【連載】準硬式野球部新歓企画2023 第4回 徳留大咲トレーナー×奈須健伸トレーナー

準硬式野球

 第4回では、徳留大咲トレーナー(スポ2=鹿児島・鶴丸)、奈須健伸トレーナー(スポ2=愛知・滝)にお話を伺いました! 準硬式野球部にはトレーナーも在籍しており、選手たちのコンディショニングに貢献しています。普段は知ることのできないトレーナーの魅力とは? そして入部のきっかけとは?

――準硬式野球部に入部した理由を教えてください

徳留 この学年のトレーナーとマネジャーが一人もいないということで、一生懸命募集をしている同級生の姿を見たので、その熱意に惹かれて準硬のスタッフ陣に足を踏み入れてみたい気持ちが芽生えました。先輩方ともコンタクトを取っていくうちに、ここで4年間で頑張る決意が芽生えました。なので、一番大きかったのは同級生が熱く募集している姿でした。

奈須 元々最初は選手として入部しました。トレーナーになるためにスポーツ科学部に入学しましたが、その中でも野球を続けたいなと思って準硬式野球部に入部しました。

――準硬式野球部を知ったきっかけは

徳留 高校の先輩で大学で準硬式野球をしている先輩がいたので、大学で準硬式という選択肢があることは高校の時から頭にありました。

奈須 高校野球で一緒だった5人が早稲田に入学して、その中の1人から準硬式がある話を聞いて合格後にすぐ見学しました。「ここならいい環境で野球ができる」と思って準硬式を選びました。

――トレーナーになった経緯は

徳留 トレーナーとマネジャーを募集していて、グラウンド内で選手に直接的にサポートできる立場を求めてトレーナーを志望しました。

奈須 僕の学年に誰もトレーナーがいなかったこともあって、幹部の方と話し合って「新しいチャレンジだけどやってみよう」ということになりました。僕自身小さい頃から野球をやってきて、野球のためになるような仕事に就きたい思いがありました。自分自身ケガは多かったですし、周りにケガで野球を諦めている人が何人もいたので、そのような人たちを救いたいと思うようになりました。トップレベルの選手と触れ合える機会もなかなかないので、トレーナーの立場で触れ合えたらいいなという思いです。

――トレーナーの仕事内容を教えてください

徳留 アップトレーニング、練習後のクールダウンのコーチングをしています。あとは選手のケアの面では、練習後に肩肘を張っている選手で希望している人にはアイシングをしています。自分は関われていませんが、定期的な選手の体力や技術の測定、データをもとにした選手一人一人へのアドバイスもしています。

奈須 基本的な仕事としては、アップのコーチングやコンディショニング、トレーニングのメニュー作成やフォーム確認をして、試合前にはマッサージ、練習後や試合後にはアイシングをしています。

――トレーナーの知識はどこで身につけていますか

徳留 私はスポーツ科学部なので、スポーツ科学部のトレーナーの授業と、先輩トレーナーから得る知識が多いと思います。

奈須 学部の授業と独学です。あとは先輩のトレーナーの方々に教えてもらった本で勉強したり、SNSで知った情報を本で確認したりしています。

――準硬式野球部に入部して成長したところは

徳留 日々の練習で選手の前に立つことが多いので、人前に立って元気よく話せるようになったと思います。そのようなことが得意な性格ではなかったので、その面で成長できていろいろな面で役立っていると思います。

奈須 自分で考えて行動することです。選手兼トレーナーという前例がそれまでなくて、どうやっていくのが自分にとってベストなのかを自分のチーム内での立場と共に常に考えながら、選手としての貢献、トレーナーとして貢献について先輩とも話し合いながら、成長してきたと思います。

――入部して大変だったところは

徳留 一番大変なのは長期休みがないことです。地方からの上京組ということもあって、なかなか帰省できずに地元が名残惜しいところがあります。

奈須 選手とトレーナーの両立が難しいです。選手としてやることをぶらさないように言われているので、その中でトレーナーの業務をどのようにやっていくかは今でも難しく感じているところです。練習中のアップやトレーニングでのタイム管理は他のトレーナーに任せることも多いんですけど、少しずつ選手の身体を触って、痛みについて相談してもらえることも増えてきたので、トレーナーとしての立場もできてきたのかなと思います。

――学業との両立についてはいかがですか

徳留 部活が理由で休むようなことはなく、自分の中では一年間を通して大学の勉強も頑張れたと思います。

奈須 家が近いので、夜6時ごろに練習が終わってから家に帰って勉強する生活です。

――準硬式野球部ならではの魅力を教えてください

徳留 準硬式野球そのものが学生主体で動いているので、全員が主体性を育める場所として、選手、スタッフ関係なく自分の役割を考えるきっかけがある場所があると思います。

奈須 選手視点にはなってしまいますが、整った環境で練習できることはすごく魅力だと思います。全体練習は幹部の人たちへのアピールの場だと思っていて、自分を高めるのは自主練習の時間だと思っています。その中でこんなに整った環境で自主練習ができる部はなかなかないと思うので、魅力だと思っています。

――トレーナーのやりがいはどのようなところに感じていますか

徳留 高校までは明確な目的が分からないままトレーニングをしていた選手たちに、われわれがトレーニングの意義や目的を正しく教えて、それに基づいてメニューを作成することで選手のモチベーションを上げて、選手の技術的成長につながることがやりがいだと感じています。

奈須 他の部と比べてフランクに選手の身体に触れることができるのは準硬式の大きな利点だと思います。それに加えて選手も多いので、いろいろな特徴のある身体に触れることができるので、やりがいに感じています。

――最後に新入生へのメッセージをお願いします

徳留 「共に目指そう日本一のスタッフ陣」という言葉を書かせていただきました。早稲田大学準硬式野球部に入って一番驚いたことはスタッフ陣の熱量で、プレーする選手を支えるのはわれわれスタッフ陣で、その熱量は日本一だと感じているので、新入生の皆さんでスタッフを志望される方は、このような日本一のスタッフ陣で選手と共にチームの日本一を目指していきましょう。

奈須 野球が好きならば絶対に楽しめる場所だと思うので、ぜひ来ていただけたらと思います。

(取材・編集 横山勝興)