11月13日に行われる全日本女子学生優勝大会直前特集の第1回には、出身高校が同じで、先輩後輩関係にある横山舞香(スポ3=京都・日吉ケ丘)、矢野ひかる(社1=京都・日吉ケ丘)にお話を伺った。お二人の関係性から、4年生への熱い思いにまで迫る。
※この取材は、11月5日にオンラインで行われました。
「私はもうついていく」(矢野)
――お二人は出身高校が同じですが、高校の時に交流はありましたか
横山 ひかるが1年で、私が高校3年生の時に代がかぶっていて、共に高校生活を1年間過ごしています。
――大学に入ってから関係性は変わりましたか
矢野 高校の時は結構上下関係が厳しい高校で、あまり先輩にしゃべりかけたりが(ありませんでした)。別に仲が悪いわけじゃなくてしっかりしていた学校だったんですけど、大学に入って多少自由になって、私が高校の時に猫かぶってたのもあるんですけど、最近は「舞香さん舞香さーん」って(笑)。それに横山さんもいつも答えてくれて、ご飯連れて行ってくれて、いい関係になったと思います。
横山 高校生の時は猫かぶってるとは思ってなくて。大学になってから「あ、かぶってたんだな」って(笑)。
矢野 ばれました(笑)。
横山 でも高校の時も大学の時もかわいい後輩で、本当に慕ってくれるので、私も接しやすくて、いい意味で先輩後輩がなくていい子だし、大事な後輩です。
矢野 ありがとうございます(笑)。
――では、お互いに他己紹介をお願いします
矢野 じゃあ私から行きます。私が高校時代とか今ももちろん、調子が悪かったり落ち込んでたりしたら一番に気付いてくれる先輩で、最初に声を掛けてくださって。横山さんは次期女子キャプテンってこともあって、多分これからいろいろなことで悩んだりとかが多いと思うんですけど、でも今までやってきた経験があって、私はもうついていくので、頼りにしている先輩です。
横山 素直にうれしいです。後輩でありながらもしっかりと支えてくれているっていうところが安心感あるし、頼りがいがあるので、いい後輩です。本当に(笑)。
矢野 本当にいろいろ助けてもらったりしているので、本当に今のも聞いてうれしいですし。ありがとうございます(笑)。
「(矢野と)これからも一緒に頑張りたい」(横山)
メンを打つ矢野
――今年度の振り返りに入りたいと思います。5月の関東女子学生選手権(関東個人)には矢野選手が出場されました。振り返っていかがですか
矢野 部内戦の選考は総当たりのリーグで決めたんですけど、その時はまだ入って間もないぐらいだったので、自分の今までやってきた剣道で選手になれたかなと思います。本番の試合だとやっぱり大学生の経験がない私と、経験している選手とで、メンタル面でも技術面でも未熟な部分が出て、ふがいない結果になっちゃったかなと。他の活躍していた先輩とか、出場されていた先輩全員の姿を見て、大学入ってどうしていきたいかなっていうのが見えた試合でもあったので、いい経験させていただいたと思います。
――横山選手は出場とはなりませんでしたが、試合をご覧になっていかがでしたか
横山 自分がまず出られないのが悔しかったです。でも自分の剣道じゃなくて他の人の試合を見ることの大切さとか、あと早稲田の剣道が関東個人で通じるのか通じないのか、そういう。直接応援には行けなかったんですけど(※コロナの影響で無観客開催)、ライブ中継で見ていて、自分で勉強できるところはたくさんあったので、いい経験になったと思います。
――選手選考の部内戦の結果はいかがでしたか
横山 あと1試合勝っていれば選手に入れたという感じだったんですけど、その時は自分の競技にしっかり自信がつけられていなくて。いい時もあれば悪い時もあるみたいな感じですごく悩んでいたんですけど、結果もその通りに出てしまって。もうその経験があったからこそというか、やっぱり頑張るきっかけににはなったので、これからまた部内戦が、冬終わって春からとかあると思うんですけど、その時にその経験を生かしていけたらなと思います。
――9月には全日本女子学生優勝大会(全日)の予選となる、関東女子学生優勝大会(関東団体)が行われました。まずは選手選考を振り返っていかがですか
矢野 この時の選考は男子もそうだったんですけど、夏合宿中に行われました。三人戦をやったり団体戦をしたり、個人で戦ったりみたいな、いろいろな方法で選考されて、そこから総合的に見て(選手が決まる)っていう感じでした。
――選考でのご自身の結果はいかがでしたか
矢野 私は合宿中ってこともあって、選考ばっかりに集中していたというよりは、1年生で初めてだったのもあって、結構いろいろなことにいっぱいいっぱいな部分もあったんですけど、逆にそれがあまり硬くならずにいい試合ができたかなと思っていて。勝ちもあったり負けもあったりしたんですけど、あまり執着しすぎなかったのが良かったかなと思います。
――印象に残っている一戦はありますか
矢野 選考の時は男子の選手とも戦いました。男子っていうのはスピードも違ったり、先輩とやったりしたのでやってる最中に迷ったりもしたんですけど、そこで勝ち切れたっていうのが大きかったかなと思います。
――横山選手はいかがですか
横山 その時もまだ自分の競技に自信がなくて、長いスランプ期間だったなって思うんですけど、合宿のしんどい中でチーム力も高めなきゃいけない、プラスで選考ってなった時に、精神的にきつくて。つらかった時もあったんですけど、ただみんな多分同じ気持ちなので、自分だけではないからこそやっぱりそこで上級生として背中を見せなきゃいけないし、ここで自分で負けたらいけないなと決心したのを覚えています。
――特に印象に残っている一戦はありますか
横山 特に印象に残ってるというよりかは、一戦一戦死ぬ気でって感じだったので(記憶が)ぶっ飛んでいるんですけど(笑)。男子とやった時はまた剣道が違うので、パワーとか。やっぱりそこでいい経験というか、男子とやる時に身に付くものがあったので、そこは印象に残っています。
――本戦では4回戦で明大に敗れたものの、ベスト16で全日出場を決めました。試合を振り返っていかがですか
(※早稲田は1回戦シード通過。初戦は2回戦)
矢野 私は先鋒で出させてもらって、初戦に…あの…本当に(笑)。2、3回戦で負けてしまうと全日に行けなくなってしまうので、絶対に負けられないというところで、初戦でがちがちになって、二本負けしてしまって。チーム的にも流れ的にも最悪の状態で後ろに回してしまって、その時はもう私は本当に冷や汗っていうか、顔も死んでたらしいです。そういう状況で回してしまったにもかかわらず、後ろの先輩方は「絶対取ろうね」って言ってくれていて、それでちゃんと取り切ってくれて、それがもう本当にかっこよくて、私もそんな、まだ後輩は全然いないですけど、上に立った時にそう言えるような先輩になりたいと思いました。その一戦があったからこそ、その後も続けて出させてもらったんですけど、「絶対そんなことはできないな」っていう、決意というか何というか、「もうやるしかない」っていう気持ちでその後は臨めました。今もしっかりその一戦のことは覚えているので、それが良い刺激になって今も稽古に励めていると思います。
横山 関東の時は出ていなくて席から応援していました。見ていて矢野さんが1年生で先鋒で、ものすごいプレッシャーだったと思うんですけど、私も早慶戦で先鋒やって、ものすごいプレッシャーの中で戦ってたんだなというのがすごく分かりました。でもその中でちゃんと、もちろん結果とかは勝負の世界なのでついてきちゃうもので、負けてしまうと引っ張られちゃうと思うんですけど、ただメンタル面は同じ高校だからこそ分かるんですけど、高校生の時から鍛えられているので、2試合目から持ち直す精神力はやっぱりものすごくあるなと思いました。これからも一緒に頑張りたいなというか…まあ矢野さんの話だけじゃないんですけど(笑)。
矢野 ありがとうございます。なんか、うれしい~。
横山 (笑)。
――関東団体で一番印象に残っている試合は何ですか
矢野 私はさっき言ったんですけど、1試合目が一番印象に残っています。他の後ろの先輩が「大丈夫、大丈夫」って声掛けてくれたり、横山さんだったり栗山さんにも声掛けていただいたり、試合中に「大丈夫、大丈夫」って、私が終わった後で次自分が出るっていうところで、余裕がない中で私に声掛けてくださったり、「絶対取ってくるから」って強い言葉をくださったりして。キャプテンだったり4年生中心に声掛けていただいて、それが本当に印象に残っていますし、一生忘れないと思います。
横山 まず大串さん(大串快晴主将、スポ4=愛知・星城)の関東団体の中央大とやった時のと、関東女子団体の佐藤さん(佐藤桃佳主将、社4=山形・左沢)の3試合全部、どっちのキャプテンもすごく印象に残っていて。今までチームを引っ張ってきて自分も試合出るっていう中でそれもものすごい大役で、そのプレッシャーの中で結果を出すって言うのはものすごくしんどいことだなと思います。私は次キャプテンをやるんですけど、プレッシャーの中でも応援している部員たちが安心感を持てる試合ができるのは本当にすごいことで、自分もそうなりたいなって。部員たちを安心させるような試合ができるように自分がもっと努力したいなと思った試合が二人の試合だったので、印象に残っています。
――早慶対抗女子剣道試合(早慶戦)にはお二人ともが出場されました。振り返っていかがですか
横山 先鋒ということで、さっき矢野さんに言った通りものすごいプレッシャーだったのもそうなんですけど、気持ちを整えてきたはずなのに試合中ものすごくがちがちで、緊張していて。打ちたいところで体が動かなかったっていうのがすごく印象に残っています。やっぱり早慶戦は特別だなって改めて思いましたし、一回「止め」がかかってリセットしたんですけど、一回自分で持ち直す時間を作らないと勝てなかったんだなって思うと、ちょっとヒヤッとしました。思い出してもヒヤッとしますし、一発目つなげて良かったなっていうのを本当に思います。
矢野 次鋒で1年生で出させてもらって。早慶戦の前から早慶戦だけは雰囲気が他の試合と違うよっていうのを聞いていました。実力で言うと早稲田の方が圧倒的にある代で、それが雰囲気とか、当日にどうなるのか分からないのが早慶戦っていうのを先輩方から聞いていて、実際、延長の最後の最後で私がドウを抜かれて(一本を)取られました。早慶戦って前もって誰とするかっていうのが分かるので、そこでもう私の弱点を調べつくされてたなっていう印象と、やっぱりチーム的に18連覇が懸かるっていうのは、数を重ねれば重ねるほどプレッシャーになってくるって思っていて。多分4年生の先輩もずっとそのプレッシャーに耐えながらチームを今まで引っ張ってきてくれてたんだと思うんですけど、最後までしっかり4年生中心に早稲田のチーム力を崩さなかったからこそ、18連覇できたんじゃないかなって思います。
「(夏生さんには)絶対に本番で一番いいものが出る」(横山)
上段に構える横山
――ここからは全日について伺っていきたいと思います。大学に入ってからは初の全国大会高になると思いますが、高校では全国大会は経験されていますか
矢野 玉竜旗であります。全国というか、どの学校も出られる大会なんですけど、それで一度だけあります。私と横山さんはそれぞれ1年生、3年生で、インターハイ(全国高等学校総合体育大会剣道競技大会)予選の決勝で負けちゃって、インターハイ出場はかなわなかったんですけど、横山さんはずっとメンバーで活躍していて、私も1年生で補欠に入らせてもらっていたので、接する機会が多くて。玉竜旗でもやっぱり横山さんの上段がさく裂していて、いい勉強になりました(笑)。
横山 さく裂してた?(笑)
矢野 さく裂してましたね(笑)。
――横山選手ご自身ではさく裂していた印象はありますか
横山 記憶にあるので、多分そのことを言っているんだと思います。
矢野 (笑)。そのことです(笑)。
――横山選手は玉竜旗以外でも全国大会の出場経験があるのでしょうか
横山 そうですね。矢野さんが入ってくる前、私が高校2年生の時にインターハイ出場をして、その時は次鋒で出させてもらったんですけど、ベスト8までいきました。それが高校の時の最高の結果だったので、その時が一番高校の印象が強いです。
――その時の試合を振り返っていかがですか
横山 その時は今と違ってコロナじゃなかったので、発声がいっぱいできました。その時緊張していたんですけど、緊張をまぎらわすくらい声出して、気が付いたら一本取っていたみたいな、そんな記憶があります。
――お二人とも全国大会の経験があるということですが、全日が近づいてきた今、緊張等はされていますか
矢野 私も高校とかで今まで結構全国を経験させてもらいました。全国大会っていうのは最終の目標なので、関東大会とかだったらここまでいかないと全国大会に行けないっていうのがあるんですけど、もう全国になってしまえばそれがないので、逆に力を抜いて試合できるかなって思っています。
横山 私の兄が中京大学に行っていて。2回戦で新潟大学に勝ったら2回戦で中京大学と当たるんですけど、兄が「中京女子は強いぞ」みたいにいじってきて、燃えている感じなので、絶対倒すっていうのを今思っています。
――ご自身がチームから期待されている役割は何だと思いますか
矢野 私は1年生なので、1年生って何ができるかって考えたら、元気の良さが一番あるはずだと思います。私がもし出させてもらったら、元気の良さを全面に出して、チームに流れを引っ張って行けるような、そんな役割ができるようにしようと思います。
横山 後輩がいっぱいいるので、矢野さんとかが元気なら私は勢いかなと思っていて。私の剣道自体が勢いのいい上段なので、私らしい剣道をして、みんながいつも通りにできるような試合ができたらなと思います。
――では、横山選手が矢野選手に期待していることは何ですか
横山 さっき元気だったと思うんですけど、性格からしても元気だし素直だし、真面目だし。そういうところが私はめちゃくちゃ好きで。それも剣道にしっかり出ていて、それもいいところなので、本番は結果とか気にせず、ひかるらしい剣道をしてほしいです(笑)。
矢野 ありがとうございます。頑張ります。
――矢野選手が横山選手に期待していることは何ですか
矢野 私今までずっと横山さんの剣道を見てきて、本人も言っていたと思うんですけど、横山さんの勢いは女子の上段で誰も持っていないと思います。それを自信持って、直属の後輩から言っては何ですけど、絶対に負けることは無いと思うので、本当に思い切って。横山さんがそういう試合をしたらいつもチームが良い結果で終われるので、横山さんはそういった意味で本当にチームに欠かせない存在だなって思います。
――4年生の佐藤桃佳主将(社4=山形・左沢)、松下夏生副将(スポ4=静岡・磐田西)のお二人は全日が最後の大会になると思います。4年生のお二人に向けてメッセージをお願いします
矢野 まずキャプテンの佐藤さんから。私はこのシーズン中ずっと負けばっかりで、いっつもチームの足を引っ張ってしかいないんですけど、でも佐藤さんはいつも私に励ましの言葉だったりとか、関東団体の私が二本負けした時には「自分もそうだったから、絶対勝つって思ってやった」って言ってくださって、それが本当に心強かったです。佐藤さんはずっと早稲田のことを考えて、今まで1年間ずっとキャプテンとしていろいろな孤独とも戦いながらやってきてくれてたと思うので、その恩返しができたらいいなと思います。松下さんは、私合宿でずっと同じ部屋で過ごしてもらってたんですけど、本当にお母さんって感じで(笑)。松下さんのサバサバした感じと、でも優しいところと。私がいつも寄っていくので、関東のお母さんみたいな感じで接してもらっていて(笑)。でも大将として今まで頑張ってきてくれてやっぱり心強いですし、松下さんの性格が私は本当に大好きなので、だからそんな感じの人になりたいなあってずっと思っています。4年生二人に助けてもらったので、本当に恩返しができるような試合になればいいなって思っています。
横山 まず松下さんから。もちろん佐藤さんもなんですけど、松下さんは人としてものすごくできた方で。主務をされているんですけど、仕事をする面でも絶対に嫌な顔一つせず、後輩とか先輩とか気にせず全部やってくださる人です。それもものすごく見習いたいし、合宿中も一番お世話になりました。合宿の仕事とかは一番主務が大変なんですけど、一番人のために動ける人だなって印象が強いので、私もそういうところは役職が違ってもやっぱりキャプテンとして見習うべきところだなって思います。大将としてもプレッシャーが大きいと思うんですけど、めちゃくちゃ性格は純粋だし、責任感が強いからこそ勝ってほしいっていう私の気持ちもあるし、頼りにしていて。絶対に夏生さんがやってきたものは無駄じゃないと思っているので、一番期待しているというか、絶対に本番で一番いいものが出るって信じています。私も矢野さんと一緒なんですけど、お母さんみたいな、お姉さんみたいな感じで頼らせてもらってるので、代替わりの時はしっかり引き継ぎたいなと思います。佐藤さんについては、一番思い入れがある場面があって。私が関東個人の部内戦で負けた時に、私が悔しいのを我慢して、泣きそうになっているところを見て佐藤桃佳さんが泣いてくださって。自分は選手に入ったのに、私のために泣いてくれるんだって思いました。自分が悔しいって気持ちよりも、思いが伝わってきたことにすごくまた涙が出てきて、それが逆にうれしくて。まさしく私がなりたいキャプテンだなって思いました。駄目なところは駄目って絶対に言うし、でもいいところはしっかり褒めてチームを盛り上げて、ある時はしっかり一歩引いて見守ってくださってるのも分かります。夏生さんと同じことなんですけど、今の代は絶対にいいチームだと思っていて、いいところまで来ているので結果も出したいし、そのままつないで新人戦まで私が、後輩たちがやりやすいように雰囲気をつくっていけたらなというふうに思います。
――トーナメントも発表されましたが、どのように捉えていますか
※早稲田はトーナメントの左側。初戦が新潟大、次戦が中京大
横山 全国はもちろん強いんですけど、強いところが全部(トーナメントの)右側に行ったなというふうに思いました。でもチャンスだからこそ1回戦目でつまずきたくないし、もし私が1回戦目で先鋒で出た時には、思いっ切りみんなが波に乗れるような試合がしたいなって思います。
矢野 私はまだ大学入ったばっかりで、どこが強いかとかは他の人よりはあんまり知らないと思うんですけど、横山さんが言った通り、早稲田が勝ち上がれる可能性は全然あると思っていて。上ばかり見すぎずにしっかり一試合一試合を大切にしていけば絶対に勝ち上がれるなって感じました。早稲田はチーム力がどこを見てもトップクラスで、やっぱり最後はチームとしてどれくらいまとまって、チームとしてどれくらい勝てるかだと思うので、実力差がある相手だったとしても、そこで勝てるような、そんな戦い方ができたらなと思います。
――最後に、全日への意気込みをお願いします
横山 相手はたくさんいて、自分が出るか出ないかっていうのも分からないんですけど、いつでも出られる準備はしておいて、勝ち負けの結果よりもまず自分の剣道はどうだったかっていうのを忘れずにいきたいなって思うし、みんなもそうしてほしいです。結果にこだわると足元をすくわれてしまうので、そこは一戦一戦自分の剣道を、自分は何をやってきたのかを思い出して、自分たちは勝てるんだって自信持って、チームで勝っていきたいなと思います。
矢野 やっぱり全日は4年生が最後の試合というのもあって、まずは本当に4年生二人がここまでチームを引っ張ってくださって、いい雰囲気をつくってくれたからこそ後輩の私たちが伸び伸びと試合できる環境があると思うので、本当に4年生に感謝したいです。だからこそ4年生だったり先輩方に恩返しできるような試合がしたいって関東団体から強く思っていて。今まで出させてもらった経験や負けた経験、悔しい思いをした経験を生かして最後の試合でみんなで笑って終われるようにしたいなって思います。
――ありがとうございました!
(取材・編集、写真 荒井結月)
◆横山舞香(よこやま・まいか)
2001(平13)年11月12日生まれ。京都府・日吉ケ丘高出身。スポーツ科学部3年。全日の前日が誕生日ということで、サプライズプレゼントを楽しみにしているとのことです!
◆矢野ひかる(やの・ひかる)
2003(平15)年7月16日生まれ。京都府・日吉ケ丘高出身。社会科学部1年。今年の誕生日には、女子部の先輩からサプライズで、名前の刺しゅう入りの道着と袴をもらったそうです!