【連載】全日本直前特集『名門復活』 第1回 川﨑茜×河村奈穂×小西波瑠

剣道

 初回に登場していただくのは下級生の3人。川﨑茜(文2=京都・日吉ケ丘)、河村奈穂(スポ2=大分鶴崎)、小西波瑠(スポ1=大分鶴崎)だ。大一番を前に若き剣士たちはいったい何を思うのか。心境を語っていただいた。

※この取材は10月30日に行われたものです。

「私はイケイケって感じの剣道」(小西)

有効打突を決め、残心を示す小西

――個人戦を振り返って

河村 きょねんも関東個人(関東女子学生選手権)に出させてもらって、きょねんもことしも3回戦負けで、全日本(全日本学生選手権)に出ることが目標だったんですけど、相手が法政大学の2つ上の強い先輩で。でもどうにか勝てるようにいざやってみると、力強さとか全然違って、下がってばっかりで全然自分の剣道ができずに終わってしまったので、力の差を感じました。

――自分の剣道とは

河村 しっかり下がらずにどんどん攻めることなんですけど、それが全然出せずに終わってしまいました。

――川﨑選手はいかがですか

川﨑 私は1年生のときに(関東女子学生選手権で)ベスト16になれてそれ以上を目標に頑張っていたんですけど、全日本はぎりぎり敗者復活で出られたものの自分的には納得いく試合ではなかったです。でも、全日本に出られたので全日本で反省を生かして頑張りたいっていう気持ちになりました。

――きょねん全日本で2位に輝いているということで、プレッシャーはありましたか

川﨑 きょねんより上と言ったら優勝しかなかったんですけど、プレッシャーとかはなかったです。同級生の河村とかも出られなかったのでその分自分が頑張らないとという気でやりました。残念ながら上にはいけず、全日本ベスト16で終わってしまって、個人戦はきょねんが良過ぎたんですけど、自分的には悔しいところがあります。

――小西選手は関東女子学生選手権がデビュー戦だったと思うのですが振り返ってみていかがですか

小西 組み合わせが決まったときから2回戦で筑波の大西さん(ななみ)っていうとても強い先輩と当たるていうのを分かっていて、名前負けしてしまったところがあります。関東では先輩たちの試合を観て、先輩たちの偉大さがよく分かりました。

――緊張はしましたか

小西 とてもしました(笑)。

――次に、団体の振り返りをお願いしたいと思います

川﨑 私は自分的に全然だめで、チームの足を引っ張ってばっかりで最後の法政戦で勝てたことが唯一の救いだったなって感じなんですけど、チーム的には負けたので。私が個人的に勝ってもチームで勝たないと意味がないのですごい悔しかったです。でも、全日本(全日本女子学生優勝大会)があったんで、全日本で当たったときに勝てばいいので良いかなっていう感じでそのときは(思いました)。でも、法政戦までの自分の試合がだめ過ぎて、自分の弱さを知れたなって言う気がします。

――どういった部分で弱さを感じたのでしょうか

川﨑 他の周りの人たちがやったら絶対取れるだろうっていう相手に、自分が先に取ったのに取り返されて引き分けで終わったり。相手に打たせることが多すぎて、「何をしているんだろう」っていう感じでした。

――河村選手個人としてはいかがですか

河村 先鋒で出させてもらって、しっかりチームに流れを持ってくるように心掛けて、最初の方の試合は自分から攻めて一本取って後ろに回せたことは良かったんですけど、法政戦では私が取らないといけないことだったんですけど、取れずに後ろに回してしまって。(法大の)後ろの選手はめっちゃ強いので、私が取るべきだったんですけど、取れなかったことが反省です。

――先日の早慶対抗女子試合(早慶戦)についてうかがいます。特殊な雰囲気の中で行われる早慶戦ですが振り返ってみていかがですか

河村 きょねんは次鋒で出させてもらったんですけど、ことしは先鋒って言われて。私は先鋒向けの剣道じゃないんですよ、本当は。先鋒っていうとガツガツ元気のある感じなんですけど、私はそんなんじゃなくて。なんやろ…。のんびり?

川﨑 マイペース(笑)。

河村 って感じで、早慶戦の先鋒は絶対嫌だっていう風に思っていたんですけど、先鋒って言われたときにすごい嫌だなって思って(笑)。で、いざ試合になって、相手が年下だっていうのもちょっと意識しちゃって。全然身体も動かず、情けない試合をしてしまいました。

――川﨑選手はいかがでしたか

川﨑 私が勝てばワセダの勝利っていう場面で、審判も若干向こうよりだったのかなっていうのはあったりするんですけど、そこで勝てなかった自分がだめだったし、一本取られて焦ってしまって、自分でも何しているか分からない感じになって精神的な弱さが出てしまいました。大学生活で自分の中で一番最低な試合だったなっていう気がします。

――小西選手は早慶戦も初めてでしたがいかがでしたか

小西 私は関東団体(関東女子学生優勝大会)のメンバー決めのときに、あと一歩のところで選手に入れなくて、悔しい思いをしました。それから早慶戦、全日本(全日本学生優勝大会)の選考のときにその悔しさを出せて、せっかくメンバーに入れたからには絶対早慶戦では自分が勝ってチームに貢献できるようにっていうのは思っていました。慶應は前3つで勝負をかけてきていたので、最初は先鋒戦で流れが向こうにいってしまったけど、絶対自分が巻き返すっていう気持ちで頑張りました。すごい緊張したんですけど、いつもの剣道の大会と違って応援が近くで聞こえたし、頑張る力になりました。

――昨年、川﨑選手は「一本を取れる剣道、攻撃力のある剣道がしたい」とおっしゃっていましたが、今季を振り返ってみていかがですか

川﨑 今は早慶戦から試合がなくて、次全日本なんで、自分としては試合の当日にならないと早慶戦の気持ちが残っているとか全然分からないんですよ。若干まだ心に早慶戦での負けが残っていて、それを忘れないといけないんですけど、悔しさが残っています。でもあともう1週間になるので気持ち切り替えていきたいです。勝つべき相手に勝てなくて、逆に強い相手の方が取れたりするんで、全日本は強い人しかいないんで先に自分が取って貢献したいなっていう気持ちがあります。

――河村選手はきょねんから自分が伸びたなと思う部分はありますか

河村 あるかな…。

川﨑 打たせなくなった気がする。それと、彼女(河村)が「先鋒向きな剣道ではない」と言っていたんですけど、1年生のときだったらガツガツ来る相手に簡単に打たれたりしていたんですけど、今だったら相手が狙ってきたところを先にいって狙うっていうことができるんで、先輩方も先鋒でガツガツ来る相手にも対応して勝って波に乗ろうっていう感じで先鋒にしたと思うんですけど、そういう部分で剣道も若干変わっていると私は思います。

河村 褒めてくれてうれしい(笑)。

一同 (笑)。

――小西選手は春から伸びたと感じるところはありますか

小西 私はまだ高校剣道のままでやっている気がするので、勝てなくなる時期が来ないように、大学の剣道強い先輩方とたくさん稽古できているので学びながら(やっていきたいです)。全日本はもし自分が試合に出るときがあれば、私はイケイケって感じの剣道なのでそれでチームを盛り上げられたらなって思います。

――小西選手が思う大学剣道と高校剣道の違いは

小西 難しんですけど、大学は…。

川﨑 攻めが長いよね。

小西 我慢ができずにいってしまったら簡単に打たれるし、ただ打つだけじゃ一本取れないし。難しいです、大学剣道は。頭を使います。

川﨑 チャンスが少ないよね。相手も打ってこないし。

――先ほどにもお話に出ましたが、部内選考はし烈だったと聞いています

小西 とても厳しかったです(笑)。残り1枠全日本のメンバーを決めるのは7人中残り1枠だけを決め直したんですけど、その1枠を5人で争って全員とやってみんな同じぐらい強い人たちだったんですけど、ここで負けたら絶対だめだなと思ってやりました。

――厳しい部内選考の様子をご覧になってお二人はいかがでしたか

川﨑 私は決定枠で決めていただいて、決定枠で決めていただいたからには本戦で勝たないといけないっていう気持ちが強くて、選考とか見ていてもし烈だなって思って。私が選考に出て絶対勝てるかっていったら多分そうじゃないと思うし、部内戦ってみんな手の内見せているし、やるたびに結果が変わると思うんですよ。その1回で誰が上がるかっていうのが大事な部分になってきて、同級生もその選考に出ていて、負けて選手になれない子たちもいっぱいいるわけじゃないですか。そこのところも声を掛けるべきなのか、ここは掛けない方がいいのかっていうところも難しい部分で、本当に選手になれなかった子たちの分まで頑張るしかないなと思いました。

河村 そうですね…。

川﨑 全然喋ってないじゃん(笑)。

河村 同じです(笑)。

川﨑 ちゃんと言って(笑)。

河村 し烈な戦いを観ていて、自分も頑張らないとなって思いました(笑)。

「(小西と)一緒にお絵かきとかしていた」(河村)

終始和やかな雰囲気の対談となった

――小西選手は大学生活にはもう慣れましたか

小西 寮生活なんですけど、初めて親から離れて生活することになって、すごく大変だなというか、(両親に)お世話になっていた部分が多いんだなと。あとは高校のときと比べて大学生活は時間もたくさんあって、すごく楽しいです。

――川﨑選手は大学生活に関してはいかがです

川﨑 私は高校生のときに、大学は親元を離れて生活したいと思っていたので、最初は本当に一人暮らしできることがうれしくかったのですが、やはり実家に帰省したりすると東京に戻りたくないなという気持ちも出てきますね。地元の友達と連絡を取ったりしたときも帰りたくなりますし、2年生になってからふと帰りたいなと思うことが多くなりました。

――河村選手と小西選手は同じ高校の出身ということですが、小西選手にとって同じ高校の先輩がいるということはやはり心強いですか

小西 実は高校だけではなくて、小学校の道場、中学校も同じで、ずっと一緒に剣道をやってきたんですよね(笑)。剣道を始めたときからずっと追いかけてきたんですよ(笑)。ワセダを選んだのも、ずっと河村先輩を追いかけてきたからで…(笑)。

河村 私がワセダはすごく良いという話をしたら、来たいと言ってくれて。昔から自然と同じ道場でやるようになったんですよね(笑)。

小西 でもこうしてまた同じチームで戦えていることは、すごくうれしいです。

河村 こうやってにこにこして慕ってきてくれる後輩はなかなかいないと思うので本当にうれしいですし、また一緒に団体も組めるようになって、同じ目標に向けてやっていけているということはうれしいです。

――小西選手が入部してきた当時の印象はいかがでしたか

川﨑 入部する前から少し話は聞いていたのですが、実際に会ってみたらすごくフレンドリーな感じだったので、すぐに仲良くなれましたし、逆に私の後輩(沖田瑞希、社1=京都・日吉ケ丘)がいるんですけど、その子結構人見知りなんで、「後輩をよろしく」って感じでした(笑)。

河村 高校の時とあまり変わってはいなかったのですが、大学生になって東京に来て、ちょっと羽を伸ばしすぎたのかなという印象もあります(笑)。ちょっとはっちゃけすぎたかな(笑)?

小西 そんなにはっちゃけてはないです(笑)。

――上京したての頃はやはりすごく楽しかったですか

小西 もうなんか世界が違うなって(笑)。電車にあんなに人がいることに驚きました(笑)。

河村 大分なら2両だもんね(笑)。

小西 ですよね(笑)。

河村 1時間に2本とかだから、乗り過ごしたら終わりだったよね(笑)。

――先輩方から後輩である小西選手に向けて、改めて今伝えたいアドバイスはありますか

河村 遊ぶときは遊べ、ですね(笑)。

川﨑 大学生活は人生の中で一番楽しい時期の一つだと思うので、剣道やるときはやる、勉強するときはする、遊ぶときは遊ぶというふうにしていけばいいと思いますし、私たちにも言えることですけど、親元を離れているということで、度を超えない範囲で楽しんでいければいいと思います。

――アドバイスを受けて小西選手いかがですか

小西 私ちょっと勉強はできないんですけど、前期はフル単だったので後期もちゃんと頑張って、剣道では先輩方を越えていけるようにしっかり頑張っていきたいです。

――先ほど少しお話にも出ましたが、みなさん剣道を始めてどれくらい経つのですか

河村 私は小学2年生からで、12年間ですね。小さい頃から(小西と)一緒にいて、私が始める1週間前も一緒にお絵かきとかしていたんですよ。波瑠ちゃんとか奈穂ちゃんとか呼んでて。いつの間にか一緒に剣道を始めていました(笑)。「始めっちょん」みたいな感じで。両方ともお姉ちゃんが同じ道場でやっていて、見に行ったりするんですよね。

小西 ってことは私も12年間ですね。

川﨑 私は小学1年からやっているので、13年間になりますね。

――川﨑選手はどういったきっかけで剣道を始めたのですか

川﨑 私は兄が剣道をやっていたのですが、その兄が練習していたところに遊びに行ったりしていて。始めってそこで一緒にやろうと言われたのがきっかけですね。

――何か魅力を感じなければ、ここまで長い間競技を続けることはできないと思うのですが、みなさんは剣道の楽しさはどういったところにあると思いますか

小西 依存性がある(笑)。

一同 (笑)。

川﨑 ここまで(時間を)費やしてやめたらもったいないってなっちゃうよね。やはり試合で勝つとうれしいというところですかね。私は剣道は努力した分だけ結果に表れる競技だということをずっとやってきた中で感じていて、野球などのメジャーなスポーツの場合、やはり生まれ持った才能に左右される部分があると思うのですが、剣道は本当に努力次第で勝てるようになると思いますし、そこが楽しいところでもあると思います。

河村 まさにその通りだと思います(笑)。

川﨑 さっきからそればっかり(笑)。

小西 練習も楽しいところはありますね。

川﨑 練習と試合どっちが好き?

小西 それは試合ですかね。

川﨑 そうなんだ。私は練習のほうが好きかも。

小西 私の場合は、観客の応援がある中で力を出せたときのうれしさというか、一本取る一瞬のためにやってきたことが発揮できたときのうれしさがあるので、試合のほうが好きですね。

川﨑 私は本当にいつも緊張しいで、試合になると緊張するので、その緊張が嫌で。練習のほうが伸び伸びできるし。ただそれがだめなところというか、試合でも伸び伸びできたらもっと勝てるし、もっと楽しくなるだろうなとは思います。小学校のときは練習がすごい好きで、今は試合で勝てたらうれしいというのはあるんですけど、私にとっては「緊張」というワードが大きいですね。

――長く剣道を続ける中で、正直やめたいと思ったことはありますか

川﨑 私はあります。中学校に入学するときに、中学校に剣道部がないことを知って、小学校のときにずっと剣道がきつくてぼろかすに先生から怒られるし、剣道合っていないなって思っていた部分もあったので、友達が入るって言っていたバスケ部か、小学校のときにバレーもやっていたバレーかで迷って、母にも剣道やめて好きなことやっていいよって言われたんですけど、やっぱり最終的に剣道を捨てることはできませんでしたね。あと、バレーとかバスケになるとチームプレーなので、剣道と両立ていうのは難しいなって思ったので剣道一筋です。

河村 これからやめたい。

一同 (笑)。

河村 今までは私はないですね。一番嫌だった時期は小4とか。中高とかはないですね。

小西 私もです。

――剣道が好きなのですね

河村 やだー(笑)。剣道って本当に地味だと思う(笑)。世間の人から見てもどこが楽しいんだろうって感じじゃないのかな(笑)。

川﨑 見てても分からないところとかあるよね(笑)。

小西 それはよく言われますね。試合とか見ても分からないって言われます。何が一本なのかとか(笑)。

河村 サッカーとかテニスだったらみんなルール知ってるよな。

――稽古などで大変だと思うのですが、疲れを取るために大事にされていることはありますか

川﨑 睡眠ですかね(笑)。

河村 あとはおいしいものを食べるとか(笑)。

――何がお好きなのですか

河村 えっ、これあんまり言いたくない・・・(笑)。私甘いものが大好きで、それで一番好きなのはチョコバナナクレープです(笑)。恥ずかしいので、これあとでカットしておいてください(笑)。

川﨑 いいやん、可愛いやん(笑)。

河村 デブじゃん(笑)。

――小西さんは何かお好きなものはありますか

小西 大分出身なので・・・、鳥です(笑)。

河村 何食べに行きたいか聞くと、「鶏肉が良い」みたいな(笑)。

小西 大分名物の鳥天っていうのがあるんですけど、それがすごく好きで。焼き鳥、鳥天、唐揚げ棒、鳥肉なら何でも好きです(笑)。

――睡眠も大事にされてるのですね

小西 うーん。短くないですか?

川﨑 いつでも寝られる。

――あまり寝ないのですか

小西 元々あんまりですね。

河村 やることが多すぎて(睡眠にあてる)時間がなくなりますね。。

川﨑 二人ともマイペースで、要領がすごく悪い感じなんだと思いますよ(笑)。

一同 (笑)。

小西 寝るのが遅くなってしまう感じですね(笑)。

――疲れを取るうえでは、趣味もひとつ重要になってくると思いますが、みなさんの趣味は何ですか

河村 私はやっぱりおいしいものを食べることですね。東京にいる高校時代からの友達と一緒においしいものを食べに行って、話をするのが好きですね。

川﨑 私は最近料理することが好きで、クックパッドで調べていろいろ挑戦したりしています。あとは、美味しいものを食べに行くのが好きなので、『ヒルナンデス』を毎回録画しているんですよ。あの番組がすごく好きで。毎日やってるんで録画が溜まってきているので、それを観たりしています。美味しいグルメとか出てたら、「ここ食べに行こうよ」ってみんなに言って、オフに行ったりすることが自分にとっての癒しですね。

小西 私はドラマとか映画を見るのが好きで、寮にいるときはずっとユーチューブを見てたりしますね(笑)。それを結構楽しみにしてます。

「チームみんなで日本一になりたい」(川﨑)

全日本で勝ち上がるには川﨑の力が必要不可欠だ

――ここからは全日本についてうかがっていきます。現在の仕上がりとしてはいかがですか

河村 最近ちゃんとした練習ができていなくて、それで足が重たくなってしまっています(笑)。

一同 (笑)。

小西 分かります(笑)。

河村 身体がちょっと重くなってしまっているので、あんまし動けていないんですけど、そこはちゃんと補っていくようにしたいと思います。

川﨑 私は悪くても選手なので、自分自身の気持ちで上げていくしかないです。調子は当日にならないと分からないんで、とりあえず気持ちを高めていきたいと思います。

小西 全日本とても楽しみで、残り1週間気持ちをしっかり上げていくのが一番大事だと思うので、メンタル面を意識して本番に臨みたいと思います。

――全日本で4年生は引退してしまいますがその点はいかがですか

河村 引退してほしくない。なんていうのかな…。

川﨑 つついてこないでよ(笑)。

河村 まとめて(笑)。

川﨑 個人で聞かれてるから(笑)。

河村 うーん…。チームに貢献できるようにやって、あの2人に笑って引退してほしいです。

川﨑 私は畝尾さん(奈波女子主将、スポ4=京都・日吉ケ丘)が高校からの先輩で、高校も大学も(一緒に)やってきたのですが、社会人になって一緒に試合出る機会って同じ就職先にいくか、OG大会一緒に出るかぐらいしかないと思うので。実業団とかだと練習量も違うと思うし、毎日毎日稽古やるわけじゃないので、日本一を目指してやる最後の試合だと思います。髙橋さん(萌女子副将、スポ4=栃木・佐野日大)も最後なので、二人のためにちゃんとして、チームみんなで日本一になりたいと思います。

小西 4つ離れた先輩と一緒にするっていうのが初めてで、4年生って神様みたいな感じなので(笑)、一緒に出れる試合ってこないだの早慶戦と全日本の2回しかなくて。4年生と組める最後の試合で先輩方に笑って終わってもらえるように日本一目指して頑張ります。

――全日本ではどういった剣道をしたいですか

河村 出させてもらうのだったら前の方で出ると思うんですけど、チームに流れを持ってこられるように、元気出して積極的な剣道をして、一本狙う気持ちでどんどん攻めて勝ちの状態で回したいと思います。

川﨑 私は緊張するので、自分との戦いに勝たないと早慶戦のようなことになってしまうと思うんで、早慶戦みたいには絶対なってはいけないし、私が取るべきだと思うので、絶対に取りたいです。リードした状態で回せば後ろはどうにかしてくれると思うので。優勝したいです。

小西 私は1年生だから、出させてもらえる機会があれば思い切って試合をして、勢いをワセダに持ってくるっていう試合をしたいなと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 佐藤諒、大石藍、栗村智弘)

鹿と三人。良い笑顔です!

◆川﨑茜(かわさき・あかね)(※写真右)

1996年(平8)1月20日生まれ。身長163センチ。京都・日吉ケ丘高出身。文学部2年。毎回『ヒルナンデス』を録画している川﨑選手。番組を観て良いと思ったお店に剣道部員を誘っていくのが楽しみだとのこと。充実したオフを過ごされているようです!

◆河村奈穂(かわむら・なほ)(※写真中央)

1995年(平7)12月10日生まれ。身長165センチ。AB型。大分鶴崎高出身。スポーツ科学部2年。小西選手とは小学校のときからずっと一緒だという河村選手。対談中、持ち前のマイペースさで周りを和ませてくれました。そうした部分に惹かれて小西選手も慕っているのかも知れませんね!

◆小西波瑠(こにし・はる)(※写真左)

1997年(平9)3月3日生まれ。身長164センチ。O型。大分鶴崎高出身。スポーツ科学部1年。川﨑選手からフレンドリーだと評された小西選手。笑顔を絶やさず、ハキハキと質問に応答してくれました。1年生らしい元気な剣風で全日本でも活躍してくれるでしょう!