東京六大学春季リーグ戦 4月19日 東京・府中市民球場
東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)第2週、早くも準硬式野球の春の早慶戦が行われた。前節の東大戦で2連勝し、いい波に乗りたい早大のマウンドには武内陸馬(スポ3=東京・佼成学園)が上がった。
初回、先頭打者の角木理生(政経2=早稲田佐賀)が中安打を放つと、続く安藤皐羽(人4=愛知・南山)が送りバントを成功させ、1死二塁のチャンスを演出する。その後死球と右邪飛で2死二・三塁とし、打席には5番・讃岐京一(教3=奈良・郡山)。相手投手・水谷友哉(慶大)が投じた5球目をセンターへはじき返し、幸先よく先制に成功した。この援護を受けマウンドに上がったのは、今季初先発となる武内。先頭打者に四球を許すも、後続を巧みな投球で打ち取り無失点の立ち上がりを見せた。武内は4回まで3奪三振無失点の好投で追加点を待つ。

今季初先発を務めた武内
味方を援護したい早大打線だったが、初回以降安打が出ず。追加点を奪えないまま試合は中盤へ進んだ。
すると5回の裏、ここまで好投を続けていた武内が慶大打線につかまる。左安打で先頭打者を塁に出すと、続く打者にも安打を許し、無死一・二塁のピンチを招く。その後、犠打を決められ1死二・三塁とすると、センターへ抜ける適時打を放たれ1点差に迫られた。リードを保ったままこの回を終えたかったが、踏ん張り切れず。後続に死球と四球で押し出しを許し、試合は振り出しに戻った。
なんとか勝ち越したい早大打線だったが、慶大投手陣の前に決定打が出ず追加点を奪うことができなかった。一方、早大も投手陣が奮起。6回以降、高城壮(人2=早稲田佐賀)、吉田悠平(スポ3=神奈川・川和)ら中継ぎ陣の好投で相手打線を封じ込み、勝ち越しを許さず。10回を終え2ー2のまま規定により引き分けとなった。

中継ぎで好投した高城
昨季のリーグ戦では悔しい4位に終わった早大。2季ぶりの優勝を狙う今季は、接戦を勝ち切ることが重要になる。明日以降、早大らしい野球で慶大から勝ち点を奪いたい。
(記事、写真 平壮真)
井上慎太主将 (スポ4=埼玉・栄東)のコメントーーチームとしてどのような意識で試合に臨んだか早慶戦ではありますが、あくまでリーグ戦の中の1試合として特別な気負いはせず、勝ちにいこうという気持ちで臨みました。ーー試合を振り返って先制点を取れたのはよかったですが、その後に安打が出なかったのでもう一度攻撃を見直したいです。ーー中継ぎの投手陣が無失点。そこはどうだったか厳しい展開が続きましたが、みんな踏ん張ってくれたのでそこはよかったかなと思います。ーー先週は大差で勝利、今日は接戦だったがチームの状態は調子自体として、戦い方は悪くはないと思います。ただ、けが人が出てしまっているのでそこを何とかしないといけないなと思います。ーー次戦以降どのような戦いをしたいか主力のけががあるので総力戦で戦っていきたいと思います。