【連載】第71回全日本大学選手権直前特集『夢舞台』第4回 久郷太雅×杉山周平×清水佑樹×田中爽稀

準硬式野球

 第4回には、東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)、全日本出場予選会(全日予選)で安定した投球を続け、全日出場の原動力となった投手陣が登場。春季リーグ戦では久郷太雅(創理4=静岡・沼津東)、清水佑樹(スポ2=早稲田佐賀)の両先発が個人賞を獲得。田中爽稀(法2=神奈川・柏陽)は重要な局面でのリリーフで結果を残し、チームに必要不可欠な投手となった。そして、六大学屈指の好投手・杉山周平(教4=神奈川・山手学院)がついに夏季オープン戦で実践復帰。充実の投手陣がさらに充実し、万全の態勢で全日に挑む。

※この取材は7月30日に行われたものです。

「みんなの意地が出たリーグ戦だった」(久郷)

2季連続でベストナインを獲得した久郷

――春季リーグ戦では見事優勝を果たされました。改めて春季リーグ戦を振り返っていかがですか

杉山 関東大会(関東地区大学選手権)でああいった負け方(4回戦、1-11立大)をして、(春季)リーグ戦の初戦も東大に負けてしまってどうなることかと思ったのですが、一戦一戦、一週ごとに試行錯誤を繰り返して、練習だったり戦術だったりとかを幹部やコーチと共に考えてきた結果、優勝できたのでうれしいです。

久郷 明治に連敗してチームとしても崖っぷちに立たされた中で優勝することができたので、みんなの「絶対に優勝して全日(全日本大学選手権)に行きたい」という気持ちというか意地が出たリーグ戦だったなと思います。

清水 自分の場合は最初の東大戦で初めて公式戦で先発しました。正直自信がなかった中で、先輩や守備の皆さんに助けてもらって、結果的に(春季)リーグ戦を通してピッチングで結果が出たので良かったかなと思います。

田中爽 僕自身、高校生活から優勝という経験がなかったのでそういう経験をじかに味わえたというのはすごくいい経験になりました。

――全日予選では苦しい戦いが続きましたが、最終的には5年ぶりの全日出場を決めました。振り返っていかがですか

杉山 1試合目(1次トーナメント)にああやって1点が遠いかたち(0-1東洋大)で負けてしまってすごく惜しい負け方だったので、少しチームとして落ち込む部分がありました。ただ、(2次トーナメントは)残り2勝すれば全日に行けるというのが残っていたので、次の日からは2戦何としてでも勝とうと切り替えた結果、最後に打線が爆発して勝てたのかなと思います。本当に良かったと思います。

久郷 (春季)リーグ戦から続いて本当に長い長い戦いで体力的にも精神的にも辛いところでした。個人としては全日予選では結果が出なかったのですが、チームとしてああやって最後の最後で結果を出すことができて良かったです。

清水 予選1回戦の東洋の1点は自分が出したフォアボールで取られた1点だったので責任を感じたのですが、結果的に(2次トーナメントは)2戦とも勝てて本当に良かったと思っています。

田中爽 任せてもらった以上は期待に応えられるようにというかそれ相応の結果を残せるようにやってきたので、そういった結果が出て良かったなと思います。

――春の戦いを通して投手陣全体としての良かった点や反省点はありますか

杉山 久郷、清水を中心として防御率もリーグトップですし、前田(直輝副将、スポ4=熊本)や田中爽稀が投げても抑えられるという層の厚さがすごく良かった点かなと思います。このリーグ戦ではピッチャー陣に関しては出来過ぎなくらい良かったのかなと思っています。

久郷 チーム防御率が1.85ということで正直こんなにいい成績をピッチャー陣として残せるとは思っていなかったのでそこは本当に良かったなと思います。チームが打てず得点不足に悩む中でピッチャー中心に抑えられたのは良かったと思います。反省点は、いらない失点が多かったのかなと思います。東大戦や明大1回戦などでは少し無駄といいますか、防げる失点がまだまだあったので、そういったところを今後突き詰めていきたいなと思います。

――初めてAチームでシーズンを過ごされた2年生のお二人は何か感じたことや新たな収穫はありますか

清水 最初は本当に自信がない中で、先発をして投げさせてもらったのですけど、後ろに前田さんとか大津さん(杜都、文構3=東京・宝仙学園)とか爽稀(田中)もいたし、自分の投げられるところまでいけば良かったので仕事は果たせたのかなと思います。このリーグ戦を通して全日に向けたいい自信になったのかなと思っています。

田中爽 僕は、東大戦でも投げたのですが、大事なところでは慶大戦からがほぼ初登板というかたちでした。正直法大戦にしても出来過ぎだったのかなという感じがするので、それにおごらず目の前のバッターに集中して投げていこうと思います。

――杉山選手と久郷選手は投手リーダーを務めておられますが、引っ張って行く立場として意識していることはありますか

杉山 僕と久郷と前田で投手陣の練習を考えたりしているのですが、まとめていくというよりかは逆にどちらかというと下級生に自由にやらせてあげるというか、「こうしろこうしろ」と言うのではなく、「こういうやり方もあるんじゃないか」と考え方を提案してみるというかたちでやっています。それがこうやって新しい戦力が出てきたことに少しはつながっているのかなと思います。

久郷 試合中とかはベンチに入っているピッチャーに対しては情報の共有だったり、励ましの声だったりとか、声掛けというのはこれまで以上に意識しています。みんなが少しでも投げやすいようにできたらなと思ってやってきました。ただ正直、ベンチに入っていない人に対しては自分たちのことでいっぱいいっぱいになってしまう部分があったので、今後は最上級生としてもっと視野を広く持ってやっていかないとなと思いました。

――杉山選手のけがの回復具合はいかがですか

杉山 (春季)リーグ戦が終わった時から結構投げられる状態になっていて、僕としては夏の全国大会を目標にしてやっています。もう試合でも投げられる状況になっていて僕の中では万全な状態なので、全国大会で思う存分投げられるように頑張ります。

――以前の対談で久郷選手が田中爽稀選手のことを「来年以降引っ張っていく存在だ」とおっしゃっていましたが、田中爽稀選手は今後どのような選手になりたいですか

田中爽 僕の代には清水もいますし、今井(佑哉、社2=東京・早実)とか優秀なピッチャーが多いのでその中で切磋琢磨(せっさたくま)して、投手力の底上げをしていきたいです。チームの勝ちを最優先にしてやっていけたらなと思います。

――春のMVPを挙げるとすればどなたですか

杉山 清水と爽稀(田中)どちらもこれ以上にない活躍をしてくれたと思います。清水に関しては非常にタフなので、初のリーグ戦なのにもかかわらず最初から最後までリーグ戦を通して投げ続けて防御率がトップだったというのはうちのチームにとっては非常に大きかったなと思います。

久郷 あえて野手で康祐(中村、教3=早稲田佐賀)です。僕が投げていたからというのもあるんですが、法大1回戦のタイムリーは本当にうれしかったです。あれから勢いに乗っていったなという感じがあって、あの場面に限らず康祐(中村)の勝負強いバッティングというのはチームを救ってきたので、今度の全日でも期待したいですね。

清水 自分は龍平さん(吉田主将、スポ4=東京・小山台)ですね。バッテリーを組んでいて一番助けられたし、何度も(暴投になりかねない球を)ストップしてくれたし、盗塁も刺してもらって助けられたので、龍平さん(吉田)にさせていただきます。

田中爽 僕は久郷さんです。そりゃあ一択です。ずっと投げ続けてコンスタントに数字を残し続けるというのはすごく大変なことだと思います。絶対に7イニングは投げてかつ2点3点以内に(失点を)抑えるというのは本当にすごいと思います。

――皆さんは普段から練習を一緒にされていると思いますが、投手陣の雰囲気はいかがですか

杉山 良く言えば自由で悪く言えばまとまりがないですね。基本的には決まった練習、決まったトレーニングがあって、そこからは自分自身が必要だと思っている練習やトレーニングをやるというかたちです。清水とか田中爽稀とかは自分で考えてやれているので今の練習スタイルが合っているのかなという感じなのですけど、やはりまだそこまで意識が追い付いていない選手もいるのでもっと全体で高め合っていけるようにするというのが秋に向けて必要なことだと思います。

久郷 ゆるい。ゆるいって言ったらいけないのか(笑)。僕が下級生の時とかは黒須さん(裕太、平29人卒)とかがしっかりピシッと締めていて、割とピリピリした雰囲気でやっていました。それはそれでいいと思うのですが、僕も上級生になったときにこういう感じでやるのかなと思っていたら、いろいろな違う色でやっているのでいろいろなかたちがあるのかなと思います。

――下級生としてはやりやすいですか

田中爽 やりたいことができます。高校の時とかは強制されて投げ込みとかをやっていたのですが、今は自分の体のコンディションとかに合わせてできるのですごくいい環境だなと思います。

清水 自分の調整ができるという点では、強制されないので、自由にやらせてもらっています。チームとしては他の人は知識が足りていない部分があると思うので、それぞれが何をしたらいいのかというのを見つけられたらいいと思います。

――投手陣の中で今後伸びてきそうな選手はいますか

杉山 1年生の安在(悠真、人1=早稲田佐賀)です。左ピッチャーで最近練習試合で投げたりもしていて、もしかしたら全日とかでもメンバーに入ってくる可能性もあるので今年に限らず来年以降にも期待ですね。

――高校の後輩ですが、いかがですか

清水 いいピッチャーです。そりゃあ甲子園ピッチャーですから。

「4年の同期には感謝している」(杉山)

長いリハビリ生活を経て復活した杉山

――ここからはよりプライベートなことを聞きたいと思います。皆さんは野球を始めた時からピッチャーをやっているのですか

杉山 小学校1年生から野球を始めたのですが、2年生くらいからずっとピッチャーです。ピッチャーしかできなかったというのがずっとピッチャーをやっている理由なのかもしれないですけど、中学、高校でも野手に変わることなくずっとピッチャーです。

久郷 僕も小1で野球を始めて、初めて出た練習試合がもうピッチャーでした。そこからいろいろなポジションをやりましたけど、左というのもあるのですが基本的にはピッチャー一筋でやっています。

清水 自分は小学校低学年の時はショートとかセンターとかをやっていて、ピッチャーをやりだしたのが小学校4年生とか5年生とかです。それからはピッチャー、キャッチャー、ファーストをぐるぐる回っていて、ピッチャーに定着したのは中3くらいです。

田中爽 僕も小学校4年生の時にピッチャーをやり始めました。だけど、少年野球チームの同年代に今西武(埼玉西武ライオンズ)の西川愛也というバケモノがいたのですぐに外野にいきました。中学に入って最初はずっと外野で、そこでだんだん肩がついてきてピッチャーをやり始めて、高校に入って球速が30キロくらい上がったんですよ。高校時代はずっと外野とピッチャーの併用みたいな感じで、一応(背番号)1番を着けていたけど、外野もやるという感じでした。

――野球人生のターニングポイントはありますか

杉山 いろいろな方に出会ってきて、その時々で成長できたのかなと思います。僕は大学で野球を続けようとは元々そんなに思っていなくて、そういう意味では高校時代に神奈川でベスト8に入ることができた最後の夏の経験があったから、まだまだ野球をやりたいという思いが出たのかなと思います。ターニングポイントは高校3年の夏に神奈川県でベスト8に入ったことですかね。

久郷 僕は高3の最後の試合ですかね。すごく注目カードと言われていてお客さんもすごく多くて友達とかにも応援してもらっていたので、冷静になれなくて浮ついた気持ちのまま投げてしまい、自分が自滅したかたちで負けてしまいました。自分のせいでみんなの夏を終わらせてしまったという悔しさがすごくありました。だからこそどんな場面でもあまり感情を表に出さずに冷静に投げることの大事さを学んだ試合だったと思います。

清水 自分は去年の年末に聖隷クリストファー高校にバッテリー合宿というかたちで爽稀も含めて何人かで行ってきました。そこで上村監督(敏正)という聖隷クリストファーの監督の方にピッチング指導をしてもらいました。人生の中でちゃんとピッチング指導をしてもらったのはそれが初めてだったので、それもあってリーグ戦で勢いが出たのかなと思います。

田中爽 僕もそうですね。上村先生に教わったことを取り入れて、今みたいにコントロールが良くなったと思います。

――2年生のお二人が準硬式野球部に入ろうと思ったきっかけは何ですか

清水 推薦だったので他の人よりは早く(大学進学が)決まっていて悩む時間もあったのですが、硬式と準硬の2択で悩んでいました。硬式に行ったらそれなりにレベルも高くてきつい練習もあるので、自分のレベルを考えてどちらの方が楽しいのかと考えた時に準硬の方が楽しくできるのかなと思って準硬にしました。

田中爽 僕は高校生活最後の夏に悔いが残り過ぎていました。初戦で負けたのですが、けがもしたのでそういった意味で野球はやめようと思っていたのですが、高校生活で野球に悔いがあったのでやっぱり野球がやりたくなりました。それで準硬に入りました。

――大学生活の中で苦しい時期もあったかと思いますが、その中でこの人に助けられたなというのはありますか

杉山 4年生の同期ですかね。去年の秋にけがをして、実際この夏まで投げられていないので、その間でモチベーションが低くなってしまったり、自分の中でモチベーションが上がらないという時期もありました。その中でも「投げてくれよ」という言葉だったりとか「待ってるぞ」という言葉をみんなが掛けてくれました。これといった一言はないんですけど、みんながそう言ってくれるということで、頑張らないとなと思えてここまで回復することができたのだと思っています。4年の同期には感謝しています。

久郷 去年の幹部の方ですかね。1個上の諏訪さん(健太、平31スポ卒)とか。清瀬杯(清瀬杯全日本大学選抜)で(メンバーから)外れてから、秋は何としても入りたいと思ってやってきて、清瀬杯終わってから秋季リーグ戦まで1週間くらいしかなくてアピールする場面というのが一度しかなかったのですが、その1回で自分を認めてくださって(秋季)リーグ戦で最初の週から使っていただきました。あそこで清瀬杯のまま「久郷はいいや」となっていたら当然去年もベストナインを取れなかったですし、今もこうやって成績を残せていないと思うので、あそこで使っていただいた幹部の方達には感謝したいです。

――2年生はまだまだ大学生活が長いかと思いますが、最終的な個人目標などはありますか

清水 今はそんな先のことは考えずにとりあえず全日で優勝できて秋も優勝できればいいかなと思います。

田中爽 先のことは分からないですけど、(球速)145キロ出したいですね。

――ちなみに久郷さんはいま何キロくらいですか

久郷 僕は140キロ出るか出ないかくらいですね。ただそれを気にしたせいで負けたので。気にしたせいでフォアボールを連発したので絶対スピードガンは見ないようにしています。スピードじゃないからね。でも、狙うということはいいことだと思います。

――2年生同士でお互いの印象はどうですか

清水  難しいな…。いいライバルだし、それだけではなくて試合でもリリーフとして助けてもらったし、お互いに助け合える仲間なのかなと思っています。

田中爽 そうですね、そういうライバルです。

久郷 野球やっていなかったら絶対に絡まないもんね。

田中爽 間違いない。人種が全然違う(笑)。

――休日は何をしていますか

田中爽 僕はオタ活一択ですね。史上最速のオタクを目指します。

一同 おー。

清水 ワールドウイングって知っていますか?初動負荷トレーニングっていうイチロー選手もやっているトレーニングをやっています。

杉山 某ふさわしい先輩(前田)も。

清水 某ふさわしい先輩が中心となっています。

杉山 ふさわしい会というのがあって準硬の中でも一番しょうもない集まりです(笑)。ふさわしいトレーニングをしているらしいです。

「全力で優勝を取りに行きたい」(田中爽)

「人種が違う」と形容される2年生二人

――全日はどのような舞台ですか

杉山 想像できないのですが、大学準硬式野球界の中では一番上の戦いだと思います。4年間で僕たちは初めて出ることができるので僕個人としては楽しみですね。

久郷 学生野球最後の大きな大会になるので結果はどうであれ悔いのないように終わりたいなと思っています。

清水 正直今のままでは全日で優勝するというのは難しいと思うのですが、全然優勝する力はあると思うので、その力をどう出し切れるかというのが鍵だと思います。この2週間3週間の練習でその力を出せるように頑張っていきたいと思います。

田中爽 こういった舞台(全国大会)は初なので、いかにして自分の中の平常心を保てるのかというのが大事だと思います。そういうメンタルを持つためにも残りの2、3週間の練習で自信を付けていきたいなと思います。

――皆さん全国大会のご経験は清瀬杯以外でありますか

久郷 僕は小中が強いチームだったので結構あります。

田中爽 一応少年野球の時に全国大会で優勝したんですよ。でも少年野球なので関係ないです。長曾根ストロングスというチームです。この間ニュースになっていました。

杉山 僕は自分が(試合に)出る全国大会は初めてかもしれないです。チームが出て日本一になったということは中学時代にあったのですが、自分自身は出ていなかったので、(自分が)試合に出る全国大会は今回が初めてです。

清水 自分は高校3年生の時にチームとしては(夏の)甲子園に出たのですが、その時に自分はベンチに入っていなかったので実質は初めてです。

――佐賀大会は出ていましたか

清水 佐賀大会も(メンバーに)入っていなくて、(夏の甲子園でも)そのまま入らなかったです。

――全日に向けて重点的に取り組んでいることはありますか

杉山 僕個人としては試合で投げるためのトレーニングです。具体的には久郷とよく遠投したりしています。

久郷 この3週間で何を良くするというのはちょっと無理だと思うので、今の状態を全日までちゃんと維持し続けるというのを意識してやっています。テストオフとかもあったのですが、多少体を動かしたりもしましたし、いい感覚をずっと維持できるようにやっていきたいなと思います。

清水 個人としてはちょっとフォームを改造していて、自分の納得のいくフォームで納得のいく球を投げるようになりたいなと思います。

田中爽 一番いいときのフォームを常に出せるように取り組んでいます。

――最後に、全日に向けて意気込みをお願いします

杉山 ここにいるピッチャーたちは30人ほどいる早稲田の準硬の投手陣を背負っていく存在ですし、チームを背負って投げないといけない人たちだと思います。僕自身も(全日で)投げることができたら、4年間で初めての全日で投げることのできる喜びをかみ締めて投げたいと思います。それで優勝に貢献できれば一番最高だと思います。

久郷 自分の持っている力を全部出し切りたいなと思います。それで優勝できたら最高ですし、今度こそは優勝の瞬間に自分がマウンドに立っていたいです。

清水 出ていない上級生もいる中で出させてもらっているという責任を感じて、一つでも多く勝利して優勝に貢献できたらと思っています。

田中爽 僕は高校時代の悔いを晴らすという意味で今大会全力で優勝を取りに行きたいなと思います。

――ありがとうございました!

(取材 池田有輝、編集 望月清香)

全国の強打者たちをねじ伏せます!

◆杉山周平(すぎやま・しゅうへい)

1997(平9)年6月27日生まれ。172センチ、68キロ。神奈川・山手学院高出身。教育学部4年。投手。右投右打。横浜DeNAベイスターズの大ファンである杉山選手。6月に対談をさせていただいた時にはセントラルリーグ最下位に沈んでいたⅮeNAは、現在2位で優勝争いを繰り広げています。「強すぎて困っています」とうれしそうでした!

◆久郷太雅(くごう・たいが)

1997(平9)年7月22日生まれ。184センチ、72キロ。静岡・沼津東高出身。創造理工学部4年。投手。左投左打。暑い日が続いているこの夏。久郷選手は手汗でボールが滑ってしまい、困っているそうです。汗対策といえば、斎藤佑樹選手(平23教卒=東京・早実)が甲子園で使っていたハンカチが思い出されます。久郷選手も『準硬のハンカチ王子』として活躍するかもしれませんね!

◆清水佑樹(しみず・ゆうき)

1999(平11)年4月16日生まれ。183センチ、83キロ。早稲田佐賀高出身。スポーツ科学部2年。投手。右投右打。全日でも先発としての活躍が期待されている清水選手。この大舞台に向けて、新しくグラブをオーダーしたそうです。紺色の革にピンクのレースというオリジナルのグローブで、快投を見せてほしいですね!

◆田中爽稀(たなか・そうき)

1999(平11)年11月18日生まれ。175センチ、72キロ。神奈川・柏陽高出身。法学部2年。投手。右投右打。野球でもオタ活でも全力投球している田中爽選手。練習に試合、遠征と忙しい中ですが、先日東京ビッグサイトで行われたコミックマーケットにも参加されたそうです。「1日しか行けないのですが頑張ります」とおっしゃっていましたが、良い戦果が得られているといいですね!