第3回に登場するのは1年生を引っ張り、先輩たちを支えるアルフォルテさくら(国教2=フィリピン・ラ・サール)、天本菜月(スポ3=宮崎第一)、塩治城春(人3=山口・岩国)、池田倖紀(スポ2=北海道・恵庭南)、熊谷拓也(スポ2=東京・世田谷学園)だ。来年以降の空手部の中心メンバーとなる彼らのここまでの歩みや、今後の目標についてお話を伺った。
左から池田、熊谷、塩冶、アルフォルテ、天本。お互いの仲の良さやチームの雰囲気の良さを感じられる対談となった
※この取材は9月23日にオンラインで行われたものです。
――まずは右隣の他己紹介をお願いします
アルフォルテ 先輩の天本菜月さんです。競技をしていないときはとても可愛い女の子です。競技をしているときは人が変わったかのようになります。
天本 塩治城春です。誰とでもよく話してくれる人です。空手は大学からで、特に団体型の経験は少ないものの、経験者2人に頑張って食らいついています。とても努力家です。
塩冶 池田倖紀は良い意味で体育会っぽくないです。いつもオシャレに気を遣っています。毎日様々で素敵な服を着て部室に来る服好きな後輩です。部活では種目が違うものの、部全体の雰囲気を良くするために行動してくれています。
池田 同期の熊谷拓也です。部活でも授業でも一緒です。彼は部活中とそれ以外のときのギャップが1番すごく、それは表情から見てすぐにわかります。形がとても上手で、毎回惚れ惚れしています。プライベートでは抜けているところもあるけど、面白いしいつも同期を和ませてくれる存在です。
熊谷 アルフォルテさくらのことは入学する前から知っていました。国際大会で活躍する有名な選手で、いつも彼女から刺激をもらっています。もう、オーラからして違いますね(笑)。自分も将来的にはそのレベルにまでたどり着けたらなと思います。
――空手以外で、特技や趣味があれば教えてください
アルフォルテ 趣味は読書と身体を動かすことです。オフの日はどちらかをして過ごしています。
天本 趣味は映画鑑賞です。オフの日にはよく映画を見にいきます。あとは、友達と家でご飯を食べることも好きです。
塩冶 日帰り旅行が趣味です。埼玉とか千葉など電車に乗って帰れる場所によく行っています。地元が田舎で、たまに恋しくなってしまうのもありますね。行った場所で撮った写真をインスタに載せるのも趣味の一つです。特技は語学ですかね。英検の取得を高校生のときから目指しており、大学ではそれに加えてスペイン語も勉強し続けています。卒業までには完璧に習得したいですね。
池田 趣味は割と幅広い方です。1つは料理ですね。小さい頃から好きで、一人暮らし生活でもほぼ毎日しています。2つ目は温泉です。最近ハマり始めて、いろんな温泉行くことに加え、入浴剤を集めるのもマイブームです。3つ目は自然です。地元北海道は自然豊かなので、その影響もあり自然に触れ合うことが大好きです。
熊谷 最近は筋トレにハマっています。あと、自分は結構インドア好きなので、オフの日は動画を見たり、アニメを見たりして身体を休めています。
――チームを引っ張る三役や、部全体の雰囲気はいかがですか?
アルフォルテ 主将をはじめ、幹部の方々は部を統括してくれて日々感謝でしかないです。自分自身初めての合宿で不安だらけでしたが、先輩方がしっかり私たちを導いてくれて本当にすごいなと思っています。
天本 私は3年生になってやっとチームに溶け込めてきたかなという感じです。部全体としてはかなり明るくなったなという印象です。長沼主将が練習からしっかり声を出し、休憩中には笑顔で話しかけてくれるので、そういった雰囲気がチーム全体に良い影響を与えているのだなと感じています。他の4年生の先輩たちも色々と面倒を見てくれるので、毎日楽しく練習ができています。
塩冶 練習していて感じるのは、自主性を尊重してくれるとことです。全体の練習時間は決して多くはないですが、自分の課題を見つけられるような機会を多く得られるところにそういったものを感じます。入部するときより自主練する時間が増えているので、最近自身の課題であった筋力強化にもしっかり取り組めました。
池田 部全体の雰囲気はとても良いです。初めての合宿だったので多くの不安を感じていましたが、長沼主将をはじめ先輩たち全員が引っ張ってくれたり、練習メニューを考えたりしてくれたので、自分たちも全力でついていこうという決心がつき、有意義な合宿生活をおくることができました。
熊谷 すごく良い雰囲気です。他の大学の話も聞いた上で、日本一良い雰囲気だなと感じています。4年生の幹部の方々が練習を強制することをしないことにより、サボりたいと思う気持ちが全くなくなり、良い意味で主体性も育めています。
――自分の憧れる部員はどなたですか、またその人はどういう印象ですか
熊谷 長沼主将です。チーム全体を引っ張る姿や行動全てを見て、本当にできる先輩だなと強く思います。
塩冶 同期のさくらです。彼女は去年まで唯一の留学生で、3ヵ国語を話すトリリンガルでもあります。理系で知識も豊富で賢く、空手が世界レベルなので、文武両道を体現した人です。加えて、相手のことを察する力もとても高いです。
天本 長沼主将です。私は高校のとき部長を務めていたのですが、長沼主将は自分にないものを持っており、そつなく全てをこなしています。陰でたくさん努力していると思いますが、それを表にださず明るく振る舞っているところも本当に尊敬しています。
――最後に、夏合宿の振り返りと、後期の大会に向けての意気込みをお願いします
アルフォルテ 夏合宿は精神的にも体力的にも本当に過酷でした。1日4部連を1週間やりしんどかったですが、それを乗り越えたことで更なる自信が身につきました。後期は前期より良い結果を残したいです。部員のほとんどが結果を残せなかったので、後悔のないよう戦っていきます。
天本 夏合宿は体力面、精神面両方かなりしんどかったけれど、今までで一番成長できた期間であったと感じています。特に1年生は仕事をこなしながらで大変だったと思うけど、彼らの頑張っている姿に刺激をもらえたので、なんとか乗り越えることができました。後期では、チーム、個人どちらでも全日本団体に出ること、国体で良い結果を出すことを目標にやっていきたいです。
塩冶 技が未熟なまま取り組んだ夏合宿では、体力的な限界に挑戦し、また1ヶ月前から体力、筋力強化に取り組んだので、技のキレや完成度が上がりました。すごく実りのあるものでした。後期というよりかは、長期的な目標として、体力強化と今練習している技の完成度を上げるという目標を達成したいと思います。
池田 夏合宿は楽しいことも辛いこともたくさんありました。予期せぬ辛いこともあったけど、みんなで腐らず頑張ったことでチームワークも良くなり、個人的には粘り強さを鍛えることができました。男子組手は3年生の先輩方がいない、4年生は後期で引退してしまうことを考えると、自分が頑張らなきゃという気持ちでいっぱいです。先輩方が悔いの残らないように、自分たちが全力を出して戦い、良い結果を残して4年生の先輩方を卒業させたいです。
熊谷 夏合宿は本当にきつかったです。4部練に加え、朝練で苦手な長距離を走らなくてはいけないので、メンタルがぼろぼろでした。午前午後稽古では途中で何度も心が折れかけました。通常練習が始まり、以前よりもミスすることが減ったので、やってきたことに意味があったのだなと改めて感じました。後期の関東団体での目標はいつも1つ、優勝です。自分が行っている団体型で優勝して、さらにはその先にある新しい挑戦もしたいなと考えています。
――ありがとうございました!
(取材・編集 杉山喬脩)