昨年から引き続き同じメンバーで挑む、女子団体組手。昨年は１年生２人、２年生１人という若いチームながらも、関東大学選手権では敗者復活戦を勝ち上がり、全日本大学選手権への出場権を獲得した。２年目となり、先頭に立って引っ張る越間菜乃(教３＝島根・石見智翠館)、先鋒の中村朱里(スポ２=愛知・旭丘)、大学から本格的に組手を始めた渡邊仁美（社２＝東京・雙葉）にお話しを伺った。
※この取材は９月２７日に行われたものです。
チームとしてのまとまりが出てきた２年目
先鋒の中村が流れを呼び込む
――この組み合わせを聞いたときに、どのように思われましたか
一同 ３人しかいない（笑）。
中村 女子組手が３人しかいないので、まぁそうだろうなと思いました。予想通りです。
一同 （笑）。
――昨年から女子団体組手は同じメンバーですが、いかがでしょうか
越間 去年は１年生と２年生のチームだったので、チーム感というよりは個人個人で頑張っていた感じでした。何て言ったらいいんだろう（笑）。ことしはメンバーもまったく変わらずに２年目を迎えたので、去年よりはチームとして戦っている感じは出ているのかなと思います。
中村 来年も同じメンバーなのかなと思うと、普通は４年生などがいて引退が懸かってくると思うのですが、そういうことはないので、常に安心感を持って試合しているという感じがあると思います。
渡邊 自分が組手を始めたのは大学生になってからだったので、１年目はやはり３人で戦っているというよりは、２人が頑張って私は負けてもいいから一生懸命にやりなという感じで、菜乃先輩が言うようにチーム感というのはあまり感じられませんでした。ことしは１年間部活をやってきて進歩した部分もあると思うので、その分責任感を持って、チームとして戦っているという感じはあると思います。
――練習中から練習後まで同じ３人で過ごすことが多いでしょうか
中村 いえ、そんなことないです（笑）。正直なことを言うと。やはり３年生と２年生なので、練習が終わると学年ごとに分かれるんですよ。ここ（中村と渡邊）は一緒にいることが多いのですが、菜乃先輩は家が近いので、すぐに家に帰られます（笑）。
越間 本当に近いので（笑）
――３人でいらっしゃるときは、最上級生の越間選手がお姉さんのような感じなのでしょうか
中村 そうですね。
越間 いやいやいや。
中村 身長も一番高いですし。２年生は女子が全員で３人いるのですがみんな１５５センチくらいのちびっこ３人組みたいな感じで（笑）。菜乃先輩は身長も１６６センチくらいあって高いですし、お母さんみたいな感じですね。
渡邊 身長だけじゃん（笑）。
中村 存在感もおっとりとしたお母さんみたいな感じです。自分らは試合のとき、きゃぴきゃぴしてうるさい感じなので。
渡邊 でもやはり、試合の時は菜乃先輩がいると安心します。
越間 えー（笑）。初めて言われました。
――後輩からの意見を聞いて、いかがですか
越間 去年から試合ではリーダーと言われていて、１年生のとき形の方をやっていたのですが、本当に先輩についていくだけでした。それが２年生になって急にリーダーになって、わーとなって。擬音語が多いね（笑）。組手が組めるのはうれしいのですが、リーダーか、嫌だなと思っていました。でも、団体を組めるのはうれしいし、下に強い子が来てくれたし、頑張ろうと思ってくれている子もいるから、頑張らないといけないなとは思います。
中村 でも実際に菜乃先輩がいないと寂しいですよ。
越間 え、本当に寂しいの。体積が大きいから（自分の）存在感があるだけだよ（笑）。
一同 （笑）。
中村 でも練習のときとか、菜乃先輩がいないのを知っているときは、菜乃先輩いないの嫌だな、と思います。
――越間選手は後輩２人が入部してきたときに、どのような印象を持たれましたか
越間 まず女子の組手が入る、それも２人入ると聞いた時点でめっちゃうれしくて。１年生の時の先輩が全員形で、来年もどうせ入んないんだろうな、また組手を女子１人でやるのかなと思っていたのですが、２人も入ってきてくれたので、団体が組めると思いました。今までの女子の組手は２人組手の選手がいて、形の選手を１人借りてやっていましたが、組手のメンバーが３人いて、そのメンバーで団体に出れると言うのが本当にうれしかったです。中村朱里、って自分で検索しましたし、渡邊仁美は人から話を聞きました。
渡邊 私が元々通っていた道場では今の学連（学生空手道連盟）のルールとは違って素手に近い状態で対戦するところなので、すごいボコボコする凶暴なのが入ってきたと思われたのではないのかなと思います。
越間 そうではないのです（笑）。でも後輩が入ってきてからは、今まで学年に女子が１人ずつだったのが、いきなり女子が３人も入ってきたのでドキドキしていました。仲良さそうにしていて、いいなと思っていました。
――中村選手と渡邊選手は越間選手にどのような印象を持っていますか
中村 入る前は早大空手部、と検索して、組手に女子の先輩が１人いるなと思っていました。でも形やっているし、自分も形やらされるのかなと思ってしまいました。私も空手部に入るのは大学が初めてだったので、初めての女子の先輩だなと思って、めっちゃ調べてとても楽しみにしていました。
渡邊 自分は初めてお会いしたのが、新歓の時期の空手部のブースでした。そのときに当時の女子主将の方に「菜乃はすごく人見知りだから」と言われて（笑）。自分からお話しをするようにしました。でも、そんなに人見知りという感じはしませんでした。選手としての印象はあまりないです（笑）。人としてすごく接しやすい先輩だなと思いました。
中村 でも女子１人ってかわいそうだなと思います。男子が９人もいて、女子が１人だけなので、本当によくやっているなと思います。
――今はお互いのことをどう思われていますか
越間 仁美に関しては、大学から組手を始めて私よりも全然練習しているなと思うし、始めて１年ちょっとなのに最近試合でも点数を取れるようになってきました。組手を今までがっつりとやってきたわけではないのに、めっちゃきつい大学の練習についてきて、成長が目に見えるので、そこまで頑張れるのはすごいなと思います。朱里ちゃんは日々申し訳ないなという気持ちなのですが、団体で先鋒として勝ってくれて、私が勝てばという試合が多いのですが・・・。仁美も１年生のころはやってこいという感じだし、ＯＢや先輩からもお前が勝たなきゃ勝てないぞと言われている中で、いつも私が負けてしまうことが多くて、１勝２敗で負けるということが多くて。実績があって大学に入ってきているのに、チームとして勝てないので。上にいる先輩が弱いのでやりにくいのかなと思いますね。個人でももちろん成績を残してもらいたいけど、団体としても勝ちたいので朱里の力は必要だし、それに私がもっと応えないとなと責任を感じている所存でございます（笑）でも、朱里がいるから団体で勝てるかもしれないと思えるので、ありがとうございます、という感じですね。
中村 あの男子のなかで１人で女子もやっていっているところを本当に１番尊敬しています。自分には絶対に無理なので。男子との練習も普通にやったりするので。自分らは小さいので男子とやるのは嫌だなと思いながら練習したりするんですけど、体も大きいし、（男子と）あまり変わらないというのもあるので、菜乃先輩は別に特別に何をしてくれるとか、先輩だからというわけではないのですがお母さん的存在で、いないと困るかなと思います。
渡邊 本当に、いい意味で先輩ぽくないです、先輩後輩分け隔てなく接してくれるという点では、すごくいいなと思います。組手の前にある基本の練習で、自分は結構へばってすぐに顔に出てしまうのですが、そういうときに菜乃先輩は自分もつらいと思うのですがそこは先輩だからって声を掛けてくださったりするので、そういうところはすごく救われているので、とても感謝しております。
中村 あ、渡邊仁美の印象を言ってもいいですか。絶対に書いてください。
渡邊 やだ。
中村 ブス（笑）。お願いします。
渡邊 じゃあ、（中村は）デブ（笑）。でお願いします。
一同 （爆笑）。
中村 空手部の中でそういうキャラでやっています。
渡邊 うるせーよ（笑）。
――男子の方とも普段から一緒に練習されているようですが、お互いにアドバイスはし合うのですか
中村 ３人とも一方的に男子からアドバイスを受けます。男子と女子だと、そもそも組手の身体能力が違う部分があるので、そういう面では男子の言っていることは女子にはできないなというものもありますし、男子と練習していても身体能力が違うので絶対に負けます。やりにくい部分はありますが、来年以降はやはり女子が入ってきてほしいなと思います。
――空手部の方々はオンとオフの切り替えがすごいなと思います。
越間 早大空手部のいいところはそこだと思います。
中村 主将（末廣哲彦、スポ４＝東京・世田谷学園）もそう言っています。そこを大事にしています。
『前に出る』
越間は上級生としての自覚をにじませる
――昨年、１、２年生として挑んだシーズンを振り返っていかがですか
越間 ２年の前期は試合も勝てないし、全然ダメダメな感じでした。後期は全日本（全日本大学選手権）に絶対行きたいと思っていて、敗者復活戦で何とか３人で全日本に出れて、その目標を達成できたので、去年全体としては良かったです。個人としては…。まとめらんないどうしよ。
中村 簡潔にお願いします（笑）。
越間 全国に出られて良かったです（笑）。
一同 （笑）。
中村 去年は１年生という気持ちがあって、ただ練習についていってるという感じでした。今年は勝ちたいなという思いが強くなって、色々考えてやってみたりして、試行錯誤しながらやっている最中です。
渡邊 団体は試合に出させてもらえるようになったのが１年の後期からで、敗者復活戦の時は前の二人が勝ったのでメンバーにも入ってませんでした。これまでチームに貢献できていないんですけど、気持ちとしては去年は勝ちとか負けはあまり考えてなかったのが、今年は勝てないにしても、ロースコアに抑えたり、引き分けにしようとしたり、試合を意識した組手をするようになったと思います。
――関東大学選手権での敗者復活戦からの全日本大学選手権を詳しく振り返っていただけますか
中村 敗者復活戦は絶対に負けられない試合ということで。普段は勝てる試合があんまりないんですけど、それを全部勝ったので、すごく楽しかったです。
越間 超緊張してた。やばかった。声出さないとやってらんないみたいな。
渡邊 めっちゃ気合出てましたね（笑）。
越間 全日本は一回戦負けしたんですけど、勝てない試合ではなかったなという印象です。全日本に出ることを目標としていたので、関東で若干気持ちが切れてしまっていたのかなという点は反省しています。今年は目標高く挑んでいきたいです。
中村 自分は大阪に男子だけが部費を使って行くのが嫌で（笑）。みんなで行きたいなと思っていたので、みんなで行けて安心してしまった部分があったと思います。一回戦の相手は自分の気持ち次第では勝てたと思うので、今年は勝てそうな試合は勝ちに行くようにやっていきたいなと思います。
渡邊 自分はその試合で初めて２分持たせて、ロースコアで抑えられたので、負けてはしまったんですけど、２分持ってよかったという安心感がすごかったです。関東団体（関東大学選手権）の初戦で３０秒くらいで終わってしまって、そういう負け方はしたくないと思って臨んだので、少しは良くなったかなと思います。
――ことしの前期の団体組手を振り返っていかがですか
中村 自分はすごい追い込んで練習していて、監督からも「調子がいいよ」と言われていたので、全力でごちゃごちゃになりながら、勝ちに行く試合をしてました。中京学院大は強い相手なので、たとえ団体で勝てないとしても、絶対に一勝して帰ろうと思って挑んだ気がします。
越間 いつものパターンで、先鋒勝って自分が勝てばという展開だったんですけど、相手の気迫に押されてしまいましたね。
中村 早スポに撮ってもらった写真でさ、菜乃先輩ががっくりしながら帰ってきて、私は試合終わっているからニコニコしてて、仁美もなぜか試合前なのにちょっと笑ってる写真あったじゃん。なんで笑っているのっていう（笑）。
一同 （笑）。
渡邊 たぶん朱里に「思いっきりやりな」みたいなことを言われて。
中村 「負けてもいいよ」って言ったんだよね。私に「仁美に懸かってるけど、関係ないから思いっ切りやりな」って言われて笑顔になってるシーン？（笑）。
渡邊 試合はよく覚えてないけど６―０ではなかったかな。
――インタビューで「前に出る」ということをよくおっしゃっていましたが、これからもその課題は大切にしていきますか
越間 私は組手のスタイルが、「前で前で」っていう、相手が来たところを前で潰す、みたいな組手なので、自分から行くってことで、常に考えてやってます。
中村 自分は体が小さいので、前に前に行くってよりかは横とか後とかコート全体を使って相手をかわしながらやるスタイルです。その中でも、相手が攻めたときに普段は間合いを切っちゃうことが多いんですけど、前で抑えられるタイミングがあれば、ということで「前へ前へ」というのをやっています。
渡邊 自分は単純に後ろに下がるといった技術がないので、前に出ること自体は出来ていると思うんですけど、それだけじゃなくて、コート全体を使った組手ができればいいなと思っているので「前に出る」といったことは頭に置きつつ、そのほかの動き方も覚えていきたいと思っています。
――５月の関東学生選手権が終わってからどのように過ごされてきましたか
越間 合宿が大きいですね。
中村 自分は愛知県の大会や選考会に出ていて、試合をやる機会が何回かあったので試合の感覚はそんなに崩れなかったかなと思います。でも、関東が終わった後に、１ヵ月くらいの長いオフの期間があったので、その時に鈍ってしまっていたかなと思います。
――夏の期間に強化されたことはありますか
越間 私はとにかく前拳で相手が出るところを潰せ、というのをずっと言われ続けているので、ことしの合宿もそれをやりました。試合形式の練習を毎日のようにやらせてもらってその中でできるようになってきたので、合宿で成長できたかなと思います。
中村 私は大きい相手との試合が苦手なので、合宿中は横に動いて入るとか、いつもと違ったタイミングで入るとかを意識して練習してたんですけど、合宿中になんとなくできるような感覚は掴めました。でも、３日前の試合では思うように動けなかったんで、まだまだ課題だなと思います。
渡邊 自分はいつも組手で相手の動きを考えずに独りよがりな組手をしていたので、相手の動きをちゃんと見て、自分が今どういう動きをすべきかというのを考えた組手をするというのが合宿の目標でした。なかなか難しいので、しようと思ってもできてない部分が多かったんですけど、合宿の中で菜乃先輩に初めて勝てた試合があって。
越間 悔しかった。悲しかった。
渡邊 （笑）。考えて組手する大切さと、それが少しできるようになった自分は成長できたかなと思います。でも、大会では大きくて強い相手に緊張してしまってそれができていなかったので、考えて動くということを習慣づけて、対外試合でも出していければと思いました。
――体格差についてはどう思われますか
越間 私は小さい相手は苦手です。ちょこちょこ動かれると、「止まれ」って思います（笑）。
中村 小さい人はスピードがあったりして、大きい人はリーチを生かして戦うといった感じなんで、一概には大きい人が有利とは言えないですね。小さい人が強いこともあります。
渡邊 大きくて速い人がいれば…。
越間 最強（笑）。
――団体戦での中村選手の役割はどうお考えですか
越間 朱里が勝たないと勝てないぐらいに頼ってしまっているので、いつも先鋒に置いて、出てもらってますね。
――越間選手と渡邊選手はいかがですか
越間 先鋒で勝ってきてくれた時に、私が勝たなきゃチームが勝てないといった思いで戦ってます。もし、負けて回ってきても、私が勝って、仁美が引き分ければ、代表戦で朱里が出て勝てるかもしれない！みたいな。結果は出てないですけど、中堅として、チームのリーダーとしても、試合は負けてはいけないなという気持ちでやっています。
渡邊 自分は前の二人ありきなんですけど、前がもし１勝１分だった場合には、せめて負けないようにしたり、ロースコアに抑えるのが役割かなと思います。あとは、自分は大将なんで後に試合は続かないんですけど、一番弱い自分が頑張って試合して、その姿を見て、ほかの二人に頑張ろうと思ってもらえるように、強気で向かうようにしてます。
――これからも中村、越間、渡邊という配置に変わりはないですか
中村 普段はそれでやってますけど。今後は…。
越間 突拍子もないやつ！
中村 秘密兵器入れてくるかも(笑)。
――渡邊選手は大学へ入ってから組手を本格的に始められましたが、成長をどのように感じられていますか
渡邊 入った当時から、初心者だからといって別の練習をさせてもらえるわけでもなく、みんなと同じ練習をしていたので、最初は右も左もわからず、とにかく一人で焦っていて、朱里からも「なんでそんなに焦ってるの」って言われてました。大会に出させてもらえるようにはなったんですけど、試合とか動画を見ていても、まだまだみんなとは程遠いなと思います。うーん。成長してるのかな。
――お二人から見ていかがですか
中村 めっちゃ成長していると思います。組手素人で入ってきたのに、マウスピースだけでよく試合ができるなと、その根性がすごいなと思います。その根性で練習もガンガンやるから、最近は点数も取れるようになってきたし、合宿の時は菜乃先輩にも初めて勝ったし、上手くなったなと感じます。
越間 その通りだ。
一同 （笑）。
越間 頑張ってるよね。ほんとすごいと思う。
中村 自分にはできないと思います。尊敬します。
――１年生の時は体力不足もあったようですが
中村 バタバタしすぎだったんだよね。
渡邊 相手に当たりもしないところで技を出して、バタバタと無駄な動きが多かったので、体力が持たなかったんですけど、考えて技を出せるようになったので体力はセーブできるようになりました。
中村 この三人の中では一番走れるんで体力はあるんですよ。だから、体の使い方が上手くなったってことだと思います。
渡邊 ということです(笑)。
中村 要約（笑）。
越間 おっけい！
目標は高く、ベスト４へ
自身の成長に笑顔を見せる渡邊
――夏合宿で練習以外に思い出に残ったことはありますか
渡邊 流しそうめんと、最終日の打ち上げですね。
越間 あ、思い出！最終日の打ち上げに行けなかったこと。
中村 主将がいたずら好きで、みんなが一日練習したあと、最後に打ち上げをやるという流れなのですが、練習が朝の６時からなので、いつも５時には起きていました。一日練習をして最後に打ち上げをするのですが、みんなヘロヘロの状態で眠たいんですよね。みんな眠たいので早めに寝るのですが、寝ているところに主将がムヒを持ってきて、寝ている人の顔面に塗り始めて。（渡邊）が本当に寝ているところで顔面にムヒを塗られて、でもしばらく起きなかったんですよね。痛くないのかなと思っていたら、「痛い、痛い、痛い、痛い」といって起き始めた、ということはありましたね（笑）。全員がやられて、私も起きていたんですけど、一応やられて。痛かったですね。
越間 合宿はほとんど練習しているか、寝ているか、ごはんを食べているか、でしたね。
――前期は目標としてベスト４を挙げられていましたが、変わりませんか
越間 目標は高く。
中村 ベスト４で行きましょう。
――目標達成のためのカギはなんだと思いますか
中村 やはり、気持ちですね。相手が各上でも気持ちでは負けないように。
渡邊 １点への執着心ですかね。
中村 気持ちで前に生きたいと思います。
――関東大学選手権に向けて手応えはありますか
越間 合宿でそれぞれの成長が見えているので、やれないことはないと思います。
中村 合宿で上がって、今はそれを維持している感じです。スランプではないので大丈夫だと思います。
――秋の試合への意気込みをお願いします
中村 自分が勝たないとチームは絶対に勝たないので、自分が勝つことを誰よりも強い気持ちを持って挑みたいと思います。
渡邊 自身を持って試合をしたいと思います。
越間 自分で団体戦の勝利を決められるようにしたいと思います。自分のことだけではなくて、２人のこともしっかりと考えてチームとして勝っていけるように頑張ります。
――ありがとうございました！
（取材・編集 杉野利恵、萩原大勝）
「早く撮ってください！」
◆越間菜乃（こしま・なの）（※写真中央）
１９９６（平８）年１月８日生まれ。１６６センチ。島根・石見智翠館高出身。教育学部３年。後輩選手にとってお母さんのように欠かせない存在だという越間選手。組手チームリーダーとしての責任感が言葉の端々から感じられました。そんな越間選手の日々の生活にはＫｉｓ－Ｍｙ－Ｆｔ２の玉森裕太（ジャニーズ事務所）が欠かせない？
◆中村朱里（なかむら・じゅり）（※写真右）
１９９６（平８）年５月２５日生まれ。１５５センチ。愛知・旭丘高出身。スポーツ科学部２年。絶対に勝ちたい試合では、昔亡くなった犬を思い浮かべて「力をください」とやるそうです。ただし、団体戦ではやらないとのこと。今回の対談では、トークを盛り上げてくださいました！小さなエースに今後も期待です。
◆渡邊仁美（わたなべ・ひとみ）（※写真左）
１９９６（平８）年１０月１２日生まれ。１５４センチ。東京・雙葉高出身。社会科学部２年。大学から本格的に組手を始められたという渡邊選手。努力家、根性があるなど練習に対する姿勢には一目を置かれているそうです！武蔵野油学会でバイトされているとのこと。部活にバイトに勉強と三足のわらじを履かれています。