【特集】20年度東京六大学秋季リーグ戦ベストナイン特集

準硬式野球

 2020年12月、東京六大学秋季リーグ戦の表彰選手が発表され、早大からは池澤一真(スポ4=栃木・大田原)、関大輝副将(基理3=茨城・江戸川学園取手)、下久保尚哉(商3=大阪・早稲田摂陵)の三選手がベストナインを獲得しました!そんな三選手に後日アンケートを行い、コメントをいただきました。
※掲載が遅くなり、大変申し訳ございません

早慶引退試合で打席に立つ池澤

池澤一真(スポ4=栃木・大田原)

――ベストナインに選出された率直なお気持ちを教えてください

素直に嬉しいです。4年間、本当に怪我には苦しめられましたが最後にベストナインという形で有終の美を飾れたのは良かったですね。

――打率が4割を超える結果となりましたが、秋季リーグの打撃を振り返っていかがですか

打球が良いところに飛んでくれて、運が良かったですね。ただ、関に打撃の時の意識であったりコツを聞いて、結果に貪欲に取り組んできた成果でもあるのかなとは思います。

――秋季リーグでは好守備が多く見られました。守備では特にどのようなことを意識しましたか

チームの雰囲気が良い時はいかに普通のプレーに見せるか、逆にチームがツラい時にはいかに好プレーに見せるかは、唯一意識してたと思います。

――同時に下久保選手と関選手がベストナインを受賞しました。どのように感じていますか

さすがの一言です。二人の活躍がなかったら最後の最後まで優勝争いはできなかったと思いますし、二人には本当に感謝しかないです。是非新チームでもプレーでチームを引っ張って欲しいですね。

ベストナインを受賞した下久保(左)と関

関大輝副将(基理3=茨城・江戸川学園取手)

――ベストナインに選出されて率直なお気持ちを教えてください

三季連続のベストナインをいただいたものの今季が初めて優勝できなかったので、すごく悔しいシーズンだったなという気持ちでいっぱいです。

――打率が3割後半の結果となりました。秋季リーグ戦の打撃を振り返っていかがですか

最後の立教戦と初戦の東大戦をを除けば非常にいい状態であったと思います。
サマーカップから継続していい状態が続いていたので最初から最後まで突き通したかったのですが、それが叶わず最後終息してしまい残念な気持ちでいっぱいです。

――打撃について悪かった点と良かった点を教えてください

良かった点はこれまで打てていなかった明治の高島(泰都)から猛打賞を記録したことです。負けたら終わりの明治戦で結果を出せたことは良かったと思っています。ただ、優勝決定戦の立教戦では打たなくてはいけないところで一本出せなかったのが今季の悪かった点だと思っています。来季は長打も増えるように精進します。

――守備の振り返りもお願いします

守備に関しては1つもエラーをしませんでしたが、あまりいいとこもなかったような印象です。守備面も含め一流の選手であると思うので、この冬弱点を補い、来年の春に飛躍したいと思っています。

――同時にベストナインを受賞された下久保選手、池澤選手についてどのように感じますか

下久保に関しては今年のサマーカップから意識していた選手であり、今季はベストナインを取るだろうなと思っていました。その中で打率が負けてしまったことが心残りであるので、来年は圧倒したいと思います。池澤さんに関しては、ラストイヤーということや仲良くさせていただいていることもあり、最後ベストナインを取って有終の美を飾って欲しいと常に伝えていたので、それを実現してくださりすごく嬉しかったです。

――来年への意気込みをお願いします

来年は何としても五冠を成し遂げたいですし、私自身もラストイヤーということで、大学4年間の全てをぶつけたいと思います。五季連続ベストナインは最低条件として、首位打者に輝けるように日々精進したいと思っております。

下久保尚哉(商3=大阪・早稲田摂陵)

――ベストナインに選出された率直なお気持ちを教えてください

嬉しい限りです。高校の時とは打って変わり、打撃面で全く結果を残すことができず、約2年間本当に悔しい思いをしました。しかし、「プレーヤーとしてチームに貢献したい」という想いがあったので、先輩後輩問わず色々な選手にアドバイスを求めに行ったり、寮に帰って友達とバッティング練習で試行錯誤したりと継続して全体練習・自主練習にも取り組むことができました。その努力の結果がベストナインという形で表現できたのは大きな自信になりました。1年前の自分からしたら全く想像もできなかったことなので、諦めずにやってきて本当に良かったです。

――打率が4割後半という結果となりました。秋季リーグの打撃を振り返っていかがですか

点数をつけるとしたら90点です。打率だけ見ると満足いく数字だと思うのですが、中には悔いが残る場面もいくつかあったからです。特に慶応戦で3度のチャンスをすべて凡退してチームが負けてしまったのは本当に悔しかったです。しかし、この大会で結果を残すことができたことに自信を持って、3月以降の大会もチームの勝利に貢献できる打撃をしたいです。

――打撃好調の要因があるとしたら何だと思いますか

2つあります。1つ目はフォームの改造です。私は元々足を上げてその反動を使ってボールを飛ばす打法だったのですが、足を上げずに目線のブレを少なくするすり足打法に変えたことからボールを芯でとらえる確率が格段に上がりました。
2つ目は試合前の入念なる準備です。私はバッターボックスに立つ前に、必ず連ぶり、3種類の動体視力トレーニングを行っています。その2つをすることによって試合の序盤から最高の状態で試合に臨むことができました。

――秋季リーグ戦の守備の振り返りをお願いします

0点どころかマイナスをつけたいぐらいです(笑)。自分の守備のミスが原因で優勝を逃してしまったことから今でも本当に悔やんでも悔やみきれない気持ちです。それと同時に、一球で試合の勝敗を左右するという点で野球の怖さというのを痛感しました。新チームでも自分含め外野手の守備が課題として挙げられているので、自分達の代が中心となって全員で課題解決に取り組み、春以降の大会では外野手エラー数0にできるようにしたいです。

――同時にベストナインに選ばれた池澤選手、関選手についてどのように感じますか

池澤さんは走攻守すべての部門においてレベルが高いので、見習うところばかりです。また、野球に関して奥深く考えている先輩なので守備練習・打撃練習の際には的確なアドバイスや指示を与えてくれるので、とても頼もしい先輩です!
関君は三期連続ベストナイン・全日本選手権代替大会では最優秀打者賞と過去の実績から見てわかるようにすごいとしか言えないです。恵まれた体格から長打も打てますし、器用な部分も兼ね備えていて状況に応じたバッティングもできるので、同期ながらとても尊敬しています。お互い守備が課題だと思うので課題克服に向けて頑張りたいです(笑)

――来年への意気込みをお願いします

この秋季リーグ戦はベストナインを獲得できたものの、自分のミスで優勝を逃すという個人としては非常に悔しい大会となりました。個人としてもチームとしても優勝ができなかったという悔しさを晴らすために、この冬の練習で個人・チームの更なるレベルアップを図りたいです。そして、チームで掲げた「全日本選手権連覇」だけにとどまらず、全ての大会で優勝して、有終の美を飾りたいです。

(編集 小山亜美、写真 準硬式野球部提供)