悔しくも一回戦敗退 おのおのが課題を見つける

空手

 5月5日、第59回東日本大学空手道選手権が東京・日本武道館で開催された。男子はベスト8を、女子はベスト4を目標としていたが、男子は対中京学院大戦、女子は対大正大戦でともに勝ち星を挙げることができず一回戦敗退となった。

 男子団体組手には、先鋒から順に池田倖紀(スポ3=北海道・恵庭南)、時田隼門(社3=滋賀・玉川)、澤祐太郎(教3=東京・世田谷学園)、吉田蒼一朗(スポ3=東京・世田谷学園)が出場。池田は序盤からプレッシャーをかけ続けるも、残り6秒で上段突きを決められ0ー1で敗れる。時田はカウンターを狙いつづけるが決まらず残り28秒で0-3となり、そこから攻めることができないまま試合が終わる。続く澤は最後まで猛攻を続け様々な技を出すが点差は縮まらず0-4で、吉田も突きを中心として積極的に技を出し続け、中段突きを一度決めるも1-2で敗れた。

猛攻を繰り返した澤

  女子団体組手には先鋒から順に天本菜月主将(スポ4=宮崎・宮崎第一)、藤平梨沙(スポ3=埼玉・花咲徳栄)が出場。天本主将は序盤から相手のリズムを崩しながら攻撃を仕掛ける。相手に上段突きで先取を取られるも残り14秒で同点に並ぶ。その後果敢に攻めるが点を決めることができず、1-1で先取の差で敗れた。藤平は互いに様子を伺い続け忠告を受ける。その後攻撃を展開するも残り19秒で中段突きを決められてしまい、蹴りを中心に技を出して逆転を試みるも決まらず、0-1で試合を終えた。

上段突きをする天本主将

 今大会では男女ともに目標には届くことができず、一回戦敗退となった。今月末には全日本学生空手道選手権への切符がかかっている関東学生空手道選手権が開催される。少しでも多くの部員が全国大会への切符を掴めるよう、チーム一丸となって練習に励むだろう。

(記事、写真 宇野結子)

結果

▽男子団体組手

一回戦敗退

▽女子団体組手

一回戦敗退

コメント

時田隼門(社3=滋賀・玉川)

――今大会の目標と位置づけは何でしたか

 大会の目標としてはベスト8としていました。今大会は新体制になって初めての公式戦なのでいいスタートを切れるように雰囲気を盛り上げていこうと考えていました。

――今大会の試合内容や結果の振り返りをお願いします

 結果としては本当に誰も勝てず、僕自身も1点も取れずに終わってしまったので率直に悔しいという気持ちでいっぱいです。前回六大学大会が数週間前に行われたのですが、それよりは盛り上げていくことができたのでチーム力という点に関しては成長できたと思います。

――今大会で得た収穫や課題は何ですか

 試合後にミーティングを行って、個人的な課題から一つずつ洗い出せたと思います。また、おのおのが課題を見つけられた試合であったと思うので、数週間後にある関東個人(関東学生空手道選手権)に向けてそれぞれ課題を一つでも解決していければなと思います。

――次の大会への意気込みをお願いします

 前期ラストの個人戦になるので一人でも多く全日本選手権の切符をつかむことができればなというように思っています。

藤平梨沙(スポ3=埼玉・花咲徳栄)

――今大会の目標と位置づけは何でしたか

 女子団体としてはベスト4を目標としていました。個人的には、おとといも試合の反省を活かした試合をできるようにするということが課題でした。

――今大会の試合内容や結果の振り返りをお願いします

 試合内容は良くなくて、自分のペースで試合をすることができなかったので、反省がたくさんあるなと思いました。また、対戦相手が知っている人だったので、その分少しやりづらさはあったのですが、その中で自分で打開策を見つけられないまま悩んで終わってしまったのが反省点です。

――今大会で得た収穫や課題は何ですか

 収穫としては、一つは直すところが明確に決まっていることです。課題は試合をやっている中で、その試合をどう組み立てるのかという打開策をうまく見つけられずまだ悩みすぎるところです。そこはもう少し思い切りよく試合できるといいかなと思います。

――次の大会への意気込みをお願いします

 次は関東個人という前期の中では全国につながる試合であり、やはり学連の試合としては一番大事にしている大会なので、そこまでに今回得た課題などをまとめながら、できる限りこの期間で修正して次はちゃんと全国大会につなげられるように、チームとして頑張っていきたいです。