2023年に全日本大学準硬式野球連盟が創立75周年を迎えるのを前に、全日本大学東西対抗日本一決定戦が兵庫・西宮市の阪神甲子園球場で開催されることが決まった。この日は東京・汐留の共同通信社にて、早大の池田有矢マネジャー(スポ2=愛知・名東)が司会進行を務める中で記者会見が行われ、大会の概要や趣旨、参加するメンバーや使用するユニホームのデザインなどが発表された。早大からは、新井健太主将(商4=東京・早大学院)が選手として、山地広大トレーナー(スポ3=神奈川・大和)がトレーナーとして大会に参加するほか、池田マネジャーがユニホームのデザインを担当するなどして大会の開催に携わる。
司会進行を務めた池田マネジャー
連盟は、大会開催の趣旨として「大学準硬式野球の認知度向上」を挙げる。全日本大学準硬式野球連盟には、現在全国272大学が加盟し、約1万人の部員がいるとされる。そんな大学準硬式野球の特徴として、連盟は「学業とスポーツの両立」「プロ野球選手を目指す者から初心者まで、幅広いレベルの選手が在籍していること」「ダイバーシティ・インクルージョンの実現」を強調する。今大会では、試合のほかにキャリアガイダンスやインテグリティ研修などのプログラムが企画されており、野球の力以外にも、社会に出てから必要になる力を養うことができるようになっている。
新井主将
さらに、学生主体で大会が運営されることも、今大会、そして大学準硬式野球の特徴だ。マネジャーや主務は裏方での仕事が多くなりがちだが、準硬式野球ではそういった部員たちにも活躍の場が用意されている。早大準硬式野球部からも、マネジャーや主務などが東京六大学リーグ戦の運営に携わっているほか、池田マネジャーが6月に静岡県で開催された「関東JUNKOオールスター2022」の運営に携わったり、今大会で選手が着用するユニホームのデザインに関わったりするなど、部員が大会の運営に携わっている。
山地トレーナー
大会は11月13日正午から、兵庫・阪神甲子園球場で行われ、緑のユニホームの東日本選抜チームと青のユニホームの西日本選抜チームが日本一を懸けて戦う。また、午前中には全日本女子野球連盟主催の試合が予定されているほか、大会には大阪府の中学準硬式野球選手が招待やブラスバンドが招待される。入場料は無料。
池田マネジャーらがデザインに携わったユニホームのイメージパネルと共に写真に納まる一同
(記事、写真 渡邊悠太)
コメント
池田有矢マネジャー(スポ2=愛知・名東)
――今日の司会を終えての感想があれば、教えてください
私もこのような場で司会をすることが人生で初めてだったので、すごく緊張しました。昨日の段階から打ち合わせを行っていて、初めての経験でいろいろ分からないこともありましたが、理事の方や学生たちと話し合って原稿を作ったので、当日は緊張せずに読めたかなと思います。
――ご自身、大会の運営に携わっていらっしゃると思います。池田さん自身2年生ということで甲子園が中止になってしまった代だと思いますが、そちらについてご自身の経験からいかがですか
私も高校時代は野球部のマネジャーをしていたので、やっぱり甲子園に対する思いというものは人一倍あったかなと思います。私が通っていた高校は甲子園に行ける実力はそれほどなかったので、甲子園を目指していたという訳ではありませんが、やっぱり自分の代の甲子園がなくなるということは、選手にとってもマネジャーにとってもダメージがあり、私も落ち込んだ部分があったので、そういう場所に今回初めて甲子園での大会を開いていただき、自分の憧れの舞台で運営の立場で(甲子園に)立てるということはすごくありがたい経験ですし、準硬式をやっている中でありがたいことだと思っています。
――チームの方では東京六大学秋季リーグ戦も始まり、清瀬杯全日本大学選抜大会などもあって、なかなか時間の両立が難しい時期だと思いますが、そちらについてはいかがですか
部の方でも大会がたくさんあるので、そちらに関しての広報であったり、いろいろ忙しい部分はありますが、部の方の運営もそうですし、こうした大会の運営も自分がやりたいなと思って始めたことなので、スケジュールも自分でしっかり管理して忙しいながらも両立できるように頑張っていきたいなと思います。
――池田さん自身、6月の関東JUNKOオールスターもそうですが、こうしたイベントなどの運営に携わる機会が多いかと思います。こうした体験を通して何か成長したなと思う部分はありますでしょうか
こうした対外的な活動に携わっているからこそ、人といろいろなつながりが広がったということが大きいと思います。私も早稲田だけではなく、ほかの活動に取り組みいろいろな人と関わってく中で、自分が今まで知らなかった世界や、自分が知らなかった価値観などを学べるので、今まで見てきたことと違うものが見えてくることは、自分の中で大きな学びになっています。
――今回運営というかたちで臨むにあたり、見てもらいたい部分やこうした大会にしたいという思いがあれば教えてください
今回、ユニホームもデザインさせていただいたので、ユニホームにもぜひ注目していただけたらなと思いますし、選手たちもいろいろな思いを持ってこの大会に臨んでいると思うので、私はあくまで裏方の仕事ではありますが、選手たち一人一人が甲子園の舞台で全力でプレーしている姿をみなさんに見ていただき、野球の魅力というものをお届けする手助けができればいいなと思います。