今季初の勝ち点奪取!

準硬式野球
東大2回戦
早大 15 25
東大
(早)◯山口、古賀―利光、齋藤成

◇(三塁打)笹井、徳島(二塁打)笹井、吉田良、鈴木2、利光、篠田

 第1戦では5安打ながら小技を巧みに使う攻撃で先勝した早大。しかし、第2戦では人が変わったように打ちまくった。投げては二人の投手で東大打線を散発3安打完封。終わってみれば25—0のワンサイドゲームだった。7回コールドで喉から手が出るほどほしかった勝ち点1をようやく手にした。

 初回こそ満塁の好機で後続が倒れ、無得点に終わったものの、2回はもらった好機を見事に生かし、6得点。そして、その後も早大は決して攻撃の手を緩めることはなかった。5回には打者20人の猛攻で14点を入れ、計24点。そつのない攻撃で相手の戦意をそいだ。点差が開いた展開でも隙あらば先の塁を積極的に狙っていくチームの方針を崩すことなかった。

5打点の4番・鈴木夏亥(社3=東京・早実)

 テンポよく投げることを意識していた山口将宏(スポ3=愛知・横須賀)は立ち上がりから直球を中心としたパワーピッチングで相手打線を封じ込めていった。しかし、点差が開いたために、被安打1ながら4回でお役御免。2番手として今季初登板の古賀湧也(スポ2=佐賀西)も3回を無失点に抑える好投。制球力を欠き、走者を出す場面もあったが、サイドスローから投げ込まれる緩急の利いた球で後続を断ち、失点は防いだ。7回を終え、大会規定によりコールドゲームが成立した。

リーグ戦初登板の古賀

 圧勝で勝ち点奪取に成功した。そして、次戦は昨年、春夏連覇を成し遂げ、今季もここまで圧巻の強さで慶大と同率首位に並ぶ法大との試合である。「四球なし失策なしでやっと戦える」と金子祐介主将(スポ4=熊本)がそう語るように、もちろん法大は強敵だ。しかし、ここまで早大のチーム防御率は2・15。ミスをしなければ、十分に勝てる可能性があるだろう。もう負けられない早大は次戦が今季の正念場になるに違いない。守備からリズムをつくり、王者に立ち向かう。

(記事 加藤耀、写真 三田侑実、杉田陵也)

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コメント

金子祐介主将(スポ4=熊本)

――もう負けられない中での東大戦でしたが、どのような気持ちで試合に臨みましたか

これまでの2カードは第3戦までもつれて惜しくも落としたということが続いたんですけど、空き週をうまく使えました。ゴールデンウィークは7連休の内、6日をフルに練習できたので、立て直しという意味で。東大からまた再スタート、仕切り直しという気持ちで臨みました。

――これで勝ち点1になりましたが

初めての勝ち点ですね。東大は勝って当たり前で、どうやって勝てるかというのを考えてやったので、とりあえず勝てたことは良かったです。

――一方的な試合になりましたが、試合中、選手にはどういう声を掛けていましたか

やはりああいう展開になると、毎年だれてしまいがちなのでそこをないようにということでした。後半に選手交代があった時にちょっとバタバタしてしまったのと、四球と暴投が多い中でしょうがないと言ったらそれまでなんですけど、相手に合わせてしまったところがあったので、中だるみがちょっとあったかなという感じですね。

――ご自身も代打から出場されましたが、自己評価は

四球が2つでした。ストライクが来たら打とう、と思っていたのですが来なかったので仕方ないかな、と。その後に走塁ミスがあったので、そこは反省です。

――次戦は、首位・法大との試合ですが、意気込みをお願いします

まずは法大なんですけど、とにかく打つチームです。四球なし失策なしでやっと戦えるかな、というくらいなので守備を中心に戦っていきたいですね。

山口将宏(スポ3=愛知・横須賀)

――どのような気持ちで臨みましたか

きのう勝っているので、きょうもしっかり勝って勝ち点を取りにいこうという気持ちで臨みました。あと、この前の投球で結構走者を出してしまって攻撃の流れを作れなかったので、テンポよくいこうというのは心掛けていました。

――ご自身の投球を振り返ってみていかがですか

1回の入りはよかったんですけど、2回のときに無駄な四球で走者を出してしまって。結果的にゼロで抑えたんですけど、これから対戦する法大、立大など打撃のいいチームだと点数につながってしまうので、それが課題かなと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

今回は回が短かったので次は長い回も先発としてしっかり役割を果たさないといけないなと思います。きょうの初回とか3回みたいなテンポの良い投球をして、攻撃のリズムをつくって勝ちにつなげたいと思います。

古賀湧也(スポ2=佐賀西)

――きょうの投球を振り返っていかがですか

自分の持ち味は制球力なのにそれが欠けてしまった内容でした。次の試合までにはしっかりと修正していきたいです。

――5回から投げることは決まっていましたか

そうですね、山口さん(将宏、スポ3=愛知・横須賀)の次にいくことは最初から決まっていました。

――20点差以上ついてからの登板となりましたが、何か課題を持ってマウンドに上がったりなどはありましたか

自分はきょうがリーグ戦(東京六大学リーグ戦)に出るのが初めてだったので、そういう余裕はありませんでした(笑)。

――やはり緊張はされましたか

はい、緊張しました。

――長時間にわたる試合となりましたが、ベンチの雰囲気はいかがでしたか

点差が開いても下がることなく、最後まで攻める姿勢で戦えたかなと思います。

――制球については具体的に何が課題でしたか

外角低めの出し入れが自分の持ち味だと思っているので、それをきょうはできずにキャッチャーにも迷惑をかけてしまいました。

――最後に次週の法大戦に向けて一言お願いします

今週の練習で元の制球力に戻せるように、一球一球集中して練習に取り組みたいと思います。