、相手にコテを再び決められてしまう。二本取られ2回戦敗退となった。
1回戦、横山冬馬(スポ3=宮崎・日章学園)は開始3分ごろに勝負を決める。ドウを返して、メンを打ち一本取った。最後まで一本を守り抜き、勝利する。
2回戦では、両者なかなか打ちにいけない展開となり、延長戦へ。延長戦でも、膠着(こうちゃく)状態が続く。試合が動いたのは、開始8分過ぎであった。横山の剣先が下に向いた瞬間を狙って相手がメンを決める。早大男子屈指の実力を持つ横山がまさかの2回戦敗退となった。
関慶太郎(スポ1=福岡・福大大濠)は早大男子勢唯一の1年生での出場となった。序盤から互いに相手の出方をうかがう展開となり、延長戦となる。勝負がついたのは開始15分が過ぎたころだった。関のメンに合わせてコテを打たれる。関に旗が一本上がるも、相手に二本上がり一本奪われた。入学してから初めての大きな舞台は黒星となったが、現状の実力を試せる良い機会になっただろう。
4人が25日に行われる3回戦以降への進出を決めた。今回惜しくも敗退してしまった選手の想いも背負って戦い抜いてほしい。全日本への切符を手に入れるものは出てくるのか、早大剣道部の活躍から目が離せない。
(記事 牧咲良、写真 植村皓大)
※掲載が遅くなり申し訳ございません。
試合結果
門田功成主将(社4=兵庫・育英)
1回戦 ◯門田コー清水(高崎健大)
2回戦 ◯門田コメー阿比留(創価大)
齋藤裕太(社4=大分国際情報)
2回戦 ○齋藤メー兵頭(防衛大)
増田諭暉(先理4=城北埼玉)
1回戦 ◯増田ドコー鬼塚(東大)
2回戦 ◯増田メー鈴木(大東大)
指本悠稀(スポ3=石川・金沢桜丘)
1回戦 ◯指本メー土井(明星大)
2回戦 ◯指本コー北湯口(帝京大)
平山修資(社3=長崎南山)
1回戦 ◯平山コー石田(明学大)
2回戦 ●平山ーココ林(専大)
横山冬馬(スポ3=宮崎・日章学園)
1回戦 ◯横山メー永井(日獣大)
2回戦 ●横山ーメ高橋(法大)
関慶太郎(スポ1=福岡・福大大濠)
1回戦 ●関ーコ浅田(帝京大)
コメント
――今日の2試合を振り返っていかがでしたか
1試合目から緊張していたのと少し浮足だっていたのもあったのですが、悪いなりに悪いところはしっかり修正して試合することができたので良かったかなと思います。
――特に2試合目は早い段階で二本決めて勝利されましたが、手応えはありましたか
1試合目が全然ダメで浮足だっていた部分もあったので、2試合日は慣れた部分もあったのでそういうところが余裕につながっていい二本が取れたのかなと思います。
――本日の試合での収穫や課題があれば教えてください
これまで稽古のなかでやってきた技をしっかり決めきれたところは収穫です。課題は1試合目の最初からちょっともたついてしまうところかなと思いました。。
――チームとしては4人が3回戦に進まれましたが、キャプテンとしてチーム全体を振り返っていかがでしたか
7人全員が勝ち上がれる選手になることを目指してチームとしてやってきたので、4人しか残れなかったという結果は私として不甲斐ないところだとは思いますが、選手たちは全員良く頑張ってくれたので自分がもっともっと頑張らないといけないなと思いました。
――25日に向けての意気込みを教えてください
関東の個人戦で優勝することを目標にやってきたので、まず1試合目からちゃんと勝ち抜いていきたいと思います。