【連載】関東大学選手権直前特集『不撓不屈』 最終回 澤入迅人✕塚本惇樹✕渡邊仁美

空手

 最終回はこの1年間空手部をけん引してきた主将・澤入迅人(スポ4=静岡・常葉菊川)とその主将を支え続けた副将・塚本惇樹(スポ4=千葉・拓大紅陵)、そして陰から空手部を支え続けるだけでなく選手としても活躍をする主務・渡邊仁美(スポ4=東京・雙葉)に密着した。引退まで2ヶ月を切った今、全日本大学選手権(全日本)への出場権を得ることができる最後の機会を前に幹部たちは何を思うか。

※この取材は9月22日に行われたものです。

「支えたくなる主将」(渡邊)

常に笑顔で質問に答える澤入主将

――今年の空手部のカラーはどのような感じでしょうか

澤入 そんなに例年ほどピリピリしてないですね。練習中は集中するのですが、それ以外では和気あいあいとしていて仲のいいチームかなと思います。

塚本 色いえば黄色ですね。

一同 (笑)。

塚本 その理由としては主将が言っていたのですが、ピリピリしていないのと1年生がいい意味で和気あいあいと仲良く、みんなが個性を出せて部活に取り組めているのではと思います。

渡邊 黄色…オレンジですね。

一同 (笑)。

渡邊 二人と言っていることと同じで、いい意味で先輩と後輩の隔たりが例年より少ないかなとは思っています。

――それは澤入主将が優しいからですか

澤入 そうですね!

塚本 澤入主将と塚本副将がいつも優しいですね!

一同 (笑)。

――では次に個人の印象について聞きたいと思います。まず主将の澤入選手の印象はお二人から見ていかがですか

塚本 とにかくしっかりとしていると思います。後輩一人一人の個性を生かすのがうまいというか、優しいというのもあるのですが。一人一人の個性を引き出して、指導をしてそれを実践に生かすのがうまいなと思っています。

渡邊 主将っていろいろなタイプがいると思うのですが、なんでもできる人など、いろいろな人がいる中で技術はしっかりしていて。技術面で引っ張っていく力はあるのですが、それ以外で抜けている部分もあってそれを後輩がうまく埋めていくっていう愛される主将なのかなと思います。

一同 (笑)。

渡邊 でもそれでも支えたくなる愛嬌(あいきょう)があると思います。

――続いて塚本選手の印象を

澤入 普段は気さくなのですが、自分キャプテンで色々厳しいことを言わなくてはならないと思うのですが1年生の時から同期などにできていないことを注意してくれるのが塚本です。細かいことにも気づく人だなと思います。

渡邊 一番怒っているときが怖い印象があって黙っている時も怖くて、後輩からも怖いっていうことを言われていると思うのですが、澤入主将がいないときの部活とかはしっかり盛り上げるのが上手だなと思って、そういう雰囲気を明るくする力を持っている人だなと思います。

――最後に渡邊選手の印象をお願いします

澤入 主務をやっているじゃないですか。細かくいろいろやることが多いと思うのですが、そういうのも前もってやってくれたりとか、自分ができないのでキチキチしているなって。

渡邊 褒めてる?

澤入 それは褒めてますね。いや、すごいことでしょ。

塚本 とにかくしっかり者っていうイメージが強くて主務をやっているっていうのもあるし、それ以外でもいろいろ細かい事務連絡を連絡が来次第でちゃんと部に流して浸透させてっていうことを今までしっかりとやってきたので一言でいうとしっかり者っていうイメージがあります。

――入部当初の印象と変わったところなどありますか

澤入 入部当初か…。入部当初の記憶がない。

渡邊 もっと怖かったです。スポ推(スポーツ推薦)とカベみたいなものを感じました。怖いなって

――今は変わって優しいっていう印象ですか

澤入 優しいです。

一同 (笑)。

渡邊 昔よりは(笑)。

――以前、芝本(航矢=スポ2、東京・世田谷学園)さんから筋肉と言えば澤入選手と言っていたのですが、いかがですか

澤入 筋肉というか、めちゃめちゃ筋トレをしているんですよ。だからだと思います。まぁ、空手のためにしっかりと筋トレを。

――では筋トレ自体は好きなわけではないのですか

澤入 嫌いですね。嫌いというか、元々めちゃめちゃ身体がきゃしゃだったのでそこから始めました。やらないとすぐ落ちてしまうので細くならないようにというか元々小さいので、そうならないように続けています。

――次に印象に残っている試合とかありますか

澤入 一番最初の六大学(東京六大学大会)の試合ですね。正直、めちゃめちゃ出来が悪くて、やばいなと。そこが一番印象に残っていますね。まぁ、今はだいぶ合宿とかで練習もあったのでいい感じに持っていけたので結構いいなと思います。

塚本 個人戦になってしまうのですが、個人戦というか選考会があって、就活とかたくさん重なっていたのもあって減量をしなければいけない選考会で7キロぐらいを1週間で落とした選考会だったのですが、それがすごい印象に残っています。いつも減量といっても大体多くても3キロぐらいなのに7キロを落としたので、大体いつも炭酸水を飲んでオレンジをかじるいう生活をしていたので、それが一番印象に残りましたね。

――7キロって体力的には3キロに比べてきついですよね

 3キロの時と全然違いますね。普段なら3キロの場合、朝昼晩と食事を取れるのですが、7キロを1、2週間で就活があって部活にいけないという運動ができないということを考えると食事を取ってしまうと、その分体重になるってしまうので。だから3キロと7キロとは大きく違いますし、時期が時期っていうのもあって就活で空手ができないということもあったのでその分ハードで、身体的にも精神的にもきつかったし、就活もしないといけないし選考会に受かれば次の試合にも出れることもあったので、そういった面できつかったと感じていてその時期が一番印象に残っていると思います。

渡邊 印象に残っているという試合はないのですが、メンバーがいなくて出られなかった試合とか自分一人で出ていたので寂しさというか心細さというものがありました。

――1年生も入ってきたと思いますが、次の関東大学選手権では出場するのでしょうか

渡邊 前期に休部をしていた人が帰ってきたのでその朱里(中村、スポ4=愛知・旭丘)と1年生が2人いるので出場はしようと思っています。

「雰囲気負けをしないでどれだけ自信を持って勝つんだという気持ちを持って戦う」(塚本)

主将や幹部たちと力を合わせ、チームのために尽くす塚本副将

――今回での団体戦での目標はなんでしょうか

澤入 とりあえず、入学してからずっとベスト8、いってもベスト8止まりなのでベスト4を目標にしていきたいと思います。

――女子の団体戦ではいかがですか

 1回戦目で国士舘大に当たるのですが、女子は男子みたいに強くないので1回戦負けた後に敗者復活戦があるので、頑張って勝って全日本に行けたらいいなと思います。

――対戦する学校などはもう決まっているのでしょうか

澤入 決まっています。

――山場はどこにありますか

澤入 目標がベスト4なのですが、それに入るためには国士舘大に勝たないといけなくて、国士舘大に勝ってベスト4になのでそこが山場だと思います。

――前の大会でも戦ったことがあると思いますが、戦ってから見つけた課題で生かしたいなというものはありますか

澤入 全体的に国士舘大って弱くないので。前は見過ぎちゃって。次は自信を持って自分のタイミングで、相手を見過ぎないことが大切かなと思います。

塚本 男子団体という部分ではさっき主将から自信とあったように、会場全体の雰囲気にも押されてしまうというか、人数で国士舘が50人以上いるとしたらその半分以下で構成しているチーム(早大)なので、会場に入場していざ向かい合ったときに雰囲気にのまれるという感じがあるのですが、そういう立会いになったときに雰囲気負けをしないでどれだけ自信を持って勝つんだという気持ちを持ってコートに立てるかというのが勝敗に関係してくるのかなと感じています。

――団体戦になってくると体格差がある相手と戦うことが多くなってこちらに不利な点もありますが、どう克服していきますか

澤入 今まで自分たちの学校に大きい人がいなかったのですが、1年生の吉田くん(翔太、スポ1=埼玉・栄北)が身長が大きくて練習の中で自分も塚本も全然小さい方なので普段の練習から大きい選手と練習できているので、得策とかはないですが大きい選手とやることに慣れてきているので、あんまり拍子抜けしなくなりました。

――慣れが必要ということですか

澤入 慣れが結構必要ですね。

――チーム全体の状態はいかがですか、先ほど良い状態とおっしゃっていましたが改めて教えてください

澤入 やる時は集中してやるというか、練習中も全体的に去年までは4年生の強い先輩などがアドバイスしていたのですが、今は1年生同士でも2年生、3年生の組手の選手なども全員でアドバイスし合える関係になってどんどん強くなっているかなと思います。レベルアップできているかなと。

――個人としてはどうですか

塚本 自分の場合はコンディション的には悪くはないなと思っていて、先日練習試合があったのですがいつもの練習試合以上に自分で試合メイクもできて点数もうまくとって最後まで試合運びも集中することできていたので自分自身の状態としてはいつもよりはいいのではないかと思います。

澤入 結構前から攻撃よりも防御の方が下手だとOBの先輩に言われるのですが、この前の試合など1試合点を取られまくった試合があるのですが、攻撃面に関しては今は全然いいとは思うのですが攻めるところばかり考えすぎることが多いのでそこは調整していかないといけないなと思っています

――防御の練習はどのようにしていますか

澤入 単純に意識するしかないですね。相手と距離が近くなった時に迫ることしか考えていないとうまく距離感を取っていけないので、点を取られない意識というのが低いのかなと思います。

――渡邊選手はいかがですか

渡邊 コンディションは良くないのですが、ずっと今季に入ってから右手の技を練習していてそれが発展途上なので引退するまでにもうちょっとうまくしたいなと思います。

――前回関東学生選手権では澤入選手が「こちらから積極的に仕掛けることが弱いのと体が全体的に弱い」とおっしゃっていましたが、その課題点は合宿などで改善されたのでしょうか

塚本 そうですね。合宿で結構チューブという引っ張るものがあるのですが、それを使った練習をほぼ毎日取り入れたりしていたので、当たりという面では結構強化できていて踏み込みなども初心者で空手をやっている人もいるのですがそのチューブの練習が生きて練習試合に出ても踏み込みとかもしっかりしているし、体の入り方も相手にしっかり当たっている印象を自分は持っているので、その成果は出ているのではないかと思います。

――合宿を振り返って

澤入 普段のチームの感じと変わらないことになってしまうのですが、あんまり合宿だからきついことをやったりみたいなことは違うと思ったので、組手は組手で形は形で、競技として強くなれるような合宿にしたいなと思っていました。それでもしんどいじゃないですか。でもやっぱりうまくみんな練習中以外は明るくできる子たちが多いので、全体の印象としては嫌なきつさではなかったなと思います。

――2年前の澤入選手と塚本選手への対談で「おんぶダッシュがきつい」と仰っていましたが、今年もやりましたか

澤入 やってないです。

一同 (笑)。

澤入 あれは辛かったね。

塚本 辛かったね。

――合宿ではどのようなことに重点を当てて練習しましたか

澤入 組手の話になってしまいますが、午前中の練習で組手の基礎を練習して、午後で実践をするっていうメニューにしました。普段から監督から試合の想定をしながら練習をしろと言われるのですが、まず練習試合の回数もそんなにないですし、部内でも試合形式の練習はしないので、試合していないのに試合想定してやれというのは無理だなと思ったので、合宿はほぼ毎日午後の練習の最後に試合をしてその反省をして夜練につなげてって感じで。試合をすることによって、練習の意図をくみ取ってくれたらいいなと思って試合をしていたので重点を置いたことは試合ですね。

――誰の成長が一番著しかったですか

澤入 1年生全体ですね。

――練習以外で何か印象に残った思い出を教えてください

塚本 BBQじゃないの?

澤入 BBQか。BBQ・・・。

――早大空手部公式Twitterを拝見させていただいたのですが、とてもお肉が美味しそうでした

塚本 お肉はよく分からないんですけど、野菜は宿の方が育てた野菜を用意していただいて、その人がいろいろ説明しながら『これはうちで採れた天然の野菜。絶対残すな』って。基本的に全部美味しかったしBBQって普段できることないと思うのですが、それも全部できて上級生と下級生も仲良くなったし、チームとしても親睦も深まったことからも自分の中でとても重大なことだなと思いました。

――チーム全体でここは見て欲しいなというところを教えてください

澤入 今本当に1年生が良くなったって話をしたのですが、1年生の吉田くんが前期よりもいい動きをしていて、普段の練習から思うので、後期の試合では活躍してくれるんじゃないかなって思ってます。

――吉田さんが見てほしいポイントなのですか

澤入 はい、見てほしいです。

――今年の1年生の印象はいかがでしょうか

渡邊 仲良し!

澤入 仲良しですね、1年生。

――吉田さんが統率を取っているのですか

澤入 いや、違いますね。

塚本  統率は、強いて言えば夏希(伊坂、スポ1=鳥取・米子東)、伊坂っていうのがいるのですが。例えば1年生のお仕事があるのですが、何気無く見ていて、誰の声が聞こえるのかなって何気無く聞いていると井坂が声を出して、『あれ運んで』とか自分の中ではちょくちょく聞こえるイメージがあるので、統率取っているのは誰かというと言われるとって感じですね。どうですか。

渡邊 誰が取るというわけでもなくみんなで取るみたいな感じですね。お互いに気づいたら動くって感じですね。

「後輩を勇気づけられる組手をしたい」(渡邊)

主務と選手を両立する渡邊主務

――4年を通して一番成長をしたことはなんでしょうか

塚本 自分はコミュニケーション能力が上がったというか、自分で言うのは恥ずかしいのですが上がったと感じます。というのも空手部は歴史があったり、今年特に思うのが4年生が海外に連れてってもらって、海外の方と英語ができなくても積極的に話したりとか、そのほかでも年齢が違う年配の方とよく会ったなと感じるので、若い世代だけでなく年配の方とかと多く話す機会があったと感じる4年間と感じているので、自分の中ではコミュニケーション能力が一番人として成長できたかなと思います。

澤入 今、主将をやっているじゃないですか、その話になっちゃうのですが。高校でも主将をやっていて、でも高校ではメニューは全部監督が決めていて、仕切るというか号令をかけるのが主将の仕事で、あとは監督に怒られないように全員をちゃんとやらせる仕事みたいな感じだったのですが、大学のここの(早大)の主将って自分でメニューを決めなきゃいけなくて、基本的に仕切るというか全部やらないといけなくて。空手を通して、ここはダメだからこういう練習をしなきゃなとしたり、口下手で練習メニューを伝えるのが苦手なので、まあうまく言えているかわからないですが、うまくなっていればいいなって思っています。

――メニューは澤入選手一人で考えているのですか

澤入 いや、(塚本選手を見ながら)一緒に。

塚本 はい、一緒に。主には彼(澤入)がやってくれています。

――監督は何も言わないのですか

澤入 メニューに関しては何も言わないですね。練習中に言ってくるぐらいですね。

――渡邊選手は4年を通して成長したことはなんですか

渡邊 身長が3センチ伸びました。

一同 (笑)。

塚本 急すぎて(笑)。

渡邊 毎年伸びているんですよ。

――今も伸びているのですか

渡邊 伸びてますよ(笑)。

――うらやましいです

塚本 1番食いつきが良かったですね(笑)。

一同 (笑)。

渡邊 あと、なんだろう。ことしに限ってしまうのですが、私は初心者で空手部に入ったので、ずっと教えてもらう立場にいて、ついて行くみたいな感じだったんですよ。でも、初心者の組手の1年生が2人入ってきて、初めて教えなきゃいけない立場になって、あんまり教えられることもないし何を教えたらいいんだろうと思って悩んでいるんですけど、その中でも自分で教えられることとか相手をよく見て教えることで逆に自分の技とかそういう練習にもなったり考え直すことにもつながって、考える力がつきました。相手を指導しながら自分も少しずつ成長していくことはできているかなと思います。

――では続いて、各役職について大変だったこと、良かったことなどを教えてください

渡邊 良かったことなんて一つもないよ。

一同 (笑)。

塚本 大変だったこと・・・。

渡邊 大変だったことないでしょ(笑)

一同 (笑)。

澤入 最近合宿があったじゃないですか。その、千本突きっていうのがあって千本突きをするんですけど、下半身が普通にやっててきついんですよ。それを主将は1番前でやっていて、普段は教えにいくのですが、そういうのもしてはいけなくて。誰よりも一生懸命にやらないといけないじゃないですか。だから頑張ってやっていたのですが、自分、千本突きの突きって基本の練習の形なんですけど基本が苦手でできなかったので、主将の役職のせいで大変でした。

一同 (笑)。

――主将をやっていて、反対に良かったことは

澤入 合宿が主将なこともあって、全部全力でやって達成感もあったので、それは主将だからというわけではないのですが良かったと思いますし、あと2ヶ月ぐらいしかないのですがそこを全力でやっていけたら、主将としてやってこられて良かったなと思えるなと思って。結構達成感っていうものはありますね。

――次に副将の塚本選手、良かったこと大変だったこと教えてください

塚本 正直大変だったことはなくて、主将、主務が頑張ってくれたのであんまり印象がないですね。正直な話、結構やってくれていたので、あんまりイメージが残っていないですね。良かった点としましては…難しいな。 例えば、練習メニューを彼(澤入)が率先的に決めてくれていたのですが、そういうメニューを考えるという上の立場になって後輩に教えるために難しいは難しいんですけど。例えば、社会に出たら後輩がついて後輩に教えるという仕事もあるじゃないですか。そのための力というか副主将として後輩にこう教えれば、強くなれるんじゃないかなとか考える力というか後輩のために考える指導力みたいな力がついたかなと思います。

――最後に主務の渡邊選手お願いします

渡邊  大変だったことは2つあって、1つ目が大量に降ってくる仕事をどうやって振り分けるのかっていうのが難しくて。自分1人でやることが有能っていうわけではなくて、それを振り分けられることができて初めて仕事ができる人だと思って、それが苦手で自分で考えて落ちていくことが多くて、それがすごく難しいなと思って。いまでも難しいと思っています。2つ目が期限を守らない後輩をどう動かすかという。

一同 (笑)。

渡邊  本当に毎回、決まっているんですよ。これを何度も言っていても、守らない人が絶対いるんですよ。まぁ同期にもいたんですけど。

一同 (笑)

渡邊  そういう人たちをどうやって優しく動かしてあげるかみたいなって。優しくない時もあるんですけど、それを自分にはどうしようもないことなので永遠の課題だなって。いいことはないです。

一同 (笑)

――時間が守らないっていう人っていうのは・・・

渡邊  えっと、3年のS.S。

一同 (笑)。

塚本  でた(笑)。

渡邊  H.T。

塚本  でた、でた(笑)。

渡邊  時間にルーズな人が多いんですかね。悪気はないとは思うのですが、そこをどうにかしてほしいですね。常日頃思ってます。言っちゃった(笑)。

――自分自身のリラックスの方法は何かありますか

渡邊  散歩です。家の周りを徘徊(はいかい)していて。 猫がいっぱいいるんですよ、野良猫が。寄ってくるので遊んで(笑)。

澤入 アマゾンプライムでひたすら探して、たまったやつを見ています。最近は合宿での空き時間にワンピースの1から130話くらい公開だったので、見直して合宿でのリラックスにしていました。

塚本 趣味が釣りで、釣りが好きで。あとはバイト先がカラオケ店なので、終わった後にカラオケ何曲か歌ってという感じで。それがストレス発散というか。

――得意曲はなんですか

塚本 GACKTも歌えるし、L’Arc-en-Cielも歌うし、コブクロもEXILEも歌えるし。なんならユーミンも歌える。あと、和田アキ子の「あの鐘を鳴らすのはあなた」とか。この間は「Love is over」を歌いましたね。

一同 (笑)

塚本 この間それを歌ってすごくスッキリしました。

渡邊  そうなんだ(笑)。

――なんでも歌えるのですね

塚本 なんでもいけますね。

一同 (笑)。

――空手以外で休みの日は何をしますか

塚本 自分、休みの日ほどバイトに行って、カラオケをしています。やっぱり、アルバイトの特権というか。結構、アルバイト先のみんなと仲良くて、自分が家にいるときでもいきなり、連絡がきて「惇樹さん、カラオケ大会します!」って後輩から誘われて歌うって感じなので、休みの日は寝ていることの方が多いですが、アルバイト先に行って、カラオケ歌ったりしています。

澤入 アマゾンプライムを見て。ずっと寝ているか、アマゾンプライムを見ているか、バイトに行っているかですね。

渡邊  休みの日は外に出て、歩いているか・・・。

塚本 おばあちゃんじゃん(笑)。

一同 (笑)。

渡邊  アマゾンプライムも好きなので「メンタリスト」っていう海外ドラマをシーズン5まで見ています。

――では、最後に関東大学選手権に向けて意気込みをお願いします

澤入 チームとしてはベスト4に入りたいって言ったのですが、個人としては自分が勝たないと、やっぱり。今まで、3年まで自分たちは先輩たちに勝ってもらって上に上がったので、(今回は)自分が勝たないとという気持ちがあるので、自分の試合は全勝したいなと思います。

塚本 次の試合では毎回、当たりが悪いっていうことが多く、2回戦敗退っていう結果が多いので、まずそのジンクスをなくして、最低でもベスト4に入って早稲田大学空手部の名前を広めたいと思います!

渡邊  同期の中村と自分と1年生の3人で出ると思うのですが、中村は強いので勝てるとして、自分は勝てる保証はないのですが、気持ちで前にいるつもりで後ろの後輩を勇気づけられるような組手をすることを心がけたいと思います。

――ありがとうございました!

(取材・編集 江藤華)

全日本を懸けた最後の試合への思いは人一倍でした!

◆澤入迅人(さわいり・はやと)(※写真中央)

1996(平8)年10月13日生まれ。168センチ、74キロ。静岡・常葉菊川高出身。スポーツ科学部4年。オンとオフの違いをつけられる澤入主将。誰からも愛される性格で、可愛いと塚本選手と渡邊選手に言われていました。バイト先では空手部のポスターが貼ってあり、また隣には対になるパロディーポスターが貼られ、ツイッターで話題に。バイト先で店長と並ぶとポスターと同じ構図になるため、少し恥ずかしいそうです。

◆塚本惇樹(つかもと・じゅんき)(※写真左)

1996(平8)年4月12日生まれ。163センチ、66キロ。千葉・拓大紅陵高出身。スポーツ科学部4年。常に対談中も明るく盛り上げてくれた塚本副将。細かく丁寧に質問に答えていただき、とても優しさが溢れていました。また、ふくらはぎの筋肉が特徴的とのことだったため、対談後に見せていただきました。長年陸上や空手によって長年鍛えたれた筋肉に思わず記者も「すごい」の一言。

◆渡邊仁美(わたなべ・ひとみ)(※写真右)

1996(平8)年10月12日生まれ。154センチ。東京・雙葉高出身。社会科学部4年。しっかり者の渡邊選手。空手部へ伝える情報は遅れずにいつもきっちりと流しているそう。人をどう動かすか、どう仕事を振り分けるかなどを常に考えながら動いており、二人に尊敬される存在です。休みの日は散歩をして猫と戯れたりするそうで、「おばあちゃんじゃん!」と塚本選手から突っ込まれる場面も。